くらっちが出てない!

昼公演をご覧になった某Sさんの速報で知りました。
公式には休演の報はなかったのですが。とにかく出てない、らしい。

夜公演を観劇、やはりくらっちの姿はありませんでした。
芝居のテレーザ代役は新公の、くるみ。踊り子はくるみの位置を空けて7人で。

ショー中詰、サニー。
蘭とむちゃんとのデュエダン代役は、エビちゃん。
エビちゃん、ちょっと硬かったのですが、そこはデュエダンの神蘭寿さん!
「さあ安心してついておいで僕のハニー!」
ニコーーーっ!と飛びっきりの顔で笑って、エビちゃんを熱々の、そして包み込むような眼差しで見つめるんですよっ。
サニーであの笑顔を出してくるって、ナニこの反則技!

こんな顔で見つめてもらえるのなら、私にもサニーが踊れるわ(真剣)。

エビちゃんかわいかったなああ。
そして蘭寿さんは、また男を上げたなああ。蘭寿マジックは、どんなときでも組む相手をさらにいい女に見せるんですよね。

で、問題のプラズマ。
某Sさんのお話では、昼はくらっちのパートが空いていたそうなんです。
しかし、夜はくるみが入ってました。

ただでさえ難度の高い振りです。さらに個々の分担もあり、隣見て踊りゃあいいとはいかないわけです。
それを急な代役で踊ってるんですよ。

くるみちゃんの顔が、もう必死で。必死で。でも懸命に踊っていて。その真剣な思いが痛いほど伝わってきて。
それを見てるだけで、ボロボロ泣けました。

くらっちのソロパートも、くるみが踊り抜いた!

この日はさくらこちゃんが脱いだジャケットを落とすハプニングもあったんですが、それもサっと拾ってハケるメンバーあり。
プラズマダンサーズ、皆がんばった!

ラストのポーズを皆が決めたとき、すっごい拍手になった。いつも以上に、大きな。すっごいすっごい拍手。
私ももちろん、心からの拍手を。

なんかもうね。男役のときのぷくぷくだったかわいいくるみとかね、春風さんと組んで踊ってたくるみとかね、いろんなこと思い出して。でも、こんな大きい場面はじめてだよなあ、ほんとがんばったねくるみと、オマエは親かというぐらい泣いてしまった。

あ、かけるくらっちくるくるリフトはなかったんです。あのリフトはほんとに持ち上げ系で、しかもあの流れの中でですから、やはり危険という判断かな。

ええ。

かける1人くるくる回ってました(笑)(笑うなよ)(いやかけるだけに)

心配されたくらっちですが、28日公演では無事復帰。よかったーー。
退団公演でもありますし、1日で済んでほんとうによかったです。

残り少なくなったトラファンキー東宝公演、これ以上なにごともなく無事終わることを祈っています。いや「終わる」のは嫌かもだけどー(まだ観たいと言うのかっ)(うん)
最前線から、ソルジャーたちが小基地隊に帰還する。

彼らは、深い傷を負っていた。
激しい戦いで、心に深い傷を。

その傷の痛みを忘れるがために、彼らは浴びるように酒を呑み、狂ったように女を求める。

ここに、一人のソルジャーがいる。
名前を仮に、大。としよう。

大は、狂ったように女を求め……逃げられた。寝室から。

寝室、つか。そーゆーことする用の部屋から。

太陽の戦士。ソルジャーSゆうひちゃんが銀橋から本舞台を踏むと、中幕が上がり、ソルジャーたちが登場する。
酒を呑み続けるソルジャー、酒場の女に絡むソルジャー、そんな中で。
上手にある2階の小部屋の階段から、酒場の女アリスが降りてくる。
「やっちゃいられないわよ」
ドレスや髪を、苛々と直しながら。

その後を追いかけて、大が降りてくる。
シャツの胸元を、グイっと合わせながら。

あ、そーゆー部屋でそーゆーことしてたんですね、それでお洋服直してるんですねっていう、あくまでも演出です。言っとくけど、妄想じゃないよ(笑)。

でも、大劇の最初だけだったのよね、そんな程度で済んだソルジャー大は。

転んでもタダでは起きない鳳翔大。
あ、今回は別に転んでないか。

そーゆー部屋でそーゆーことしてた以上、シャツではなくもっと分かりやすく直せるものがあるはずだ。

そう、たとえばズボン、とか。

それに気付いちゃったんだよね。
大劇途中から大ちゃんのシャツ直しはヒートアップしだし、そのうちズボンに手を掛けはじめたのだ。
それも最初の頃は、ベルトを直す程度に。

そのうちベルトどころか、(今まで下ろしてた)ズボンを慌てて穿いて今ずり上げてます!と言わんばかりにがっつりと直しながら、階段を転がり落ちるようにハァハァとアリスちゃんの後を追ってくるようになった。

私は東組の人間なので、週末に観にいくごとに大ちゃんのハァハァ度が増していてるのがはっきり分かった。どんどん激しくハァハァとなっていっていく(笑)大ちゃんが。

エロ、とか通り越して、もう別世界(笑)。
完全なる鳳翔大ワールド。

友人が、すんごいこと言った。
「大ちゃん、上着も脱がずにやってたんかいっ」(スミレコードに触れますから)。
でも、たしかにそうも言いたくなるのよ(真顔)。

そして大ちゃんのほんとにすんごいところは、ここまで下品そうなこと(笑)をしてながら、全然下品じゃなくて、常にファンタジーだという。
上着も脱がずズボンも全部下ろさず(そこまで言ってないから)やってた最中の女に「ちっ」と逃げられ慌ててズボンをずり上げながら後をあわあわと追いかけ(スミレコード違反も大概にせーよ)なおかつ(エロすら通り越して)ファンタジーであり続けられる人。

それは、タカラヅカ広しと言えども、鳳翔大しかいないのではないだろうか。

大ちゃんだからこれが成り立つのよ。大ちゃんが、鳳翔大だから。
常に(なにごとをも)リアルを非リアルに変えてしまうファンタジスタ、鳳翔大だから。
そうとしか言いようがないです。

さて、ファンキー東宝初日。

ソルジャー大が、ズボンに(ほぼ)手を掛けなかった!(ええええ)
シャツ直しだったんだよー、東宝稽古で修正されちゃったのかなあ。
え、あの石田(はい、下品がウリのおやぢです)に直されるってそれ一体(笑)。

でね、今のところ東宝では日替わりなカンジみたいなんですよ、大ちゃんのズボン上げ。
がっつりズボン直しに行く日もあれば、シャツだけで(うちらを)焦らす日もあり。焦らして焦らして、あげくグイグイィっと最後にベルトに手が掛かる日もあり。

その、がっつりと直にスボンに手が行った日を「良いズボン」と、宙担は呼んでいます。

さあ、皆さんご一緒に!

祈るのよ……@エマ

せーの!「大ちゃんのズボンは良いズボン!」

今日の大ちゃんは、どんなズボンかなあ?
ぼくのなまえは、鳳翔大です。
とらふぁるがーでは、アルバート・ペリーという、いぎりすかいぐんしかんのやくをやっています。
キンパツロングのキレイなカツラとかっこいいぐんぷくが、とってもうれしいです。うつくしいぼくに、とってもにあってます。すごくすごーーく、にあってます。

おしばいのなかに、ぼくのおきにいりのポーズがありました。
だいすきなネルソンさんがなくなるときに、ぼくのうつくしいお顔がよくみえるそのポーズは、とってもかっこよかったです。
でも、そこがへんこうになってしまいました。そうすると、ぼくのうつくしいお顔が、よくみえなくなるのです。

ぼくのなまえは、鳳翔大です。
とらふぁるがーでは、アルバート・ペリーといういぎりすかいぐんしかんのやくをやっています。

アルバート・ペリーは……じゃなくてむしろ鳳翔大は。

そうです、ぼくはお顔がいのちです。
ぼくのうつくしいお顔がみえなくなるなんて、きゃっかんてきにかんがえて、とってもよくないことだとおもいます。

ぼくのなまえは、鳳翔大です。



初日にチェックした、東宝変更点。
http://juntan.diarynote.jp/201007130341041358

>・トラファルガー(大ちゃんの慟哭)(え)
>ネルソンの死のときのイギリス軍各員の慟哭ね。

>剣を胸の前に立て、天を仰いで「提督ーーーっ!」と絶叫し、うっとりと(え)目を閉じる。
>このうっとり加減が、もおお!アルバートとして正しいのかはすでによく分からない、しかし鳳翔大としては紛れもなく正しいうっとり顔が大好きだったのに。
>前かがみになり顔を伏せ慟哭、に変更。不満なんですけどーーー!大ちゃんのお顔見たいんですけどーーー!


