不思議な気持ちだった。
ゆうひちゃんの歌声で、「明日へのエナジー」を聞いていることが。


『シトラスの風』
言わずと知れた、宙組創設の作品だ。
1998年、長い間4組だった宝塚に「宙組」という新しい組が誕生した、その最初の公演が『エクスカリバー』、そして『シトラスの風』だった。
新生宙組の第一歩、中でも印象的だったのが、この「明日へのエナジー」という歌だと思う。
明日への希望、そして飛翔。
新しい組の誕生に相応しい、エネルギーに溢れた希望の歌。

あれから……13年。
今回、阪急宝塚で歌った宙組生は上級生から16名だったが、宙組創設当時の公演に出演していたのは、すっしーさん、あおいちゃん、たまちゃん、ともちんまで。バウ組だけど、みっちゃん、ちやちゃんが初舞台生で。
ゆうひちゃんは月組だった。

あの頃まさか、ゆうひちゃんが宙組のトップスターとして「明日へのエナジー」を歌う日が来るとは……いや想像つくわけないって(笑)。
いろんな意味で、感慨深かった。

この日のゆうひちゃんはすごく、すごく。立派な、大人なトップさんだなあって。
あらためて思わせてくれた。大きくなったなあ、て、お前は母か←



ともあれ、宙組の歌声は、わたしに力をくれた。


さあ飛んでゆけ 昨日を脱ぎ捨てて 

夢は天から来た 未来の姿よ 夢を信じて

さあ飛んでゆけ さえぎるものはない

限りない力と 輝く若さと 夢を信じて


歌詞のひとつひとつが、どれだけ胸に響いてきたか。直接的に、突き刺さってきたか。
今、この言葉を、宙組の声で聞けた。
そのことが、どれだけ今のわたしを救ってくれたか。


みーちゃんは受験生時代、試験の合間に大劇場で『シトラスの風』を観たのだそうだ。『Amourそれは…』で、その『シトラスの風』から「夢・アモール」が使われたときに出た昔話だ。
「大劇場で公演を観ながら、絶対ここに入りたい!入るんだ!って強く思った」「その作品の歌を、今自分が舞台に立って歌わせていただけることがすごく不思議だし、とても幸せです」って。

今、「明日へのエナジー」を歌っているみーちゃんを、わたしがすごく不思議な気持ちで見ていた。
受験生、か。いまや宙組の上級生スターだもの。

入り込みすぎちゃって、「限りない力」て歌いながら、毎回えらく限りない力で拳をぎゅーーっと握り締めてましたけどねみーちゃん。(笑)。血管、切れるぞ←


公演を観ながら「ここに入るんだ!」と固く誓ったピュアな受験生みーちゃんががそのとき合格できたのかどうかは、各自で計算をお願いします(え)。
大劇場での活動のあと、宙ヴァレンチノ組は阪急梅田駅、西宮北口駅、阪急宝塚駅と街頭に場所を変えて、義援金の呼びかけを行いました。
寿組長、大空さん、すみ花ちゃんは毎回、加えて梅田では88期以上(+せーこちゃん)、西宮北口では91期以下、宝塚では90期以上が交代で顔を揃えての義援金活動です。

すごい人、でした。
こちらは公式HPで「歌唱披露」が告知されたこともあってかファンも集まりましたし、梅田という場所では道行く人も足を止める、本拠地宝塚では大劇場を観劇した人、またこれから観劇する人も加わる、狭い場所は大勢の人で膨れ上がりました。

最初に寿組長が、次に大空さんがご挨拶をされました。
被災地への思い、そして「今、自分たちにできることを」といった言葉だったと思います。
正確には再現できないのでそれは避けますが、慎重な、思いやりと責任を感じられる言葉でした。

梅田で歌われたのは、1回目が「上を向いて歩こう」「明日へのエナジー」「すみれの花咲く頃」の3曲、2回目が「明日へのエナジー」1曲。
西宮北口は歌唱披露無し。
宝塚で歌われたのは、「明日へのエナジー」「すみれの花咲く頃」の2曲。

この歌声が被災地に届くのか、もっと言ってしまえば必要とされているのか……ほんとうのところわたしは分からないのです。というより、こんなところで結局、「贔屓組の歌を聞いている」自分は間違っているんじゃないかという思いは拭いきれなかった、かもしれない。自分の問題として。
それでもわたしは、その歌声に救いを求めにいった。

そして、生徒たちは本気だった。
「今、自分たちにできること」を、「タカラジェンヌ」という仕事に誇りを持って、本気で取り組んでいた。
その本気にわたしは勇気をもらったし、このときひとつになった会場の祈りが義援金という形で被災地に届くことは、間違っていないのだと思います。


いろいろな思いがありますが、それはひとまず置いておいて(置くのか)、立ち位置メモを先にあげます。
最初が歌唱披露のときのマイクごと、大空さんのみハンドマイクで、残りのメンバーは数名ずつのスタンドマイク。そのあとが募金で一列になったときです。募金箱は3台で(西宮北口のみ5台)、その前に横一列(宝塚では二列)の並びでした。
見たまま左手から右手へ(下手から上手へ)の列記です。
西宮北口は伝聞ですので、参加メンバーを香盤順に名前のみあげます。


4月2日(土)阪急梅田駅ビッグマン前広場 12:30~13:00 14:00~14:30
(下手~)純矢・春風・美風/大空/野々・寿・天羽/大海・悠未・花露
→(下手~)純矢・花露・春風・大海・悠未・天羽・美風・寿・野々・大空

4月2日(土)西宮北口駅カリヨン広場 16:00~16:30
寿・大空・野々・綾瀬・百千・松風・月映・星吹・蒼羽・瀬音・結乃・美月・風馬・愛咲・彩花・七生・実羚

4月3日(日)阪急宝塚駅Gコレクション前広場 14:30~15:00
(下手~)(前列)純矢・春風・美風(後列)琴羽・光海/大空/(前列)野々・天羽・寿(後列)妃宮・七海/(前列)大海・悠未・花露(後列)美影・鳳樹
→(下手~)(前列)花露・春風・大海・悠未・天羽・美風・寿・野々・大空(後列)純矢・琴羽・光海・美影・鳳樹・七海・妃宮


「上を向いて歩こう」(宙組コーラス)
「明日へのエナジー」(大空ソロ→宙組コーラス→悠未、天羽、大空ソロ→宙組コーラス)
「すみれの花咲く頃」(純矢ソロ→宙組コーラス)(※マイク交代/春風・純矢・美風)


大劇場の募金活動では黒紋付でしたが、こちらでは全員、色柄の着物に緑の袴でした。
大空さんの鮮やかな水色のお物と、みーちゃんのすみれいろ、宙組カラーの着物が、とても印象的でしたの←
前回書いた『ヴァレンチノ』千秋楽の話が、かなりとっ散らかってるなあ、と(苦笑)。
ラストのアランチャで舞台からカタルシスをもらって救われたのか、大空さんのご挨拶で最後に救われたのか、どちらも真実なんだけど、書き方としてはとっ散らかっています。

そう、どちらも真実です。その辺をもうちょっと整理して書けたらよかったんですが。でも、とっ散らかってたのも、そのときのわたしだから。まあ言い訳ですが(苦笑)。
公演の話は、またあらためて書けたらと思っています。


青年館は被災し、『ヴァレンチノ』東京公演は中止になりました。
ヴァレンチノ組の皆は休みになった時間を使って、まず月組公演中の大劇場ロビーに立ち、義援金活動を行いました。
ちょうどバウで宙組が公演中でもあり、青年館の観劇予定がなくなったわたしはムラに行きました。その中で、僅かですが自分のできる範囲で募金をさせていただきました。
笑顔で募金に立つ生徒、神妙な面持ちだった生徒、人によってその表情は様々でしたが、皆が真摯な気持ちでこの活動に取り組んでいることは、強く伝わってきました。

この義援金活動はあくまでも公式ではないということで、特に表の記録はありません。
わたしも全回は当然、行っていませんが、自分が参加した回以外は宙担仲間の協力をいただき、宙組大劇場義援金活動の記録を残しておこうと思います。
情報にご協力くださった皆様、ありがとうございました。


大劇場ロビー義援金活動に参加した宙組生は、ヴァレンチノ組の30名全員。
3月25日(金)~3月29日(火)までの5日間、各回6名ずつ。
1回公演の日(13:00)は開場の12:30~12:55まで、2回公演の日の11:00はお稽古中の星組さんが担当、15:00は宙組がやはり開場の14:30~14:55まで、大劇場ロビー内にて。募金箱は2台で、上手側に3名、下手ピアノ側に3名ずつ。
開演5分前に一回下がり、開演後には劇場外のスカステ大画面前に移動、そこでは募金箱1台で、横一列になって再度義援金協力のお願いを。
全員が黒紋付に緑の袴の正装でした。


メンバーのロビー内→劇場外での立ち位置です。分かりやすいよう、見たままに左手から右手へ(下手から上手へ)書きます。

3月25日(金) 下手ピアノ前(下手~)百千・寿・野々/上手側(下手~)松風・大空・七生
          →七生・百千・野々・大空・寿・松風 
3月26日(土) 下手ピアノ前(下手~)愛咲・鳳樹・綾瀬/上手側(下手~)美風・月映・彩花
          →(下手~)彩花・愛咲・月映・綾瀬・鳳樹・美風
3月27日(日) 下手ピアノ前(下手~)風馬・花露・七海/上手側(下手~)美影・天羽・星吹
          →風馬・美影・花露・天羽・七海・星吹
3月28日(月) 下手ピアノ前(下手~)美月・純矢・蒼羽/上手側(下手~)琴羽・悠未・結乃
          →(下手~)結乃・琴羽・悠未・純矢・蒼羽・美月
3月29日(火) 下手ピアノ前(下手~)瀬音・春風・妃宮/上手側(下手~)光海・大海・実羚
          →(下手~)実羚・光海・大海・春風・妃宮・瀬音


紋付袴の生徒たちは凛として、それはそれは美しかったです。
彼女たちの思いが、どうか被災されている皆様に届きますよう……それを祈るばかりです。
ラストのアランチャを歌う大空さんが、ほんとうにいい顔してたんですよ……。
あたたかい、優しい優しい目で、端から組子ひとりひとりを見つめて。

もう、わたしに他の人を見る余裕を与えてくれませんでした。

大空さんの顔と、大空さんと目を合わせては溶けてゆく組子ひとりひとりの顔を、端からずっと見てました。

あれはルディーではなく、宙組トップ大空祐飛の顔だなあ、と。
組子ひとりひとりを愛し慈しむ、天のひとの顔だなあ、と。

それを客席で見ながらともに溶けてゆく、あの感覚……。

カタルシス。

抑圧されていた感情が解き放たれ、魂が浄化されていくような、日常では得難い不思議な、幸せな感覚でした。

エンタテイメントの持つ、意味。
タカラヅカが、タカラジェンヌが、存在する意味。

わたしはそれを最後に全身全霊で信じられました。



舞台から毎回幸せをもらっていました。
だけど、やはりそれはたかがエンタメ、娯楽でしかないということも、一方で痛感していたのは事実です。
わたしは客席にいる。いられる。でも……という感情です。
この幸福は、ここだけのものではないかという、答えなど無い疑問。
タカラヅカが好きだから、宙組が好きだから。
どこかで苦しかったんだと思います。ずっと。


