舞台には「お約束」がある。
今、「これは見えてませんよ」とか、ほんとうは見えていても「見えてない」ってお約束もある。

さて。
ハスミ・イリュージョンを終え、じゃねぇ、戦いの末、海に散るオーレリー@ちーちゃんだが、イリュージョンにはタネがある。
現実には人体消失など、ありえない。多分。

艦艇から海に消えたちーちゃんは、船のセットの後ろに隠れて小さく小さくなって、体育座りをしている。

舞台には「お約束」がある。
海に消えたオーレリーの体育座りを暴露してしまうのは、お約束無視で不粋な話かもしれない。

だけど。ちーちゃんの体育座り。
席によってだが、間違いなく!確実に!見えるんだもの(笑)。
船のセットの後ろに隠れて……ない。

そして私は耳にした。ちーちゃんご自身が「あそこは体育座りでちっちゃくなってまぁす!」と、公言されているのだと。

オーレリー公認ならいいよね?ハスミ・イリュージョンのタネ明かし。
壮絶死を遂げたあとの、体育座りちーちゃんにも、どうぞご注目くださいませ!(いいのか?)
あんなに大きいのに、ちっちゃくちっちゃくなってるちーちゃんがかわいいでっす!(いいのか?)
オーレリー・バイロン@ちーちゃん。
トゥーロンの戦いで兄を亡くしたフランス人。そのことで敵、イギリス軍の指揮官ホレイショ・ネルソン@ゆうひちゃんに怨みを抱き、固く復讐を誓う男。
いつか、この手で彼を……。

遂に、その日がやってきた。
決戦の地はトラファルガー。
壮絶な海戦の末、イギリス軍がフランス軍の優勢に立つ。
が、オーレリーの標的は、ネルソンただ1人。
その狂気をはらんだ復讐の念から放たれた一発の銃弾は、ネルソンの身体を貫く。

そのとき、ふたたび銃声が聞こえる。
と同時にオーレリーの周囲には、ぷっはーーーっと煙幕がたちこめ、それが消えたときに、オーレリの姿も消えた。

??????

なんのイリュージョンかと。
いわゆる人体消失、みたいな。

ちーちゃん、どこいっちゃったのっ???

初日は、バーン!(銃声)と同時に、ぷっはーーーっ(煙幕)→煙消えたら、ちーちゃんも消えてたんだもん。

幕間「ね?あれ絶対イリュージョンだよね?」と口さがない宙担たち。


正解は、バーン!(銃声)→オーレリー被弾→艦艇から転落→海面に落ちて、ぷはーーーっ(水しぶき)→戦死、らしいです。

え?水しぶき?

いやあれ絶対、煙でしょ?(まだ言う)

でも私がムラで観た初日遠征の間は、最後までイリュージョンでしたよ?
ちーちゃんは悪くない、悪いのは煙。じゃなくて、効果さんのタイミング。
銃声と煙(じゃなくて水しぶき)のタイミングが合わない、いやむしろ合っちゃってる(笑)んですよ(合っちゃダメ)。
まあ初日明けしばらくは、なにかと流れが上手くいかないことも多いでしょうから。

きっと、今頃はもう大丈夫になってるんじゃないかなあ?
ハスミ・イリュージョン観られなくなっちゃったのかしらねえ。

……ちぇっ!(え?)
サイトーくんは大人になっちゃったのかなぁ。私を置いて(笑)。

それはそれで、ちょっと淋しい。
もっとめちゃくちゃなものを期待してたんだけど。

石田は、やはり石田でしかない。

ひまわり耳が嫌だとか、ビン底眼鏡が嫌だとか言ってるんじゃないの(そしてそれらは別に嫌じゃない)。
全体のテイストが、救いようのない彼のセンスの無さが、嫌。

それでも、彼はきっと善い人なんだと思う。きっとね。
寝られません(→遠足前の子ども)(半笑い)

A/L以来のサイトーくん。どんなに話がめちゃくちゃでも(え?)、とにかく間違いなくかっこいい、はずだ。
そして久しぶりのショー。たとえそれが石田ショーでも(え?)、私は嬉しい。

『Je Chante』を急にムキになって(笑)書き出したのは、この初日前に終わらせたかったからなんだけど。無理だったみたい。また、ぼちぼち。

とりあえず明日大劇いってきます!
……起きられるかしら?(もしもし15時公演ですよ?)
http://kageki.hankyu.co.jp/news/detail/afe38de25939aa079524df0ada1f42cc.html

やっつけ仕事?みたいな?

最近の例から言えば、こんな路線クラスをずらずらと並べただけのアフタートークは記憶にないのですが。

役のグループ分けとか、もっと興味を引くような企画だったじゃん。スカピンにしても、太王にしても。
「英艦隊の達人たちが海戦の真髄を語る」とか、「ボナパルト一家決起集会」とか、「不倫関係者たちのドロドロ親族会」とか、なんかないのっ?(全部パクりじゃんか)

観たいけど、私が西組なら行くけど……。すんごいビミョー。15分、かあ。

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2010/05/18
宙組宝塚大劇場公演 出演者によるアフタートークショー開催について

宝塚大劇場では、宙組公演の観劇後、興奮冷めやらぬ舞台の感動をそのままに、公演にまつわるトークでお楽しみいただくアフタートークショーを開催いたします。詳細につきましては、以下の通りです。

■開催日時と出演者
【第1回】 6月4日(金)13時公演  公演終演後
      大空祐飛、野々すみ花、蘭寿とむ、北翔海莉
      悠未ひろ、十輝いりす、花影アリス 
      (進行役)美風舞良
【第2回】 6月13日(日)15時公演  公演終演後
      大空祐飛、野々すみ花、蘭寿とむ、北翔海莉
      春風弥里、鳳翔大、蓮水ゆうや、凪七瑠海
      (進行役)美風舞良

■対象公演
グラン・ステージ『TRAFALGAR(トラファルガー)』-ネルソン、その愛と奇跡-
グランド・ショー『ファンキー・サンシャイン』

■会場
宝塚大劇場
シャルル@カチャとリーズ@アリスちゃんの、レビュー共演が実現する。
雨の日の朝、雨宿りの屋根の下で恋をした、青年のシャルルと、ジジだった少女のリーズ。
あの頃と同じ目の色をしたシャルル。それを見つめるリーズに、ジジの心が甦る。

見つめ合う2人の間に、昔の時間が戻り、そして愛が流れる。


これを劇場の客席から、じっとりと見つめる男がいる。
ゲオルグ@みーちゃん。またの名を、ストーカー(え?)


シャルルが帰ってきたことで、自分とリーズの関係が崩れつつあるのを察知していたゲオルグは、ここではっきりと悟るわけです。

シャルルとリーズが、愛し合っていることを。
リーズの心は、自分には無いことを。

最初から、リーズが自分をほんとうに愛したことなど、一度たりとも無かったのかもしれない。
それでも、その関係性は、シャルルが帰ってくるまで表面上は均衡を保っていた、んだと思います。脚本には、なにも描かれてないけど。

そのリーズが、別の男の腕の中で、自分には見せたこともないようなしあわせそうな顔をしている現実。


舞台上の2人を睨みつけながら、ゲオルグは怒りに震える。


前に書いたんですが。

>それでも最初の頃は、わなわなと拳を震せたりね。それこそ唇ぎゅっぎゅっぎゅっぎゅっ噛み締めたりね。
>「心の中の嫉妬の炎を、表面では抑えた演技」の方法として、それはそれで巧い人なので、悪いとは思わなかった。

>だけどね。最後の数日は、唇を噛まなくなったんです。
>くっ、と。僅かに、唇の端を歪めるだけの。

>そうなってからの顔が……とてつもなく恐かった。


黙って、くっ、と僅かに唇の端を歪めたまま、シャルルとリーズを見つめているんですよ。

2人の愛に激しく嫉妬し、悲嘆にくれ、そしてその感情はあっという間に憤怒へと燃え上がる。

黙って立っているだけなのに、その流れがはっきりと見えるんですよ。


彼の病みは、もう狂気の域まで達してきているんですよ。


最後に、ちぎれるほど唇を噛み締め、射るような目で天を睨みつけ、ゲオルグはその場を立ち去るのです。


レビューの劇場客席、というのは現実問題バウの客席でして、ゲオルグは下手扉から出て最端通路を通って、4列あたりまで進みます。
舞台上のかたたちには申し訳ないのですが、このキ●ガイが出てくると、彼の狂気に中てられてそっちに目を取られてしまいましたね、私は。
だってもう悪酔いしちゃうぐらい異様な(笑)オーラ出してるんだもん。


この間のゲオルグは、まばたきしないの(笑)。絶対にしないの。
くわっと、目を見開いてるの。


これは、中の人テキには無意識なんだとか。あたし言われてみればそうなんだ?ぐらいの感じらしい。(不自由な日本語でも、多少は意味が取れます)(全編「……えーと?」のお茶会は、いくらなんでも嫌です)


だって、中の人にゲオルグっていう狂気が取り憑いてるからねえ。

無意識かあ。なるほどな、と思いましたです、はい。
2幕は華やかなレビュー、リーズ@アリスちゃんの舞台からはじまる。
楽屋に戻ったリーズの元に、ミスタンゲット@美穂さんが尋ねてくる。
ミスタンゲットは、忠告に来たのだ。このままではお前が駄目になる、あの男の元へ行くのは止めろ、と。

あの男。
ナチス親衛隊少佐、ゲオルグ・シュタイネル@みーちゃんである。

だが、リーズはこの忠告を聞き入れない。
今のパリで彼女が生きていくには、ナチスの庇護が必要なのだ。

場面はこのままゲオルグの部屋に繋がる。ラジオからは、シャルル@カチャの歌が流れている。
「シャルル・トレネか。くだらない歌だ、私は好きになれないね」
その言葉を聞いて、リーズの顔色が変わる。
ミスタンゲットの言葉を拒否したリーズだが、シャルルにふたたび会ったことで、本心は揺れ動いているのだ。

ゲオルグとリーズ。
シャルルによって、2人の関係が崩れはじめてゆく。

「珍しいわね、ナチス親衛隊少佐が、踊り子風情に迎えを寄こすなんて」、挑むようにゲオルグに言うリーズ。
シャルルが帰ってくる前から、リーズはゲオルグにほんとうの心など見せたことはなかったのかもしれない。
そしてシャルルが帰ってきたことで、今度こそリーズは、その心をぴったりと閉じてしまった。

「周知の事実だ……」

ゲオルグの目は、暗い怒りに支配されている。抑えた口調の奥に、ドロドロとした嫉妬が渦巻いている。


この顔が、目が、ほんと恐かったんですよ、もう。

愛情が行き過ぎて、既に執着になってる。


「君をベルリンに連れていく」とか言い出すし。
ナチスの宣伝映画がどうとか言ってたけど、そんなのどーでもいいんだよね。
リーズをシャルルの傍から引き離して、自分の横にずっとずっと置いておきたいだけだよね。

逆ストーカー、つか拉致?