初日から10日経った。
転んでもタダでは起きない鳳翔大。

東宝初日変更点からの変更点。

・トラファルガー(大ちゃんの慟哭)(え)
ネルソンの死のときのイギリス軍各員の慟哭ね。

前かがみになり顔を伏せ慟哭、から、身体は前かがみにはなるけど、あくまでも顔は上げ前を向く、に 勝 手 に(多分)変更。

さらに前かがみになりながらあくまでも顔は上げたままで、ガックンガックンと激しい慟哭芝居を繰り広げる、そして。
「提督ーーーっ!提督ーーーーーーーーっ!」と 2 回 絶叫、に 勝 手 に(多分)変更。

大劇版では、剣を胸の前に立て、天を仰いで「提督ーーーっ!」と絶叫し、うっとりと(え)目を閉じる。
つまり、絶叫のあとナルシーポーズでピタっと静止しキメるから、一言でよかったんだと思うの。

そうじゃなくなったからって。

ちょw大www
台詞増やしてるじゃんかwwwwww



キミの名前は、鳳翔大。


大……ステキな名だ(真顔)。
大和悠河・主演、玉野和紀・作・演出・振付、『まさかのChange?!』観てまいりました。

前作『戯伝写楽』が見事なまでのアテガキによる出色の作品で、大和さんの持つこの世ならざるものの力に、魂を抜かれる思いでした。こうなると「ここまで究極の大和悠河をえぐり出すような作品に出会ってしまっては、この先これ以上の作品に彼女がめぐり合うことはできないのではないだろうか」との疑念すら、頭を掠めたものです。
それでもいいのかもしれないけど。でも、『戯伝写楽』に出会うのが早すぎたことは、果たして大和さんにとって幸なのか不幸なのか。そう思ってしまうぐらい、あの作品には、そしておせいには、震撼させられたわけです。

その次作にあたる『まさかのChange?!』
玉野さんの作品は何作か拝見していて、そのおもしろさは多少なりとも分かっているつもりです。ただ、再々演という『Change?!』の知識はなく、ポスターを見て「なんちゃって男役みたいだなあ」と、最初は若干気乗りがしなかったのも事実です(笑)。
パンツスーツでボーイッシュな女性を演じれば、元男役としては世間も食いつきやすいだろう。でも女優である以上、私は大和さんの「なんちゃって男役」ではなく「女性」を見たいんだよ、と。
さらに調べないからねー私(笑)。下調べとか、いつもしたことない。面倒だし。舞台見ればいいじゃん派です。
どんな話だか分かっちゃいないまま、シアタークリエへ。『まさかのChange?!』って言うぐらいだから、Change……入れ替わり物だろう程度の予想は、いくらなんでもつきましたが。

で。
まさかの号泣(笑)。

大和さんに昔の男役のカゲを見たから、ではない。
懐かしさに泣いたわけではない。男役ばりのウィンクに殺られたからでもない(笑)。
パンツスーツだから、ボーイッシュで一見男役を彷彿させるような役だから。
だから却って、今の彼女が女性として自由な芝居をしているのが、よく分かった。
自由だった。ほんとうに自由だった。
自由で生き生きとした女性として、舞台の上に在った。そのことに、ただただ泣けた。

大和さんて、右目をぐわっと見開いて、そのとき左目がちっちゃくなるお馴染みの顔があるじゃないですか。昔、ショーなんかで、キメるところでしょっちゅうやってた。
顔の癖なんだと思う、それは「かわいいタニちゃん」のうちはよかったけど、立場が上がるにつれ叩かれもしたし、だんだんやらなくなって。最後は出なくなってた、あの顔。
あれを自然にやっていた。何回も、何回も。それを見て、とても泣けた。
出なくなってたんじゃないんだなあ、出ないように抑えてたんだなあ、あの顔は。

そして彼女が、宙組トップスター大和悠河が抑えていたものは、もちろん顔の癖だけなんかじゃない。
いろんなものを抑えて抑えて、我慢して、その上でものすごくたくさんの努力をして。
いろんなものを、大きなものを、背負って。

こんな華奢な女性の背中に、どれだけのものが乗っかっていたんだろう。

もちろん誰しもが頂点を目指して努力しているものだし、そこにたどり着いた彼女は幸運だった。それはたしかだ。
それでも、彼女が背負っていたものの重さを思わずにはいられなかった。
自由な、ほんとうに自由な大和さんを見て。

ストーリー自体は、チェンジ物の王道です(笑)。ミュージカル劇団の女性演出家である西園寺@大和さんが、掃除しか能のない冴えない男性劇団員安田くんと入れ替わっちゃう。感電で(笑)。
すんごいありがちでベタな話だけど、玉野さん色の笑いで味付けされ、楽しくテンポよく進んでいく。いや私は笑うより大和さん見ちゃあ泣くのに忙しかったから(笑)、その辺割愛。

最後に、大和さんが歌うんですよ。ほんとうの私ってなに、って。

皆の憧れの人、西園寺。それは昔からずっとそうだった。皆が彼女に憧れ、そして彼女自身もそれを演じてきた。

でも、私は私でしかない。どんな姿をしていても、ほんとうの私は一人しかいない。

大和さんの歌、全然変わってないの。
退団後は「男役としての無理な声色を出さなくてよくなったから、タニ歌は上手く(マシに)なった」というような言い方を、よくされているけど。

いや、関係ないよ。
全然変わってないよ。

すばらしいのよ。
タニ歌は、昔も、今も。

真っ直ぐに、一直線に人の心に突き刺さるその歌の力は、昔も今も本質的に全然変わってない。

歌唱力って、なに?

人の心を動かす、人の心を揺さぶる、歌の「力」。それが歌唱「力」だ。

なんという説得力なのだろう、この人の歌って。タニ歌の真髄を、久しぶりに聞いた。
こういう魂に訴えかけるような歌を歌わせたら、その歌唱「力」に於いて、大和さんの右に出るものはいないんじゃないかなあ(本気)。

いや右にも左にも前にも後ろにも人がいない、「歌唱」とは違うレベルの世界での話、という気もするが(笑)。

私は、いわゆる「実力」という言葉が好きではない。
「実力」なんて不確かなものは、信用したことがない。
もちろん「実力があるから魅力的」と誰かのことを好きになったことは、一度もない。

アンチたちには「実力がない」と言う不確かな言い方で叩かれていた大和悠河の舞台は、昔も今も、人の心を揺さぶり続けている。

それが事実として、ある。それがすべてだ。

技術的な言い方をすれば、芝居は下手だと思いました、大和さん。普通に台詞下手だ(をいっ!!)
男役の台詞は型で創るからそれはそれで済んだけど、女優としての特にこういう現代物のナチュラルな台詞は、そーとー下手だ。

で、それがなんだと言うのですか?(素)
なにか問題でも?