大楽のご挨拶の中で、大空さんが「震災の現実の中で舞台に立っていいのだろうかという葛藤を、正直感じなかった日はない」といった言葉を仰っていました。
「そんなときにお客様に舞台に立つ意味を教えていただいた」、と。
正確な言葉は、スカステが流してくれていると思いますが。

震災後の舞台を全部見ているわけではもちろんありませんが、大空さんは毎回ご挨拶で震災のこと、被災者の皆様のことに触れ、「舞台で元気をお届けしたい」「笑顔になることを恐れないで」と、被災者や客席を励ます前向きな言葉を発信し続けてくれていました。
それが正直、つらく聞こえたときもあったのです。
やるほうもつらい部分があるのではないか。言うのはもっとつらい部分があるのではないか。
それでもタカラジェンヌは、笑顔でそう言うのだと。

わたし自身がその言葉をつらく感じることも……あったのです。

だからわたしは、あくまでもわたしはですが、「葛藤」という類の言葉を最初で最後、大楽に大空さんが出されたことに救われました。

それぞれの立場でいろいろな受けとめかたがあると思います。
エンタメの供給と需要をどう考えるかは、それぞれの立場で全く違うものになってくるはずです。

それでも舞台がある限り、タカラジェンヌはそこに立ち続け、笑顔を発信する。
たとえ葛藤があっても、それを見せずに。
プロである以上それが当たり前、と言われてしまうかもしれません。

わたしはいつもどこかで葛藤していたのかもしれません。現実から目を背けているのかもしれない、「ここにいる自分」に。
大空さんの言葉に、救われました。


舞台でもらったカタルシスを、そこでもらったものだけを信じていいんだと思う一方で、ご挨拶で救われる自分の感情が矛盾していることは分かっているんですけどね。



舞台の力を、わたしは信じます。
東北地方太平洋沖地震にて被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
犠牲となられました皆様とご遺族の皆様に深くお悔やみ申し上げます。




私はそのとき関東にいました。
激しい揺れ、そして交通機関の麻痺による多少の困難はありました。
その後、日々あきらかになっていくこの震災の被害の大きさ、また私事ですが東北の友人知人たちの被災、関東でも続く余震の恐怖や停電のストレス。私に降りかかるそんなものは小さなことでしかないけれど……でも、いろいろなものに怯え、心が折れかけていました。

その中で私は、ほぼ当初の予定通りに『ヴァレンチノ』ドラマシティ公演の遠征を決行しました。震災前の初日と、震災後の中日、千秋楽にかけて。
この非常時になにを呑気な、と怒りを感じられるかたがたくさんいらっしゃるであろうことは承知しています。現実に被災されている皆様が、それどころではない苦しい状況であろうことも理解しているつもりです。当然、震災後の遠征を断念した友人も多数いました。自分自身も今行くべきときなのかと、そのことを自問自答しながらの重い遠征でもありました。

それでも、私の折れかけた心にはタカラヅカが必要だったのです。

私の、です。

非常時に、真っ先に切り捨てられてしかるべき娯楽、なんです。たかが「タカラヅカ」ですから。
この娯楽が被災者の皆様を直接的な意味で救えるとは、私も到底思いません。

『ヴァレンチノ』の東京公演は中止になりました。雪組東宝公演は一部中止になり、また花組東宝公演も日程短縮されています。
それが当然でしょう。


それでも、私の心を救ってくれたのはタカラヅカだった。
生徒さんたち自身も、「舞台に立つ意味」を自問自答しながらの、苦しい公演だったのではないかと思います。
舞台をやると決められた以上、彼女たちは心にどんな葛藤を抱えていようが、笑顔でそこに立つ。

その姿に、私の凍っていた心が融かされた。ガチガチだった感情が、震災以来はじめて真っすぐに解き放たれた。

たかが娯楽、たかがタカラヅカでしかないものが持つ力の大きさを、あらためて感じさせられました。
少なくとも、私の心は救われたのです。

あの場に行けた、今の状況で恵まれた人間が言う戯言でしかありませんが。
それでも。


タカラヅカに、宙組に、感謝しています。
春風弥里お茶会、最期のエラディオ。
舞台袖で叫ぶ、ピラール、プリミティボ、エラディオ、フェルナンドに補足なのですが。

初期は
エラディオ「やったぞ!……うわああああっ(撃たれる)」
フェルナンド「エラディオ!うっ(撃たれる)」
プリミティボ「大丈夫かっ!!」
ピラール「きゃあああっ!」
だったと思う。これがデフォだったんじゃないかと。

大ちゃんの声が「エラディオおおおゥゥゥ!うおおおおっ!」と、日に日に派手になっていき。
京さんの声も「エラディオおおおゥゥゥ!フェルナンドおおおっっ!」と、日に日に派手になっていき。
銃声も被ってただでさえ聞こえにくい袖の声なのに、皆であれこれ叫び出しちゃって、なんだかカオス化(笑)。
いや感情込めた声がどんどん出てくるのはいいことかもしれないけど、あまりにも皆が叫び合うから、ますます聞き取りにくくなってたんですよ(笑)。

ここでエラディオの名前が呼ばれるのは、生き残ったメンバーが合流したときに、パブロ「じじいやフェルナンドたちは?」って台詞があって、エラディオの名前が出ないからだと解釈してました。
袖の叫び声は初演にはなく、今回の稽古中に入れることになったと聞いたので、配慮でエラディオの名前も出すことにしたんだとだと?
もう「エラディオ」でも「フェルナンド」でも、なんでもいいのか?(笑)

最終的に、死んでゆく2人は叫び声、プリミティボ「大丈夫か!」、ピラール「エラディオ!」に落ち着いた……かな??


でも、その後の♪逃げろ~は、下級生チェックの穴場だったんですよね。
わたしもそっちに気を取られてしまい(え)「あ!最期の声チェックし忘れた><」ゆうときもあったりしたんですけど、ね!(前回の話、台無し!笑)
エラディオとフェルナンドは、最後に死ぬ。
その場面は、舞台上には出てこない。声だけしか聞こえない。
橋はふっ飛び、そのとき彼らもまた、別の場所で死ぬ。


この最期について、みーちゃんはこんな話をしてくれました。
「エラディオ的には、橋がふっ飛んで、次の持ち場に行こうと走ってるところをバン!って撃たれる設定なんですけど。
でも本当は、袖で言わなきゃいけないんですよね」
はい(笑)。

「リアルな再現をしますと……いや、わたしちょっと夢を壊しちゃうかな(笑)」

袖で叫ぶのは、同じ持ち場に就くピラール、プリミティボ、そして死んでゆくエラディオとフェルナンド。

「そのとき、生きてるマイクはわたししか持ってなくて。そのマイクをわたしが……あ、もう♪シュララ~の衣装なんですけど(笑)。こうやってコードを出して(もぞもぞもぞ)」、胸のピンマイクのコードをしゅるしゅると出すところを、みーちゃん実演。
「アグスティンが『やったぞー!』って叫ぶ瞬間に、わたしも『やったぞー!』って言って、そこに京さんも十輝さんも大ちゃんも『やったぞ!』『すげえな!』とか言って」、みーちゃんが伸ばした手の先にあるマイクに4人が顔を寄せ合って叫ぶ様子を、みーちゃん1人で実演。
「で、アンセルモが流れ弾に当たるバンバンバン!って音と同時に、わたしも『うわああああっ』とか言って死ぬんで、そのマイクを自分でこうやって!(マイクを持つ手を自分の顔に向ける)
次に大ちゃんが『うおおおおおっ』って死ぬから、大ちゃんにこうやって!(マイクを素早くエア大ちゃんに向ける)
そしたら『大丈夫かっ!!』って十輝さんが(笑)、それで十輝さんにこうやって(マイクを素早くエア十輝さんに向ける)、いやもうわたし死んでるのに(笑)こんなになって!(必死にマイクを差し出す)
そしたら『エラディオーーーー!』って京さんが言うからこうやって!(マイクをエア京さんに向ける)」

……これ、伝わるんだろうか?
えと、とにかくみーちゃんがピンマイク(仮)を持った手をあちこちに向けながら顔もいちいちそっち向けて、1人で「うわああああっ」「うおおおおおっ」「大丈夫かっ!!」「エラディオーーーー!」ってすごい勢いで弾丸のごとく実演してる、って思ってください(もっと分かんねーよ!)
ちっちゃなピンマイク(仮)に向かって顔を寄せ合い叫ぶ、でっかい3人(笑)と小さな1人を。

「でも、わたしは次にカゲコーラスで♪逃げろ~って歌わなきゃいけないんです(笑)
京さんが『エラディオーーーオオォォォォゥゥ(フェイドアウト)』ってずーーっと言ってるのをこうやってるのをこうやってこうやってやって……」

エア京さんから、みーちゃんずりずりずりずり……と後退。
最後に(エア京さんに)静かに目礼、パっと正面に向き直し即姿勢を正し「♪逃げろ~」

これはすごかったですねええ(笑)。
ド迫力で押しまくり、真にせまった最期のエラディオ再現コーナーでした、みーちゃんがんばった!まじおもしろかった(笑)。
って、字じゃ分かんないかやっぱ(苦笑)。


この「最期の声」は、わたしの泣きツボだった。

彼らの死は、つまりは犬死にである。犬死にでしかない。
それが、口惜しい。
それが、哀しい。

エラディオは、なんのために戦ったのか。
愛する母のためか。
いや、しかし。

彼はきっと分かってはいない。
この戦いの、ほんとうの意味など。

だから無邪気に仲間と戯れる彼を見ていても、ふいに涙がこみ上げてきたりした。
その笑顔は、まだ自分の死を理解していない。
意識はしていても、理解はできていない。
彼の笑顔が明るく輝けば輝くほど、わたしは泣いていたかもしれない。

彼は死ぬ。もうすぐ死ぬ。
あの橋のように、あっけなくふっ飛ばされて。

エラディオは、なんのために戦ったのか。
なぜ、死ななくてはならなかったのか。

戦争なんてなければ、彼の前にはもっとたくさんのしあわせが待っていたはずだ。
たくさんのたくさんの、しあわせな未来が。

だが、彼は死ぬ。
戦いの意味さえも知らず、彼は死んでゆく。

たった一言。
「うわああああっ」という叫び声とともに。
彼の前に拡がっていくはずの未来は、一瞬のうちに断ち切られる。

その声が、哀しかった。
その声に、苦しくなった。

最期のエラディオ。


で、それは♪シュララ~な衣装で「うわああああっ」ずりずりずりり、はいっ目礼、はいっ♪逃げろ~だったわけですね。
ええ。

救われました(真顔)。


ちなみにみーちゃんのカゲコは、この♪逃げろ~と♪ようこそスペインへ~の2箇所だそうです。
「わたしのカゲコーラスの声を聞き分けてくださいね!」というお話だったので、皆さんもチャレンジみてくださいね!

って、こんなに経ってるから、公演終わっちまったわあ@パコ(無理やり)
今回のゲームは。
「エラディオと橋をふっ飛ばせ!ゲーーム!」

コールしたみーちゃんは、いったん退場。

ふたたびあらわれたのは……。

学ランにメガネのお兄ちゃん。
あなた誰?

