kineさん、サトリちゃん、私が東に帰った星組千秋楽の夜、関西組の緑野さん、nanakoさんは東に向かった。『ファントム』東宝公演込みで、『トークスペシャル in 東京』(未涼亜希、望海風斗)を観に。
『@トークスペシャル in 東京』って、私は観てもいないくせに、書いてみたりする(笑)。

トークスペシャルのあと、さっそくnanakoさんからご報告いただきましたの。

>「まっつ×だいもんトークショー」のなかに、“望海風斗が大和悠河さんへの愛を語る”コーナーがありました。
>初トークショーに緊張しまくりだっただいもんくん。
>最初のほうはまともに喋れなかったのに、大和さんへの愛を語り始めたら延々終わらない。
>隣席の人と、声を押し殺して笑っておりました。

そ、そーなんだ?!だいもんくん、大和さんのファンだったんだあ!!
大和さんへの愛を語り始めたら延々終わらない?!

だいもんくん、勝負しましょーか?(にっこり)
アタクシ、負けませんことよ!(にっこり)

このトークスペシャルの話は、緑野さんが、9月19日『傲慢で強引な彼。@トークスペシャル in 東京』、9月24日『はぢめての、まっつです。@トークスペシャル in 東京』で書かれていらっしゃいます。
日本全国1千万人!大和悠河ファンのみなさまっ、だいもんくんたら
>成り行きのままタニちゃんに、愛の告白をしていた。
そーですよっ。

なにっ、公共の場でコクるだあ?!
私にもやらせてくれっ!!
“ジュンタが大和悠河さんへの愛を語る”コーナー。

語ってみせましょうぞ!コクってみせましょうぞ!
ヤマハホールでも、どこででも!(にっこり)

ところで、緑野さんの日記を読んで思ったこと。
私ならどうする?

出口のところで出演者が渡してくれる「記念カード参加者全員プレゼント」とかゆーもので、まだまだこれからな下級生と、大和さんの列に分かれて並ばなければならなかったとしたら。

私も小心者だ。
一方の列はとっくに途切れ、大和さんの前にだけ列が出来ているよーな状況だったとして。
それでも私は、大和さんの列に並べるだろーか。

私も小心者だ。
それでも私は、大和さんの列に並ぶ(きっぱり)。
私も小心者だ。
列の途切れた下級生とは絶対に目が合わないようめっさ顔を伏せながら、それでも私は、大和さんの列に並ぶ(きっぱり)。

緑野さんは、2人の間でキョドったそうだ。
すると、まっつが
>なんの躊躇もなく、キョドっているわたしにカードを差し出した。
>わたしが、自分を選ぶって信じてるんだ。
そんな『傲慢で強引な彼』に「おどろいた」、そして「ものごっつー、ときめいた」らしい(笑)。
たしかに、まっつのキャラだと、おどろきますよね?

大和悠河は、なんの躊躇もなく、キョドっている相手にカードを差し出すキャラだわ。
彼が『傲慢で強引』でも、おどろかない。

「今日はありがとう!(キラリ!)」

相手が下級生ぢゃなく、自分より人気のある、たとえばトップスターさんだったとしても関係なさそーなとこがポイント。
仮に、大和さんの列はとっくに途切れ、一方のトップさんの前にだけ列が出来ているよーな状況だったとしても。
「すべての客は自分目当てと思っているかのよーに応対」しそーだもん。

や、内心は解らないす。
「う、俺の前、人並んでねーよ!!(アセアセ)(大ショック)」かもしれない。
そして、彼ってぢつはそんな人かもしれない。ぢつは。

だけど、平然とカードを差し出し、言ってのけるよね。スタアの顔で。

「今日はありがとう!(キラリ!)」

そんなところがスキです(ぽっ)。

や、あの学年ですからね、それをやって当たり前かあ。

「今日はありがとう!(キラリ!)」
いっ、言われてみてえーーー!!(そこか!)

ということで、てえどーゆーことだか解んないけど、タニィ〜〜〜〜〜っ!!

ええ。
>ジュンタさんのメールの語尾は、内容となんの関係もなく、「タニィ〜〜〜〜〜っ!!」という絶叫で終わっていたりするから(笑)。

最後も緑野さんのネタに食いついてみますわ、すげー他力本願だわ、nanaたん緑野さんありがとう、タニィ〜〜〜〜〜っ!!

あ、内容となんの関係もなく、「タニィ〜〜〜〜〜っ!!」という絶叫でメールを終わらせるのは、デフォルトです。むしろ、法律?(違)
みなさまもお試しあれ、タニィ〜〜〜〜〜っ!!
とってもしあわせなキモチになりますことよ、タニィ〜〜〜〜〜っ!!
しかも今日は内容と関係あるから(それ以前に内容があるのか?タニィ〜〜〜〜〜っ!!)、何回も叫んでみるわ、タニィ〜〜〜〜〜っ!!
大和悠河2006年度版ブックマーク、¥500ナリ。

……やっぱ、買っちゃったわよっ。
発売日に見たときは、「こんなん、使えんわっ」とばかりに棚に戻したんだけど。
星組東宝初日、ちょっとキャトルをのぞいたのが間違い(え?間違い?)の元。

だって、大和さん(のブックマーク)が私に言うのよ。
「俺、かっこいーだろ?なっ!」
だって、大和さん(のブックマーク)が私を呼ぶのよ。
「オマエ、欲しいんだろ?買えよ!」
だって、大和さん(のブックマーク)が。

ア・タ・シ・を・見つめてるのよっ!(鼻息)(真顔)(思考回路崩壊中)

大和さんがいけないんだ。ぷんぷんっ(とにゃみになってごまかしてみる)。
「これをいったいどこでどう使えと?!」
私はあくまでもそう思っていますのことよ。え、ええ。あくまでも。

ただね。気がついちゃった。
このブックマークが、「煮えてるパリア手帳」にぴったりのサイズだってことに。

注・「煮えてるパリア手帳」とは?
めっさ笑顔のパリアさまを表紙とした、表から裏から中身に至るまで、パリアさま、ミュッセさま、スコットさま、ヴィセントさま等のお写真とシールだらけの宝塚観劇用スケジュール手帳。
はっきり言ってしまうが、とてもぢゃないけど大人の持つ代物ではない。
緑野さんの「まっつ手帳」のパクリだという説もある。
ちなみに見開きにはミュッセさま仕様のポケットカレンダーが「貼り付けて」あるが、サトリちゃんの「裏が見られないなら、『カレンダー』の意味無いぢゃん」という言葉に、強い衝撃を受けた。そ、そうか……そうだったのか。

さっそく「煮えてるパリア手帳」に、ブックマークを挿んでみました。

……。………。

いやん、完璧!
ス・テ・キ・っ・!