えりこちゃん、えらいかわいかったわー。女子で、「えりちゃん」で(笑)。
えりちゃんもアテガキかと思えるぐらい(だから再々演です)、ほわんとした彼女のよさが出ていて、とにかくかわいかった。



お向かいの東宝宙組が1回公演だったこの日は、多くの組子たちが客席に駆けつけておりました。
蘭とむちゃん、みっちゃん、ちやちゃん、まさこちゃん、えっちゃん、アリスちゃん、みーちゃん、大ちゃん、ちーちゃん、カチャ、せいこちゃん、たらちゃん、カイちゃん。

キミたちリアクションデカいよ!笑い声デカいよ!(笑)特に「カモ!」ね(爆)。
大和さんのウィンクをもらってきゃあきゃあ喜ぶ彼らのさまは、ええ、ただの熱狂的な大和ファンでしたわね(微笑)。
休演日につき(関係あるの?)、東宝変更点を挙げておきます。
ネタバレしたくないかたは回避してくださいませ。




・ナポリ(導火線)
イギリス軍への援助を、ナポリ妃が約束する場面。カロリーヌ妃@あゆみさん、ソニア@さくらこちゃんの銀橋出が下手→上手へ。
この変更だけは理由が分からない。こじ付けで考えると、それを聞くネルソン@ゆうひちゃん、エマ@すみ花ちゃんも下手出なので、ナポリ妃たちは上手から出てきて合流のほうが、銀橋センターで芝居してる感じはあるかもしれない?

・ミラノ(獅子の野望)
ナポレオン@蘭とむちゃんがジュゼッピーナ@せいこちゃんにロンドン行きを命じ、同行者としてオーレリー@ちーちゃんが登場。
このオーレリー下手登場のとき、その前の芝居(ナポレオンチームの企み)から下手袖にハケていくリュシアン@みーちゃんが、すれ違いざまに彼に耳打ち。リュシアンに肩を押し出されてオーレリー銀橋出、という芝居が入った。大劇版では、ただのすれ違い。

いやあ煮えたわ(素)。

今までリュシアンとオーレリーって(舞台上での)接点がなかったけど、これが入ると全然違う。
策士としてのリュシアンの一面が、より前面に押し出されているのだが、よーは。
リュシアンがオーレリーを洗脳しているわけだ!その洗脳がネルソン狙撃に繋がる……つまり、物語の鍵を握っている、いやむしろ物語を動かしているのがリュシアンってことだよね!(すごい飛躍)

まあ単に耳打ちするリュシアンの顔が、めちゃめちゃ悪くて、やらしくて、好みなだけだが(ぽっ)。そして、オーレリーの肩を押し出したあとのハケ際、リュシアンの「ニヤり」って企んだ黒い笑みが、もおお!!(煮え死)
オーレリーが病んでるのは、リュシアンにあんなことそんなことこんなこと(洗脳とか)(あれとかそれとかこれとか)されちゃったからなんだよね(本気)。うわ、なにこの88シフト!吉正GJ!

・コペンハーゲン(海戦)
ジョサイア@愛ちゃんを庇ったネルソンが、デンマーク兵@モンチに襲撃される。それに反撃している隙を狙ったデンマーク兵@まっぷーに、ネルソンの右腕が斬り落とされる場面。
ネルソンがジョサイアを庇う→下手階段上にモンチを追い詰め斬る→階段向こうから出てきたまっぷーに腕を斬られ、階段上で暗転。これが大劇版。
東宝版では、ネルソンがモンチを斬ったあと階段から降りて舞台センターまで出て、まっぷーに腕を斬られ、ネルソン、ジョサイア、まっぷーでセリ下がり。
下手奥でごちゃごちゃやってるより、このほうがジョサイアを庇った感が分かりやすくなってドラマチックな印象。

※追記
えーと、まっぷーセリ下がりと書きましたが、後日(おそらく)モンチセリ下がりと気付きました。
正直に申しましょう、次景の「ウィ!」チームが花道出に変更になり、このセリ下がりの段階でスタンバるため、東宝版の流れがちゃんと観られないんですごめんなさいごめんなさいっ。

ジョサイアがデンマーク兵@こずに斬られる→ネルソンがこずを斬り、こずハケる→ネルソンはジョサイアを庇って階段上に連れていく→そのネルソンをモンチが襲う→ネルソンとジョサイアは階段下に逃れる→モンチが再襲撃→ネルソンがモンチに反撃する隙を狙って、まっぷーがその腕を斬り落とす→腕を斬られたネルソン、衝撃に震えるジョサイア、ネルソンに斬られたモンチがセリ下がり、まっぷーは舞台上で暗転……だと思います。(長いよ!)(長いわりに断定しきれない悲しさ)(ウィ!のせいです)(大空担に確認しときますすみません、か何方かこっそり教えてください)(笑)

・コペンハーゲン(ウィ!)(え)
その後の「ウィ!」の場面(そんな名前?)、ナポレオン、リュシアン、タレーラン@さっつんの企みが上手奥の壇上から、上手花道へ変更。
下手奥階段のネルソン暗転→上手奥壇上にナポレオンチーム登場だったのが、ネルソンセンターセリ下がりとのバランスで上手花道に移ったのかな。単にセットを組む関係なのかもしれないけど。
初日、上手側で観ていた私は、突然あらわれたナポレオンチームに目を剥いた。これ私への「ウィ!」サービスなのかと真剣に考えた(え)(ねーよ)

・トラファルガー(ラ・マルセイエーズ)
決戦の前。「ネルソン!さあ、今こそ勝負をつけようではないか!」と宣言するナポレオンチームの場面への導入BG「獅子の時代」の前に「ラ・マルセイエーズ」。
前景(ロンドン)が暗転、ラ・マルセイエーズが高らかに一節鳴り響いてから明かりが入る。
ふつーにびっくりした(金管の音デカいんだもん!)

・トラファルガー(海戦)
ネルソンがオーレリーの銃弾に倒れる。そのとき彼の帽子が飛ぶ、それを息子のジョサイアが拾う。
ネルソンが息絶えたとき、ジョサイアは父の帽子を強く胸に抱きしめ慟哭。

大劇版では、ジョサイアは横たわる父の後ろで、ただ泣くしかできなかった。ここでネルソンとジョサイアの父子の繋がりが打ち出される演出に変わったことで、私の中の不満が緩和された。解消、とは言わないけど。
ネルソンは、愛のために戦った。そう言うのであればジョサイア、そしてファニーのことはどう考えているのだと。天に召されるその瞬間、彼らのカゲはちらりとも脳裏に浮かばなかったのだろうかと。そこにとにかく納得できないから。
それでも「エマとホレイシアを頼む」って言葉を残して息絶えることには変わりないんだけどね。

ここで「エマとホレイシアと、ああそうだジョサイアもファニーも、皆を頼む、神よ!」って言って死ねないのは分かるよ、それ変だよ、それでも嫌なんだよ私は、後ろにいるジョサイアのことを気にも掛けない(ように見える)流れが。もう一歩、せめて息子の声の方向に目をやったりの演出が欲しいところ。
ただ、これ以上やるとネルソンとジョサイアとしては正しくても、愛ちゃんとしては大変なことになっちゃうかもしれない(笑)。

・トラファルガー(大ちゃんの慟哭)(え)
ネルソンの死のときのイギリス軍各員の慟哭ね。
私がいちばん好きだったのが、アルバート@大ちゃんのナルシーポーズだったわけだ。

剣を胸の前に立て、天を仰いで「提督ーーーっ!」と絶叫し、うっとりと(え)目を閉じる。
このうっとり加減が、もおお!アルバートとして正しいのかはすでによく分からない、しかし鳳翔大としては紛れもなく正しいうっとり顔が大好きだったのに。
前かがみになり顔を伏せ慟哭、に変更。不満なんですけどーーー!大ちゃんのお顔見たいんですけどーーー!