あ、よく見たら。
ちゃんと胸に名札てゆか勲章みたいな紅白のド派手な……まあロフトかハンズかってやつですが、とにかく名札がついてました。

「エラディ男」

やっぱり、あなた誰?(笑)

「こんばんは!お兄ちゃんがスペインで戦ってるので、僕……弟のエラディ…男、ぶわっははははは」
えらい自分ウケしてるみーちゃん。
たしかこの前は、大真面目に「エラディオは天涯孤独の身で」とお話してくれたはずなんですが、え。
弟、いるんだ(笑)。

だけどね、突然の学ランメガネ男子の出現に、もう場内きゃあきゃあですよ!
いやあすっごい悲鳴だったー!きゃあーっ、きゃあーっ、きゃあああーーっ!!
これにみーちゃんが乗りまくってしまったのは、言うまでもありません(笑)。

「お兄ちゃんに頼まれて、エラディオ隊を探しにきました!
高校生です!18歳です!」
どんなサバ読み?(違います、みーちゃんじゃなくてエラディ男くんは18歳なんです多分?)


このゲームはチーム対抗で、2テーブルずつが1チームになり、1チーム毎にお題が出されました。そのお題から連想する言葉をエラディ男くんもチームの各自も書き、エラディ男くんの答えと同じだった人を正解として、その人数がチームの得点になる方式。
これがミッション1(笑)。その上位3チームが、ミッション2へ。

お題が「宝塚と言えば」「男役と言えば」「宙組と言えば」といった比較的連想しやすそうなものから、「朝起きたら、すぐにやることは」といった最初から一致させるほうがむしろ難しいだろ(笑)みたいなものまであり。

ちなみに、わたしだったら前者の三題「宝塚」「宙組」「男役」は、すべて「春風弥里」と答えます(真顔)。だってみーちゃんのお茶会だし?

エラディ男くんはこの中で、「宙組と言えば」に「春風弥里!」って答えてました。「にやり」って顔して。
違う答えを書いた人の顔を「えっ?!違う(とでも言う)んですかっ!」って覗きこみながら。

「男役と言えば」は「色気」。
さすがみーちゃん、ご自分の魅力を分かっていらっしゃる!って言いたいところだけど、普通はなかなかそうは出てこないですよね。
「皆さんなんて書かれたんですか?黒燕尾!そっかー!」
でも、やはりいました、「春風弥里」って書いた人。
「正解!正解でいいですよね?!ねっ!」
突如、ルールを捻じ曲げるエラディ男くん(笑)。

「朝起きたらすぐにやることは」は、案の定?正解者無し。
「時計を見て焦る」だそうですが……いやみーちゃんは朝に弱いって定番ネタかもしれないけど、さすがにこれ当てるの無理!
「じゃあ、目覚まし時計を止める!」「えっいない?じゃあ時計、時計って書いてたらOKってことで……えっいない?」
かなり譲歩してくれたエラディ男くんですが、結局、誰もいなかったという(笑)。

「春風弥里と言えば」もありました。
エラディ男くんが「春風弥里」から連想する言葉は、「かっこいい☆」だそうです。ほら、ナルだから(笑)。
だけど正解者が「あれ?意外と少ない><」ってがっかりするみーちゃん(じゃなくてエラディ男くん)。
ここで「スター!」と書いてた人がいて、これも「正解!」とルールを捻じ曲げるエラディ男くん。

「ロバートの印象的な台詞と言えば」は「うさぎさん」。
「アグスティンの印象的な台詞と言えば」は「戦争なんてくだらねえっーー」。
このあたりは鉄板でしょうか。

「マリアの印象的な台詞と言えば」
これ、なんて答えます?
エラディ男くんはマリア風にシナを作って「そんなに見ないで」って答えたんですが、正解者はゼロ。

「ええええっっ?!」って、ものすごーく意外そうなエラディ男くん。

「他になにが……鼻は邪魔にならないの?ああーーー!(感心)」

でも、「いや!わたしは、そんなに見ないでのほうです!」、譲らないったら!

「これはねえ、余興のときに……」
あ、大劇の十輝茶で話題沸騰、例の組宴会ですね。

「十輝さんが小うさぎ、じゃなくて大うさぎ(笑)の役で。
『大きいでしょ、そんなに見ないで』って、ぶわっははははははは」
マリア風にか十輝さん風にかシナを作り、さらにそのときの十輝さんのかああいいお顔でも思い出したのか?笑いが止まらなくなるみーちゃん。

「もうね、どうしても舞台でもその台詞になると笑っちゃうんです(笑)」


待ってエラディ男くん。てゆかみーちゃん。

それ、「マリアの印象的な台詞」違う。

「十輝さんの印象的な台詞」ですから。


他にもいくつかお題がありましたが(忘れた)、そんなミッション1が終わり、エラディ男くんは帰っていきました。
「ちょっと試験なので帰りまあす」って(笑)。

とにかくみーちゃん自身がすっごい乗ってゲームを楽しんでいて、それがかわいかったなああ。
絶対ね、最初に学ランコスをきゃあきゃあ言われたのが大きいと思う!
その声でご自分のテンションが、がああっと上がったのではないでしょうか。みーちゃんが客席を乗せる、客席が乗る、それにみーちゃんがまた乗っかる。この空気がね。
分かりやすーくテンション上がる人かも(笑)。

上位3チームから代表者が壇上に出て、次はミッション2。

ここで登場してくれたのが、エラディオさん。

学ランを脱いで、今度はエラディオの鬘をつけてあらわれたみーちゃん。本番で使ってる鬘を持ってきてくれたんだそうです。
すごおおおい、こんなにあっという間につけられるものなんだ!!
で、最初に話が出た三つ編みを、「これ編みましたから、わたし」とアピってた(笑)。

「エラディオと橋をふっ飛ばせ!」
ここからが本番、「ふっ飛ばせ!」だったわけです。
黒ヒゲ危機一髪(笑)。
手榴弾と呼ばれる(笑)ナイフを突き刺していって、黒ヒゲをふっ飛ばした人のチームが、栄誉あるエラディオ隊に選ばれるのです。エラディオさんも交えてということで、皆で順番のクジを引き、ゲームスタート。

「これほんとに恐い!きゃああ、きゃああ!!大丈夫ですかっお願いしますよっ」と、ここでも乗りまくってくれたみーちゃんだったのですが。

橋という名の黒ヒゲくんは、まさかの2人目のチャレンジで、あっさりふっ飛んでしまい。

壇上に並んだチーム代表者の殆ども、そして肝心のみーちゃんも、一度もその手榴弾を使用する機会のないまま 終 了。

みーちゃん、呆然。
「……橋って、こんなに簡単にふっ飛ぶものだったんですね………」


ロバートさんに、ぜひそれを教えてあげてください。


橋が簡単にふっ飛んだおかげで、残った時間はエラディオさん鬘披露。場内を練り歩いてくれました。
さらに、エラディオのエピを少し。

原作では、エラディオとアンドレスは兄弟の設定なんですよね。
「だけど台本ではアンドレスが『ひとりぼっちだもんな』って言ってるから、違うかと……まあ、アンドレスをお兄ちゃんみたいに思ってる?って感じなのかな」
えと。原作ではエラディオがお兄ちゃんで、アンドレスが弟のはずですが?もっと言うと、北翔茶ではみっちゃんご自身が「パブロ隊の中で最年少」って仰っていたはず?
まあいっか(笑)。

最近のポーカーについて。アグスティン、プリミティボ、エラディオが劇中でやるポーカーです。
大劇茶では「あのポーカーは実際にやってるんですが、アグスティンさんは本当に強いんですよ!大抵、勝っちゃう!」って言っていたみーちゃん。劇中ではアグスティンが勝つことが殆どなんですが、そういう芝居をしているわけではなく、本当に強くて勝っちゃう、と。

「それが最近、アグスティンがトランプを2枚ずつ引いてるんですよねー><
ほんとうは1枚出して1枚引くんですけど。
最近は2~3枚ずつ捨てて、2~3枚ずつ取るから、ますます勝つ確率が高くなっちゃってる!」
(ネタだけど)不満そうなみーちゃん、「それズルいじゃないですか!」と煽る司会者。

「いや!それも腕のうちなのかもしれません!」
最後はちゃんとアグスティンさんを立て、ポーカー話終了……と、思ったんですが。
いやわたしもこのときは「アグスティン、ズルい!」と、思ったんですが(笑)。

ポーカーって何枚捨てるかは任意……2枚捨てて2枚引いても、3枚捨てて3枚引いても、それこそ手持ちの5枚全部の札を捨てて交換してもいいんですよね。友人の指摘で気が付きました。
大劇場からずっと彼らのポーカーは、1枚ずつ捨てて引いて、だったと思います。それを見続けてきて、ポーカーのルール自体を忘れてましたわたし。

アグスティン、別にズルしてないよ!!!

エラディオがなかなかゲームに勝てなかったのも道理です。だって、ルール把握してなかったんだよね?(笑)

さらに後日談。
東宝の十輝茶で、まさこ「ポーカーのルールは、みさとがiPhoneで調べてくれたんです!!(笑顔)」ってお話があったそうで。
えええっ。いいのかそれで。調べた本人がアレですよアレ!

まさこちゃん……みーちゃん……(笑)。


この、ぽわああんとした(失礼)お2人相手なら、たしかにポーカーなど楽勝かもしれませんね、蘭寿さん!
役づくりの話は、あとにしまして(え)。
今回のエラディオはゲリラゲリラなだけに、衣装も役では着たきり、アクセサリーもそこまでいろいろはできなかったかと思うのですが、そんな中でのこだわりポイントをいくつかお話してくれたので、それを。順番は違うと思いますがすみません。


・髪型

エラディオはロングの鬘ですが、その後ろを括っている革紐は、みーちゃんの手編みだそうです。三つ編みですね。ですが。

「鬘屋さんで相談するとき、わたし2色しか紐を買ってなくて、三つ編みするのに2本しかないんですよ(笑)。
あー久しく三つ編みしてないから忘れちゃった!とか言って、鬘屋さんに1本もらって(笑)」
いや久しくやってなくても、三つ編みは3本だと、わたしでも分かるわ(笑)。


・帽子

場面によって帽子を取ってたりかぶってたりするのは、室内では取って外の場面ではかぶる、だけど外でも急いで出るときはかぶらないでとか、みーちゃんのこだわりがあるそうです。
(まあこだわりというほど、でも、、、ない?)(しーっ!)

「朝は、シュララの場面なんですけど、水浴び……皆で身体洗ったりさっぱりしてるところなので、帽子はかぶらないで出てくる設定にしたり」
えええっ。

……水浴び?

してた、んだ。

いやあ顔洗ってるだけだと思ってました。皆で身体洗ったりって?!どんな爆弾投下(震撼)。

ですが、言わせていただいてもいいでしょうか?
水浴びのこだわりで帽子をかぶらないわりには、エラディオさんのシュララな朝の前髪はバリバリに気合い入りすぎだと思いますっ。
すんごいリーゼントでビシーっと(笑)。日替わりっぽくは(緩い日も)あったんだけど、基本ものすごく綺麗な立ち具合だったかと。
皆で身体洗ったりさっぱりしたあと、そっこーvo5で固めてるのかしらエラディオ、みたいな?