だけどねー。
どーしても上から金色のおリボンが飛び出しちゃうのよねー(怒)。
(とにかくおリボンが気に入らないらしーよこの人)
茶髪ロングの鬘、葉巻を持つ手は見えないけど黒タキシードのお兄さん。
大和さんではあるようですが……これ、何の舞台フォト?

まさか、『コパカバーナ』で、これがリコとか言わないよね?
私、この人観ていませんが?

大和さんは、本番では結局1回もこの鬘を使っていないのです。
DRまで鬘で演っていながら、いろいろな事情があったのだと思います、本番はオールバックの地毛で臨まれています。

そして、そのスタイルで、あのリコを創りあげた。

キャトルの舞台写真、博多限定と銘打った舞台写真、ル・サンク、歌劇、グラフ、すべて鬘のリコです。それは仕方ない。
でも、大和さんパーソナルのグッズぐらい、なんとかならなかったんでしょうか?
大和さんが本番で創りあげたオールバックのリコの写真を、私たちが手にすることはできないんですか?

あと、ブック・マーク自体に文句。
単行本サイズってえ!デカっ!
¥500って価格設定もどーなの?高っ!
しかも、上に結んである金色の安っぽいおリボンが恥ずかしい……。
これをいったいどこでどう使えと?!

2006年度版ブックマークは、フィルムタイプの素材が売りのようです。
つまり、裏からも透けるんですね。
大和さんのブックマークを裏返してみました。

あれ?あれ?あれれ?

昨日発売になったポストカードと同じじゃん!(違)
2枚を重ねてみてごらん、写真がほぼぴったり合うぞ!(ファンがそーゆーことしちゃいけません)

ポスカは左目線、ブックマークは右目線、同じ場面の同じような表情のところで、被るんだってば!左右反転写真か?
考えて作って欲しいなあ。

かっこいー、かっこいーけど……購入は躊躇しちゃうぞ。
まあ、そのいちばんの理由は「これをいったいどこでどう使えと?!」だけど。
だってえ、金色のおリボン嫌だあ。
茶髪ロングの鬘、葉巻を手にした黒タキシードのお兄さん。
大和さんではあるようですが……これ、何の舞台フォト?

まさか、『コパカバーナ』で、これがリコとか言わないよね?
私、この人観ていませんが?

でも、かっこいーので購入!(なんだそりゃ?)
ムラの初日を観たとき、笑いましたって。
「ドリー!ドリー!ドリー!!」
ドリーさん@ほてるどりーオーナーの名前を、オコーナーさん@すずみんがこれでもかと連呼しているではないか。
これ、ドリーさんの隣で観たいものだわん。
や、もちろん、ドリー@ウメが正解とはいえ。

今日、その夢(エエエ、夢だったのか?!)が叶いましたの。うふ。
ドリーさんの隣で「ドリー!!」を聞いたわ。うふ。

『愛するには短すぎる/ネオ・ダンディズム!』東宝初日いってまいりました。
本日参戦のメンバーはドリーさん、kineさん、日帰り(しかも『オクラホマ』とWヘッダー)の緑野さん、晩ご飯のみ(笑)サトリちゃん。

エリック@みきちぐ避難訓練中、力の入りようが尋常ではないです。
東宝の音響の関係か、訓練にいそしむエリックの台詞が、ムラのときよりも群集のなかからはっきり立って聞こえてきます。その顔芸とともに、どうぞお楽しみください。
あ、エリックと言っても、彼の住まいはオペラ座の地下ではないはずですし、恐らく仮面すら持っていないと思われます。てえ、知らんけど。持ってたりして。

マーシャル船長@しいちゃん、(犯人発見は)「お任せください」ニヤリ!
これがムラバージョンでしたが、このニヤリ!がなくなってました。
ほっ。ちと意味不明だったし。
ただし、ニヤリ!の意味をムラのお茶会で力説するしいちゃんはカワユスですた。
で、力説していたあれは、いったい……えーと。ん、そんなこともあるさ。

ショーのガウチョ。七風宇海ちゃんが鞭持ってませんでしたっ。
鞭を握りしめ(てるふり)、叩きつけ(てるふり)、すごい気合いで踊り続けるカマちゃんがあまりにもラヴリーで。
お持ち帰りしたいと真顔で言ってみたりします。

和くんが、化粧も含め(笑)星組度が上がってきてます。

言いたいことはそれだけか?

そんなことないんですよ。
新場面のボレロとかね、泣きたいぐらい感動したんです。
でも、とりあえず私が書かねば!てなあたりだけ挙げて去る(笑)。

ムラの千秋楽の続きも書きかけていたのですが。
今日、わたるさんが最後のご挨拶で言ったように「新しい航海がはじまった」。その「はじまり」を目の当たりにしてしまうと、あの日の記憶が夢みたいで。
ほんとうに夢みたいで。

あの袴姿の美しい人が立つ光景は、私の見た夢だったのでしょうか?
ねえ。

カーテンコールは4回。
1回目、「私の愛する星組、誇るべき星組を、また観にいらしてください」。
2回目、「今思いおこせば、全国ツアーのお披露目も台風でした。雨女と言われている私らしい初日で、きっといい公演になると確信しております」。今日の日比谷は暴風雨に見舞われました。出も中止になったようです。
3回目、「わたるコール」とスタンディングは初日から、これが星組ファンクオリティ。「わたるコール、感激です。千秋楽まで見守っていてください」
4回目、止まらぬ「わたるコール」を受けて緞帳前にわたるさん登場。羽根があるからカニ歩きです(笑)。「とってもしあわせでえす!気をつけてお帰りくださあい!」そしてふたたびカニ歩きで退場。
(こんな感じでしたが、あくまでも「感じ」です。スカステが流れて違っていたらお許しを!)