あの天を仰ぐ顔があまりにも美しく(ナルシーで)目立ちすぎるから、ネルソンとの親子の繋がりを打ち出したジョサイアの変更を立たせるため、アルバートは伏せ顔になったと私は読んでいるのだが。
ちょっとお、大ちゃんは顔見せてナンボだろうが吉正っ!(ただ大ちゃんの慟哭はほんとに目立ってたので、気持ちは分かる)

・ネルソン(その愛と奇跡)
最終章。ヴィクトリー号の甲板に倒れているネルソンが、波の精たちとともにゆっくりと起き上がる、と……彼は失くした右腕を取り戻している。
そして両手を広げて、ホレイシア@れーれを抱きしめるのだ。

大劇版では、ネルソンは片腕のままだった。
それが両腕で、固く。生きているときには抱くことさえ許されなかった娘を、今、両手の中にぎゅっと抱きしめている……。

これには号泣した。この演出は反則、ずるい(笑)。

エマとの抱擁も(当然)両腕で。
ただ、ホレイシアにしてもエマにしても、元々片腕で抱きしめる設定なので、両手になったのにやたら左手ばっかり使って引っぱって抱き寄せては両腕で抱きしめる、なの。元々両手ある人なら、あんな動きはしないよね(笑)。

つかの間の、夢の中でのデュエットから、ふたたびネルソンは眠りにつく。
ユニオン・ジャックの上に、横たわるネルソン。

左 手 を、高く天に差し伸べて。

ねえ、ネルソン。
たしかあなたの利き腕は右手(笑)。
リュシアンとオーレリーの関係性に、変更がありました。
この変更点だけで私は公演中の1ヶ月間、何杯でもご飯おかわりできます(素)。


血が沸騰しました。

久しぶりに煮え狂いました。


って、人さまがどれぐらい食いつくとこなのか分かんない(笑)。

私テキにはTRAFALGARという物語の根底を覆すほどの大事件でしたの。


絶対ネタバレしないほうがいいと思うの。これから東宝を観る、特に担なら。
ムラでmy楽を終えたかたは、どこかに落ちていると思うので探してみてください。
『強いぞ!』では、もうちょっと伏せておきます。


うおおおおおお~~~っっ!!!煮えるわあああ……。
http://kageki.hankyu.co.jp/news/detail/171d6c5be681653b9e2804331d36e794.html

2010/07/05
2011年 宝塚歌劇年間公演スケジュール決定

2011年の宝塚歌劇年間公演スケジュールが決定いたしましたのでお知らせいたします。
※各公演の詳細は決定次第ご案内いたします。
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■花組
大劇:2/4~3/7  東宝:3/25~4/24

大劇:6/24~7/25  東宝:8/12~9/11

DC:10/18~10/30  青年館:11/5~11/11
全ツ:10/15~11/13

■月組
DC:10.12/23~1/6  青年館:1/14~1/21
バウ:1/8~1/18

大劇:3/11~4/11  東宝:4/29~5/29

大劇:7/29~8/29  東宝:9/16~10/16

全ツ:11/19~12/11
バウ:11/17~11/27  青年館:12/2~12/8

■雪組
大劇1/1~1/31  東宝:2/17~3/20 (音月お披露目)

全ツ:4/23~5/22
バウ:4/28~5/8  青年館:5/13~5/19

梅芸:7/1~7/17

大劇:9/2~10/3  東宝:10/21~11/20

DC:12/23~12.1/6

■星組
バウ:1/29~2/8 青年館:2/15~2/21
中日:2/1~2/23

大劇:4/15~5/16  東宝6/3~7/3

博多座:8/1~8/23
バウ:8/25~9/4
中日:9/17~9/25

大劇:11/11~12/13

■宙組
東宝:1/1~1/30 (『誰がために鐘は鳴る』)

青年館:3/4~3/10  バウ:3/17~3/27
DC:3/8~3/20  青年館:3/26~4/2

大劇:5/20~6/20  東宝:7/8~8/7

大劇:10/7~11/7  東宝:11/25~12/25


なんか星組がすごいことになってる(!)中日・博多・中日てえ(!)
宙組に東上バウ(東上してからバウ)が来ましたー。

本公演は
雪→花→月→星→宙→花→月→雪→宙→星

ちなみに’10は
星→雪→花→月→宙→雪→花→月→星→宙


いろいろ考えてもしょーがないので、あとは発表されてから、と。
しかし忙しいな。生徒さんも、ファンも(笑)。

7月5日。

2010年7月5日 大和悠河
大和さんが、ウメちゃんが、ゆっちゃん、まさみちゃん、えりこちゃん、あすちゃん、りさちゃん、かなちん、らびちゃん、さっくんがタカラヅカを卒業された日。

2009年7月5日。

あれから1年です。

宙組はゆうひちゃん、すみ花ちゃんという新しいトップコンビを迎えました。
今も1人1人皆が、きらきらと輝いています。

宙組は。それまでも、いままでも、これからも。
いつだって私にとって最高の組なんだよ。

綺麗でしたねえ、あの日の10人は。
特に、赤い薔薇を抱いた袴姿の大和さんの美しさを、そしてその瞳から零れ落ちた涙の美しさを、私は生涯忘れることはないと思います。

パラプリ東宝楽の大和さんから、すーっと静かに流れた一筋の涙とともに。

美しい人、でした。
あんなふうな美しさを持つ男役は、もう二度とあらわれないでしょう。
唯一無二の男役、大和悠河。

私、大劇トラファンキー阪急大和さん観劇会も行ったんですが(苦笑)。書くっ、書きたいのっ(ただ時間がないの)。

今、大和さんとえりこちゃんは、お向かいのシアタークリエで公演中です。
今週末からは、ゆうひちゃん率いる宙組東宝公演がはじまります。

不思議……な。感じがします。


あなたがいつまでもずっとしあわせでありますよう。そして、もっともっとしあわせになりますよう。
宙組全国ツアー『銀ちゃんの恋』、配役出ました。

・みーちゃんに唇を奪われるのは愛ちゃん!(そこ?)
・マネージャーが、まっきー!わーい、まっきー来たーー!橘の子分より、ある種子分だもんねっ。
・その橘の子分が豪華メンツすぎて……こおまい、まっぷー、じゅま、モンチてえ!
・うう、申し訳ありませんっ(親分に代わって謝罪)(何故?笑)。完全に役不足です。
・いや元々、役が不足してるんです。
・通し役なんてちょっとじゃん。
・たまみが玉美。
・人吉の団長は、また助監督@タマちゃんの二役なのかな。
・ちゃー元気かなあ(ちゃースキーでした)。ハクチョウのちあきー!(も元気かなあ)(見たことないけど)

配役比較いっときます。

初演月組27名、再演花組28名で演った作品が、今回宙組35名だもん。ただでさえ少ない役を、その人数で分け合ってるんだもん。
『銀ちゃん』も、銀ちゃん@ゆうひちゃんも好きです、こういうタイプの作品も宝塚でアリだと思ってます。

ただ、やはり組子の半数で全国回る作品では、決してない……と思うんだよなあ。



宙組
『銀ちゃんの恋』-つかこうへい作「蒲田行進曲」より-
公演期間:2010年9月4日(土)~9月26日(日)

主な配役 出演者  ’10年宙組(’08花組)(’96年月組6月バウ/9月青年館)
倉丘銀四郎  大空 祐飛(大空 祐飛)(久世 星佳)
水原小夏  野々 すみ花(野々 すみ花)(風花 舞)
平岡安次(ヤス)  北翔 海莉(華形 ひかる)(汐風 幸)
*~*~*
ヤスの母  邦 なつき(邦 なつき)(邦 なつき)
監督  寿 つかさ(悠真 倫)(真山 葉瑠)
助監督  天羽 珠紀(白鳥 かすが)(一紗 まひろ)
専務  悠未 ひろ(眉月 凰)(――――)
トメ  風莉 じん(日向 燦)(美郷 真也)
橘  春風 弥里(真野 すがた)(樹里 咲穂)
チーママ  花露 すみか(月野 姫花)(邦 なつき)
玉美  妃宮 さくら(月野 姫花)(暁 なぎさ/檀 れい)
女秘書  愛花 ちさき(初姫 さあや)(――――)
マコト  七海 ひろき(夕霧 らい)(まほろば 遊)
徳子  千鈴 まゆ(梅咲 衣舞)(――――)
スポンサー  風羽 玲亜(紫峰 七海)(あゆら 華央・大和 悠河)
橘の子分  光海 舞人(嶺乃 一真・初輝 よしや・煌雅 あさひ・輝良 まさと)(大空 祐飛・大鷹 つばさ・華月 あや・あゆら 華央/大空 祐飛・大鷹 つばさ・華路 ゆうき・あゆら 華央)
カメラマン  天風 いぶき(紫峰 七海)(卯城 薫)
島子  花里 まな(瞳 ゆゆ)(――――)
焼肉屋の女店主  舞花 くるみ(鞠花 ゆめ)(※すきやき屋のオバサン  甲斐 千ひろ/城華 阿月)
朋子  すみれ乃 麗(華耀 きらり)(逢原 せりか)
橘の子分  松風 輝
橘の子分  月映 樹茉
橘の子分  星吹 彩翔
看護婦  愛白 もあ(雫花 ちな)(花丘 美幸)
女医  瀬音 リサ(聖花 まい)(山吹 紗世)
スケバン  結乃 かなり(聖花 まい・梅咲 衣舞)(あゆら 華央・華景 みさき/南城 ひかり・華景 みさき)
ホステス  夢涼 りあん(聖花 まい・雫花 ちな・梅咲 衣舞)(旭 麻里・暁 なぎさ・南城 ひかり・華景 みさき/旭 麻里・檀 れい・南城 ひかり・華景 みさき)
ジミー  愛月 ひかる(望海 風斗)(高千穂 舞/高翔 みず希)
ホステス  桜音 れい
殺陣師  星月 梨旺(真瀬 はるか)(松波 美鶴)
保険屋  春瀬 央季(紫陽 レネ)(松波 美鶴)
スケバン  彩花 まり
池田屋  桜木 みなと(紫陽 レネ)(葵 美哉)
ホステス  涼華 まや
マネージャー  七生 眞希(紫陽 レネ)(松波 美鶴)