・ネックレス

「お母さんの形見だと思って、しています」
お母さんの形見、1回変わりましたね(笑)。大劇場の最初はもう少し小ぶりなネックレス、そのあとすぐターコイズブルーの大きな石になってました。
ちなみに前出の帽子も、同じ頃に当初のものから1回変わってます。

すごい大きくて派手なネックレスで、亡くなったお母さんも相当な派手ズキかなと思ったりもするんですが(失礼だな)、目立つ石で好きでした。
ただネックレスもなんですが、それをつけてるみーちゃんの胸元の開襟があまりにも派手で、わたしはそこにも目を奪われておりました(笑)。
どれだけ……!!ってぐらいびやあああって開けてるんだもん。ちらちら中が見…(自粛)。

不思議に思ったのは、みーちゃんがあんなに派手に開襟してるのに、世間では「大ちゃんの開襟すごい!」って声のほうが大きかったこと。
絶対、大ちゃんよりみーちゃんのほうがびやあああって開けてるのに、いまひとつ認識してもらえないてゆう(笑)。
大ちゃんって、ちょっと開けてても「ちょw大w開襟www」になる人で、みーちゃんは「まさかそんなに開けてないだろ」って思われる人なんだなあと、一般的な2人のキャラ認定の方向性がね、おもしろかった。
でも間違いなく開襟は、エラディオ>フェルナンド、でした。大ちゃんも相当開けてたけどね(笑)。それでもみーちゃんのほうがすごかったのです。

ほんと開襟好きだよなあ……実はナルで「かっこいい俺」が大好きな人だなあって、開襟ひとつにしてもそう思う。他のとこでは、もっとそう思う(笑)。


・指輪

「指輪は……ん?なんとなくスペイン人だから?」
えっ。
なんとなく、なとこが、すごくみーちゃんぽい。考えてるようで考えてないでしょ(笑)。
「あと、指を動かしたりするときに意識できるようにも考えて、指輪をしてます」

指輪は左手中指に1本、だったと思う。みーちゃんは手も指もすごく使い方が綺麗な人ですが、それは指輪への意識も関係してるのかな。


・ブーツ

はじめは劇団から出る物を使う予定だったけど、「もうちょっと山男っぽく、ゴツイ感じのほうがいい」といったすっしーさんたちからのアドバイスもあって、変えることにしたそうです。
「じゃあ自分の靴を持ってこようってなったんですけど、えーどうしよう無い!って、わたしその日に履いてきた靴を舞台で履いたんですよ(笑)」

ブーツも大劇場の頭に1回変わってるんですね。
最初の頃に使ってたハーフブーツが「その日に履いてきた靴」だったのかな?(笑)
でも、最終的に「舞台用にちゃんと買って(笑)、衣装に合わせたカーキ色のブーツを履いています」、これが最後まで使ってたロングブーツじゃないかと思います。



こういう話のときのみーちゃんって、すごく真面目だなあと思う。
小さなことでもひとつひとつ、きちんと話してくれる。ちゃんとネタも織り込みつつ(笑)。
みーちゃん自身を生真面目だけな人とは、わたしは決して思ってないのですが(え)。こゆ説明に於いては、生真面目だというかね(分かりにくい)(でも、そうなの)

ほんとうに丁寧に言葉をつないでくれる人、です。
その3、なのか?を書いてみます。

珍しく書く気になってる(笑)のは、お茶会で聞いたエラディオの役づくりに、とても興味を引かれたからです。
わたしが観たエラディオという人と、みーちゃんが語るエラディオという人と……結局、役者って本能なんだなあ、というか(そういう結論?)
そこまで話が辿りつくか分からないし(え)(意味ないじゃん!)、もう記憶が曖昧ではあるのですが(えええ)、とりあえず最初から。


みーちゃんは銀橋のシュララを歌いながら登場されました。
あれ、正式な曲名ってなに?(笑)ようは♪シュララ~シュララ~♪です。

イントロを聞くと「あ``~い!」ってみーちゃんが飛び出して1回転するような気になっちゃうんだけどさすがにそれはなく(笑)扉が開いてふつーに登場。

でも、バシーーー!ってスターさんな登場で、かっこよかったわー。
アップテンポな曲に会場もきゃあきゃあ、それに乗っかった(笑)みーちゃんが歌いながらどんどん乗っていくのが分かる。
途中……曲調が変わって(舞台では)フラメンコを踊る部分ね、あそこでちょっと素に戻っちゃって練り歩きながらも「……あの、はい。こんばんは」とか若干恥ずかしそうになるそんなところもとってもみーちゃんではございましたが(笑)、歌に戻るとパワー全開!!
てゆか歌、上手いね(素)。

黒のロングジャケットに白いシャツ、グレーのぴたぴたパンツに黒のスターブーツ。
痩せたなあ。いやそれでもジェンヌさんとしてめちゃ細い人では決してないのでしょうが、脚回り腰回りがすごく細くすっきりとなって、それに元々の骨格があるから、男役のガタイとしてほんとうにすばらしいと思うの。

そして、ゴージャスな黒のファーストールを巻いておりました。
このファーが、あとで……(笑)。


「皆さまこんばんは!
今日はお忙しい中 新 年 会 !(えらい強調)(笑)にお集まりくださいまして、ありがとうございます。
新年あけましておめでとうございます」

今日は「お茶会」ではなく「新年会」ということで(笑)。

まずは新年会らしく?今年の抱負を。
「男役の華をもっともっと磨いて、皆さんにもっともっと夢を見ていただけるような男役を目指して、男役10年目を迎えたいと思います」
「男役10年」と言いますが、今年はその10年目を迎えるみーちゃんなのですね。そっかあ、大きくなったねええ(背じゃなくて)。

「それでは、乾杯のご準備をお願いいたします!……(突如、小声でむにゃむにゃ)皆さん、大きな声でお願いしますね……」

「A happy new year!」
あ、ご挨拶が「乾杯!」じゃないから、先手を打ったわけですね(笑)。
こゆとこがすごくみーちゃんぽい、と思う。かわゆ。


登場のシュララについて。
「わたしがほんとうに歌ってるのは♪シュシュシュララ~↓なんですけど」
舞台の銀橋では、最後みちみーカチャ3人がハモるところで、みーちゃんは低音部を歌っているわけですね。
でも、お茶会では1人で歌うんだし、それもどうかと思ったみーちゃん。

「北翔さんに『わたし、どのパートを歌ったらいいですかね?』って、北翔さん、北翔さん……ホク、ホクホ(もごもごもご)すみません(もごもご)」
えっ。

「ちょっとすみませんファーが(もごもごもご)……あ、取れた」
ゴージャスなファーが、口の中に入っちゃった模様。おかげで(なのか?)「北翔さん、北翔さん」と何回も(笑)。

話が戻って、歌うパートをみっちゃんに相談したみーちゃん。
「でも、北翔さんのパートは♪シュシュシュララ~↑って、すごい高いんです」
それもどうかと、今度はカチャに相談するみーちゃん。
「カチャのパートは♪シュシュ……シュ…?シュ…?ん?……なんか分かんなくなっちゃった」
えっ。酷い(笑)。

「わたしは♪シュシュシュララ~↓なんですけど」
はい、それさっきも聞きました(笑)(てゆか知ってます)
「結局、スタンダードなバージョンで(今日の登場では)歌いました」
(ん?)(……それがカチャのパートなのではないだろうか??)

同じ日が悠未茶で、ともちんもシュララを歌われたみたいです。
楽屋を出る前に、2人で「シュララ!がんばりましょうねっ!(ガツン!と、お互いの握り拳をクロスさせるポーズ)(すげーオトコマエな声で)……歌詞はシュララしかないけど!(笑)って」。
それかっこいいなあ、をい!歌詞はシュララしかないけど(笑)。

「それで、悠未さんのお茶会をグッドラックって言って見送って、今日わたしもグッドラックって言われて、来ました」
これが意外と衝撃発言でした。ジェンヌさん同士って、お茶会に行く相手を「グッドラック」ってお見送りされるものなんですか?(笑)(けっこー恥ずかしい)


この銀橋シュララは、重い芝居から華やかなフィナーレへと転換する、いちばん頭なわけです。客席の空気感をガラっと変えなければいけない、重要な役目を担っているわけです。ですが。
そのときみーちゃんたちは。

「ああ、ロバート……死んじゃった(悲)……と思って。
で、緞帳が下りるとき拍手が起こるじゃないですか。
そのときに北翔さんとカチャと3人で、その拍手の音をフラメンコに見立てて、それに合わせてチャチャチャチャチャ……」

と、いきなりフラメンコのステップを踏み出すみーちゃん。

その場で軽くやったはずのそれは無駄に上手く無駄に美しく、ほおおおお~~と感心する客席。

「あの……」
はい?

「そこ、笑うとこなんですけど……。
感心されるようなとこじゃないんですけど……(苦笑)」

えっ。
ごめんなさいふつーに感心してました(素)。もっと笑えるようにステップ踏んでください上手すぎます(笑)。

って感じでその拍手に合わせて一踊りして、自分の脚をパンパン叩きながら気合いを入れて出ていくそうです。

ずっと客席で舞台の流れを観ているわたしたちには、あのラストの空気感の中に切り込んでいくってものすごく大変なことに思えますよね。特にみーちゃんは先頭で飛び出していくし。
でも、意外と本人たちは、だってとっくに死んでたり伝令行ってたりだし(笑)、芝居の出番が終わってからこのフィナーレまでの間に頭は切り替わってるのかなあ、という印象でした。あくまでもみーちゃんの言葉から受けた印象ですが。
あと、3人なのは大きいかもしれません。1人だとまた違うのではないかと。3人で気合い入れ合って、ってところで、上手く飛び込んでいけるのかなあ。


ここの飛び出しのお話がもうひとつ。

「最初、わたしから『あ``~い!』って言って出るんですけど、東京来てから回るところを回りすぎちゃうのか、次のバランスが取りにくくなっちゃったんです><
今は気をつけてやってるんですが、わたしがグラっとしてる回を観られたかたもいらっしゃるんじゃないかなあ(笑)」

はい。観てますわよ(素)。

てゆかここでとは言わず、みーちゃんはよく回りすぎてると思います(笑)。身体能力的に回れちゃうんでしょうね、回れちゃうから回っちゃうんだろうけど、必要以上に回っちゃってグラっとする現象は、しばしば見受けられるかと。
特に、今日の舞台は調子いいな、乗ってるな、って日は、必ずと言っていほど(笑)。
ここでグっと抑えて回りすぎないのが、ほんとうはダンサーと呼ばれる人なのかもしれませんが。

でも。
そんな張りきって調子乗ってグラっとしてしまうみーちゃんという人が、わたしは好きなのかもしれません(笑)。


ほんとみーちゃんて調子乗りまくりでナルだと思うのよ。ええ、すっごい褒めてます。
いまさらなにを言い出すのかってタカスペです(え)。
だってえ終わってなかったんだもん!(えええ)
あとちょっとなのでほんといまさらですが覚え書き。ニーズないのは重々承知してます。誰鐘にせよなんにせよ書いてないことありすぎてもう訳わかんなくなってます(苦笑)。

ちなみに、その1、その2↓
「あの人たちの本気@『タカラヅカスペシャル2010 FOREVER TAKARAZUKA』梅芸・その1」
http://juntan.diarynote.jp/201012241807544986/
「まだまだ祭りは続くのよ(笑)@『タカラヅカスペシャル2010 FOREVER TAKARAZUKA』梅芸・その2」
http://juntan.diarynote.jp/201012251738267451/


それでね、その2にわたしこう書いたんですよ。いきなり絶叫したまさこちゃんのことを。

>まさこ「くだらねええええええええええっ!(叫)」

>え、何が?何がくだらないのまさこ?