熱く、明るく、楽しく、わたるさんらしく、星組らしく。
ステキな初日でした。

「わ・た・るっ!わ・た・るっ!わ・た・るっ!わ・た・るっ!」

あなたの星組を、愛しています。
だらだらと、星組楽の続き。前楽と大楽、サヨナラショーの話を。
……需要もないのに書くのが、ジュンタ・クオリティ。

前楽のサヨナラショーの前に、じゅんこ組長が退団者1人1人を紹介した。
笑いを交えながらも、組長さん自身が涙で声を詰まらせていた。自分の言葉での、本当に心温まる、すばらしいご挨拶だった。
このご挨拶の話は、kineさんが9月17日の日記に詳しく書いてくださっている。
てか、ちょっと自慢。kineさんは前楽の夜、ホテルでせっせと記事を書き、真夜中にアップされた。同じ部屋に泊まっていた私は、それを真っ先に見た!(大威張り)
あの日の日記、読者第1号は私なのよっ……これ、自慢になるんですかね?(それでも大威張り)

湖月わたるサヨナラショー

・「大漁ソーラン」@’00『ミレニアム・チャレンジャー』宙組
わたるさんのソロから「星組ソーラン、準備はいいかっ?」の掛け声で、組子が加わってのダンスに。
これはわたるさんのために、いや、星組のためにあるナンバー?わたるさんも組子も異様に熱く、まさに星組!
最後は全員の背中に「星」。わたるさんの背中がめくられ、そこには「卒」の文字。
これは元々、専科にいくわたるさんの背中の「宙」をめくると「専」というネタだった。
あのときわたるさんは宙組を卒業し、それから星組に凱旋して、今宝塚を卒業しようとしている。

・「カリビアン・ナイト」@’04『タカラヅカ絢爛』
わたるさんのソロ。
熱く、明るく、わたるさんらしく、星組らしく。大好きなショーだった。
前楽からスタンディングがあり、大楽は客席総立ち。もちろん♪セニョパティ・セニョパミ……は客席総踊り。
これ、何回踊ったんだろう?だけど、こんなに泣きながら「カリビアン・ナイト」を踊ったのは初めてだ。

・「花に誓う」@’04『花舞う長安』
白いチャイナ・ドレス、となみちゃんの楊貴妃。檀ちゃんに負けず劣らずの美しさ。

・「アン・ドゥ・トロワ」@’06『ベルサイユのばら』
わたるさんのソロ。
この歌に対しても、この作品に対しても、正直に言うと複雑な思いはある。
ただ、kineさんが仰っている「歴史ある宝塚の名作で、新曲が書き下ろされてその創唱者である」ということ、それはやはり大きな意味があるのだろう。なつめファンの友だちが、「『愛の面影』は、なつめさんのために書き下ろされた歌なのよ」と誇らしげに言い続けるように。

・「アリヴェデルチ・ローマ」@’04『ロマンチカ宝塚’04ドルチェ・ヴィータ!』
これは別れの歌だ。そして、わたるさんが黒燕尾でケロちゃん、みっこちゃんを見送った曲だ。
今、卒業するわたるさん自身が、白燕尾で私たちに別れを告げる。となみちゃんと最後のデュエット・ダンスを踊る。

最初に聞こえてくるのはシビさんのアルトではなく、しのぶさんのソプラノ。澄んだ美しい、かつ独特の味を持つ、しのぶさんの歌声。
あのときのケロちゃん、みっこちゃんと同じタイミングで、さっちゃん&ふありちゃん、とみぃ&ひよりちゃんが踊りに入ってくる。振付も同じだ。男役は白燕尾、娘役は赤いドレス。晴れやかな彼らの顔が、眩しい。
しのぶさんから歌い継ぐのは、あのときと同じエンディーさん。深みのある正統派の、朗々とした歌声。
『ドルチェ・ヴィータ!』東宝大楽で、エンディーさんは歌い始めの声が涙で詰まってしまったが、持ち直して見事に同期2人を見送った。
今回の大楽は歌い始めではなく、その歌声で劇場から大きな拍手が起こった瞬間、ちょっと声を詰まらせた。それは一瞬だけで、あとは最後まで美声を響かせてくれた。
あのときは悲しみを堪えて、だが、今は清々しく凛とした顔で。

ここは、退団者と組替のとなみちゃんのだけの場面。
あのときの別れと今の別れが、シンクロする。美しくせつない光景。

・「L’AMOUR/1914」@’04『1914/愛』
前場の退団者の並びにみらんちゃんがいなかったのだが、この場面でソロで歌った。
わたるさんのアリスティドが大好きだ。あったかくて懐の広い、本当にいい男だった。
そのアリスティドを、みらんちゃんが歌う。
しみじみ退団が惜しい。まだまだたくさんの可能性を秘めた人だと思えるのに。
でも、みらんちゃん。あなたの歌の通りだ。「夢見るために人は生まれた」んだよね。「夢は見続けてこそ夢」なんだよね。
たとえ形は変わっても、あなただけの夢を見続けてください。
蛇足。歌声がちょっと揺らいで聞こえたので、終演後「みらんちゃん、感無量だったんだねえ」と言ったら、「……いや、彼はダンスの人だから……じゃないの?」と返されたんだが。さて、真相は?(大和煮えが言うな)

・「エジプトは領地を広げている」@’03『王家に捧ぐ歌』
前楽でペンライト事件勃発!(9/18日記「しあわせのペンライト」参照)
大楽は、ここでペンライトを振る人はさすがにいなかった(笑)。
豪快な歌いっぷりが、まさにラダメスで、まさにわたるさん。
これは、始まりの歌。ラダメスは将軍となり、わたるさんは星組の頂点に立った。
そう、「選ばれし将軍」の、始まりの歌だ。

・「月の満ちるころ」@’03『王家に捧ぐ歌』
……アイーダが出てきた!!
わたるさんがラダメスの衣装で出てきただけでも驚いたのに、瞳子ちゃんがアイーダの衣装で出てきた!!
前楽、劇場はどよめきに包まれた。デュエット、銀橋のラヴ・シーンふたたび。
そして、トップ男役と次期トップ男役は固く抱き合い、熱いキスを交わした……。

まさか、ここまで観られるとは思ってもみなかった。大好きな『王家』、大好きなラダメス、大好きなアイーダ。『王家』は私のヅカファン人生に於いて、確実にひとつのターニング・ポイントとなっている作品。深い思い入れがある。
さっきまで男役でがっちり組んでいた2人が、台詞入りで恋人同士を熱演、さらにラヴ・シーンまで見せてくれる。こんなサヨナラショーってありなのか?(ありありありありありっ!)
瞳子ちゃんは完全に女性だった。本当にすごい人だ。
男役としても進化し続け、なおかつ、さっと切り替えがきく役者としてのあの力量。
女性になりきれるのは、歌の力も大きいだろう。男役で公演中なのに、アイーダのソプラノは完璧。今さらながら、その歌唱力に感嘆させられる。
瞳子ファンのヨオちゃんは謙遜半分で「鬘の力って素晴らしいわ、ロン毛のカツラ!みんな騙されてくれてありがとう」などと言うが(笑)、いやあ騙されてなどいない。あれは、恋をする女の子だ。
もう一度ラダメスとアイーダに会えるなんて!夢のなかにいるように、しあわせだった……でも、驚いた〜。

・「シバの祈り〜ソウル・オブ・シバ」@’05『ソウル・オブ・シバ!!』
しいちゃん、すずみん、ちえちゃんの3人で。
最初はこの3人、しいちゃんセンターで登場した。
と思ったら、しいちゃんセンターのまま部分ソロになり、次にすずみんと場所替えしてすずみんセンターで部分ソロ、すぐにすずみんとちえちゃんが場所替えしてちえちゃんが部分ソロ……巧妙に?入れ替わって、そのままみんなの歌となり、最後までちえちゃんセンターで終了。あれあれあれ?
星組は、あくまでも3番手をうやむやにしたいらしい。
でも、3人は仲良く楽しそうに歌っているわけで。センターが誰かなんて、そんなこといいんだよね、もう。

・「すみれの花さく頃」ボレロ@’05『ソウル・オブ・シバ!!』韓国バージョン
大階段の男役黒燕尾群舞。『シバ』韓国公演用にこのボレロが加えられたというのは、kineさんの受け売り(笑)。
ただもう!かっこよすぎ!