うわっ、この男、病んできたぞ、と。

愛情とは相手の気持ちを思いはかることであって、相手に執着することではない。しかし、今のゲオルグは、もうそれを理解することができなくなりつつある。


「君が舞台に立てるのは、誰のおかげだと思っているんだっ」

ベルリンには行かないと断固として言うリーズを、憎悪に燃える目で睨みつけ、言い放つゲオルグ。

遂に言ってしまった、この一言。
2人の関係は、興行界で生きていくゆえにリーズが選択したもので、そこに愛情はなかった。
ゲオルグだって、はじめはナチス親衛隊少佐として、パリの女王を自分のものにしたいだけだったのかもしれない。
お互い、それで納得していたはずだったのに。

ゲオルグは、本気で愛してしまった。

ゲオルグだけが、本気で愛してしまった。

相手の愛情を得られないとなると、最初の契約を持ち出す。権力を振りかざす。

その目に宿る蒼暗い炎、憎悪は、行き過ぎた愛情から生まれた感情なのだ。


すげー恐い……。


真っ当な人間が病んでいくさまって……ほんと恐いんですよ。
人間、狂いきってしまえれば、それも楽なのかもしれないけれど。

みーちゃんのゲオルグは、真っ直ぐなの。その真っ直ぐな心が、真っ直ぐなまま、真っ直ぐな方向に、どんどん病んでゆくわけ。

理性と狂気の狭間を揺れ動く男の、病み。病んでいく過程。



それは、どれだけ苦しいものだったんだろう。
ゲオルグ@みーちゃんの登場は、開演59分後です。

1幕はあまり出番が無いらしい、という噂は聞こえてきた。現にプログラムを見てみても、1幕は最後の場にしか名前はない。

にしても、まさかここまで出てこないとは思ってなかったわ(笑)。

1幕は60分。さすがに55分ぐらい経ったとき、どーなってんのかと(笑)。

舞台は、明るいミュージカルとして進行していく。
撮影所で、酒場で、シャルル・エ・ジョニーのデビューで、皆が歌い踊りながら、どんどん場面が流れていく。兵役中でも、シャルル@カチャの歌で、そこは明るい場所になる。
この辺の演出、好きだったなあ。すべてが断片しか描かれてないけど(クドい)、ときの流れがきちんと見える。そしてそこにはいつもシャルルの歌があり、皆がしあわせになる。
役らしい役が殆どなくてバウなのに下級生は可哀相な部分があったけど、あれだけミュージカルナンバーがあって、そこで生き生きと動き回る組子のさまを見られるのは、組ファンとしてはすごーく楽しかった。

兵役にいっていたシャルルが、パリの街に帰ってくる。これが1幕の山場。
街にシャルルの歌が、帰ってくる。人々の期待、興奮。そして、シャルルがあらわれて。

Je Chante 僕は歌うよ

シャルルは歌う。人々の期待に応えて。
彼の歌が、彼こそが、パリの夢だ。

つか、1幕終わっちゃいますけど?みたいな(笑)。

そこへ、パリの女王と謳われるレビュー女優リーズが、楽屋から出てくる。今度、シャルルと共演させようと、プロデューサーのラウル@すっしーさんが企画している、その人だ。
彼女の顔を見て、シャルルは驚く。

リーズ。それはシャルルが若き日の撮影所時代に恋をした少女、ジジ@アリスちゃんだった。

思わず駆け寄ろうとするシャルル、そのときリーズの横に、ひとりの男が現れる。

「待たせたな」

みーちゃん、なんのネタ?(素)
はい、待ちましたのことよ。

じゃなくて。

登場したゲオルグの、説明はされない。
ただ、スーツに着けられた鍵十字の腕章から、そしてリーズに差し出す腕から、彼がナチスの党員で、リーズを囲っているのだろうということが予想される。

じゃなくて。

大事なのは、この場で、この一瞬で出す、みーちゃんの存在感のほう。
ベタな言い方をすれば、芝居の空気がガラっと変わるんですね。ゲオルグの登場で。

この男は、ただものではない。
そしてジジには、なにかが起こった。

パリはナチスの侵攻が進み、不穏な空気が流れている。
深刻な現実が、今のパリを支配している。

夢物語では済まされない、なにかが起こっている。

今、パリで。

ゲオルグの登場で、それらがすべてあらわになる。ただ、この一瞬で。

物語テキにも「待たせたな」、話はこれからだぜ(にやり)、なんですよ。


「知り合いか」
そう問うゲオルグに、リーズは首を横に振る。
「いいえ」

立ち去る2人、残されるシャルル。

「ジジ……!」

そう、ほんとうの物語はここからはじまるのだ。


芝居の技術は、ある人だと思う。みーちゃんは。
でも、存在感って、これはもう技術だけではどうにもならない部分がある。

ここまで空気を変えられる力を持っている人だったんだと、それに感服させられました。



でもまぢ二言数秒の出番とは思わんかった(笑)。

それがまた効いてるんですけどね。
シャルル@カチャは、まんま宛て書きだろう。
というか、あの役はカチャ以外の人が演ったら、まるで別物になるはずだ。
シャルルは年を取らない。不穏な時代の中で、現実とはかけ離れたファンタジーを、1人生きている。
そんな時代にシャルルの歌があることが、どれだけ人々の希望だったんだろう。
皆の夢の象徴がシャルルであり、その歌だった。

カチャは、ファンタジーを体現できる人だから。つか、カチャがファンタジーだから(笑)。
彼の存在が、そのまま皆の夢となる。
カチャの資質が見事に生かされたシャルル像だったと思う。

ナウオンだったかな。録画しておいたのを公演終わってから見たのだが、その中でカチャが「1幕と2幕でかなり歳月が経っているので、それを出したい」というようなことを言っていて、ごめん噴いた(すみませんすみません)。10年ぐらい違うんだっけ?
あのね、ちーとも変わってませんからシャルル(笑)。
声を落ち着かせるとか、そういう部分はあったかもしれない。
だけど、歳は取っていない。身に纏う空気が、全然変わらない。

そして、それがカチャ最大の武器なのだ。

歳を取らない、大人にならないピーターパン。リアルに年齢を出す芝居ができることが、すなわち「タカラヅカ」にとって必要なのかというと、そうではないわけで。
そういう人も必要だけど、そうじゃない人も必要というか重要なのがタカラヅカ。

そんなシャルルが大人になるとき。それが、ジジ@アリスちゃんの最期。愛する人が逝こうとするそのとき。
カチャが意識してそれを演っていたのかは、分からない。いやそもそも2幕で年齢を出しているつもりなんだから、ここで敢えて年齢を上げてきているわけでは絶対ないはずだが。

ジジ「地中海の海の色は、貴方の目と同じ色をしているんでしょうね……」
シャルル「そうだよ……」

ジジはリーズになるときに、少女であることを捨てた。
そして、シャルルの腕の中で、最後に少女に戻った。
そんな彼女を見つめて言う「そうだよ」は、限りない優しさに満ちていて。

大人、だった。

愛する人の死を目の前にして、ピーターパンは少年であることに、別れを告げた。

この山場で、ぐっと男役としての包容力を出せるところも、カチャの持つ資質なんだろう。
それで、甘いのーー(うっとり)。死をというものでお互いが分け隔てられる瞬間のシャルルの目が、言葉が、甘いの。
大人なんだけど、それでもやはり彼はファンタジーなのだ。

ジジという役も、アリスちゃんならではのものだったと思う。
ただ、このヒロインは言ってることもやってることもかなりめちゃくちゃで、難しい役ではある。酷いんだもん(笑)。
でも、アリスちゃんの持つ説得力で、納得させられてしまう。

シャルルに恋をしたときの少女の眼差しのかわいらしさと、リーズになってからの大人の女性の貫禄、女優としての存在感の差異は、今のアリスちゃんだからこそ出せるのだと思う。

ゲオルグ@みーちゃんは嵌り役だったが、宛て書きと言ってもいいのかどうか。こういう物語にありがちな、類型的な役だから。
たしかに、みーちゃんって元々こういう系統の役が得意そうな役者ではある。敵役タイプだもん。かわいい少年より(無理っ)、明るい青年より、こっちでしょ。シャルルとか演るのは羞恥プレイだろうけど(笑)。

でも、そこにみーちゃんならではの色が出たからこそ、この役が魅力的になったんだと思う。

みーちゃんのゲオルグからいちばん感じたのは、正常な人間が狂気に取り憑かれることの恐ろしさだ。

最初からイっちゃってる系の芝居をする人っている。別に普通の役でも、常にイっちゃってる場合もある(笑)。
みーちゃんは真っ当なの。しごく真っ当。
時代背景でナチスは悪になってしまっているけど、別にゲオルグは悪役ではない。任務に忠実な、自分にも時代にも正義なわけで。
みーちゃんも「悪」には演じていない。ひたすら真っ直ぐに、感情を動かしている。

ただ、こんな時代だから、こんな立場だから。それを真っ直ぐに出せず抑えているだけで。抑えているのに、ゲオルグの真っ直ぐな感情は、真っ直ぐにこちらに響いてくる。
その真っ直ぐさが、みーちゃんの持つ資質なのだろう。