TVスタッフ       (真瀬 はるか)(大空 祐飛)
芸者       (菜那 くらら・桜帆 ゆかり )(※町娘  甲斐 千ひろ・木南 あづさ/木南 あづさ・城華 阿月)         


プロデューサー  (――――)(――――)(葵 美哉)
大介  (――――)(――――)(大和 悠河)
「日食~サン・ライズ」
プラズマダンサーS@蘭とむちゃんを中心として、プラズマダンサー10名が激しく踊る場面である。
太陽は、人間が希望を失わない限り、輝き続ける。明日への希望、祈り。
このプラズマダンサーの中に、今回卒業のくらっちがいる。宙組の誇る、美形娘役ダンサーです。
退めたまさみちゃんに顔が似てるのよね。もっと下級生の頃は、見分けがつかないぐらい(私だけ?)そっくりだったな。

くらっちは千秋楽のプラズマで、ジャケットの襟にコサージュを付けていた。振られて踊りにくいんじゃないかと心配になるぐらい(笑)大きなコサージュ。
ここはKAZUMI-BOY先生振付のちょーかっこいいダンスナンバーで、センターの蘭寿さんからしてまず路線スターきってのダンサーであるし、他のメンバーもダンサー精鋭揃いの、クオリティの高い場面だ。
最後の公演でこの場面を踊れること自体が、くらっちにとってどれだけしあわせだろうかということを、いつも思っていた。

卒業の花を胸に付けて気持ちよさそうに踊るくらっちは、すっごい輝いていて。
くらっち、今しあわせだろうなあ。退団者って、ほんとうに綺麗だなあ。
私はいつもにも増して生き生きと踊っているくらっちを、じっと見つめていたんですよ。

このナンバーでは、メンバーそれぞれに見せ場と言えるような振りが付いてるんですね。
くらっちも、ソロで踊るところがある。舞台上に1人ではないんだけど、くらっち中心のパートね。

そこで、この日。
掛け声が、いやむしろ吼え声が、入った。
「ヘイヘイヘ(ェェェん)ーーイ(んっ)!(んあっ)くらあああ~~~っ(んああんがっ)ち!!」

ちょっと巻き舌(笑)。すげーシャウト(笑)。
この声は。

蘭寿さんだ!!!

蘭とむちゃん、このパート引っ込んでるもん。姿は見えないけど、紛れもなく蘭とむちゃんの声なんだもん(笑)。
袖から、だ。

アフタートークで「この公演の見どころ」を聞かれた蘭とむちゃんは言っていた。
「プラズマを見て欲しい」と。
「ダンスの大好きな(自分と)10人の仲間を、見て欲しい」と。
ダンスの大好きな、このナンバーの仲間であり、宙組の仲間であるくらっちに、蘭とむちゃんから贈られた餞の言葉。
「ヘイヘイヘーーイ!くら~~~っち!!」

もうっ蘭寿さんっ!
あんまり人を泣かせないでよう……(号泣)。

どんな姿で吼えてるのか、ちょっと想像してしまった。
軽ーく仰け反って乗りまくりで叫んでるのか、むしろ前屈みで必死に、口の横に手なんか当てちゃったりしてて?(笑)

蘭とむちゃんの愛に、またもや泣かされたわけです。
もちろん、蘭とむちゃん1人の愛ではなく、上級生たちの助言あってこそのものだと思いますが。

私の席から分かるところに、くらっちのファン、関係者のかたたちのお席が入ってたんですよね。それまでの拍手とかの様子で、あきらかにそれと知れる。
蘭とむちゃんが吼えた瞬間に、そのお席から「ごおおおっ」って嗚咽の塊が聞こえてきたの。大げさではなく、「ごおおおっ」って。嗚咽というか、悲鳴というか。

いや、劇場中が泣いたんだけどね。

最後の公演でこの場面を踊れること、さらにその大劇場最後の日に自分のソロパートで名前を呼ばれたことが、くらっちにとってどれだけしあわせだっただろうか。

そして客席も、ほんとうにほんとうにしあわせになったの。
あの咆哮に、しあわせをもらったんですよ!


次の瞬間、ふつーに蘭寿さん袖から飛び出してきましたけどね(笑)。
ユーゾー@蘭とむちゃんからたくさんの愛を受けて、すごーく幸せそうな顔で笑っていたユリコ@アリスちゃん。
場面は進んで、中詰。
まずアリスちゃんが登場し、同期のみーちゃん、ちーちゃんが連れ添う「太陽がいっぱい」。
曲としては、しっとり調のアダルトな雰囲気。

そして、曲終わりでみーちーは隠し持っていた一輪の花を、跪いてアリスに捧げた。
アダルトな曲に合わせて、ではなく。このショーのイメージでもあり、アリスの笑顔のように明るく華やかに輝く、向日葵の花を。

このとき、アリスちゃんの顔が、ぐにゃんと歪んだ。

大劇場卒業のショーをずっと笑ってつとめ、最後の挨拶までキリっと男前に締めたアリスちゃんが、この日唯一見せた泣き顔、らしきもの。だったかもしれない。

アフタートークで、お茶会で、みーちゃんもちーちゃんも「アリスの最後に一緒の場面を持てることが、すごく嬉しい」と繰り返し言っていた。
2人のお茶会にアリスちゃんから届けられた手紙にも、「一緒に歌えてしあわせ」とあった。

このあとの総揃いで出てきた大ちゃんね、絶対ちょっと淋しそうだったもん(笑)。
いや、「オーソレミーヨ」は場面テキにオイシいと、私は思ってるんだけど。
この日ばかりは大ちゃんも、「太陽がいっぱい」に参加したかったんじゃないかなあ。大ちゃん、アリスちゃんが大好きだから(笑)。
いや、みーちゃんもちーちゃんもアリス好き好き大好きなんだけど。アリスちゃんも、このアホの弟3人を好き……でいてくれると思うが、なんせ手の掛かる弟たちなのでいっぱい面倒掛けちゃったかもしれないね。

ユーゾーさんからユリコには「驚かないでね!」と、千秋楽サプライズの予告があったそうだ。それでも、さすがの(笑)アリスも姫抱っこには驚いてたけど。
しかしアリスちゃんとしては、アホの弟たちがまさか花を捧げてくれるなんて、予想外だったのかもしれない。
ぐにゃんと歪んで今にも泣き出しそうになった、このときのアリスちゃんの一瞬の顔を、私はずっとずっと忘れることはないだろう。

同期の、同期にしか分からないであろう絆を、見せてもらえた一瞬。
客席からも嗚咽が漏れていた。


向日葵はジーンスに巻いてる布に挟み、ジャケットで隠してたらしい。私にはそれは分からなかったの。
ただ、みーちゃんの上着の裾から茎が飛び出てたという目撃情報がね(笑)。
さらに、ちーちゃんは歌中で腰を抑えてたという目撃情報もね(笑)。
ユーゾー@蘭とむちゃんが手にしていたラヴレターは、いつもの何倍もの大きさの巨大バージョンだった。明かりが入る前にそれが見えただけで、もう客席は沸いたわけで。
そしてラヴレターをユリコ@アリスちゃんに渡すとき、ユーゾーは恥ずかしそうに、でもすごく嬉しそうに、それをパっと表に返した。