・「世界に求む」@’03『王家に捧ぐ歌』
わたるさんのソロから組子全員で。
大楽はちゃんとここでペンライト(笑)。ちなみに大楽のペンライトは星の形。そしてもちろんブルーの光。

この世に平和を この地上に輝きを
人みな あふれる太陽浴び 微笑んで暮らせるように

戦いに終わりを この地上に喜びを
人みな ひとしく認めあって お互いを許せるように

たとえ今は 夢のように思えても
この身を捧げて そんな世界をいつかきっと

祈ろう明日を この地上にこそ希望を
人みな 時代から時代へと 誇らしく語れるように

そんな世界を 私は求めてゆく

キムシンの歌詞は、相変わらずベタだ。そんな言葉は、所詮ただの綺麗事でしかないかもしれない。
でも、本当にそう思える。わたるさんの歌からは、いつも愚直なまでの祈りが聞こえる。
だからこの言葉が、私たちの心にダイレクトに響いてくるのだ。

「この地上に輝きを。この地上に喜びを。この地上にこそ希望を」

地下牢に沈むラダメスとアイーダは、地上に向けてこの祈りの歌を歌った。
暗い地下牢のなかで、ただひとつできること。それは、祈ること。
その祈りに呼応するかのように、地上のアムネリスは平和を宣言し、戦士たちは静かに武器をおいた。

今これを歌っているのは、ラダメスではない。黒燕尾に身を包んだ、湖月わたるだ。
これは、わたるさんの祈りだ。わたるさんからのメッセージだ。

銀橋に出たわたるさんは、自分の祈りに呼応して唱和する組子たちの顔を、振り返ってゆっくりと見渡した。
そして、その祈りが私たちに。いや、世界に届けと言わんばかりに。

客席に向き直り、真っ直ぐに手を差し伸ばした。

「たとえ今は夢のように思えても、そんな世界をいつかきっと」

私も信じよう。
そんな言葉は、それでもやはり、ただの綺麗事でしかないかもしれない。
でも、信じよう。私も祈ろう。
この世界が、これからの星組が、退めてゆく人たちの新しい道が。
輝きと、喜びと、希望に彩られますように。
宙組 退団者のお知らせ(2006/09/21)

下記の生徒の退団発表がありましたのでお知らせいたします。

(宙組)
 貴城けい −すでに発表済み−
 貴羽右京
 紫城るい −すでに発表済み−
 天翔ゆうり
 純あいら
 白峰さゆり
    2007年2月12日(宙組 東京宝塚劇場公演千秋楽)付で退団
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来る人もいれば、去る人もいる。宝塚の定めとはいえ、別れは淋しい。
あのときの彼らを見ることができてよかったなって、退団発表のときに思ったりする。


右京さん、ゆうりくん、あいらちゃんは『コパカバーナ』組でした。
右京さんと言えば、ボーイ長。ボーイ長と言えば、日々の小芝居大会。
『コパカバーナ』千秋楽報告は結局ちゃんと書いていないんで、ボーイ長千秋楽ネタを今さらだけど。

ナイトクラブ「コパカバーナ」に、リコがコンチータを連れてやってくる。
リコが喋る後ろでは、ボーイ長@右京さんとウエイターたちが、コンチータ@あすかちゃんにイジられっぱなし。
コンチータに呼びつけられたボーイ長、まずは眼鏡を取り上げられる。そのままシャンパンを取りに行かされるボーイ長。
眼鏡ねえ!見えねえ!手探りでヨロヨロとカウンターまで行ったものの、今度はラベルが見えねえ!ボトルに顔をくっつけて、必死に確認するボーイ長。

やっとの思いでシャンパンを持っていくと、それを受け取ったコンチータは平然とした顔でボトルをガシガシ振る。振る。振りまくる。
つか、それシャンパンだから!キケンだから!
ほどよく炭酸がシェイクされたところで、コンチータはボーイ長にそれを開けるよう命令する。
つか、それシャンパンだから!キケンだから!
でも、コンチータはリコの愛人。ボーイ長に逆らえるはずもなく。
仕方なくボトルを開け、噴き出したシャンパンでボーイ長もウエイターたちもびしょ濡れに。

カウンターに戻ったボーイ長たちは、濡れた身体をナプキンで拭きまくり。いちばんびしょ濡れのボーイ長は、ナプキンを絞っても絞っても拭ききれない。あげくバスタオル持ってきて、頭から被る。

これ、全部リコの後ろで小芝居演ってるんです。もはや、大芝居の域。

右京さんたちは、この場面で毎公演いろいろ遊んでいました……えーと、いたようです。
ちゃんと見ていたのかって、私には出来なかったの(ほんっとすみません)。所詮、大和煮え。リコに目が……あの人は麻薬だから(ほんっとすみません)。実は後で周りから聞いた話も多いんですが。
(クンちゃん、すぺさるさんくす)(はあ〜、ほんとダメダメだな自分)

宙組の周りが演ってる小芝居って、おとなしいと思うんですよねえ。星組とかクドイのに(笑)。真ん中の邪魔をしないよう、そういうクセがついちゃってる気がします。
そんななかで、右京さんはいつもいろいろやってくれる人でした。
毎公演それを楽しみにしていたし、宙組も新しくなるのに、右京さんが退める……ひたすら淋しいです。

他に右京さんの千秋楽ご当地アドリブ。
ローラ@るいちゃんが「コパカバーナ」に初めてくる場面。
(ローラに)「予約は取っとっと?」
(取っているなら)「なら、よかたい」
ニューヨークの「コパカバーナ」ボーイ長は、何故か博多弁。
(ローラが指さした予約表の名前を見て)「武田鉄矢さま?このかたは博多が生んだ大スターなんだぞ!」
(ローラを追い出そうとして)「こいつはまるで『母に捧げるラストバラード』だ!」
いつもは『風と共に去りぬ』なんですが。ちなみに『母に捧げるラストバラード』は翌月の博多座の演目。劇場正面にはさわやかに右手を上げたかしちゃんの大きな看板と、シンメトリーで左手を上げた武田氏の看板が並んでいました(笑)。