>ちょっと待って。
>まさこっ。ハケる前に教えてっ。

>だから何がくだらないの?(素)……続く。


正解(たぶん)を、パクちゃんに教えていただきました(笑)。
このカオスな状況が「くだらねええええええええええっ!(叫)」、 のではないかと。
すすすすみません言われてみればそうかもしれない。
だって唐突にまさこちゃんが叫ぶから、ただのネタかと思ったのよう!(酷)

まさこちゃんごめんなさい、なにがくだらないのかちゃんと理解しました!(笑)



舞台に残ったのは、銀ちゃん@ゆうひちゃん、小夏@すみ花ちゃん。

すみ花「銀ちゃん……やっさんの故郷は、ちっちゃな田舎町だったわ。
町の人は皆、純真で、お祭りの日はたくさんの人が踊るのよ!」

ゆうひ「……ん?」

そして、ぼそっとつぶやく。
ゆうひ「……ソーラーパワー……」

この一言でふたたび全員が登場、ファンキー・サンシャインを歌いながら「たくさんの人が踊るのよ!」(笑)
銀ちゃんなゆうひちゃん、小夏なすみ花ちゃん、ナポレオンな蘭とむちゃん、アンドレスなみっちゃん、専務なともちん、プリミティボなまさこちゃん、グルーピーの女なみーちゃん、大ちゃん、ちーちゃん、カチャ、ゲリラの女なせーこちゃん、たらちゃん、フーシェなカイちゃん、ルチアなれーれ、タレーランなりくちゃん。


オーファンキーサンシャイン! 太陽の恵み感じて
オーファンキーサンシャイン! ソーラーパワーを感じて

ソーラパワーを感じろ イェイ!
ソーラパワーを信じろ イェイ!
お日様 太陽 おてんとさん イェイ!
今日も天気は ピーカンピーカンピーカン

特別な存在じゃないけど 必要な存在
太陽は夢と現実を分け隔てなく 照らし続けるよ

オーファンキーサンシャイン! ソーラーパワー!
オーファンキーサンシャイン! イェイイェイイェイ!

ソーラーパワー!イェイ!


(あらためて)(いろんな意味で)すごい歌詞だな(笑)。でもこの歌って力あるなあ。ほんとうに力をもらえる。
みんなの笑顔が弾けてて、かわいくてかわいくて。
それぞれの衣装はカオスだし(笑)。

みんな楽しそーーう!宙組いいなあ、もお!だいすき!!

でもやっぱり女装の4人に釘付けにならずにはいられないわたしだったのでした。
えーと、お衣装はイエローのミニスカートではあるんですが、完全にファンキー・サンシャインのオープニングの男役顔に戻ってる(笑)。
最初の場面であんなに女子道まっしぐらに創ってきてたみーちゃんでさえも、男子ゆうか男役ね、もうその顔だし(笑)。

でも、みにすかーとで、すかーとのなか見えるんだもん。

なんなの、この状況(笑)。


うん。かああいかったの//////

4人でいちゃいちゃ?てゆかこの4人ではまるで不健康な感じにはならないんだけど(笑)、つっついてつっつきかえしてすりすりじゃれ合ってるのが、もおね。

ほっっんとかああいかったの//////


そうだ、そうでした。
このマニアックなところを突いてる、宙担以外に分かるのか心配にすらなった(笑)脚本の監修は北翔先生であったと、東宝のあちこちのお茶会でネタバレしてたみたいですね(笑)。
その指導は、お料理から宴会芸まで!(タカスペは宴会違う!)
北翔先生、さすがです(にやり)。
誰鐘東宝、春風弥里お茶会。
その2、なのか?が、ありました(笑)。てゆか書きます。

クリスマスパーティーのお話は、まだ続いたのですね。
パーティーでの順番から言ったらこっちが先のはずですが、お茶会では後出のお料理編。

大興奮のプレゼント交換話が終わり、またいくつかオフの質問がありました。
その中で「みーちゃんは料理をされるんですか」という質問になったときです。

「料理は……(上目づかいで苦笑)」

なあんてかああい甘えたさん顔!(うふふふ)でも、それに騙されちゃあいけません。
できないものはできない。
そんなみーちゃん料理ダメダメ話は、春風茶の定番ネタかもしれません。
料理できないことが、むしろ自慢か?みたいな(笑)。

「そのクリスマスパーティーに、話が戻るんですが」
ここで、またもやクリスマスパーティーの話を持ち出すみーちゃん。

「(買ってきた?)チキンとかもあったんですけどね。
自分たちでも料理をして、家庭料理的なお鍋とかサラダとか、いろいろ作って……って言っても」

「ほぼ北翔さんが作るんですけど」

(爆)
みっちゃん。だよねだよね。
みーちゃん、それ「自分たちでも料理をして」、とは言わない(笑)。

「北翔さんがお1人ですっごいえんえんいろんな料理を何品も何品も作られてて、蘭寿さんは料理できるので『みっちゃん、なんか手伝うよ~』(若干、蘭寿さん風に)って言って」
それでみっちゃんが蘭とむちゃんにお願いしたのが、じゃがいもの皮剥き。

「蘭寿さんはひたすらじゃがいもの皮を剥いて、で、北翔さんはひたすらそのじゃがいもを切ってたんです」
なんてけなげな宙組2番手(しかもトップ内定済み)と3番手!

下級生っ、なにやってるんだよ?!(笑)

「わたしは、いても邪魔だろうなと思って、ちょっと控えてたんですけど」
と、己の実力を鑑みて、おとなしくしていたみーちゃん。

でもなぜか「それを揚げる担当ってことに……なってしまい……」。
え。揚げるの?てゆか揚げられるの?(素)

「わたし、今まで…なにかを揚げるって……やったこと……。……あったか、、、な………??」
どんどん声がフェイドアウトして、か細くなっていくみーちゃん。
なんでよりによって「揚げる」担当なの?この人、ド素人さん(決め付け)(いや知らんけど)なのよ?
皮剥きのほうが、まだできそうじゃない?(だってジェンヌさんですもの、たとえ蘭寿さんでもピーラー使ってたと信じて疑わないのですが?)(んならみーちゃんでも!笑)

まあ、熱した油に切ったじゃがいもを入れさえすれば、どんな形でもとりあえず「揚がる」ような?いやわたしもあまり揚げ物などやらないのでなんとも言えませんが、どうにかなりそうな気もする?

「で、この色になったらこうするんだよ、ああするんだよ、って言われて……やってたら……」
これが誰の指導だったかについての言及はありませんでしたが、えーと。おそらく北翔先生ではないかと?(笑)(決め付け)(いや知らんけど)

「それが……なんかすごい……ぐちゃぐちゃに………(小声)」

えっ。

ぐちゃぐちゃ?て?

「カリカリのポテトを作るはずだったんですけど……長いんじゃなくて……こう、、、、、、ぐちゃぐちゃーーーーな感じに……(小声)」

ええっ。

「……なっちゃった、、、ん…です………(ちょう小声)」

えええっ。

えと。揚げてるうちに。

じゃがいもが。


ちぎれた???


いわゆるフライドポテト、ですよね?「長い、カリカリのポテト」って?

意味不明ですどうやったら揚げてるじゃがいもがぐちゃぐちゃーーーーな感じにちぎれるのかまったくもって意味不明です、ですが。

みーちゃんは、料理が一切できない。
というのだけは、よーく分りました!(笑顔)


「いや、トライはしましたってことで!(どやっ!)」


出たあ!みーちゃんのどや顔!(特技)
かわゆかわゆ。

まあ、ここで最初の「自分たちでも料理をして」に、漸く繋がるわけですね。
ぐちゃぐちゃーーーーなポテトが、料理と呼べるものだったのかどうかは、よく分りませんが(笑)。


なお、「料理を作ったら報告します!」とも仰っておりましたので、今後の春風茶ではみーちゃんの手料理報告が聞ける、かも。

かも、しれません(笑)(なぜ笑う?)
はすみさんちのクリスマスパーティー。
これは誰鐘東宝茶でも、蘭寿茶、北翔茶、蓮水茶、そして春風茶で話が出たんじゃないかな?よほど楽しかったみたいですね。
で、春風茶で語られた「はすみさんちのクリスマスパーティー」。
これは例によって、お茶会その1、なのか?であって、その2があるかは分りません。お茶会レポですらありません。
とりあえずパーティーの話だけ。だってそれを話すみーちゃんが、書かずにはいられなくなるぐらいすごかったんだもん(笑)。
それが文字で伝わるとは到底思えないのですが、雰囲気だけでも感じていただければ……。

この日のお茶会では、みーちゃんは全般にものすごいテンション高かったんです。
みーちゃんのお茶会といえば、ご本人が「ウリはわたしのグダグダトーク」と言い切る(笑)ように、まったりほわんほわんなみーちゃんの喋り、さらにオチないオチを自分ウケで落とすという(笑)グダグダなかわいさがウリだと、わたしも思っていたのですが。

トークが走ってた!!!

いやもう「あなた誰?!」レベル。

もし、あれがほんとうに春風さんだとしたら、あのう、一杯ひっかけてきました?みたいな?(笑)(そんなことしませんから)

とにかくテンション高ーーい、春風さんだったのです。

そんな爆裂トークをかますみーちゃんも、それはそれはかわいかったのですようふふふふ。


中でもこのクリスマスパーティーのお話は、もうノリまくりで喋りまくられておりました。

「なんかもおわたしすごい興奮しちゃってすみませんっ!!」

トークが走りすぎて、何回も間にそう挟みながら(笑)。

オフの質問コーナーで、この話は出ました。
でも質問は、「宙組恒例のクリスマスプレゼント交換について」だったんです。
これは毎年宙組が稽古場でやるという、組全体でのプレゼント交換です。まずはそのお話。みーちゃんはなにを用意したか。

「わたしは頭皮をマッサージする、こういう……(いきなり手で形を作る)熊手みたいな?なんていうか、櫛みたいな?」
とにかく手で「熊手」らしきもの?を実演するみーちゃん(笑)。
「あと、赤ちゃんの唇になれるリップを(笑)」

ただ、これは稽古場でのプレゼント交換ですから。
「もうこれがお父ちゃんとかプロデューサーに当たったらどうしようかと思ったんですけど!(笑)」
いいんじゃないですか、赤ちゃんの唇なお父ちゃん。千秋楽は是非その唇でパレードしていただこうではないですか。

結局、それは「七瀬りりこちゃんに当たりました。よかったです、女役の子で(笑)」。
みーちゃんは「朝央れんちゃんから、キャンドルとクッキーをもらいました」とのことです。


ここで話は終了するかと思いきや。
ここからみーちゃん大興奮の、はすみさんちのクリスマスパーティー話がはじまったのです。

稽古場でのプレゼント交換は、クリスマス・イヴだった東宝集合日。
そして「お稽古が終わって、いそいそと家に帰ったはずなんですけど……」。
そんなこたあないのがタカラジェンヌ。

いそいそと帰ったはずの、その日の夜。
「蘭寿さん、天羽さん、北翔さん、風莉さん、十輝さん、わたし、大ちゃん、ちーちゃん、カチャ、いっちゃん、花音舞ちゃん、光海舞人ちゃん、天風いぶきちゃんで、ちーちゃんの家でパーティーをしまして……」
きゃのんちゃんすげー、オンナノコ1人だよ!(全員オンナノコですから)

「そのプレゼント交換がめちゃくちゃおもしろくて!!!!!!」
って、それを話すみーちゃんがめちゃくちゃおもしろくて!!!!!!
目は爛々と輝き、口は回りすぎてものすごい早口、畳み掛けるように次から次へと言葉が出る出る。どれだけ楽しかったんだいったい(笑)。

プレゼント交換って、輪になって曲に合わせて隣の人にプレゼントを回していくっていう、あれです。
「それが、天羽さんが用意してくださった曲がめちゃくちゃリズムが速くて!
そのリズムに合わせてこうやって(プレゼントを回す様子を実演)回すんですけど、すっごい速くて!(手が追いつかずあわあわな様子をさらに実演)もおおお!」

「で、途中でまさこさんが回すのを諦めて……」

まさこ「ぬああああああ(虚空を見つめて静止)」

誰もが想像のつく、「諦め顔でぬあああああ、と静止してしまったまさこさん」を、みーちゃんが実演。

かかかかわゆ!かわゆかわゆかわゆ!
(まさこちゃんが?)(みーちゃんが?)(どっちも!)