「アリス大好き」

そこには大きな字で、そう書かれていた。

アリス大好き。

アリス大好き。

泣いたよ、もう。泣くでしょ、もう。
客席からも、悲鳴が上がったもの。

ラヴレターで思いを伝えたユーゾーと、伝えられたユリコは、太陽神の手によって太陽族の若者に変身して、恋を成就させる。

その変身で背中向きになっているアリスの髪に、太陽神がベールを着けているのが……見えた。

ウエディング・ベール。

ピンスポが入って、可愛い花嫁となったアリスを見たとき、私は声を上げて泣いた。


私は、蘭とむアリスが見たかった。
いつか、どこかで。大劇場の真ん中で。
こんなにお似合いの2人って、そうそういないでしょ?固くそう信じていた。

その夢は、叶わなかった。ときの運、ひとの運、ただそれだけで。

でもユーゾーが、見果てぬ夢を私に見せてくれた。


ユリコを見るユーゾーの、いや、アリスちゃんを見る蘭とむちゃんの目が、優しくて優しくて。
包み込むように優しくて。
それを見つめ返し微笑むアリスちゃんは、最高にキュートで。

ごめん。この日だけは他のものは見られなかったわ。無理。

そして銀橋を渡り終えると、蘭とむちゃんはアリスちゃんを、軽々とお姫様抱っこしたのよ。

アリスちゃんは、ちょっと驚いた顔をして。
それから、ニコーーっと蘭とむちゃんを見た。
とびっきりの笑顔で。

号 泣。

ずっと手をつないでる2人が可愛くて。
ものすごーくお似合いで、ものすごーく熱々で。
「しあわせ」という概念、そのもので。
や、他の太陽族の若者たちも、ひゅ~ひゅ~2人を祝福してたけど。
私?一緒になって、ひゅ~ひゅ~言っちゃったかも(をい)

本日のユーゾー講座は「さあ!モンキーダンス!皆さんご一緒にィィ!」だったかな?
もはやユーゾー講座ですら半分飛ぶほど、アリスの花嫁に魂抜かれましたすみません。

最後にね。
「君といつまでも」でね。
ユーゾーは言ったの。

「しあわせだなあ……僕はアリスといるときが、いちばんしあわせなんだ」


僕はアリスといるときが。

いちばんしあわせなんだ。


蘭とむちゃん、ありがとう。
あなたは赤面王子なんかじゃない。

オンナノコをしあわせにしてくれる、リアル王子。
それそのものだ。
前に「初日とその翌週とでいちばん変わったのは、ジョサイア@あいちゃんだと思うの」と書いたのですが。
初日から3週間を経ていちばん変わったのは、リュシアン@みーちゃんだと思うの(笑)。

え、なんで (笑) かって?

だって黒いんだもん。

君、そんな人じゃなかったじゃん(笑)。

兄ナポレオンが欧州制覇を目論んでいるのに対して、弟リュシアンは世界制服(笑)ぐらいのことは軽ーく企んでるよね絶対。
隙あらば自分こそが権力を握ってやるという、内に秘めたるメラメラとした野心を、その黒い顔の下から覗かせています。

うわあ、この弟、悪いよ!

最初はそんな人じゃなかったもの。
あくまでも兄ナポレオンの優秀な参謀であり、知性的な「ボナパルト家の頭脳」だった。
そこまでの「企み」は、見せていなかったはずだ。

その前からだんだん黒くは、なってきていました。腹に一物ありそうな、ね。それを臭わせる方向ではあった。

新人公演の後に本役さんも芝居が変わることはよくありますが、そこで物語を客観的に観ることによって役づくりに変化があったのか、それとも元々黒い方向を打ち出してきていた芝居が、千秋楽前になって一挙に加速したのか。

とにかく、新公挟んで今日観たら、全然違う人なんだもん。
根性真っ黒、と言い切っても過言ではない(笑)。

弟の野心は、どこまで膨らんでいくのか。

常に含みを持った目で兄の心を計り、周りの動向を探る彼の、腕組された手の指先がその策略を示すかのように、ねっとりと動かされる。
口元に、うっすらと笑いをも浮かべながら。

わーるーいーーよっっ!!

みーちゃんの芝居はブレることが殆どないので、たまたま今日が、ではなく。
リュシアンはこーゆー人になったんだと思う。こーゆー方向に突き進んでるんだと思う。

ただでさえ、ふつーに立ってて「白い」とか「さわやか」って人じゃないでしょ、みーちゃん。白くさわやかに見えるときもあるけど、そっちのほうこそ技術で「見せてる」んだもんね(笑)。
ふつーに立ってるだけでも下手すりゃ腹に一物ありそうなのに(笑)、その人が力一杯悪だくみしてるんだもん。あ、言い方を変えれば「野望を抱く」か(笑)。

すげー黒いよ!悪いよ!


リュシアンのそんな変化は、なかなかおもしろいです。ボナパルト一家テキにも、物語テキにも。
兄と、その(腹黒い?笑)参謀である弟と。

彼らの壮大な野心は、やがてネルソンとの直接対決に繋がってゆく。


うーん、最初のリュシアンは「薔薇の香りがする気品高き王子さま」だったんだけどなああ。あれは幻だったんだろうか?(首かしげ)
初演月組、再演花組との配役比較です。
花組版と月組版では若干の改変があり、初演では専務は出てこないんですね。
今回の宙組版でも、専務の比重が変わる可能性もあるかと。
プロデューサーというのは、幕開き『蒲田行進曲』の(タカラヅカ上演?)企画を、反対する重役たちに説明するみたいな役で、この重役にゆうひちゃん以下橘子分が入っています。銀ちゃん登場で、重役はスーツを脱ぎ捨てて侍、映画のオープンセットへ。
タニちゃんの大介は銀ちゃんの子分その4で(除くヤス)、再演では子分3人になってますね。(トメさん、マコト、ジミー)(で、橘とジミーが……、、、なわけです)(笑)
宙組が主な配役しか出ていないのでスカスカですが、一旦上げておきます。



『銀ちゃんの恋』-つかこうへい作「蒲田行進曲」より-
主な配役 出演者 ’10年宙組(’08花組)(’96年月組6月バウ/9月青年館)

倉丘銀四郎 大空 祐飛(大空 祐飛)(久世 星佳)
水原小夏 野々 すみ花(野々 すみ花)(風花 舞)
平岡安次(ヤス) 北翔 海莉(華形 ひかる)(汐風 幸)
*~*~*
ヤスの母 邦 なつき(邦 なつき)(邦 なつき)
監督 寿 つかさ(悠真 倫)(真山 葉瑠)
専務 悠未 ひろ(眉月 凰)(――――)
橘 春風 弥里(真野 すがた)(樹里 咲穂)
女秘書 愛花 ちさき(初姫 さあや)(――――)
マコト 七海 ひろき(夕霧 らい)(まほろば 遊)
朋子 すみれ乃 麗(華耀 きらり)(逢原 せりか)