千秋楽ご当地アドリブの博多弁最優秀賞?が、やはり今回退団発表の純あいらちゃん。
ハバナに誘拐されたローラに、コンチータが「話をしてくる」というところ。
「トロピカーナ」ダンサー@あいらちゃん、いつもは「コンチータ、何をする気!?」
これが、めっちゃ迫力の「コンチータ、何ばすっとね!!?」

楽はニューヨークでもハバナでも博多弁が飛びかっておりましたが、熊本出身のあいらちゃんがいちばん上手かった!
客席も大爆笑だったけど、あすかちゃんもあいらちゃんのド迫力に台詞が飛んだのか、吹いちゃいそうで声が出せなかったのか、とにかく次の台詞に詰まっちゃった。
沈黙のあと笑いをかみ殺しながらヨロヨロと「……ひっひひっ、必要なことをするだけ。だっ、大丈夫よお」。コンチータ、全然大丈夫じゃありませんって。あいらちゃんGJ!
あいらちゃんはベロニカ・レイクでもいい雰囲気出してました。

最優秀賞があいらちゃんなら、頑張ったで賞?(う、恐ろしくベタな)は、こちらも今回退団発表の天翔ゆうりくん。

ローラのオーディション場面。まずは最初のオーディション、ピアニスト1@春風弥里くんの話から。や、みーちゃんは退めませんけど。
審査員の録音の声が、楽は流れなかったんです。で、ピアニストのみーちゃんが機転を利かせて「曲はあるんだろ?」とマイクなしの地声で聞いた。ローラはみーちゃんに向かって「はいっ」と答えた……と、それに被って録音が「曲はあるんだろ?」
1回答えちゃったけど、聞かれた以上仕方ない。ローラは今度はそっち、つまり正面に向き直して「はいっ」。
次の「すぐに頼む」も録音流れないし、るいちゃんもみーちゃんもどーしたものやら。
音響さんこそ「すぐに頼む」よ。
なんともタイミングがグダグダになっちゃったんですが、どーにか乗り切ったみーちゃんとるいちゃんには大きな拍手が送られました。

そして2回目のオーディション。
始まる前に「今度こそ頑張るわっ」とアドリブで笑いを取るるいちゃん。
ローラは頑張った。でも、ピアニスト2@天翔ゆうりくん、最後の捨て台詞。
「それより俺の血圧を下げてくれ!」
これを博多弁で言おうとして、噛んじゃいました。
あああっ。彼の唯一の台詞(ですよね?)があああっ。
ゆうりくん、きみが頑張れっ。や、頑張ったけどっ。
次は土佐弁???

もう一人退団発表したのが、白峰さゆりちゃん。エンカレで「アイーダの信念」と「ON MY OWN」を聞かせてくれました。
素直な美しい歌声でした。選曲も私のツボだったなあ。


来る人もいれば、去る人もいる。宝塚の定めとはいえ、別れは淋しい。
あのときの彼らを見ることができてよかったなって、退団発表のときに思ったりする。
最後の公演でも、彼らのいろんな顔に出会えますように。
♪名前を名乗るのも おこがましいけど 私の名前はピッピ!ピッピ!

「ジュンタン、いいかげん起きてえ!」

……や、単に私のアラームがこれに設定してあるもんで(Tさん、すぺさるさんくす)。
理由はそれだけ。
だが、大音量でピッピのタンゴが流れるなか、私はちーとも起きなかった……らすぃ。
そして、あまりのうるささに閉口したサトリちゃんは、どーにかその歌を止めよーと私の携帯と格闘した……らすぃ。
知りません。私は寝たら最後、ちょっとやそっとぢゃ起きないのよっ!(大威張り)(だから威張るな)

星組前楽の晩泊まった「海が見えない港のホテル」。
翌朝、さわやかな谷歌(●▽●)<ぐーげー……で目覚める筈も、私が最初に耳にしたのは呆れ果てたサトリちゃんの声。でも、サトリちゃんとkineさんが最初に耳にしたのは、名前はピッピ!とにかくピッピ!

2006年9月18日。
湖月わたる大劇場千秋楽の始まりは、そんな感じさ!(どんな感じだ?)

花の道から、わたるさんの入りを見る。
……これ、kineさんが9月18日の日記にとっくに書いていらっさるんで、今さらなんですが。すみません。
てか、kineさんは今回の千秋楽からDSまで、既にたくさん更新されておられますから。私が書くことなんて、ほんと今さらなんですが。

ええ、台車。

最初に見たのは、台車。

高校の運動会とか文化祭とかで使いそうな、恐ろしく手作り感溢るる金銀モールで飾られた、だけどふつーに台車。

まさかスーパーマーケット以外で、しかも宝塚の楽屋口で、これを見る日が来るとは。

ぽか〜ん。

そして、楽屋口に出てくる星組子たち。90周年大運動会のときのブルーTシャツだの白ジャージだの着用。
はて?いったい何が始まるのやら?

次に見たのは、すずみんの笑顔。

ええ、すずみん。

いつもの涼クオリティの上をいくほどの、恐ろしくやる気に溢るるすずみんの、だからめっさ笑顔。

しいちゃん、すずみん、ちえちゃんの3人が、楽屋口前の組子のなかから進み出てきたんですよ。しかも、小走り。さらに、笑顔。
んで、湖月会さんのガードの最後尾……もう屋根の先です。そこに置かれた台車のとこまで行って、待機してるんですよ。
もちろん、しいちゃんもちえちゃんも見えましたって!
でも何故か、すずみんのやる気満々な笑顔に目を奪われてしまいましてね。
あのやる気は、ただごとではない。そう、これから始まることも、間違いなくただごとではない。すずみんの笑顔はそれを予感させるべく、不敵なまでに。

てか、台車でそ?これって、何か「物」を「載せて」「運ぶ」ときに使うよね?むしろ「物」を「載せて」「運ぶ」とき「しか」使わないよね?
なら、力勝負でガタイのいー若手とかね、だから直樹じゅんくんとかね、ここはそーゆー出番じゃないの?