このパーティーには最初はゆうひちゃんも来る予定だったけど、用事で来られなくなってしまったそうです。
「それで、ゆうひさんからプレゼントだけいただいて、回すときに一緒にやってって言われたので」
パーティーの場には「エアゆうひさんがいたんです」。

エアゆうひさん?!(笑)

回すのを諦めたまさこちゃんのところにどんどんプレゼントが溜まっていったって話は、他のお茶会でも出たようですが、そりゃあそうだってば。

「エアゆうひさんのところも、まさこさんが回さなきゃいけなかったんですよ」

ただでさえ、(あくまでも普段の)動きが早いとは思えないまさこちゃんが、「めちゃくちゃリズムが速い」曲に合わせて、どうやって自分とエアゆうひさん2人分のプレゼントを回しえるというわけ?

無理。絶っ対に無理です(断言)。

「もう、どんっどんどんっどんまさこさんにプレゼントが溜まっちゃって!で、私がまさこさんの隣だったんですね。
でね、まさこさんのとこが一杯になっちゃった!と思って、空いてる人のとこにプレゼントをポイポイポイポイ投げたんですよ(笑)」

順番に回してるはずのプレゼントは、みーちゃんの親切な配慮?により、てきとーな空いてるとこに投げ与えられたらしいです、はい。
順番どおりに回していったら、自分の用意した物が自分に当たることはないですよね。か、全員が自分の物に戻るか、ね。

でも、曲が止まったとき。
「あ、これ私のだ……って哀しそうな人がいて……」
哀しくない、、、自分のじゃないプレゼントがちゃんと当たってる人の中で、1人2人だけが自分のプレゼントに当たってしまうという現象が起こったそうな。

みー「……なんでだろ?」
ここで皆の視線がみーちゃんに集中。
皆「みーちゃんがてきとーなとこにポイポイ投げるからだよっっ!」

「もうめちゃくちゃな感じになっちゃったんです(笑)」
はい、みーちゃんの責任ですわね(笑)。

結局3回ぐらいトライしたものの、「私が順番をぐちゃぐちゃにしちゃったものだから(笑)、自分の物が当たった人は隣の人と交換ってことになって」、なんとか無事にプレゼント交換は終了。
みーちゃんはきゃのんちゃんからハンバーガーの形をしたかわいいポーチをもらって、今、コンタクトレンズを入れているということです。

今度こそ話も終了、かと思いきや、まだ話を続けるみーちゃん(笑)。

「あのねっ!ほんとにねっ!2010年おなかがよじれて笑ったのはあれが最後なんですけど、すっごいもうねっ!!
みんな声が出ないぐらい笑っちゃってえ!!(笑)」

プレゼント交換は、デザートタイムにやったそうです。
「で、料理を食べてたときのドレッシングやらなんやらがその包み紙?つつみがみ?!わーこれやだーーー!!きゃああああ><(笑)とか言って!!!!!!(笑)(笑)」

ここら辺になると、もうみーちゃん。

テンション、ぶっちぎり!(爆)

思い出し自分ウケが特技のみーちゃんではありますが、遂に笑いすぎて言葉にならなくなっちゃった!
多分、お皿に残ってたドレッシングやらなんやら(笑)が、回してるプレゼントの包み紙にくっついてべとべとになった、みたいな?
そのべとべとのプレゼントを回しながら、きゃあきゃあ大騒ぎだった模様。

すっ、すごそう……(笑)。

包み紙もべとべとで弱々~になっちゃってたんでしょうね。
「カチャが買ってきたぬいぐるみなんか、みんなが激しく回すから、途中で中から出てきちゃって!!」
かわいそうなカチャ!(のプレゼント)(笑)

なんかもっっのすごく激しいプレゼント交換だわあ(大爆笑)。


ふう。ほんとにねええ。
ジェンヌさんのパワーというものは、計りしれません。
これが稽古終了後の話なんですから。で、当然、翌日も稽古なんですから。


あれ?そういえば……みーちゃんが選んだプレゼントが何で、それは誰に当たったかは、聞いてないと思うのよ??
宙組ビンゴいってきたよーーー!


いったいいつの話をしてるんだって去年の12月6日です。
時系列まったく無視の『強いぞ!』ですこんにちは。
ビンゴの様子はいまさらなのですが、わたしに見えたもののお話だけ少し。


ビンゴの会場は、終演後の大劇場ロビー。
1階に、ビンゴのメイン出演者である、ゆうひちゃん、蘭とむちゃん、みっちゃん、すみ花ちゃんの4名。
他の組子たちは階段を昇った2階の手すりの部分にずらっと並んで、1階のイベントを上から見おろすという図になっていた。
センターから上級生順にカミシモへ、でもきっちり香盤順ではなく微妙にランダムな感じで。
いや組子たちが登場して並ぶとき、みーちゃんが手すりと柱の間を通り抜けようとしてその狭い隙間に挟まっていたのを、わたしは見逃さなかったわけだが(笑)。


もちろん、1階のビンゴはすごく楽しかった。
そしてそれを上から眺めている組子たちを、わたしが眺める。という状態が、殊の外おもしろかったのだ。

だって、ないよ。こんなことは、滅多にない。

ジェンヌのトークにきゃいきゃいと反応している、女子なジェンヌたちを見放題なんて(笑)。


中でも飛び抜けて目立っていたのはもちろん十輝いりすだったということに、あの場にいた人たちから異論は出ないであろう。

組子アンケート。お題は忘れた(え)。
「タケコプターで世界一周がしたいby十輝いりす」

会場、爆笑。
組子、爆笑。

想像して欲しい。
あのデカいまさこちゃんが、タケコプターで宙を飛ぶ姿を。しかも、世界一周。

会場と組子たちの大爆笑の中で、十輝いりすは「ぬああああああ」と顔を赤らめていた。

「ぬああああああ読まれちゃったあああわたしどおしよおおお」
いやさすがに声が聞こえたわけではないが、あきらかにそういう顔で大きな身体をちっちゃくちっちゃく縮めていた。

まさこちゃん!恥ずかしいなら、あきらかに笑われること書かないのっ!(笑)

ここで春風弥里も、身体を二つ折れにして大爆笑していた。
「ぶわっはっは、ぶわっはっは」
いやだから声が聞こえたわけではないが、あきらかにそういう顔で大爆笑していた。

「ぶわっはっは、ぶわっはははは、ぶわっは…げほっ!げほげほげほっげほほっっげほげほ……」
みーちゃんは笑いすぎのあまり、突然それはそれはすんごい顔でむせ出した。げほげほげほほ。

彼女のジェンヌ人生の今後を考えると、あの瞬間の顔がスカステ放送されなかったとをしあわせに思う。まじで。

組子アンケート。私は見た!○○さんのこんな一面!
「北翔さんは常に余興のネタを考えているby十輝いりす」

「ぬああああああバラしちゃったあああみちこさああんごめんなさあああいいい」
で、まさこちゃんは自らパーカーのフードを被り、隠れた。

2階に飛んできた、みちこさんの「めっ!」って視線から(笑)。


そして。
春風、走る!悠未、追う!

この事件の真相に迫ってみたい。


それは、ビンゴ当選者の「組子全員と記念撮影」のときにに起こったできごとだった。

「では、記念撮影に移りたいと思います!」
司会者の声に、2階の組子たちは一瞬、戸惑いを見せた。
それはそうだろう。ビンゴ、なんて皆はじめてなんだから。記念撮影って言われても、咄嗟にはどうしたらいいのか分からない。

「皆、下に降りて!」
だから全部アテレコでしかないが、センターにいた組長と副組長が「ほらほら!早く!」って感じで階下を指さしているのが見えた。
これにピキーン!と反応したのが、春風弥里。

どう考えたって中堅、むしろ上級生寄りなみーちゃんのはずだが、キモチはまだまだ「わたし下級生なのおお!」……かどうかは知らないが、ジェンヌという生きものはどうやら上級生の声にピキーン!と反応するようにできているらしい。
そしてセンター付近のみーちゃんが、たまたま副組長がさした指の先にいたのもまた事実である。
「下級生」は、上級生の指示を聞いたら即座に行動に移さなけれならない。
春風弥里は、そっこーものすごい勢いで駆け出したのだ。
だだだだだだ。

ここで本来、先頭を切って皆を引き連れるべきなのは、上級生、スターさんである。
しかしみーちゃんにとって不幸だったのは、下手ゾーンにいた上級生が悠未ひろと珠洲春希ののんびりふわふわコンビだったこと……かも、しれない。
2人は仲良くのんびりまったりニコニコと、走り出したみーちゃんを眺めていた。
おそらく、今の状況をほぼ把握していない、という(笑)。

春風弥里は、下手ゾーンの先頭を切って駆けてゆく「ものすごく張りきった人」の体に。
いったい、なにをそんなに張りきっているのかと。

ホンモノの(笑)下級生たちは、どう動いていいのか分からずオロオロしていた。
そこへ張りきったみーちゃんがびゃあああと駆けてきたものだから、あわてて後を追いかける羽目に。

ガっ!とカーブし、下手側の階段をだだだだだだと先頭で駆け降りるみーちゃん。
後ろから付いていく組子たち。

あたかも春風弥里が、組子全員(の下手ゾーンね)を引き連れているかのような奇妙な現象は、こうして起こったのである。

なぜキミが先頭なんだよ(笑)。

後ろからのんびり降りていこうとするともちんに、ここで副組長がハッパを掛けた。
「あなたが先頭でしょっ!」(あくまでもアテレコ)

慌てたともちんは、爆走するみーちゃんの後ろから大激走。

春風、走る!悠未、追う!

はじめは「ほあ?」といった顔で走りだしたともちん。
だが、そこからがスター、悠未ひろである。

追い上げの顔が、突如リアル男子に豹変した。
がががががが。

春風、走る!悠未、追う!