前に「陰陽なら陰」と書いたことがあるのだが、陰っていってもクールって意味合いとはちょっと違うんだよね。あったかいもの、みーちゃんの芝居は。
(じゃあなぜ陰って、をいそれは地味って話なのか?笑)
元々そういう芝居をする人だから、抑えても温度がある。内面の温度を感じさせながらも表面では抑えられるのは、それこそみーちゃんの技術なんだろうけど。

正常な人間が、たった1人の女によって、狂わされてゆく。
そして、時代の狂気に飲み込まれてゆく。

みーちゃんという人が真っ直ぐだから、ゲオルグという人は哀しい。
その真っ直ぐさが狂わされてゆくさまが、とてつもなく哀しい。

類型的な役、と言ったが、この役をこの色に創れることは、みーちゃんの大きな武器だろう。

もちろん、ナチスの軍服を着こなせる身長とスタイル、男役としての柄も、大きな資質だ。最初から爺ィ、もとい大人の男に見える外見の資質は、男役として強い。


ただ、ほんとシャルル演ったら羞恥プレイだと思うんだけどね(クドい)。
リーズの身体が崩れ落ちてゆくのを目にしたとき、ゲオルグはいったい何を考えたのだろう。
あまりにも、あまりにも苦しみに満ちた結末。

なによりも大切な愛する女性を、手に掛けてしまったゲオルグ。

このとき、ゲオルグもまた、死んだ。彼にとって、生きている意味など既にもうない。

やがて、地下室の扉が叩かれる。部下たちが部屋の前まで来たのだ。
「少佐殿!ここにいらっしゃいますか!」

ゲオルグにできることは、まだ残されていた。
この場所に、部下たちを踏み込ませてはならない。

ガタガタと震えの止まらないままの手で、やっとの思いで拳銃をホルスターに戻したゲオルグは、正気を振り絞って部下たちに毅然と命令を下す。

「ここには誰もいない、リーズは裏口から通りへ逃げた。急いで後を追えっ!」

愛する女性の、最期の望み。
それは、愛する男の腕に抱かれて眠ること。
今のゲオルグが彼女のためにしてあげられるのは、そのための嘘を付くことしかない。
そしてそれは、リーズを手に掛けてしまった自分にとっても、最期の望みであったのかもしれない。

シャルルの腕の中に抱かれるリーズを見ることさえしようとはせず、ゲオルグは幽鬼のようにふらふらとした足取りで、地下室を離れる。
力なく落とされたその背中から、彼の魂ももう死んだのだということを、痛切に思い知らされる。


だけどね。
どんな思いでこの命令を口にしたんだろうね。ほんとどんな思いだったんだろうね、ゲオルグは。
苦しかっただろうね。ほんとうに、ほんとうに、苦しかっただろうね。

この言葉を聞くと、毎回アホの子みたいにだあだあ泣いてた。

自分のしてしまった取り返しのつかないこと。後悔してもしきれない、その行為への懺悔。
憎んだ男、シャルル。それでも、愛するリーズを思えばこそ、彼女をシャルルに託すことしか、自分にできる道はない。

でも、苦しかっただろうね。ほんとうに、ほんとうに、苦しかっただろうね。

脚本って言い方をすれば、この台詞があるから、ゲオルグは「かっこいい役」として成立するわけです。まあ、お約束なパターンではありますが(小声)。

だけど、ゲオルグとしてはね。それまでの彼のリーズに対する「執着」を考えると、この言葉を出すのが一番つらかったんじゃないかと思うんですよ。シャルルに託すという道が。
リーズとシャルルを見つめる目に宿る嫉妬、リーズがユダヤ人だと聞かされたときに爆発する怒り。
ゲオルグの内面には、そのときどきの感情が渦巻いている。
でも、抑制というもので覆われていても、その激しい感情は、ストレートだから。
真っ直ぐに狂気の方向に走ってしまった、哀しい男なんです。

リーズの身体が崩れ落ちていくそのときに、やっと彼は正気を取り戻すことができたんですよね。そして、真面目な彼が、その現実をどんな思いで受け止めたのか。受け止めざるをえなかったのか。
現実を投げないで受け止めたからこそ、「リーズはここにはいない」と言うに至ったはずなんだけど。
それが、彼に取ってどれだけ苦しいことだったか。
どんな思いで、部下に命令を下したのか。

その自分の役目を終えたとき、彼の中には真に絶望しか残されていなくて。

地下室を離れるゲオルグの背中が、ほんとうに哀しくて。
震えるゲオルグの肩が、ほんとうに哀しくて。

私はただもう、アホの子みたいにだあだあ泣くしかできなかった。


こんな時代じゃなかったら。あなたの上には、もっとたくさんのしあわせがあったはずだ。

エリートとして仕事をして、普通にしあわせな恋をして。

真っ直ぐな男だからこそ、真っ直ぐにその時代を生き、真っ直ぐに自分の立場を貫き、真っ直ぐにひとりの女性を愛し、そして時代の狂気に飲み込まれ、また自分も狂気に取り憑かれた。

みーちゃんのゲオルグは、せつない。真っ直ぐすぎて、せつない。
時代さえ違えば。立場さえ違えば。こんなことにはならなかったはずだ。哀しくて、やりきれない。


ゲオルグは、生きてはいられなかっただろう。

カジノ・ド・パリの地下室を出て、それからおそらく、いや間違いなく、自らの命を絶った。
リーズを手に掛けた、その拳銃で。
ゲオルグ@みーちゃんは、生きてはいられなかっただろう。

カジノ・ド・パリの地下室を出て、それからおそらく、いや間違いなく、自らの命を絶った。
リーズ@アリスちゃんを手に掛けた、その拳銃で。



彼は何故、リーズに拳銃を向けたのだろうか。
本当に殺してやろうと思ったのか。自分に背を向けた女を。

そうではない、と思う。
それほどまでにリーズを愛しているのだと。殺してでも手に入れたいほど愛しているのだと。
その叫びだ。本気で殺そうとは、思っていなかったはずだ。

「私は君を愛していた、いや、今でも君を愛している。君の秘密を揉み消すことだってできるんだぞ」

ユダヤ人である、秘密を揉み消すと。ここまで言うのだ、ナチス親衛隊少佐が。たったひとりの女のために。この言葉の持つ意味は重い。
「君を愛している」と。
わなわなと震える唇から絞りだされる、苦悩に満ちた言葉。
ゲオルグは決して、声では叫ばない。それは自分の立場に対する分別なのか、男としてのギリギリのプライドなのか。
表面では抑えて、抑えて、だが彼の心は叫んでいる。大声で叫んでいる。
「君を愛している」「君を愛している」

しかし、涙を流しながらも、リーズはゲオルグの言葉を拒否する。
リーズは愛するシャルル@カチャと再会して、純粋なジジの心を取り戻した。もう、リーズには戻れない。
リーズであった自分を、ゲオルグと過ごした時間を、彼女は捨てるという。シャルルと共に。

「そうか……」
どんな思いで、ゲオルグはこう吐き出すのだろう。
哀しい、哀しい目をするゲオルグ。
そこに見えるのは、怒りですらなく、深い絶望だ。

その絶望の淵から、一縷の望みを賭けて、彼は拳銃を取り出す。
君を手に入れられないのなら、殺してでも……そう、殺してしまいたいぐらいに。

君を愛している。

同じ言葉を、今度は彼女に拳銃を向けてみせることで、もっと激しく叫んでいるだけの話だ。だが、いくら繰り返し叫んでも、リーズは戻ってはこない。それは、虚しく哀しいものでしかない。

拳銃を握り締めるゲオルグの手は、ガタガタと震えている。彼は、決してリーズを撃てはしない。憐れにも震えきったその指先が、引き金を引くなどできないことを、はっきりと証明している。

見せかけの、哀しい男の叫び。


だが、リーズの前にシャルルが立った。彼女を、庇おうとして。

その瞬間、ゲオルグの目の色が変わる。彼の中に僅かに残っていた理性が、一瞬にして飛ぶ。

あれは、狂人の目だ。


いつも身近にリーズを置きながら、自分が最後まで決して手に入れることができなかった彼女のほんとうの心。
それを、いとも簡単に持っていってしまった男、シャルル。

激しい嫉妬が、ゲオルグを狂わせる。
狂気に取り憑かれた彼は、明確な殺意を持って、銃口をシャルルに合わせる。

「お前のくだらない歌など、二度と歌えないようにしてやる!」

この言葉はすなわち、リーズは自分のものだ、お前になど渡すものか、と。そういうことだろう。
シャルルがどんな歌を歌っていようが、ゲオルグには関係ない。その歌がパリの民衆の心を掴もうが、もはやそれさえも取るに足らぬことでしかない。

シャルルが、リーズの心を奪った。そのことだけが、ゲオルグを狂わせた。

最初は、人を殺すつもりで取り出した拳銃ではなかったのに。
だが、リーズの前にシャルルが立ったときに爆発した自分の狂気を、もうゲオルグには抑えることが不可能だった。


真面目すぎる、憐れな男。


踊り子風情の愛人さえ、遊びで終わらせることもできない。
本気で愛してしまった、生真面目で哀しい男。

そして、シャルルに向けて放たれた弾丸は。


シャルルを庇った、リーズの身体を貫いた。
私は決して、Je Chanteを名作だとは思っていないんですが。

まあ、実は酷い話だよね(笑)。
すべての出来事が、断片しか描かれていない。よく考えたら、なんでそうなっていくんだか、全然繋がってない。

なぜ、シャルル@カチャとジジ@アリスちゃんが恋をしたのか、なぜ、シャルルとジョニー@いっちゃんはスターになったのか、なぜ、突然(笑)ゲオルグ@みーちゃんが現れたのか。

私たちはヅカファンだから。「断片」を与えられれば、「お約束」で勝手に話を繋げられる。
その辺の演出は、上手いと思うの。何かを「観た」気にはさせられたもの(笑)。
そんな宝塚らしいお約束に満ちた話を、宝塚のスターの魅力で見せる、観る。
そういう生徒さんへの愛に満ちた、しあわせな空間でした。あのバウは。