カメラマン       (紫峰 七海)(卯城 薫)
スポンサー       (紫峰 七海)(あゆら 華央・大和 悠河)
トメ       (日向 燦)(美郷 真也)
助監督       (白鳥 かすが)(一紗 まひろ)
マネージャー       (紫陽 レネ)(松波 美鶴)
池田屋       (紫陽 レネ)(葵 美哉)
マコト       (夕霧 らい)(まほろば 遊)
女医       (聖花 まい)(山吹 紗世)
看護婦       (雫花 ちな)(花丘 美幸)
ジミー       (望海 風斗)(高千穂 舞/高翔 みず希)
橘子分       (嶺乃 一真・初輝 よしや・煌雅 あさひ・輝良 まさと)(大空 祐飛・大鷹 つばさ・華月 あや・あゆら 華央/大空 祐飛・大鷹 つばさ・華路 ゆうき・あゆら 華央)
徳子       (梅咲 衣舞)(――――)
島子       (瞳 ゆゆ)(――――)
TVスタッフ       (真瀬 はるか)(大空 祐飛)
焼肉屋の女店主     (鞠花 ゆめ)(※すきやき屋のオバサン 甲斐 千ひろ/城華 阿月)
玉美       (月野 姫花)(暁 なぎさ/檀 れい)
芸者       (菜那 くらら・桜帆 ゆかり )(※町娘 甲斐 千ひろ・木南 あづさ/木南 あづさ・城華 阿月)         
プロデューサー       (――――)(葵 美哉)
大介       (――――)(大和 悠河)
雪バウ、花バウ、雪DC、花全ツ、そして宙本公演ラインアップ出ました。
いや花組さんも大概だと思う。

……宙組、1本物………。

http://kageki.hankyu.co.jp/news/detail/c675406d49a8c52ee8f255f8ee1f3259.html

再演の1本物って。
ショーやろうよ。新作やろうよ。


……できない、のか?劇団、大丈夫か?
他組も含めてこれだけ再演が続くと、真顔で心配になります。


もう嫌ああああああ。ショー見せて!新作見せて!
暴れてやるうううううううううううう!!

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2010/06/10
2010年 公演ラインアップ【宝塚大劇場、東京宝塚劇場】<11月~2011年1~2月予定・宙組『誰がために鐘は鳴る』>

6月10日(木)、2010年宝塚歌劇公演ラインアップにつきまして、宝塚大劇場、東京宝塚劇場の上演作品が決定いたしましたのでお知らせいたします。

宙組
■主演…(宙組)大空 祐飛、野々 すみ花

◆宝塚大劇場:2010年11月12日(金)~12月13日(月)
一般前売:2010年10月9日(土)
◆東京宝塚劇場:2011年1~2月予定
一般前売:未定

ミュージカル
『誰がために鐘は鳴る』
原作/アーネスト・ヘミングウェイ
脚本/柴田侑宏  演出/木村信司

ヘミングウェイの原作、そしてゲーリー・クーパーとイングリッド・バーグマンの映画で知られている名作「誰がために鐘は鳴る」が、
宝塚歌劇により世界で初めて舞台化されたのが1978年。鳳蘭、遥くららのコンビを中心とした星組により上演され、
宝塚歌劇では異色の作品ながら、大好評を博しました。今回は、初演の脚本・演出に、ミュージカルとしての新演出も加えながらの再演となります。
1936年、アメリカの大学講師ロバート・ジョーダンは、義勇兵として内乱のスペインに赴く。
渓谷にかかる敵の橋梁爆破という大きな任務を命じられたロバートは、山中のゲリラの拠点で少女マリアに出会う……。
最前線の山にこもるゲリラたちの人間群像、そして極限状態におけるロバートとマリアの愛の美しさ。
四日間の息詰まるような人間模様が描かれます。
「……ホレイショが、もうすぐトラファルガーから帰ってくるぞ」

手にした十字架を折れるほどに強く握りしめながらも、父は静かに、哀しみを籠めて言う。

静かに。

あ、彼は、知っているんだ。
ホレイショが、トラファルガーから帰ってはこれないことを。

「ファニー、ノーフォークに帰ろう……」
父の身体が、小さく、小さく見える。
帰ってこない息子を故郷で待つという、父の言葉の持つ意味の重さに、胸を塞がれる。


本役のエドマンド@ちやちゃんは、ここではもう惚けてしまって夢と現実の境目が分からない、という役づくりになっています。
息子の死によってそうなってしまったと思わされる芝居は、本公演の泣きどころでもあります。

でも、新公のエドマンド@こおまいは、知っているんです。
ホレイショが、トラファルガーから帰ってはこれないことを。だからこそ、言うんです。
「……ホレイショが、もうすぐトラファルガーから帰ってくるぞ」と。
その諦観と哀しみが、どれだけ深いものであるのか。

それがもう堪らなかった。涙腺が決壊しました。

Rule, Britannia! Britannia, rule the waves……

なぜ、ここでエドマンドがルール・ブリタニアを口ずさむのか、はじめて分かったような気がしました。
愛する息子の死を、受けとめるには辛すぎるその現実を、「お国のため」と自分に言い聞かせようとする、でも言い聞かせることなど到底できない、エドマンドの身を切られるような思いが。

ちやちゃんのエドマンドも、とても哀しいんです。息子の死が、彼をそうさせてしまったのだから。
「ファニー、ノーフォークに帰ろう!」(三点リーダではなく、!)と無邪気に言う笑顔が哀しいんです。ルール・ブリタニアも無邪気に口ずさんでいるように聞こえて、それがせつなくて。言ってみれば、ブリタニアの犠牲になったんだから、息子は。
その無邪気さに泣かされるんですが、それにはちやちゃんの持つ「味」もあるんだと思います。

不倫レストラン(笑)の修羅場の前に、これもまた無邪気に「わしもご挨拶に行きたい!」とはしゃぐちやちゃんも私のツボなんですが(いやまだ惚けてないけど、基本的に無邪気なパパなのね)、こおまいのこの台詞は普通に聞こえたんですね。
こおまいが芝居の巧い人なのは分かっていますが、ああやっぱこーゆーのふつーになっちゃうんだなあ、と。ちやこの「味」ってすげーわ、みたいな。

それが、そのままふつーにおとーさんをやっていたエドマンドが、最後にその正攻法で、一気に場を持っていったのです。

「……ホレイショが、もうすぐトラファルガーから帰ってくるぞ」

書いてる今、もう泣いてるもんな私(笑)。


りくちゃんもあいちゃんもすごいよかったよ。
いっちゃんがハミルトンなのは、正解だったんじゃないかと。主演、2番手とも経験の少ない下級生だと、新公自体が崩れちゃう懸念もあったのですが、蓋を開けてみればハミルトンってカゲの主役みたいなものだもん(笑)。長の、そして巧いいっちゃんが演じることで、芝居全体が締まったと思う。

とにかく贔屓組の新公は楽しいっ!!
また細かく書きたいな、と思っています。
ほらーっ!!
樹里ちゃんも「煙」ゆーたもんねっ!(我が意を得たり)(あれ?万人が思ってるの?)

「ドロン!やろ」「あれ、タヌキやて!」
樹里ちゃん、せめて「イリュージョン」ゆーてあげようよ(笑)。

「他の人もいっぱい撃たれてるやん。なんで1人だけ、ぷしゅーて消えんの!(笑)」
樹里ちゃん食いつく食いつく。

(しつこく)オーレリー@ちーちゃんの最期です。ぷしゅーと立ちのぼる煙(笑)と共に、海に消えてゆく。
で、『強いぞ!』から訂正です。あれはオーレリーが水没したときに上がる水しぶきじゃなくて、本日のちーちゃんいわく「(砲弾が)船の排水管に当たった(その穴から水が噴き出るさま)」だそうです。
あれ?ちーちゃん談だよね?>水しぶき

ちー「私も1週間前ぐらいに知ったんですけど(素)」
をいっ。

初日から2週間経った今なお、銃声→煙ぷしゅー→オーレリー転落、なので、おかしいとは思ってたのよ。あ、初日は銃声とぷしゅーが、ほんとに同時でしたが(笑)。

「なんで船のあんな高いところに排水管があるん?おかしいやろ(笑)」
オーレリーの最期は、樹里ちゃんにとって恰好のネタだった模様。

みーちゃんが樹里ちゃんに食いつかれてたのは、もちろん「ウィ!」でございました。
「世界一○○の似合う男」……○○の部分は、「ウィ!」ポーズからご想像くださいませ。

蘭とむちゃんのご両親話が超おもしろく、そしてちょっと泣きそうになった。ええ話や……。

罰ゲーム。宙88ってどこまで昭和なの?(素)
が、ちーちゃんの♪ビィィクトリィィ!は非常ーにおもしろかった。元ネタの昭和度を(え)忘れさせる爆笑ネタ。
みーちゃんの、かなりビミョーなネタを(え)成り切って堂々と演る力技に惚れたわ。だっていまどき(以下略)。vo5缶ネタのほうが、まぢにおもしろかった。あれは、よく思いついたな、と(笑)。