その結果。

あっさり追い越す悠未ひろ。

あっさり追い越される春風弥里(笑)。


最終的に下手ゾーンは、無事ともちんが先頭を切って組子を引き連れ、全員が1階ロビーに到着したのであった。めでたし、めでたし。
それでもみーちゃんは、記念撮影でちゃっかりゆうひちゃんの真後ろをキ-プしてたけどね(笑)。


なお、上手ゾーンはどうだったか。

まさこちゃんがとことこと先頭を降りていき、みっちゃんの隣に並んだ。
みっちゃん「めっ!(なんでバラすのっ!)」
まさこちゃん「すみませええんぬああはっははははーー」
(だからあくまでもアテレコ)

最後はみっちゃんが「もおっ!(笑)」って、まさこちゃんの頭をくちゃくちゃしてたという。

なにいちゃついてるのよっ!めっ!(笑)
宙組東宝千秋楽から1週間ちょっと。
あの日の舞台を言葉にしようと何度か思ったのですが……難しいですね。

ロバートとマリア。ロバートとアグスティン。パブロとゲリラたち。
いろんなものの関係性に、はじめて(え)納得がいったというか。
だって、分からなかったんだもの。ずっと。

それを力技でねじ伏せて(え)くれたのが、宙組の熱。だと思う。
実は、ほんとうの意味でこの物語に泣いたのは(え)ムラ前楽と東宝大楽の2回だけかもしれません(えええ)。

結論から言えば、そらぐみだいすき。
てゆうことです。



では、トークスペシャルの話を少し(え)(どんな時系列だよ?)
「トークスペシャル in 東京」宙組・鳳翔大、美影凛、澄輝さやと編にいってまいしました。

「大ちゃん、いい人だなあ……」
これが終演後の、いちばんの思い。
いやとにかく大ちゃんはずっと喋ってるんですよ。
しかもその話は、センテンスがやったら長いの。えんえんえんえん句点のない、で、話してるうちにどんどんどんどん主題からずれていって(笑)どこへ到着するのやら。

だけど、その喋りは「俺がこの場を盛り上げてやる!」って気概に、すごく溢れているの。

りんちゃん、あっきーが比較的おとなしいほうでしょ。彼らを一生懸命、大ちゃんが語ったりしちゃうんですよ。
相手に振る、相手を補足する、というよりは、「オレ様が(お客様に)こいつらを分からせてやるぜ!」みたいな。

たとえば、りんちゃんが「大さんにアドバイスされた一言が嬉しかった」って言います。
そのアドバイスというのは、「こういう場面では、もっと押しを出したほうがいいよ」という言葉だったそうなのですが。
大ちゃんは、なぜ自分がそう言ったのか、それは下手な言い方をすると「りんちゃんは押しが弱い」になっちゃいますよね。
じゃなくて「りんちゃんは大和なでしこタイプの、男役に寄り添い、男役のあとを付いてきてくれるような理想的な娘役さんで!」
まずは「みかげりん」を語りだすほうしょうだい。
みかげりんがいかに上品でたおやかな宝塚の娘役らしい人であるか、「自分が宝塚ファンだったので、こういうタイプの娘役さんが大好きで!」「えーと、ですから宝塚にとって、男役にとって、理想的な娘役さんというものは!」「あ、自分は最初、娘役志望でして(笑)」「男役に寄り添い、大和なでしこであってこそ、娘役であり!」「つまりえーと宝塚の娘役というものは!」
次に「宝塚に於ける娘役の理想論」を語りだすほうしょうだい。
え。そこ?(笑)

「宙組の娘役さんは個性の強い人も多いので!」「あ、いや!それはそれでとても良いことであり!」「でもえーと大和なでしこタイプの娘役も宝塚にとって大事で!」「だけど、ときと場合によっては押したほうがいいよ、って話を!」「ほんとりんちゃんは大和なでしこタイプなので、個性の強い娘役の中に入ったときに、その!」「あ、でも!りんちゃんみたいな娘役は宝塚にとって理想的で!」「あ、でも!個性のある娘役さんも良いんですが!」「りんちゃんは大和なでしこタイプですが!」「だから宝塚の娘役とはこういった大和なでしこのように寄り添う人が理想的であり!」「えーと、ただ!押しを出していったほうがいい場合もあるんじゃないかと!」「そういった話を!」

なんだか「大和なでしこ」という言葉をものすごい回数、聞いた気がいたします。

あ、この「」内はあくまでもジュンタさんが受け取ったニュアンスです(え)実際の大ちゃんの正確な言い回しとは違うと思ってください(え)ジュンタさんのイメージとしてはこゆ感じだった、と(すすすみません)。


誠実な人だなあ、って思った。
爆走トークでありながらも、人を傷つけない言葉を選んで選んで、話してるんですよね。

あっきーに対してももちろんそうだし、「オレ様」の話もガンガンしてくれたし(笑)、とにかく大ちゃんの愛に触れられた1時間ちょっと、でした。

1時間ちょっと。
ええ。トークスペシャルなのに押したんですよ(笑)。
あの、仕切りの名人竹下典子でさえも、大ちゃんのトークを止めることはできなかったという。
あんなに「切るタイミング」を見計らって焦りまくる竹下さんを、はじめて見たような。
だって、句点がないんだもの大ちゃんの話!句点さえあれば竹下さんは話を切れるのに(笑)。

それほどまでに大ちゃんはサービス精神旺盛に、客席を盛り上げ、下級生を盛り上げ、一生懸命お話ししてくれたんです。
そのことに、すごく感動した。大げさじゃなく、ちょっと涙が出そうになるぐらいに。

りんちゃんもあっきーもそんな大ちゃんをにこにこと見つめていて、大ちゃんはそんな2人をにっこりと見つめ返して、3人の仲の良さもすごく感じさせてくれて。
りんちゃんは大ちゃんが言うとおりの大和なでしこで(笑)控えめで、でも役づくりなどではしっかりとした考えを聞かせてくれたし、あっきーも決して自分から率先して話を進めていくタイプではないのですが(最下でしたしね)、随分と頼もしい男役になってきたことが伝わってくる面を見せてくれたし。
楽しい楽しい1時間ちょっと、でした。



というような話で終演後も友と盛り上がり、遅い時間に帰宅しました。
ふと、メッセージカードをまだ見ていないことに気が付いたのです。ええ、最後に大ちゃん、りんちゃん、あっきーたちから手渡ししてもらったカードを。
美しい3人の並びにくらくらきて、もうそれだけで満足しちゃってたのよね。

封筒を開けると、橋。が、目に飛び込んできたんですよ。

カードの面積の半分近くを占める、巨大な「橋」が。

デカっ!

この画風……むしろ芸風(笑)は、鳳翔大画伯で間違いないですね。


そう。
最初はそれを、橋だと思った。
だが、よく見るとそれは、橋。ではない。

メビウスの輪?(素)

どこか捻じれている、でも必ず元に戻る。戻ってしまう。
かも、しれない。

え。どことどこがどこでどう繋がってるんだこれ?
しかも、どっちが手前でどっちが奥か、見れば見るほど分からなくなってくる。
遠近法という概念を打ち破る、その斬新な構図。

騙し絵?きっと騙し絵だよねこれ?(素)

だいいち、仮にこれを「橋」だとしても。そもそもこれには渡るところが。

……無い。

あの橋を、ふっ飛ばす以前に。

渡れない。

凡人には、こんな不思議な絵は、とてもじゃないが描くことはできない。
と、鳳翔大の底知れぬ偉大さに、打ちのめされたわたしだったのだが。


次に、あることに気づいた。

このカード、大ちゃんのメッセージしか書かれてないじゃん!

ふつートクスペのメッセージカードって、出演の3人がそれぞれに一言ずつ書いてるよね?
それが、当然のように大ちゃん1人の筆跡で書かれてあった。
その、あまりの当然感に、今まで3人でメッセージって思ってたのが自分の勘違い?と一瞬疑ってしまったぐらい。


「本日はトークショーにお越しいただきありがとうございます。
素敵なひとときになりますように…」

ここまでは、まだいいとしよう。

「大・あっきー・りん」

全部、大ちゃんの字やんw
ちょwww大wwwwww

すべてを「オレ様」大様が仕上げきったカードの。
余白。としか言いようのない部分に、りんちゃんとあっきーのサインだけは入れられていた。
いくらなんでもまさかこれは大ちゃん筆ではないだろう。

たぶん?


大ちゃん。
頼もしい上級生として、終始トークをリードしてくれた、誠実で優しい大ちゃん。

じゃなくて。実はただの。



……出たがり?(首をかしげてみる)
星原さんは、泣いていた。

すみれの花束を抱え、緑の袴で劇場前を歩く星原さんは、泣いていた。
ポロポロと、泣いていた。

男役・星原美沙緒に別れを告げ。
一人の女性に戻られたかのような。

素直な、子どものような、美しい涙だった。

「宝塚歌劇団、専科。男役・星原美佐緒。今日、夢を売る宝塚を卒業します」

大階段を降りて、力強く挨拶されていたお顔とはまったく別の。
一人の女性に戻られたかのような。

やわらかい、美しいお顔だった。

ひとつのことをやり遂げる。
星原さんの長距離走には、たくさんの苦労もあったかもしれない。
その中で夢人であり続け、今ゴールをむかえようとされている。

そのことの重さと尊さ。

千秋楽後に、公演途中から足を痛められていた、という話が聞こえてきた。
ロバートに機関銃を運ばれなくなっていたこと。
最後の走るところで、台詞を言いながらスタート地点を前へ前へ延ばされるようになっていたこと。
ああ、そうだったのか……。

千秋楽のパブロの歌の気迫は、凄まじかった。
星原さんの歌の、言葉の持つ「気」に押されて、身体に戦慄が走った。


星原さん。
ちっすー。
まるちゃん。
走った長さはそれぞれに違えど、皆、その道を走りぬいたことの満足感に輝いた、美しい出だった。


ご卒業おめでとうございます。
朝っぱらからどんなセクハラ行為なのっフェルナンド!
むしろ、大ちゃん!

あなた、妻がいるって言ってたわよね。街に妻を残しているんだと。
山で余所のオンナの身体撫でまわしてる場合じゃないでしょっ。第一に、今は戦争中なのよっ。

くるみっ!訴えなさい!
あれは訴えていいレベルよっ!



せーの!

大ちゃんの(しましま)ズボンは、良い(しましま)ズボン!

(良い、んだ?笑)


絶対に、(しましま)ズボンのベルトに手え掛けてるわ、あれ(素)。わたしにはそれが見えます(断言)。
いや、今回は別に十輝いりすがそう言ったわけではない。

ただ、十輝いりす自身が「事件」だった。それだけのことである。



『誰がために鐘は鳴る』東宝新人公演。
開演を待つ劇場に、宙組の錚々たる上級生たちが着席した。

彼女たちは皆、静かに開演を待……っているわけはない。
相手はジェンヌだ、そんなわけはない、が。
が。
中でも。

まさこっ!

そわそわしないのっ!!(笑)

まさこちゃんはあきらかに、ものすごくそわそわしている。
その目はキラキラと輝き。そのお口はぽかんと開き(あ、それはいつもかしら?)(失礼な)

そう。まさこちゃんの胸は。
いまからはじまる目の前の舞台への期待で。

あきらかに、ものすごくわくわくしているしている。


かああああああいいっ!かああああああいいいいいいっっ!!