ゲオルグという人に、魅せられました。
前に
>誰が演ってもかっこよく見える、まあ儲け役ではあると思います。
>ただ、誰が演ってもあそこまでかっこよくなるかは分かんない(笑)。
って書いたんだけど。
シャルルがカチャならでは、カチャの色あってこその主役であるのに対して、分かりやすく敵役というかね。男役として、とりあえずかっこよく見えるような役ではあるんですよ、ゲオルグは。形としては。

ただ、ほんとうに「誰が演ってもあそこまでかっこよくなるかは分かんない」と思う。
みーちゃんだからこそ、あそこまで描かれていない役を「上げる」ことができたんじゃないかなあ、と。

芝居の巧さには、定評がある人です。みーちゃんは。
ゲオルグ的な役は、ふつーに考えたら嵌り役であろうと思わせる、濃い芝居のできる人です。
でも、私が初日に「足りない」と感じたように、あの学年であの役を演るのは、実は大変な苦労を伴っていたのではないかと思うのです。
そのあたり、どういうふうに役を考えて創っていったのか。少ない台詞の裏には、どんな感情が籠められているのか。そんな話を聞きたくて、みーちゃんのお茶会にいってきました。

で。
分っかんねーよっ(爆)。

みーちゃんは大変に日本語が不自由な人で(笑)、でもとても真摯な人で、一生懸命役についてのお話をしてくれるのですが。
何が言いたいのかちーとも分からんかった(笑)。
「えーとえーと、なんてゆーか……えーとえーと、ですからこのときゲオルグは……ですから、、、……、、、このときは、、、えーと、、、……なんですよね」


をい終わっちゃったよ(笑)。



すごいなあ、と思ったんです。

言葉になんかできないんですよ。

考えて、考えて、みーちゃんがどれだけ役を考えて考えて、たくさんの思いを籠めて演じているか。

頭の中に溢れすぎるその感情は、簡単に言葉なんかで表すことができないんです。そんなものでは追いつかないんです。

そして。役者、ですから。説明する言葉なんか、必要ないんです。
「思い」を演じれば、身体から「言葉」を発すれば、それでいいんです。

なんでも「言葉」にしたがる私は、やはり一般人なわけで。あの人たちはそれを超えた世界に生きているんだなあ、と。

みーちゃんの不自由な日本語(クドい)によって、ゲオルグという人に、さらに魅せられてしまったわけです。

どれだけ真摯な思いを籠めて演じているかは、みーちゃんの真摯で不自由な日本語(ほんとクドい)から、充分すぎるほど伝わってきましたから。そして、舞台からもっともっと伝わってきましたから。それがすべてですから。


春風弥里の創りあげた、ゲオルグ・シュタイネルという男に愛と尊敬を籠めて、私の言葉を(続く)。

階段降り考。

2010年5月10日 宙組
稽古場レポではフィナーレの話は触れられていませんでしたが、今回アリスちゃんエトワールは既出ですよね。

ここでご参考までに、宙組貴城以降(蘭寿、北翔組替以降)の、パレードセンター降りを(もう一度)挙げてみます。
目に優しく(笑)、2人降りなら「下手・上手」、3人降りなら「下手・センター・上手」と、見た目通りの並びにしています。

いつもいろいろ策略(?笑)あるなあと思うんですが、今回はどうなるんでしょうね。



『クラシック』 ’06
和音(エトワール)→美羽・北翔・花影→七帆・悠未・十輝→蘭寿→大和→紫城→貴城
(貴城・紫城退団公演)

『FANTASISTA』 ’07
和音・北翔(エトワール)→早霧・花影→七帆・十輝→悠未・美羽→蘭寿→陽月→大和

『FANTASISTA』 ’07全ツ(北翔・和音・早霧バウ、花影外部出演)
大海・悠未(エトワール)→春風・凪七→十輝・音乃→七帆・美羽→蘭寿→陽月→大和

『Passion』 ’08(轟特出、陽月休演)
音乃(エトワール)→和音・早霧・花影→七帆・悠未・十輝→北翔→蘭寿→美羽→大和→轟
(音乃退団公演)

『ダンシン』 ’08(純矢組替)
和音(エトワール)→早霧・花影→七帆・十輝→悠未・美羽→北翔→蘭寿→陽月→大和
(和音退団公演)

『ダンシン』 ’09中日(蘭寿・美羽・七帆・春風・鳳翔・純矢バウ)
花影(エトワール)→凪七・蓮水→早霧→十輝→悠未→北翔→陽月→大和
(早霧組替公演)

『Amour』 ’09(凪七月組特出)
美羽(エトワール)→大海・花影・純矢→蓮水・春風・十輝・鳳翔→七帆・悠未→北翔→蘭寿→陽月→大和
(大和・美羽・七帆・陽月退団公演)

『アパショⅡ』 ’09博多(大空・野々組替、萬特出、蘭寿・悠未・春風・純矢バウ)
花影(エトワール)→蓮水・鳳翔→十輝→北翔→萬(歌無し)→野々→大空

『カサブランカ』 ’09
七瀬(エトワール)→凪七・花影→鳳翔・十輝・春風→悠未→北翔→蘭寿→野々→大空
CSニュース稽古場レポから、ファンキー・サンシャインを総括してみました。
香盤がものすごく偏っているのは(笑)、稽古場レポから抜いたせいです。それ以上は分からないので、ご容赦くださいませ。まあ、ふつーに考えて、太陽族は蘭寿さんでしょうが(60年代な蘭寿さんwktk)

もちろんネタバレです、ご注意ください。




■プロローグ(音楽・ボブ佐久間、振付・伊賀裕子)
・大空、他
・元気な振付、楽しい音楽、個性的な歌詞の、明るいオープニング。


■太陽族
・珠洲、鳳翔、他
・日本の60年代歌謡曲、石原裕次郎、美空ひばり等。
・すべて太陽に当てはまる歌が使われ、振りはツイスト、モンキーダンス。


■サンフラワー(振付・若央りさ)
・大空、野々、北翔、他娘役
・お天気キャスター@大空、お天気お姉さん@野々、中継カメラマン@北翔
・暴雨風に吹かれるお天気キャスターをカメラマンが追う、コミカルな場面。


■中詰
・太陽の歌メドレー。
・オーソレミーヨ@鳳翔、太陽がいっぱい、サニー他、歌い継ぎ。


■サンライズ(振付・KAZUMI-BOY)
・蘭寿、珠洲、大海、他
・日食が終わり、太陽の光が一挙に射してくるさまを、プラズマダンサーズの激しいダンスで表現。


■太陽の戦士-ハイエナのララバイ-(振付・藍エリナ)
・大空、野々、蘭寿、十輝、鳳翔、他男役
・ストーリー性のある場面。大空、野々、蘭寿が三角関係。
・さらに他の男役で野々を取り合う。
・ドロドロとした、ダークな場面。


■フィナーレ
・稽古場レポでは触れず。
・ま、ふつーあるでそ?
・ここを全ツ銀ちゃんのフィナーレに使い回すであろうという話が、担の間でふつーに流れています(笑顔)。


■ストーリーテラー
・寿、鈴奈、美風、風莉
・太陽に関する神様たちが、全体のストーリーテラーとして登場。



宙はミレチャレ以来の石田ショー。私はこのショーで、石田作品100回超え観劇になるのは確実です(笑)。だって宙組当たるんだもん、石田。(愛しの)又七っつあんもあったしなあ。
石田作品が好きか嫌いかと問われれば、好きとは答えにくいんだけど、彼の中の「善」は私にとって嫌いきれないものなのですね(なんだよそのめんどくさい言い回し)。
ショーはどうかと思うんだけど。まあ下品じゃなきゃ許す(なんだよその上から目線)。
ともえちゃん、まさこちゃん、大ちゃんCS稽古場レポの単なるレポ続き、後半ショー編です。
MCは同じくタマちゃん、えっちゃん。
ともえちゃん、まさこちゃんは、スカイレポーターズが同期のせいもあってか、もうリラックスして喋る喋る(笑)。大ちゃんは基本的に真面目な人なんだろうなあ。最初は言葉少なかったんですが、このショーの話あたりから乗ってきた様子。

以下まるっとネタバレしてますので、ご注意くださいませ。



・まさこ「石田先生は10年振りぐらいのショーですよね」
・石田芝居は最近しょっちゅうしょっちゅう当たってるけどね(凹)。
・ともえ「そーですよね!(前回は)ミレニアム・チャレンジャーだよね」
・まさこ「(大ちゃんに)出てないもんね」
・大「出てないですね」、このときまだ音校生だった大ちゃん。
・タマ「1999年……」、違います2000年の公演です。
・まさこ「ミレニアムってことだもんね」、ミレニアムってことで2000年なわけです。
・大「そうですね、(自分は客席から)観てましたもんね」
・えつこ「プロローグから伊賀先生の振付で、元気ですよねー」
・タマ「そしてその音楽もボブ佐久間先生で、とても楽しい曲で」

・タマ「主題歌どうですか?」
・まさこ「覚えやすい!」
・タマ「口ずさみながらね、皆さまも観られると思うんです」
・ともえ「お客さまもね」
・えーと。♪ソルフェリーノ~ソルフェリーノ~♪と、どっちがより覚えやすいですか?(素)
・まさこ「あと、歌詞が個性的~!ゆうひさんの、大空さんの言う歌詞が」
・タマ「まさかの……」
・大「ほにゃらら(笑)」
・まさこ「(カメラに向かって)よく(公演で)聞いていただいて」
・タマ「お天道さん、とか言います(笑)」
・皆がぼかしているのに、ずばっと言ってしまうタマちゃん。
・つか、おてんとさん(…)
・まさこ「太陽はお天道さん(笑)。そこら辺よく聞いといていただいて」
・タマ「皆さんも心に残ると思います」
・いろんな意味で、心に残りそうです。

・タマ「それぞれの場面を、皆さん出ているところを」
・まさこ「(ともえ、大に)次の、太陽族の」
・タイヨウゾク……???!
・ともえ「あれ、60年代って言ってましたよね?」
・大「そうですそうです」
・タマ「どこですか?日本?」
・ともえ大「日本、日本」
・大「石原裕次郎さんとか、美空ひばりさんとか」
・ともえ「太陽のショーなので、太陽の歌詞に当てはめた曲を全部使ってるので。60年、70年の」
・大「お父さんお母さんが、うわああ~!ってなるような」
・ともえ「こういう感じ(→ツイスト実演)で」
・えつこ「懐かしい!と思われるような」
・大「振りとかもこういうね、モンキーダンス(→実演)とか、あの当時の振りがすごい」
・うーーーん。ビミョーかも(笑)。