違ったみたい。
やっぱ、それから始まったことは、ただごとではなかったもんね。
だって、そこに「乗って」「運ばれた」「者」は、ただものではなかったもんね。

10時。楽屋口にわたるさんの車が到着。
ゴールドのチャイナですっ!白いパンツに、白のソフト帽。えーと、お衣装ですか?
どうやらkineさんが仰っていた、お茶会入りのときの格好の模様。
大歓声に沸くガードの前を先頭から歩いて、最後尾に到達……と、ここで使用されたのです。

ええ、台車。

わたるさんが、台車。
台車に、乗った。

ぽか〜ん。

しいすずちえの星組3番手うやむやトリオは、台車に乗ったわたるさんを、ガードの間を戻る形で楽屋口まで。はあ、しずしずとお運びに……と言いたいのですが、かなりのスピード出してましてね。
つか、しいちゃんなんかわたるさんを倒れないよーに押さえ込んでるしっ。だからしいちゃん、それ荷物ぢゃないからっ。わたるさんだからっ。

いまだかつて台車に乗って運ばれたトップスターが存在したことはない。たっ、たぶん。しかも金銀モールつき。

しいちゃんもちえちゃんも、もちろんすずみんもめっさ笑顔。
そして、誰より。
わたるさんが、めっさ笑顔。

一段と大きくなった歓声に、両手を上げて答えている。

かっこいい……すげーかっこいいんですけどぉ〜!
や、台車だけど。

ふたたび楽屋口に、今度は台車で到着したわたるさんを、組子総出でお出迎え。
それよりなにより、わたるさん自身がお出迎え。
卯之助が!玄宗が!フェルゼンが!台車のわたるさんをお出迎え。
よーは先頭の組子が手にしていたのが、今までのわたるさんのスチールで作られたプラカード、しかもこれまた金銀モールつき。
大太鼓が鳴らされ、星組名物「お誕生日の歌」の替え歌が歌われる。

♪星のように 光ってる
♪われらの愛する わたるさん

みんなすげー楽しそうでね。
みんなすげーしあわせそうでね。
私も楽しくて、私もしあわせで。

だから、泣いた。

なんなの、あの高校の運動会とか文化祭みたいな金銀モールは!つか、そもそも台車ってえ!で、替え歌だあ?

ほんとにね、高校の運動会とか文化祭みたいなノリだった。
決して大学の学祭ぢゃなく、高校だから。もちろん、いい意味で。
モールもだけど(笑)、その空気がね。
真っ直ぐで一生懸命で。馬鹿みたいに大真面目に青春しちゃって。もう、キラっキラのはあとで団結していて。

みんなみんな、星のように光っていて。

胸が痛かったです。
とっても胸が痛かったです。

今の私、これだけキラっキラできるのかなあ……(無理ぽ)。
彼らが、とっても眩しかったです。

いーよね、星組。いーよおおおおお。

後日映像で見たら、大太鼓を叩いていたのは瞳子ちゃんだった。
そして、大運動会よろしくスコート姿で最前列に陣取り、替え歌に合わせてわたるさんのプラカードを上げ下げしていたのは、この日一緒に大劇場を卒業する仲間たちだったと分かったとき。

また、泣いた。

しのぶさん、エンディーさん、さっちゃん、みらんちゃん、とみぃ、ふありちゃん、ひよりちゃん。そして組替のとなみちゃん。
あなたたちのいた星組を、あの空間を、絶対に絶対に忘れないから。

や、ゆーほくんやあかしもスコートだったなら、それはそれで見たかったす(笑)。

えーと、なんで卯之助に玄宗にフェルゼンが分かって、最前列に並ぶ組子さんの顔は見分けつかなかったのかって?それ、変じゃん?
ネタぢゃないようーーー!
私のいた場所は楽屋口から遠く、ギャラリーの頭も邪魔して、組子さん1人1人の顔はしっかり見られなかったんです。
だけどプラカードはね、高く上げられる瞬間にはっきり認識できました。卯之助に玄宗にフェルゼン。
インパクトのある順に、目に飛び込んできたんですってば……いやその、私テキに。汗っ。
これから書こうとしていることが果たして文字で、そして私の文章で伝わるのか、かなり不安である。
ではあるが、一応書いてみる。

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ご観劇の皆さまへ

ご観劇いただきありがとうございます。
このペンライトはサヨナラショーの『王家に捧ぐ歌』が始まりましたら点灯していただき
曲に合わせてお振りくださいますようお願いいたします。

湖月わたる
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最初に「湖月わたる大劇場千秋楽・その1」をあげてしまったので「千秋楽・その2」なんだけど、これは9月17日前楽の話(すみません)。
開演前に配られたペンライトについているその紙を見ただけで、すでに私は泣きそうになっていた。
やるよね。サヨナラショーで恐らく、いや必ず『王家』はやるだろう。
分かっていたのに、文字で見るとダメ。
「ふえええん、『王家』だ……」

わたるさんの星組が大好きだ。
わたるさんのこの組を、熱いこの組を見続けてきたつもりだ。そして今、ひとつの時代が終わろうとしている。

その時代の幕開きは『王家に捧ぐ歌』だったわけで。
ほんとうに好きな作品だ。私を星組にハメた舞台だ。
通ったんだよう。

サヨナラショーは、最初から涙腺ブっちぎれ。人一倍涙腺が脆弱にできている私、泣くなと言われても無理。
オトコマエなわたるさんと、オトコマエな星男たちと、なぜかオトコマエな星娘たちと。
今、いちばんソーランが似合うであろう星組子たちの熱き魂に、ボロっボロ泣けた。
宙組時代の曲は、この1曲。あとはすべてわたる星組トップ時代の曲で構成。
全部、ソラで歌える。当たり前だ、これでも星担(もしくは「単に星組が好きな人」)ですから。

べーべー泣くうちに、サヨナラショーも中盤。
あのイントロが流れる。
あ、『王家』だ。
「エジプトは領地を広げている」だ。
しかも、登場したわたるさんはラダメスの衣装!鬘までつけているではないか!
(さらに号泣)(スイッチオン)(てか入りっぱなし)

♪予言は〜間もなく〜 告げられる〜

ゆったりとしたメロディ。
そのとき。ゴソゴソっという音が、客席でしはじめた。そう、ペンライトだ。あちこちでペンライトが点灯される。
や、これはたしかに『王家に捧ぐ歌』だ、でもこの曲か?そうなのか?
だ、だって、この曲は……このあと……。
たぶん、この日客席に座っていたのは、この曲の先を分かりすぎるぐらい分かっているかたばかりのはずだ。私なんかより、ずっと。

でも、『王家』だし……ここで……いいんだよね?だ、だ……よ、ね?ち、違う??
でもでも、『王家』だし……にしても、まだ中盤……ペンライトには早すぎるし……??