舞台の幕が下りた。

これからカーテンコールである。

あ。うう。はあああ。うん、よしっ。あああ。ふう。はああ。ああああ。うん、キリリっ。

十輝いりすは、何度も落ち着きなくその大きな身体を伸び縮みさせ、若干緊張した面持ちで、ふたたび緞帳が上がるときを待った。



まさこおおおっ!

キミが挨拶するわけじゃないんだからっ。

落ち着きなさいっ!まーさーこおおおーーーっ!(笑)



結論。

十輝いりすは、この世界にしあわせを運ぶ、天使である。

ちょっとそわそわした、天使。
「事件が。起こったんです」

十輝いりすは、開口一番そう言った。「事件」だと。

「事件」

ただごとではないその言葉の響きに、東宝前にいたギャラリーの間にも緊張が走った。
「事件」
事件、とは。

十輝いりすは、そんな緊張した空気などにはおかまいなく、ゆっくりと言葉を続けた。
ゆっくりと。ゆっくりと。ゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくり……。………。

以下はすべて「まさこの声とテンポ」で読んで欲しい。
文字などでは到底あらわしきれないその「まさこ感」は、申し訳ないが脳内補填して欲しい。


「今日、『スペインの花』で、ですね。あのう。早替わりなんですけどあそこ。
あ、えーと。早替わりというのはですね、仕組みがありまして。
帽子の、ここのところ(耳元)がマジックテープになってまして。
それで早く着替えられるようになってるんですけど。
あ、えーと。
今日は事件で、そのマジックテープの仕掛けが剥がれちゃったんです」

事件……(笑)。

「それでですね、帽子が取れそうになっちゃいまして。
もう慌ててものすごい勢いでくっつけようとしたんですけど、手は。
(あわわわわわわわわわわわわ、とマジックテープを慌ててくっつけようとする手の様子を、路上で熱演)(熱演のあまり、お口はぽかんと開いている)
でも、とりあえず足はものすごい勢いでステップ踏まなくちゃならないし。
(たたたたたたたたたたたた、とものすごい勢いでステップを踏む足の様子を、手で熱演)(熱演のあまり、お口はぽかんと開いている)」

ひとつ思ったのは、まさこちゃんの喋りはあんなにもゆっくりまったりしてるのに、同時に実演される手の動きは、たとえそれが路上であってもキレっキレなんだな、ということ。

「もう大変なことになっちゃいまして、はっはっはははは。
こうやって(マジックテープ直しさらに熱演)直してたんですけど、全然直らなくて。
最後には、まだフィナーレじゃないんですけど、フィナーレみたいに帽子を袖に投げるしかない!みたいなことになっちゃって、はっはっはははは。
どうしようかと思ったんですが。

えーと、なんとか直りました!(笑顔)
そしたら音乃いづみに……あ、今日、音乃いづみが観にきてたんですけど、それで音乃いづみに。
『まぁちゃん器用だね』って褒められましたあ、はーっはっはははは」




まさこのかわいさのあまり、路上で吐血。


まさこちゃんは天使なんだと思うの。

わたしにしあわせをくれる、天使。


あ、まさこちゃんが語るみきちゃんの言葉は若干物真似入っておりましたが、それはやっぱり「ちょっとキっツい(笑)音乃いづみ」風味な醒めた声だったことを、付け加えておきますわ。
研13。男役、北翔海莉。
タカラヅカでいちばん嫌いなものは「化粧」である。

(笑)
みっちゃん。
言ったか。

歌、ダンス、芝居。
タカラジェンヌとして必要な要素のすべてに於いて長けているみっちゃんであるが、舞台化粧だけは……ちょっと苦手分野、なのかもしれない。
だが、1月6日の夜公演。「みっちゃん、今日のお化粧綺麗だったよね?」という声が、宙担の間で流れたのである。


翌日。
その理由が判明した。

「JURIのやっぱりGOGO5」宙組・北翔海莉、凪七瑠海、七海ひろき編。司会はもちろん、樹里咲穂。

その中の一問一答コーナーで、カイちゃんがこんな札を引いた。
「わたし見ちゃいました!」

カイ「わたし見ちゃったんです。みちこさんがまゆさんにお化粧してもらってるのを……。
こうやって!(と目を閉じ、受け身でお化粧されてるポーズ)
それがすごくかわいかったんですう(はあと)」

ここでみっちゃんの「研13になりますが、タカラヅカで一番嫌いなものはお化粧です(笑)」発言が飛び出したのだ。

そして、みっちゃんはこう続けた。
「今度、蘭寿さんが組替されるので、お化粧を教えてください!と、最初で最後のお願いをしました……」

それで前日の大休憩に、蘭とむちゃんがみっちゃんのお化粧を見たのだという。みっちゃんの顔を全部描いてあげたのだそうだ。

みっちゃんから蘭とむちゃんへ、最初で最後のお願い。
わたしの苦手な、お化粧を教えてください。

2人は約5年前、一緒に宙組に組替してきた。
お互いがお互いを支え合い、2番手として、3番手として、組の大きな力となってくれた。
そんな2人が、別れの前に。最初で最後のお願い。

泣けるじゃん。いい話じゃん。

会場がうるっとなったところで、みっちゃんは、さらに続けた。
「(蘭寿さんと私)2人が、おんなじ顔になっちゃって!(笑)そっくりになったんです。
そしたら、まさこさんが」

まさこさん?(笑)(笑)

美智子様と雅子様。もう、宙組の鉄板ネタですわね(笑)。

みっちゃんはまさこちゃんがだあい好き。
とにかく、どんな話でもまさこちゃんネタに持っていくから(笑)。

みちこ「ゲリラ隊で(肩を組んで)まさこさんのこっち(上手)側に蘭寿さん、こっち(下手)側に私の場面があるんですけど、まさこさんが最初に蘭寿さん見て、次に私を見たときに……」

まさこ「ぬああああああ??!(おんなじ顔!)」(まさこ顔で驚愕)

いやまさこがGOGO出てたわけじゃありませんが。
みっちゃんによる「まさこ顔」の再現で。てゆか皆、想像つくだろうけど(笑)。


カチャのことを「ハムスターみたい!お菓子をごそごそ集めて一箇所に貯めてるんです(笑)」とカイちゃん。
カチャ「好きなお菓子を貯めて、いつでも食べられるようにしておくんです!楽屋入りしてサングラスだけ外してコートも脱がずおかきポリポリ食べてて、下級生に笑われました」

なにそれいやあああんカチャかあいい!かあいい!
と思ったら、みっちゃんがまた「まさこさんも……」

え。まさこさん?(笑)

みちこ「まさこさんも楽屋でずっとものを食べてて、5分前のすみれが鳴ってもまだ食べ続けてるんです。それを私が動画で撮り続けてるんです。すみれ鳴ってるけど」

とにかくどんな話でもまさこちゃんネタ(以下同文)。

そんなみっちゃんの最近の楽しみ。
「夜中に、ものを食べ続けるまさこさんの動画を見続けて、1人でにやにやしてるんです」

みっちゃん!(笑)

で、まさこさん動画撮影秘話?
みちこ「まさこさんはずっと撮られてるのに気付いてなくて」
樹里「ああ、あの人遅そうやもんな気付くの(笑)。(下から)この辺(首あたり)まで来るのに時間かかりそうやわあ!」
はい、樹里ちゃんもまさこちゃんがだあい好き(笑)。

みちこ「気付いてからも最初は写真だと思ったらしく、(動画なのに)こんなふうに静止してポーズ取るんですよ」

と、「おすましまさこ顔」でポーズ。

まさこっ!(笑)(笑)


みっちゃんの初夢の話。
すごく長くて具体的で身振り手振りの実演付きで(笑)字にしてもおもしろくないだろうし。だいいち、オチが大野先生の物真似なんだもの!
これはもう、放送でお楽しみください、ではあるが。あるが。

みちこ「それでまさこさんの初夢なんですけど」

まさこさん?(笑)(笑)

いや樹里ちゃんが聞いたのは貴女の初夢であって(笑)。
とにかくどんな話でもまさこちゃんネタ(以下同文)。

みっちゃんが暴露した、まさこちゃんの初夢話。
ゆうひさんに「起立ーーー!礼っっ!」と、号令を掛けられる夢だったそうだ。

そして、気が付いたらベッドの横に、ピシーーっと直立不動の姿勢で立っていた、と。

まさこっ!(爆)


今回は特別ゲストとして、寿つかさ組長も登場した。さすが樹里ちゃんとは同期だけあって息もぴったり。
宙組創設期の同期仲間でもある、樹里ちゃんとすっしーさん。
そのときの宙76期が、ちょうど5人(樹里すっしーあゆみさおたあっこ)。
樹里「5人でゴレンジャーやったなあ!」、すっしー「やったやった!懐かしい!」

……突っ込んでいいですか。
キミたちがやったのは、ゴレンジャーではなく「ゴレンジャイ」。

樹里「同期が(元旦の)口上やるなんてなあー、すごいわ」
すっしー「それがさ、今だから言えるんだけど帯締めを締めすぎちゃってね!
『(口上)身の引き締まる思いでございます』って、ほんとに身が引き締まっちゃってたのよ!」

すっしーっっ!(爆)


罰ゲームは、カチャ、カイちゃん、そしてなぜかふつーはやらない上級生のみっちゃんの順番で披露。
これこそ、放送でお楽しみください、かな。
わたしの一押しは、カチャ。あそこまでやってくれる人とは!!

だが。しかし。
どんなに樹里ちゃんに促されても、「私は特別ゲストだからっ」と罰ゲーム(という名の一芸披露)を拒んだすっしーさん(笑)。
むしろ「特別ゲスト!」って大威張りの体。さすが我らが組長である。


GOGO5とすっしーさんといえば、なんといっても家政婦協会だろう。
退団された美郷真也前宙組長と当時副組長だったすっしーさんは家政婦協会というユニット?を結成していて、遂には樹里ちゃんの番組にゲスト出演を果たしたのだ(笑)。
家政婦協会最後の登場は、宙GOGO5大和七帆早霧編の乱入だったなあ。

樹里「家政婦協会みたいなユニット、最近はもうやってへんの?」
すっしー「あれは(まりえさん退団で)解散しちゃったねええ」
でもまりえさんとすっしーさんは、家政婦としてではなく(笑)「今でもしょっちゅうご飯食べに行く仲」だそうだ。

樹里「新しいユニット、あらへんの?」
すっしー「うん、春風弥里、鳳翔大、蓮水ゆうやかな」
樹里「えっ家政婦なん?」

ちーがーうーーー!!

すっしー「あの3人はね、いつも集まっておもしろいことやってるから!」

家政婦ではないものの(笑)、家政婦協会の跡を継げるぐらいおもしろい今の宙組の新星は、みー大ちーのユニット、なのだそうだ。

いっそこの3人……宙88期・通称三馬鹿にも、割烹着着てもらえばいいんじゃなあい?


と、書いていて思い出した。

みー大ちー、前に割烹着着てたじゃん!わたし見てるよ!
http://juntan.diarynote.jp/200807010115340000


やっぱこいつら、新家政婦協会だったんだわ(納得)。

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