・えつこ「その次がサンフラワー、若央先生で」
・まさこ「そこはちょっとコミカルに」
・太陽族で充分コミカルに感じるのですが、またっ?!
・大「お天気キャスターなんですよね、ゆうひさんが」
・まさこ「暴雨風に吹かれて、お天気キャスターが」
・ともえ「みっちゃんがそれをカメラで(→ハンディを持つ仕草)追いかけてるの」
・えつこ「すごいみちこさんがおもしろい!(笑)」
・まさこ「北翔さんがカメラマンで」
・ともえ「すごいおもしろいって皆が言ってた(笑)」
・うわっ、ノリまくりなみっちゃんが目に浮かぶよう。
・えつこ「すみ花がお天気お姉さん」
・ともえ「サングラス掛けてるの、女の子ちゃんが皆」
・まさこ「ひまわりの形をしたサングラス掛けてる」
・えつこ「すごい華やかでかわいい場面だと思います」

・まさこ「中詰はメドレーですね、太陽にかかわる……」
・タマ「そこもまた太陽にかかわる?」
・まさこ「そう、曲。で?(と大ちゃんに)」
・大「(自分を指して)オーソレミーヨとか、太陽がいっぱいとか」
・メドレーのメンバーは分かりませんが、少なくとも大ちゃんは入っていて、オーソレミーヨを歌う、と(メモメモ)。
・タマ「サニーとか」
・大「ほんと太陽の歌ですね」
・まさこ「太陽に関係がある曲のメドレーで」

・えつこ「次がBOY先生で」
・ともえ「KAZUMI-BOY先生のサンライズ」
・えつこ「日食から……」
・ともえ「日食が終わって太陽の光が、こう……ぶわっと出る、プラ……あ、私たちの役名はプラズマダンサーズっていう」
・宙で言うとFANTASISTA土星→太陽みたいな?
・あとは石田と大介の、センスの違い(…)
・そもそも「プラズマダンサーズ」つーネーミングが(…)
・でもBOY先生ならかっこいいと思うのおおお!
・FANTASISTA太陽は平澤先生、これもかっこよかったけど。
・にしてもEXCITERでもそんなよーな場面観たぞ(笑)(大介、平澤)。EXCITERってことは、また観るんだぞ(笑)。
・まさこ「蘭寿さんが筋肉痛だって仰ってました(笑)」
・えつこ「はい!もう酷いです!(訴)」
・ともえ「もう皆、階段降りれないの(苦笑)」
・まさこ「えー?!そんなに?」
・ともえ「ずっと走り回ってんの!(声を大!)」
・まさこ「へえ~!楽しみ」
・他人事だと思ってのーてんきに言うまさこ(笑)。
・ともえ「(えつこに)息切れしないようにがんばるしか」
・えつこ「はい、そうですね!」

・えつこ「で、次が。(まさこに)来ましたね(にやり)」
・まさこ「太陽の戦士っていう、ハイエナのララバイ」
・って聞こえるんだけど。
・聞こえ間違いであって欲しい……ハイエナのララバイ、だあ?!なんつーネーミングセンス!
・まさこ「大空さん、野々さん、蘭寿さんの三角関係がまた繰り広げられるんですよ」
・どこのリック、イルザ、ラズロですか?(素)
・大「でも、三角関係の最後が、今までとちょっと違うんですよね、いつもは……」
・いつも?→ラズロとイルザを、アメリカに脱出させるリック?
・じゃあ今回は?
・まさこ「観ての」、ともえ「お楽しみ」
・タマ「そこの振付は?」
・まさこ「藍エリナ先生で、男役はもうバリバリの」
・大「バリバリ、こう濃厚な感じの、酒場のね」
・えつこ「すみ花を取り合うって聞きましたが」
・まさこ「そう、すみ花を他と取り合うんですけど」
・大「ドロドロとした感じで」
・まさこ「ちょっとダークな感じの場面ね」
・バリバリ。濃厚。ドロドロ。ダーク。どんなだ?(笑)
・えつこ「じゃあ、そこも見どころですね、物語を楽しむ感じで」
・大「観たいですね、なんか全部、客席で観たいなあ!!」
・ただのヅカファンと化す、バリバリ(笑)ヅカファン上がりの大ちゃん。

・えつこ「太陽の神様もいて」
・タマ「あ、そうですね、忘れてた(笑)」
・タマちゃん忘れちゃダメっ。
・まさこ「そこ重要ポイントです(笑)」
・タマ「ストーリーテラーがいて。4人の神様がいるんですけれども、太陽に関する神様で、寿さん、鈴奈さん、美風さん、風莉さん、この4人の神様も見どころだと思います。皆さまお楽しみに」

・タマ「宙組」
・まさこ「宝塚大劇場公演」
・ともえ「トラファルガー」
・大「ファンキー・サンシャイン」
・えつこ「皆さま、是非」
・5人「観にいらしてください!」


観にいかない、という選択肢は、担にはないんですね(笑)。いや私、全組観てますけど!(観てるんですよっ他の組も全部、複数回ずつっ)
あとはリピートしがいのある作品であって欲しい。それだけです。
ってリピート前提かよ?(前提なんですね、そうなんですね)(…)
宙組公演『TRAFALGER』人物相関図を公開(2010/05/07)
http://kageki.hankyu.co.jp/revue/correlation/175.html


■イギリス
ホレイショ・ネルソン(イギリスが誇る名将) 大空 祐飛 蒼羽 りく

フッド提督(イギリス海軍提督) 寿 つかさ 風羽 玲亜
サー・ジョン・ジャービス(ネルソンの上官) 珠洲 春希 月映 樹茉
トマス・ハーディ(イギリス海軍大佐 ネルソンの忠実な副官) 悠未 ひろ 澄輝 さやと
アルバート・ペリー(イギリス海軍士官) 鳳翔 大 星月 梨旺
ジュリアン・カスティーヨ(イギリス海軍士官) 七海 ひろき 春瀬 央季

ウィリアム・ヘンリー王子(イギリス王子) 十輝 いりす 天輝 トニカ

フランシス・ネルソン(ファニー)(ネルソンの妻) 花影 アリス 藤咲 えり
ジョサイア(ファニーの息子) 愛月 ひかる 七生 眞希

トム・アレン(ネルソンの世話係) 凪七 瑠海 桜木 みなと
ミリー(ネルソン家の侍女) 綾音 らいら 千紗 れいな
エドマンド・ネルソン(ネルソンの父) 風莉 じん 光海 舞人

■フランス
ナポレオン・ボナパルト(欧州制覇を目論むフランス皇帝) 蘭寿 とむ 愛月 ひかる

ジョセフィーヌ(ナポレオンの妻) 五峰亜季 琴羽 桜子
リュシアン・ボナパルト(ナポレオンの弟 優秀な腹心) 春風 弥里 風馬 翔
ポーリーヌ(ナポレオンの妹) 大海 亜呼 花音 舞
カロリーヌ(ナポレオンの妹) 愛花 ちさき 花里 まな

オーレリー・バイロン(ナポレオンに仕える青年) 蓮水 ゆうや 星吹 彩翔
タレーラン(ナポレオンの部下) 風羽 玲亜 松風 輝

バラス(フランス総裁政府議長) 鳳樹 いち 美月 悠
シェイエス(反バラス派の議員) 天玲 美音 実羚 淳
フーシェ(フランス総裁政府警視総監) 光海 舞人 天風 いぶき
マテュー(フランス国民公会軍) 星吹 彩翔 朝央 れん

(ナポレオン砲兵部隊長時代)
オーギュスト・バルモン(砲兵部隊副官) 蒼羽 りく 風海 恵斗
コーネリアス(砲兵部隊隊員) 月映 樹茉 輝海 せいや

■ナポリ
ウィリアム・ハミルトン(在ナポリ英国大使) 北翔 海莉 鳳樹 いち

エミリィ・ハミルトン(エマ)(ウィリアム・ハミルトンの妻) 野々 すみ花 すみれ乃 麗
キャドガン夫人(エマの母) 美風 舞良 千鈴 まゆ
ホレイシヤ(エマの娘) すみれ乃 麗 夢涼 りあん
ジゼラ(ハミルトン家の侍女) 藤咲 えり 綾瀬 あきな

マリア・カロリーナ妃(ナポリ王妃) 鈴奈 沙也 美影 凜
フェルディナンド国王(ナポリ国王) 天羽 珠紀 天玲 美音
マーリア・ヘンリエッタ(ナポリ王女) 綾瀬 あきな 愛白 もあ
ソニア(カロリーナ妃の侍女) 琴羽 桜子 夢莉 みこ

■ミラノ
ジュゼッピーナ・グラッシーニ(スカラ座のプリマドンナ) 純矢 ちとせ 百千 糸
テレーザ(スカラ座の踊り子) 舞姫 あゆみ 舞花 くるみ


・ネルソン⇔(親友)ヘンリー王子
・ネルソン←(尊敬)トム
・ネルソン←(恨み)オーレリ←(イギリスに送り込む)ナポレオン
・ナポレオン⇔(信頼)リュシアン
・ナポレオン⇔(政権擁立のため手を組む)シェイシス
・バラス⇔(対立)シェイシス
このあたり気になるところです。なんなのっ!いっちゃんとテンちゃんの対決って、そのオイシそうな食べものはっ!(え?それ食べものなの?)