でもでもでも、『王家』だし……この部分はバラードだし……!!
なんかペンライトっぽいよね?だよねだよね?ここだよね?!だよねっ!!
とまどいながらも、ゆらゆら揺れはじめるペンライト……。

♪なんと〜幸せなことか〜 選ばれし〜将軍は〜

ああ。だが、しかし。
スローテンポは、ここで終わりさ。

♪(ガッガッガッガッ)エジープトはーーーーーっ
♪(ガッガッガッガッ)領地を広げてるーーーーーっ

ここからすげーアップテンポになるんだもん。
……てえ、書きながらやっぱ絶対これ伝わらない気がしてきた、ほんとすみません。

曲が分かる人は思い浮かべてみてください。てか、あのテンポで今その場で手えだけ振ってください(振りません)。
あんなアップテンポでペンライトはなかなか振れないですって!!そりゃあ、死ぬ気になれば振れなくもない、ないけどっ。
そして、死ぬ気で振っているかたもいらっさったし。もう、メトロノームが最高速度で動いてるよーな、すごいことになっていたし。
左右に振るのを早々と諦め、ひたすらペンライトをブン回しているかたも出現しだすし。
まあ、大方の空気は「違うよね?やっぱここ違うんじゃね?」っカンジに、だんだんと流れてはいったものの。
しかし既に点けちゃった人はとまどいとまどい、まだ点けてない人はどーしたものやら、グダグダに揺れるペンライト。点けたり消したり、消えたり点いたり、ちと微妙。

私は一階後方席だったので、その微妙なペンライトの光が見渡せた。そして、泣き笑いしながら叫んだのだ。や、心のなかでだけど。

違うからっ!この曲絶対違うからっ!ここペンライト振らないからっ!
絶対……たっ、たぶん。

『王家』に泣きながら、でも、なんだか和んでほっとして。
だいたいね、その前の退団者の「アリヴェデルチ・ローマ」と「1914」で、酸欠になるぐらい泣いていたわけで。
そして、そのあと瞳子アイーダまで登場し、瀕死なまでに泣くことになったわけで。

素晴らしいサヨナラショーだった。
終演後、みんなで「あれは英真エージェンシー演出じゃないか?」って言い合った、それぐらい退団者に、そのファンに、そして星組を愛するすべての人に優しく、またショーとしても完成されていたと思う。
ファンにとって、あんなにしあわせなサヨナラショーって、そうないんじゃないだろうか。

それだけに、初見である前楽はキツかった。あれを見せられて、しあわせだけど私は苦しかった。しあわせであればあるほど、失うものの大きさに怯えだしていた。

もしかしたら、湖月会さんは「やばっ」と思ったかもしれない。
サヨナラショー最後の曲、『王家に捧ぐ歌』の「世界に求む」でペンライトを振ってください、って書いたほうがよかったと。

正解はそっちだった。てか、『王家』から3曲も歌ったんですね。
たしかに間違えるかも、あの紙。

でも、私は本気で思った。

あのペンライトで和んだ少しの時間がなければ、前楽の日、私は客電が点いても立ち上がれなかったかもしれない。

わたるさんは、いつでもしあわせの使者だから。
あんまり私たちが泣いているから、つか絶対大泣きするのが分かっていたから、わざとペンライトにあの紙をつけたんだ。そうに違いない。
みんな途中で酸素吸おうよって、わたるさんがそう思ったんだ。それしかない。
あれは、わたるさんの愛なんだ。きっとそうだ。
湖月会さん云々って先に書いておいて、矛盾します?

だって、ペンライトについていた紙は、「湖月わたる」の名義になってたもん(真顔)。

しあわせのペンライト。
もちろんその光の色は、美しいブルーでした。
サトリちゃんのそんなメールに、kineさんと私は食いついたさ。
そのホテルは、たしかにムラからはちょっと遠かったさ。
でも、千秋楽の前の夜、海を見ながら『愛短』を語り合いたいよね?だよねだよね?

まさか「港」という名のホテルから海が見えないなんて、私たちは想像もしなかったさ。それはサトリちゃんも含めてね。
はは……はははっ。

でもすげーいいホテルでしたのこれがもぉきゃっきゃっ!
洒落た部屋でワインを開けて、3人で星組に乾杯!

ただし、kineさんと私は殆ど飲まない。
翌朝6時起きにもかかわらず、真夜中にハーフボトルを1人で飲みほしたサトリちゃん、君は勇者だ。

9月16日かしコン東京初日、そのまま夜行バスにて翌朝ムラ入り。
9月17日昼宙組バウエンカレ、夜星組大劇前楽。海の見えないホテル泊(笑)。
9月18日星組大劇千秋楽、入りから出までがっつり見て、その日の夜に夜行バスで帰路へ。
……身体壊しますわ。
まあ、博多絡みの日程では、もっとハードなのありましたから。
夜行バスで朝ムラ入りして、バウ観て大劇観てお茶会も出て(誰のだよ?)(笑)、そのままその夜に18きっぷ夜行に乗って博多入り、あげく博多に居座り続けたり。
無茶苦茶です。ほんといつか身体壊すんじゃないだろーか。
嫌だっ、私は宝塚を観続けるんだい!長生きするんだい!(そもそも長生きの動機がおかしい)

博多は3回遠征だったけど、よく考えたら今回の星組大劇には4回遠征しているんですよ。
もちろん博多と絡めたり、ムラ入りしても七帆バウや十輝バウ、TCA観たりだったんで、観劇回数は宙組『コパカバーナ』には遠く及ばないんですけどね。
あ、十輝バウでね。私、すず担になりましたの(ぽっ)。
これ、表ではカムアウトしてなかったんだけど。kineさんにバラされちゃった(笑)から、自分でも書く。

わたるさんの星組が大好きです。

姑息な言いかただな。上手い言葉が見つからないです。でも。

わたるさんの星組を見つめ続けてきました。
私の愛する星組は、湖月わたるが大前提なのです。

てか、湖月わたるは私の大前提なのです。
そこにいてくれて当たり前の、大前提なのです。

太陽は、いつもそこにあってくれるよね?
わたるさんがいなくなるなんて、ありえないよ。

真顔で、何回わたる星を観てるんだろーと考えたんだけど。
お披露目からでそ……軽く100回は観てそーだな。たっ、たぶん。

涙の前楽、笑顔の千秋楽。そんな感じでしょうか?

そして、しいちぐ。なんつったってしいちぐ。ぐふぐふぐふぐふ。
あ、カマちゃんもね。七風宇海ちゃん。カマカマカマカマっ。

えーと、「湖月わたる大劇場千秋楽・その1」、なんか主旨が逸れてきた件について。
その前にね、「大和悠河博多座お茶会・その2」は?
つーか、「TCAスペシャル・その3」は?まさかTCAをスキャットのみで終わらせる気かコイツ?