あ、罰ゲームを信じがたいタイミングで引いたのは某上級生です。
罰ゲームをやる(やらされる?)みーちゃんしきりに「えーーー、これ何の罰?何の罰?」と(笑)。

とにかく樹里ちゃんテキに、宙組と言えばましゃこネタは外せない模様。
そして博多以来の新しい食いつきどころ「鳳翔大の顔残し」。
ええ、今のショーでも「幕にからまってまでも顔を残し(やがる)」と、みーちー涙の?訴え。
で、まさかの水さんネタ(笑)。

うーん、やっぱねぇ書いてもつまんないから、CSご覧ください(逃げ?)
感想らしい感想をちーとも書いておりませんが。
初日とその翌週とでいちばん変わったのは、ジョサイア@あいちゃんだと思うの。

ファニー@アリスちゃんの連れ子で、ネルソン@ゆうひちゃんの義理の息子。
義父と同じ英国海軍士官だが母を愛するがゆえ、母に冷たいネルソンには心を閉ざしている。
しかし、ある事件をきっかけにジョサイアは義父の愛を知り、その心を開く。

初日はガチガチで。
そりゃそーだわ、本公演で「あの男はやめておけ、はーっはっは」しか言ったことなかった人が(笑)、トップスターさんといきなり父子の会話だもの。反抗し、最後に心を開くとか、ふつー無理だと思う(素)。
でも与えられた以上、無理では済まされないわけで。
心を開かない、硬質な感は最初から出ていました。いやガチガチだっただけなんだと思いますが。

1週間経って、観て驚いた。
父に心を開く、それまでの硬い感情が溶け、せきを切るように溢れ出す愛の形が見えた。
母と2人で生きてきたジョサイアの頑なだった心が、やわらかなものとなってそのままネルソンの前に投げ出されるさまが、はっきりと見えた。

若いってすごいわぁ(笑)。舞台での経験ってすごいわぁ。

ただジョサイア、女の子になっちゃってます(笑)。父子が父娘に見える。
感情が高ぶると、まだまだ女の子の部分が出てきちゃうんですね。ジョサイア、ではなく、あいちゃんの部分が。

でもそれだけの感情を、舞台上でさらけ出せるようになったこと自体が、すごいと思うんです。
この先、あいちゃんがその感情を「男役」の型の中で出していけるようになったら、恵まれた男役としての容姿と相まってとても強いはず。楽しみな人です。

幕開き、りくちゃん銀橋第一声。最初どれだけりく上げ上げなのかと、宙担のドキモを抜いた場面です(オイシいのは実はここだけ、に近かった)。
説明台詞を一挙にまくし立てるわけで、これが意外と聞き取りにくいのですね。席の位置にもよるようですが。
ずいぶんよく聞こえるようにはなってたと思います。そのあとのじゅまちゃん「ホレイショ・ネルソン!」、毎回カマすんですねー。
じゅまちゃんは芝居巧者のイメージで「なぜ?」ってカンジだったけど、張り上げなきゃないから難度高いのかしら?初日も翌日も漏れなくカマしてしまい。あー。
1週間経って。まぁ半カマし?ぐらいにはなってた。がんばれじゅまちゃん!


進化していく宙組を、観てゆきたいです。
いちばん驚いたのは、橘@みーちゃんです。まぢ絶句した。
大ちゃんちーちゃんが蘭寿コンで(つか大ちゃんが)(え?)、ダンサーカテゴリーのみーちゃんが全ツなのがよく分からないです……。
橘はとてもいい役だと思うのですが、それがみーちゃんなのもよく分からないです(笑)。
いや、橘@大ちゃんだと思ってたのよ(橘@めお様意識しすぎ)。
ヤス@みっちゃんは想像付くだけに、なんとも……みっちゃん的にもヤス的にも、他で見たかったかもしれません。まず間違いなくみっちゃんだろーと(誰もが)思ってて、ほんとにみっちゃんだからなあ。
専務@ともちんかあ。なぜマコトだけ配役出てるのか不思議ですが(つか変だろ)、まあマコトというよりカイちゃんの配役出したということでしょうね。
となると、トメさんはタマちゃんで、ジミーはあいちゃん(大穴モンチ)だろうか。みーあい、みーモンチ……どっちにしてもあんまりそそられな(以下自粛)(あ、みーちゃんがあーゆーキャラなせいですよねそれは、すみませんすみません)

蘭寿コンは、やはりプラズマダンサーズ揃えてきましたね。ゆいちゃん(側転係)だけは全ツ組ですが、あとは退団のくらっち以外、最下のかける(持ち上げ係)まで皆。
プラズマダンサーズ以外にも、まさこ大ちーカチャ揃えて、せいこえり、さらに同期のあおいちゃん。見応えありそうな、すげーおもしろい面子です。

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http://kageki.hankyu.co.jp/revue/188/cast.html
『銀ちゃんの恋』-つかこうへい作「蒲田行進曲」より-
公演期間:2010年9月4日(土)~9月26日(日)

主な配役 出演者
倉丘銀四郎 大空 祐飛
水原小夏 野々 すみ花
平岡安次(ヤス) 北翔 海莉
*~*~*
ヤスの母 邦なつき
監督 寿 つかさ
専務 悠未 ひろ
橘 春風 弥里
女秘書 愛花 ちさき
マコト 七海 ひろき
朋子 すみれ乃 麗
※その他の配役は、決まり次第ご案内いたします。

http://kageki.hankyu.co.jp/revue/188/perform.html
※出演予定※
寿 つかさ 大空 祐飛 天羽 珠紀 悠未 ひろ 北翔 海莉
風莉 じん 春風 弥里 花露 すみか 妃宮 さくら 愛花 ちさき
七海 ひろき 千鈴 まゆ 風羽 玲亜 光海 舞人 天風 いぶき
野々 すみ花 花里 まな 舞花 くるみ すみれ乃 麗 松風 輝
月映 樹茉 星吹 彩翔 愛白 もあ 瀬音 リサ 結乃 かなり
夢涼 りあん 愛月 ひかる 桜音 れい 星月 梨旺 春瀬 央季
彩花 まり 桜木 みなと 涼華 まや 七生 眞希



http://kageki.hankyu.co.jp/revue/190/perform.html
『“R”ising!!』
公演期間:2010年9月2日(木)~9月10日(金)
※出演予定※
宙組
蘭寿 とむ 美風 舞良 珠洲 春希 十輝 いりす 大海 亜呼
鳳翔 大 蓮水 ゆうや 凪七 瑠海 純矢 ちとせ 鳳樹 いち
美影 凜 琴羽 桜子 藤咲 えり 澄輝 さやと 綾瀬 あきな
百千 糸 蒼羽 りく 美月 悠 風馬 翔
うわあああ、蘭とむちゃんコンサートですよ!!藤井くんですよ!!

http://kageki.hankyu.co.jp/news/detail/dbce0307110d89f9abba084d0c5286a0.html

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2010/05/28
2010年宝塚歌劇公演ラインアップについて

5月28日(金)、2010年宝塚歌劇公演ラインアップにつきまして、宝塚バウホール・東京特別公演[9月・宙組]の上演作品が決定しましたのでお知らせいたします。

宙組
■主演…(宙組)蘭寿 とむ

◆宝塚バウホール:2010年9月2日(木)~9月10日(金)
一般前売:2010年8月7日(土)
座席料金:全席6,000円
◆東京特別(人見記念講堂):2010年9月15日(水)~9月17日(金)
一般前売:2010年8月8日(日)
座席料金:S席7,500円、A席5,000円

蘭寿とむコンサート
『“R”ising!!』
構成・演出/藤井大介

「上がる、上昇する、高まる」を表わす“Rising”に蘭寿とむの“R”を込めて、
ホットでダイナミック、繊細でクールなダンスが魅力の蘭寿の、過去、現在、そしてこれまで見せたことのない魅力を詰め込んだ、ライブ感溢れる、熱いコンサート。

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