『強いぞ!』調査の個々のエピは、時代もバラバラだし、そこまで描かれていない部分が多いと思います。この人の後ろにはそんなこともあるのか、この人の上には後年こんなことも起こるのか、程度に留めてくださいませ。あ、テレーザは案の定、不正解でしたね(笑)。

今はジュリアン・カスティーヨくんが誰か分かって、晴れ晴れとしたキモチです、ええ(そこ?)
単なるCS稽古場レポレポです。悪しからず。

今回の稽古場レポメンバーは、ともえちゃん、まさこちゃん、大ちゃんの3名。
にしても、ともえちゃんやけに稽古場レポに登場してる気がする。中日ベルばら、博多大江山アパショ、萬さんDS(は出演者全員だけど)って出てたんじゃなかったっけ。
MCはスカイレポーターズのタマちゃん、えっちゃん。

・まずは自己紹介。
・ともえ「今回はサー・ジョン・ジャービスという、ネルソンの上官の役をさせていただきます、珠洲春希です」
・まさこ「ネルソンの親友、イギリスのヘンリー王子を演じます、十輝いりすです」
・大「ネルソンの部下、アルバート・ペリー役を演じます、鳳翔大です」

・まさこ「いろんなグループが出てきて、イギリス側とかフランス側とか。(ともえちゃんに)私たちはイギリス側なんですよね」
・タマ「今回は5人ともイギリス……」
・えつこ「違いますっっ(ぴしゃり)」
・タマ「あ、すいません~」、タマちゃん大ボケ(笑)。
・まさこ「(えつこは)ナポレオンの妹の」、ともえ「意地悪な(にやり)」
・えつこ「意地悪じゃないですよ(にやり)」
・うーんこれはかーなり意地悪と見た(笑)。
・タマ「蘭寿さん演じられるナポレオンの妹の」
・えつこ「ポーリーヌという役をさせていただいています」
・まさこ「だからそんな姫風なんですか、今日は(にやり)」
・白のふわふわシャツにベビーピンクの稽古スカート、たしかに「姫」なえつこ。
・えつこ「そうなんです」
・そうなんだ?(爆)(笑うな)
・えつこ「珍しく、(髪の毛を)巻いてみました」、自分のふわふわ巻き髪を強調するえつこ。
・ともえ「ふわふわ~!」、まさこ「プリンス~!」
・え?まさこ違くね?
・まさこ「……あ。プリンセスか」(まさこのトーンで読んでください)
・ともえ「(プリンスは)こっちでしょー!」、ヘンリー王子まさこを指さし。
・まさこ「……あ。間違えた」(まさこのトーンで読んでください)
・「殿下!」「殿下!」「殿下いかがですか!」、口々に叫ぶ皆。
・この流れで「殿下!」と言われても、それはただの「バカ殿!」としか聞こえない。

・まさこ「出てくるたびに皆さんが敬礼とか跪いてくださるので、ちょっとまだ恐縮して慣れないんですけどお」
・殿下っ、大丈夫かっ。
・まさこ「ゆうひさんまでが跪く、と」
・殿下っ、ほんとに大丈夫かっ。
・まさこ「(ゆうひさん=ネルソンとは)親友です!お友だちィ!一緒に船に乗ったりしてずっと……ん?なに笑ってるんですかっ」、タマちゃんを凝視するまさこ殿下。
・タマ「いやいやいや、船に乗ったりって気軽に(笑)言ったからあ」
・まさこ「でもほんとにィィっ」、笑われたことがご不満のご様子なまさこ殿下。
・ともえ「船乗り王子なんでしょ」
・まさこ「そお!船乗り王子ィ!」、ともえちゃんの言葉にご満悦のご様子なまさこ殿下。
・まさこ「王様になったのは65歳ぐらいでえ!」
・一同、爆笑。
・まさこ「ほんとなんですよう、それまではずっと……王子ィ!(にこにこにこ)」
・ともえ「それまではお父さんがいたの?」、素で疑問を呈するともえちゃん。
・まさこ「お兄さんが王様でえ、ほんとは(王に)なるはずじゃなかったから、けっこう好きに……」
・ともえ「遅い昇格だね(にやり)」、被せるともえちゃん。
・まさこ「そお!(←まさこ比で超スピードの返し)、王族のわりには好き勝手やってて、船にも乗りまくって、自由な感じの」
・ともえ「だから(ネルソンと)親友になれたのかもね」
・えつこ「64歳まで王子って(笑)」、どうしてもそこが気になるらしいえつこ。
・ともえ「永遠のプリンスだよねー(笑)」、もはや殿下はネタ。

・タマ「珠洲さんは今回どんな役で?」、殿下ネタから力づくで話を変える司会者。
・ともえ「すっしーさん、フッド提督がいちばん上なんですけど、私のジャービスって役があって、その下にネルソンさんがいらっしゃるという。ネルソンさんの上官です」、部下に完全敬語な下級生の図(そりゃそーです)。
・ともえ「意地悪なんですよね」、ご自分も意地悪なんですか?(笑)
・ともえ「ん?意地悪、じゃない。ネルソンのことは大好きなんだけど、可愛がってるんですけど、ちょっとこれを素直に伝えられないということで……なんか嫌あな……嫌だけど憎めないィ……ところをお、目指してえ……あったかいところもお、出しつつう……がんばっていきたいと思います!」
・話すほどにどんどん日本語が不自由になっていくかわゆすなともえちゃん(笑)。
・ばっしーーんっ!!
・とにかく演るっきゃないっ!という決意で胸を叩き、いや胸のピンマイクをモロ叩き、すごいノイズを出すともえちゃん(笑)。
・まさこ「だいたいいつも悩んでますよね」
・ともえ「そう、どーしようかなあどーしようかなあ(後ろ手でお悩みポーズ)」
・まさこ「今、イギリスが劣勢なときだから、どうしようどうしようって悩んでるシーンが多くて」
・をいまさこが解説してるよ!(笑)(失礼な)
・ともえ「殿下がいちばん悩んでいて、フッド提督が助言をして、私がさらっと(手で流すポーズ)」
・まさこ「そしてネルソンに助けを求める」、多分……悩める殿下は最終的にネルソンに助けを求める?
・ともえ「それが毎回お決まりでね」

・タマ「今回、大ちゃんは?」
・大「ネルソンの下で一緒に戦う、海軍の中尉で。私は戦う……ここは(ともえちゃん、まさこちゃんに)戦わないですよね」
・まさこ「戦わせてるー(笑)」、ともえ「そう、命令するだけだから(笑)」
・にこにこと頷くのーてんきな上官2人。
・大「(自分は)戦う側で(笑)。今回は国王を逃がす手配を」
・「国王様!」、「国王様!」、「国王様!」、今度は皆の手が一斉にタマちゃんに向く。
・ただし、そこに「バカ殿!」感は無い。
・タマ「ナポリ国王、フェルディナンド役の天羽珠紀です」、この期に及んでいきなり自己紹介?(笑)
・えつこ「いきなり自己紹介?」、だよね(笑)。
・まさこ「奥様も」、奥様あゆみさんは、前回まさこの奥様だったわけだが。
・タマ「フランスから市民革命が発達して(発達?まいっか)、市民に追われるようにナポリから逃げるんですけど、そのときに(大ちゃんが)手配してくれる……今回はトラックじゃなく、船のね」
・大「そうそう、今回はトラック(@カサブランカ)じゃなく、武器(@シャングリラ)じゃなく、船のね。今回も手配してがんばります(ぺこり)」
・♪船のォ手配ィィィはァァっ、完璧ィだっっ♪(字足らず)

・えつこ「今回、音楽を作ってくださった寺嶋先生についてお聞きしたいんですけれども」
・タマ「今までに、宝塚の作品ではカラマーゾフの兄弟、エルアルコン鷹。両方とも齋藤先生の作品で。他に、映画ではジブリ作品のゲド戦記も作られている先生なんですけど。トラファルガーではオープニングを」
・一同「かっこいい!」
・うん、かっこいいだろーなあ。
・まさこ「ゆうひさんがセリ上がってきてイギリス軍が踊って、盆が回るとナポレオン……」
・タマ「蘭寿さん!」、まさこ「フランス側が」
・ともえ「そして、その間を波の精が」
・えつこ「はい、波が」、えつこ波の精かな?
・ともえ「うねるトルネードだもんね」、波どころか竜巻じゃん?
・まさこ「ダンスもかっこいいですよね」
・えつこ「みつえ先生の」、まさこ「若央りさ先生の」
・大「ドラマチックですよねー」
・うんうん、かっこいいだろーなあ。ちょー期待っす!!

・タマ「コーラスどうですか(苦笑)」
・ともえ「難しいー!」、大「難しいー!」、えつこ「難しい、ほっんとに!」まさこ「悪戦苦闘して!」、顔を顰める一同。
・そーとー大変みたい。
・えつこ「いっつもまさこがキーボードでこうやって(耳元で鍵盤叩く仕草)ずーっと叩いて」
・まさこ「(同じく耳元で鍵盤叩く仕草)ようやくできる(音が取れる?)ようになりましたー!」
・まさこほんとに?(失礼すぎ)
・タマ「女三声、男三声というか」
・まさこ「ハモりが今までに無いような感じで」
・タマ「なんかさあ、ぶつかっちゃってさあ」
・大「普通のハモりじゃないですよね」
・まさこ「ちょっと不協和音っぽい感じだから難しい」
・大「合ってるのか合ってないのか……」
・え?それ大ちゃんのデフォだよね?(素)(失礼すぎ)
・まさこ「ようやく分かってきた!」
・だからまさこほんとに?(失礼すぎ)
・タマ「初日に向けてそれを克服し」
・まさこ「はい!がんばります」、がんばってね(はあと)→まさこちゃん!大ちゃん!(にっこり)
・ともえ「クリアに」、えつこ「さらに壮大に」、タマ「すばらしいプロローグにしたいと思います」
・この3人は歌えるわけだが。歌手なわけだが。
・残る2人に、クリアで壮大ですばらしいコーラスでプロローグを決められるか否かが、かかっているわけですね(真顔)。

稽古場レポレポは、ショー編に続く。
新公その他の配役まで出たところで、役名の変更部分を踏まえ、もう一度TRAFALGARを考えてみる。


主な配役 出演者 新人公演
ホレイショ・ネルソン(イギリス海軍提督) 大空 祐飛 蒼羽 りく
エミリィ・ハミルトン(エマ)(ウィリアム卿の妻。ネルソンの愛人) 野々 すみ花 すみれ乃 麗
ナポレオン・ボナパルト(フランス皇帝) 蘭寿 とむ 愛月 ひかる
ウィリアム・ハミルトン(在ナポリ英国大使) 北翔 海莉 鳳樹 いち
*~*~*
ジョセフィーヌ(ナポレオンの妻) 五峰亜季 琴羽 桜子
フッド提督(ネルソンが尊敬するイギリス海軍提督) 寿 つかさ 風羽 玲亜
マリア・カロリーナ妃(ナポリ王妃) 鈴奈 沙也 美影 凜
キャドガン夫人(エマの母) 美風 舞良 千鈴 まゆ
フェルディナンド国王(ナポリ国王) 天羽 珠紀 天玲 美音
トマス・ハーディー(ネルソン艦隊艦長) 悠未 ひろ 澄輝 さやと
サー・ジョン・ジャービス(イギリス地中海艦隊司令官。ネルソンの上司) 珠洲 春希 月映 樹茉
エドマンド・ネルソン(ネルソンの父) 風莉 じん 光海 舞人
ウィリアム・ヘンリー王子(イギリス王子で海軍仕官。後のウィリアム4世) 十輝 いりす 天輝 トニカ
ポーリーヌ(ナポレオンの妹) 大海 亜呼 花音 舞
フランシス・ネルソン(ファニー)(ネルソンの妻。未亡人としてネルソンと知り合い結婚) 花影 アリス 藤咲 えり
リュシアン・ボナパルト(ナポレオンの弟。フランスの政治家で、後にナポレオンと衝突) 春風 弥里 風馬 翔
アルバート・ペリー(ネルソンの部下。ナイル海戦において旗艦ヴァンガード艦長) 鳳翔 大 星月 梨旺
ミリー 綾音 らいら 千紗 れいな
オーレリー・バイロン 蓮水 ゆうや 星吹 彩翔
トム・アレン(ネルソンの召使) 凪七 瑠海 桜木 みなと
ジュゼッピーナ・グラッシーニ(歌手。ナポレオンの愛人) 純矢 ちとせ 百千 糸
テレーザ(マリア・カロリーナの娘) 舞姫 あゆみ 舞花 くるみ
カロリーヌ(ナポレオンの妹) 愛花 ちさき 花里 まな
ジュリアン・カスティーヨ 七海 ひろき 春瀬 央季
バラス(フランスの政治家。ジョセフィーヌを愛人にしていた) 鳳樹 いち 美月 悠
ソニア 琴羽 桜子 夢莉 みこ
タレーラン(フランスの政治家、外交官。ナポレオンに仕え、後に寝返る) 風羽 玲亜 松風 輝
フーシェ(フランスの政治家。タレーランと共に、ナポレオンの失脚を計画) 光海 舞人 天風 いぶき
ジゼラ 藤咲 えり 綾瀬 あきな
シェイエス(フランスの革命指導者、政治家。ナポレオンに接近し、ブリュメールのクーデターを起こす) 天玲 美音 実羚 淳
マリーア・ヘンリエッタ(マリア・カロリーナの娘) 綾瀬 あきな 愛白 もあ
ホレイシヤ(ネルソンとエマの娘) すみれ乃 麗 夢涼 りあん
コーネリアス 月映 樹茉 輝海 せいや
マテュー(フランスの軍人) 星吹 彩翔 朝央 れん
オーギュスト・バルモン(フランスの軍人、政治家。ナポレオンの部下で、後に寝返る) 蒼羽 りく 風海 恵斗
ジョサイア(ファニーの連れ子。ネルソンの部下) 愛月 ひかる 七生 眞希


■ネルソン側
・エマ・ハミルトン→エミリィ・ハミルトン@すみ花ちゃん
ウィリアム卿の妻、ネルソンの愛人。
ロンドンの公娼で貴族と同棲し、彼の叔父であるハミルトン卿の愛人となった後、正式に結婚。その後、ネルソンと不倫関係に陥っています。奔放な女性だったようです。

・ファニー→フランシス・ネルソン@アリスちゃん
これで間違いなくネルソンの妻ファニー、未亡人フランシス・ニズベットですね。
ネルソンとエマが不倫関係になってからも、ネルソンから手厚い経済的援助を受け、優雅な暮らしを続けていたと言われています。

・エドマンド→エドマンド・ネルソン@ちやちゃん
ネルソンの父。

・フッド→フッド提督@すっしーさん
提督が付いたところから、イギリス海軍提督サミュエル・フッドで間違いないであろうと。

・ヘンリー王子→ウィリアム・ヘンリー王子@まさこちゃん
ヘンリー王子にもいろいろありますが(笑)、ウィリアム・ヘンリー王子(後のウィリアム4世)。イギリス海軍士官。

他トマス・ハーディ@ともちん、サー・ジョン・ジャービス@ともえちゃん、アルバート・ペリー@大ちゃん、ジョサイア@あいちゃんがイギリス海軍チームと思われます。

トム・アレン@カチャがネルソンの召使。ネルソンとエマの不倫関係の間はメッセンジャーもつとめた(→kineさんプレゼンツ情報)という、お稚児さん(→ジュンタさん妄想情報)(→それ情報言わない)です。
そのネルソンとエマの不貞の娘がホレイシア@れーれ。ネルソンの娘であることを、彼女自身は生涯否定し続けたそうです。
キャドガン夫人@あおいちゃんがエマの母。

■ナポレオン側
・リュシアン→リュシアン・ボナパルト@みーちゃん
ナポレオンの弟、フランスの政治家。フランス革命を終結させ、ナポレオンが実質的に独裁権を握るに至った軍事クーデターである、ブリューメルのクーデターの功労者と言われています。
ただし、この直後からナポレオンとの兄弟間に確執が生じはじめ、再婚相手が兄の意に沿わなかったことをきっかけに、皇位継承権者から排除されています。
ナポレオンとの和解には応じず、トラファルガー海戦の頃には国外を転々としていたようですから、そのあたりでのリュシアンとしての出番は無さそうな……。
後年、百日天下の間は再びナポレオンに協力したそうですが、その前にTRAFALGARの舞台は幕下りちゃってるでしょうね(笑)。

他ジョセフィーヌ@まゆみさんがナポレオンの妻、ポーリーヌ@えっちゃん、カロリーヌ@たらちゃんがナポレオンの妹で、濃いナポレオン一家になりそうですわ(笑)。

・オーレリー→オーレリー・バイロン@ちーちゃん。
せっかくフルネームになったのに、調べきれませんでした……が、フランス側の人らしい、です。

・ジュゼッピーナ→ジュゼッピーナ・グラッシーニ@せーこちゃん
歌手、ナポレオンの愛人。

ナポレオンの妻ジョセフィーヌという人は離婚歴があり、フランスの政治家バラスの愛人だったときに、ナポレオンの求愛を受け結婚しています。
そのナポレオンは結婚後もジュゼッピーナや数々の女性たちと浮名を流し、またジョセフィーヌも次々と愛人を作り、お互いに浮気を繰り返していたとか。最終的に2人は離婚しています。
それがどこまで描かれているのかは分かりませんが、ネルソンとエマだけではなく、あっちもこっちも実は大変みたいで(笑)。

バラス@いっちゃん、タレーラン@さっつん、フーシェ@こおまい、ジェイシス@テンちゃんがフランス政治家チームと思われます。
ブリューメルのクーデターで、それまで王政復活を画策していたバラスは失脚、逆にタレーラン、フーシェ、ジェイシスはナポレオン側のクーデター協力者たちです。
タレーラン、フーシェがナポレオンの失脚を計画したのは後年であり、トラファルガー海戦あたりでは彼らもアルバイト軍人が予想されますが(笑)、リュシアンも含めこれだけ頭数が揃っているということは、ブリューメルのクーデターの場面はあるように思えるのですが。どうでしょうか?

・オーギュスト→オーギュスト・バルモン@りくちゃん
フランスの軍人、政治家で、ナポレオンの下級士官時代からの腹心の部下。後に寝返り、フランスを降伏に追い込んだ人。

や、93期トリオでは、ファニーの連れ子でネルソンの部下であったと思われるジョサイア@あいちゃんがいちばんオイシいのではないかと予想していたのですが、りくちゃんが1人フルネームになったという。まあこれも蓋を開けてみなきゃ分かんないけど。
(で、香盤はひそかにモンチが逆転してますね。93期長になってる)
りくちゃんと、マテュー@モンチが、フランス海軍チームではないかと。

■ナポリ
・マリア・カロリーナ→マリア・カロリーナ妃@あゆみさん
ナポリ王妃。夫に代わって政治の実権を握っていた人。
女帝マリア・テレジアの娘で、マリー・アントワネット(マリア・アントニア)の姉。当初はフランスのルイ16世との縁組が予定されていたところが、ナポリ国王と婚約していた姉の急死によりナポリへ嫁いだそうです。

・フェルディナンド→フェルディナンド国王@タマちゃん
そんなあゆみさんの尻に敷かれていた(笑)ナポリ国王。

・カロリーナ王女→マリーア・ヘンリエッタ@エビちゃん
フェルディナンドとマリア・カロリーナの間にはマリーア・ヘンリエッタという娘がいるのですが、享年2歳なのですね。名前だけ借りるか、2歳とは言わずともまたエビちゃん子役なのかなあ。
テレーザ@くらっちもマリア・カロリーナの娘としましたが、そっちが怪しいかも。

■その他
で、ジュリアン・カスティーヨ@カイちゃん。君は何者なんだ。


こんなのいくら考えても、人物相関図が出れば一発で済むことであって、無意味なんですが。にしても私にしては珍しく、しつこく食いついてますね(笑)。
2010/05/01
宙組 宝塚大劇場『TRAFALGAR(トラファルガー)』新人公演 その他の配役 決定

宙組『TRAFALGAR(トラファルガー)』(宝塚大劇場)の新人公演、その他の配役が決定しました。
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新公その他の配役出ました。
http://kageki.hankyu.co.jp/revue/175/cast.html

主な配役 出演者 新人公演
ホレイショ・ネルソン 大空 祐飛 蒼羽 りく
エミリィ・ハミルトン(エマ) 野々 すみ花 すみれ乃 麗
ナポレオン・ボナパルト 蘭寿 とむ 愛月 ひかる
ウィリアム・ハミルトン 北翔 海莉 鳳樹 いち
*~*~*
ジョセフィーヌ 五峰亜季 琴羽 桜子
フッド提督 寿 つかさ 風羽 玲亜
マリア・カロリーナ妃 鈴奈 沙也 美影 凜
キャドガン夫人 美風 舞良 千鈴 まゆ
フェルディナンド国王 天羽 珠紀 天玲 美音
トマス・ハーディー 悠未 ひろ 澄輝 さやと
サー・ジョン・ジャービス 珠洲 春希 月映 樹茉
エドマンド・ネルソン 風莉 じん 光海 舞人
ウィリアム・ヘンリー王子 十輝 いりす 天輝 トニカ
ポーリーヌ 大海 亜呼 花音 舞
フランシス・ネルソン(ファニー) 花影 アリス 藤咲 えり
リュシアン・ボナパルト 春風 弥里 風馬 翔
アルバート・ペリー 鳳翔 大 星月 梨旺
ミリー 綾音 らいら 千紗 れいな
オーレリー・バイロン 蓮水 ゆうや 星吹 彩翔
トム・アレン 凪七 瑠海 桜木 みなと
ジュゼッピーナ・グラッシーニ 純矢 ちとせ 百千 糸
テレーザ 舞姫 あゆみ 舞花 くるみ
カロリーヌ 愛花 ちさき 花里 まな
ジュリアン・カスティーヨ 七海 ひろき 春瀬 央季
バラス 鳳樹 いち 美月 悠
ソニア 琴羽 桜子 夢莉 みこ
タレーラン 風羽 玲亜 松風 輝
フーシェ 光海 舞人 天風 いぶき
ジゼラ 藤咲 えり 綾瀬 あきな
シェイエス 天玲 美音 実羚 淳
マリーア・ヘンリエッタ 綾瀬 あきな 愛白 もあ
ホレイシヤ すみれ乃 麗 夢涼 りあん
コーネリアス 月映 樹茉 輝海 せいや
マテュー 星吹 彩翔 朝央 れん
オーギュスト・バルモン 蒼羽 りく 風海 恵斗
ジョサイア 愛月 ひかる 七生 眞希


きゃああ!みーちゃん、ちーちゃんの役名がフルネームになってるわっ!(きらきらきら)(そこ?)


みなとくんキター!ですか?
先に出た一部の配役以外で、カチャの役はオイシいに決まってるんです。それはカチャがカチャだからね。
みなとくんがヤン@カサブランカに続く、カチャのお役。

桜木みなと。関東圏の人間なら間違いなく噴くであろうこの名前。
現に私とkineさんは、彼の芸名を最初に見たとき盛大に噴いたさ。
「なにこの『横浜銀行の振込用紙見本に書いてありそうな名前』はっ?!」(横浜銀行本店は横浜市みなとみらいに所在、最寄の駅は桜木町です)
神奈川県横浜市出身(笑)、Amour初舞台の95期生。や、宙組で初舞台を踏んだ生徒さんの顔は嫌でも(嫌なのか)覚えます、口上+彼らだけしか出てない4分半もの時間(ロケット)がある公演を、繰り返し観てるんだから(笑)。
とりあえず芸名でインパクトを受けたみなとくんの印象は「キレイ~!」(キレイズキだからな)

ヤンのときも「カチャの役、キター!」思ったんだけど、なんせこのとき彼はパンパンだったのです(…)
顔のラインがっ。ズボンのラインがっ。もう大変なことに(…)
そしてヤンが本公でいちばん「路線」としての役割を担っている冒頭裁判所前の歌が場面ごとカットになっていたため、ただの「ルーレットをやる人(そしてパンパン)」になってしまったという(…)
ヘタレ夫ぶりはなかなかかわいかったのですが、どんな人なのかいまいち掴めなかった。

そんなみなとくん、痩せた!(本人比)
Je Chanteのとき「みりおちゃんに似てるキレイな彼は誰?」と何回聞かれたか。華があって、どこにいてもパっと目に付くアイドル系の人で、カチャの役=スター候補生(であろう)というのも納得の美しさ。
今回はカット無しの、まんまカチャの役割を担うわけです。すごく楽しみ。

いろいろ。
リュシアン@みーちゃんに、かけるくん(笑)(なぜ笑?)ゴツっ。
リュシアンという人は、兄ナポレオンの熱に対して、ドライな醒めた性質なのではないかと。いや史実では。
って宝塚版のリュシアンは知らないけど、かけるくんの濃さ(暑苦しさ)(失礼)に対して、新公ナポレオンあいちゃんは温度ではなく、光度の高さで勝負する人なので。
本公とむみー兄弟とまるで違うであろう、あいかける兄弟!うふふふ(なんの笑い?)

その、あいちゃん@ジョサイアに、七生くん。オサ似。
カイちゃん@ジュリアン・カスティーヨ、春瀬くん。こっちはオサアサ似(割らずに足しっぱなし)。
大ちゃん@アルベート・ペリー、星月くん。で、蘭とむ似。
オーレリー・バイロン@ちーちゃん、モンチ。うるさすぎる顔芸で(笑)、宙組若手男役でもっともメジャーと言っても過言ではない人(えええスカフェだからでしょ?)

ましゃこの「王子」はネタとしか思えないが(いや軍人なんでしょ分かってますってえ)、トニカだと素で「いわゆる王子」な気がする。戦争でも王冠被ってそう。つか……小公子?
こおまいが、また父!(緑野さん、こおまいねっ)
テンちゃんはタマ専科の体。

ジュゼッピーナは、やはり歌手でナポレオンの愛人だったジュゼッピーナ・グラッシーニのようです。フルネーム出ましたね。
せーこちゃんのお役を糸ちゃん。歌手枠で当然、歌ありかな。
ねっとりとかじっとりとか、かなーり失礼な言い方しましたけど(すすすみません)、基本的にみーちゃんという人は「陰」が魅力の人だと思っています。「陰陽」で言ったら、あきらかな「陰」。

ゲオルグというのは、それを出すのに、すごく適した役だったのでしょう。
分かりやすく明るい主人公シャルル@カチャと、ヒロインジジ@アリスちゃんの間にある、敵役。といっても、カチャと対峙するのは最後だけだし、ジジ(リーズ)との恋愛部分も無いし、随分な描かれ方だとは思うんですが。

それでも、誰が演ってもかっこよく見える、まあ儲け役ではあると思います。ただ、誰が演ってもあそこまでかっこよくなるかは分かんない(笑)。描かれてる部分がほんとうに少なく、「柄」で見せなきゃないところも大きいし、そのためにはある程度の経験や元々の男役度は関係してくるだろうし。

初日のみーちゃんが「足りない」と感じたのは、彼ならもっとできるという頭があったからです。もっと大人で、押し殺した感情の中から男の色香が零れ落ちてくるような……それを「できる」と思ったのは、そんなみーちゃんをいつも見ているように思い込んでいたからです。

そんな役、演ったこと無いって!
初日のあと、愕然としました。
新人公演では、ありますよね。エロ爺ィ(笑)。いや新公主演も観てるし、他の役も演ってるけど、でも爺ィの印象が(笑)。それらがあまりにも達者だったとはいえ、新公はお手本がいるからね。

あとはショーです。ダンスです。
芝居の「役」じゃないんだ、いつも見ていた(と思い込んでいた)みーちゃんは。
下級生の頃から、「明るい」「可愛い」イメージではなく、「大人びた」「ねっとり」「じっとり」(しつこい)した人でした。
踊るみーちゃんは、大人でエロだからね。ネチネチしてるもんね(笑)。ゲオルグ以上の陰湿さだよね(酷)。
そのイメージがあるから、ゲオルグのような役はお手の物のような気がしてたわ。

え``?この人、若いんだ(笑)。
いやあ大変だっただろうな、ゲオルグ。しみじみと、それを思います。
あそこまで持っていくのは、ほんとうに大変だったのではないかと。

簡単に「敵役」と言いますが、あの時代のあの立場の人間として、ゲオルグは「正義」なわけです。
時代に対しても自分に対しても真っ直ぐで、愛情も本来なら真っ直ぐで、ただそれを「権力」というものを使った不器用な形でしかリーズに伝えられない。
その真っ直ぐさと不器用さが痛いほど伝わってくるのは、それこそ「演技」ではなく、みーちゃんの持つ色なんだろうな。
観客がゲオルグの人間に魅せられ、時代に於ける彼の悲劇に泣けるのは、みーちゃんが生真面目に役と向き合ったからこその結果なのではないかと思っています。

「陰陽」では「陰」だけど、「冷熱」なら「熱」の人ですよね。
ねっとりじっとり、かつ熱くクドいのよ(笑)(つか酷)
そのみーちゃんの持ち味もゲオルグには上手く嵌っていたし、もちろんそれを「役」としてきちんと成立させるに至ったみーちゃんの努力の過程も思いつつ、見せてくれたすばらしい舞台に心からの感謝を。

でも、最近のみーちゃん、どんどん若く可愛くなってきたよね(笑)。ディック、サッシャと若い明るい役が続いたこともあるし。
いや、実際に学年で言えばまだ「若手」の範疇で、新公卒業して役らしい役を貰うとすれば、いわゆる若手らしい明るい役が来るのがふつーなんでしょうけど。なんせ爺ィの印象が(しつこい)。で、基本、ジメジメじゃん?(まだ言う)
「可愛い」と思える(思われる)ようになったのは、最近なのでは(笑)。その辺、下級生の頃は苦手分野だったんじゃないかなあ。誰もが可愛く見えるような学年の頃に、むしろ全っ然可愛くなかったもの(酷すぎる)。
逆に言うとそれは、下級生の頃から男役が出来ていた、ということなのかもしれません。そこに可愛い、明るい顔もプラスされれば、強いと思うんですよね。身につける順番が、間違っているような気もしますが(笑)。

ゲオルグという大きな役がついたのは、若手バウだったからです。そこで掴んだものと、最近身につけた「可愛い」という技(笑)を使って、次の本公演は春風弥里をどう魅せてくれるのか。

とりあえず蘭寿さんの弟みたいなので、熱いむんむんな兄弟愛を期待していまあす(うふふふ)(え?虎ってそんな話?)

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