いろんなことがありすぎて、手も頭も追いつかないんですわ。

で、結局は。

宝塚ラヴ(すげー強引な結論)(呆)。
9月16日、貴城けいコンサート『I have a dream』サンシャイン劇場初日、いってまいりました。

……なんのブラックジョークかと思った。
一幕。次々に現れては散っていく、志半ばにして生涯を終えた歴史上の人物たち。
それでも彼らは夢を持って生きた、生きようとした。
言いたいことは解らなくもないけど、や、それにしても(ぽか〜ん)。
とほほな構成、とほほなセット、中村暁出てこいっ!(怒)
だけどね。

かしちゃんがキラキラ輝いているから、るいちゃんの笑顔がしあわせそうだから。
それがすべてだ。

二幕。一幕に散った人たちの志を受け継いだかしちゃんが、その夢と愛を歌い上げていく。
その演出意図が成功しているかどうかは別として。
別としてね。

かしちゃんがキラキラ輝いているから、るいちゃんの笑顔がしあわせそうだから。
それがすべてだ。

「まだまだ終わりはこないのだ!」
これ、言わずと知れた『Across』千秋楽、場所も同じくサンシャインでの、わたるさんの名言だけど。
かしちゃんは走り続けている。そう、まだまだ終わりはこないのだ。今は道の途中だ。

かしちゃんの夢は志半ばでは終わらない。かしちゃんが終わらせないに決まっている。ゴールの日まで。私は泣かない。

走り続けるかしちゃんと、一緒に走るかしちゃんファンの、さらにその後ろからだけど。
私も走ろう。私は泣かない。
まだまだ終わりはこないのだから。

「伝えたいことは」

何回も続いたカーテンコールの、最後にかしちゃんは言った。

「私も人間ですので(笑)、弱いときもあります。
皆さんが思っているような……そんなに私、強くないです」

「でも、みんながいてくれてっ!みんながいてくれてっ!!」
かしちゃんはすっごい大きな声で、「みんなが!」って2回叫んだ。

「今、前に向かって、夢に向かって進んでいける」

「勇気をみんなからいただきました!」

違うよ、前に進む勇気を私たちにくれたのは、かしちゃんあなただよ。

私も進もう。私は泣かない。
かしちゃんの夢に、まだまだ終わりはこないのだから。


あ、緑野さん。私、みっちゃんのドリアン・グレイで観てみたかったですけど。だってえ、どんな力業になるのかと(笑)。
TCAすぺさる感想その3の前に!(またもや放置)(いつ書く?第2部)(ヨロヨロ)
ニュースニュースニュース!
ニュースですわよ奥さん!

「宝塚を音楽配信で楽しむ」TCAミュージックから、恐ろしいっ!ん?!違う違う、素晴らしいお知らせがっ!

>アメリカン・ポップスを代表するシンガーでありソングライターであるバリー・マニロウが、自身の大ヒット曲「コパカバーナ」をベースに作り上げたミュージカル。
>ぜひお聴き逃しなく!
http://www.tca-pictures.net/music/hot/index08.html

そ、そーですか……つっ、ついに。
きちゃいましたか。
リコ@大和悠河が歌う、中枢神経に直接作用する「愛のボレロ」が。


オソルオソル試聴シテミタ。

♪いずもぉぉぉ〜〜〜 おばえはっ夢でえええぇぇぇええ〜〜〜〜〜

「いずも」テエ!「おばえ」テエ!

♪んふぅ開ぅかずのおっ 〜んドぅアを見だあああぁぁぁああ〜〜〜〜〜

「〜んドぅア」テエ!「〜んドぅア」テエエ!!

♪ふぅでもい〜〜〜ばあぁぁぁ とびらああ……

終ワタ。ホッ(違)。


揺れてます。今日もゆらゆら揺れてます。ゆらゆらゆらゆら揺れてます……。
吐息です。今日も吐息です。んふぅ!〜ん!ふぅ!イっちゃってます……。
あ、ボリュームに関しては、ここから先が聞かせどころなんですけどね。
え?あれ以上に声デカくなるのかって?

なっ、なるわよっ。


うっとりいいいぃぃぃいい〜〜〜〜〜!
浮かんできますわあああぁぁぁああ〜〜〜〜〜!
恍惚のリコ@大和悠河のイっちゃったお顔があああぁぁぁああ〜〜〜〜〜!
(はあと)(ついでに私も揺れてみましたわ)

ええ。はあと、ですの。
アタクシ、この麻薬がないと生きていけませんの。


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覚醒剤

覚醒剤(かくせいざい)とは、狭義には覚せい剤取締法で規制されている薬物。
広義には中枢神経刺激薬である。

これらは濫用により、精神的依存、身体的依存が生じ薬物依存症となりやすい。
幻覚妄想状態を起こす場合もある。
中毒精神病などの後遺症を起こすこともある。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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精神的依存、身体的依存、幻覚妄想状態、中毒精神病。

すべて身に覚えがございますがなにか?

あ、正しい「愛のボレロ」はこちらからドゾ!
http://www.tca-pictures.net/music/hot/index05.html


や、あのね。
真面目な話、どっちのリコも素晴らしかったです。これは心から思います。
リアルの極地vs非リアルの極地。
リコ@瞳子ちゃんとリコ@大和悠河は、別人ですから。
どっちがいーとか比較することに意味はない。

でもさっ、歌の「技術」だけ、だけを比較してみ。
(そして、歌は「技術」だけではないと私は思ってます)(真顔)
どっちが上かは明らk……ごほっごほごほごほっ。ごほごほごほっ。
気のせいか妙に咳き込むので、本日はこれにて退場〜。
9月2日TCAスペシャル感想その2。
幕開きはレビュー記念日賛歌。
最初に登場したのが各組トップさん、そしてトップ娘役さん。
おおお、トップの並びにかしちゃんがいる!ステキぃ!綺麗ぃ!(すっかり「うちのトップさん」と得意満面な私)
おおお、トップ娘の並びにるいちゃんがいる!ステキぃ!綺麗ぃ!(すっかり「うちのトップ娘さん」と得意満面な私)
で、2番手。
うぐぐぐぐ、大和さんだあああ〜!(涎)(崩壊)
次々出てくる各組スターさんたち。すげー、TCAはどこ見てもスターさんばっかじゃんか!(当たり前です)
おおお、しいちゃああん〜!おい、みきちぐいないのか、みきちぐ出せ!(出ません)

全員の顔見せのあとはトップさんのMCコーナー。
次に月組コーナーを控えたあさこちゃんが先に退場。残った轟さん、コムちゃん、かしちゃんが旧雪組ネタを繰り広げ、わたさんが仲間はずれにされるという図式。これは3公演とも同じだったようです。

そして月組白井鐡造、雪組高木史朗、星組内海重典各コーナーがありまして。
いよいよ宙組鴨川清作コーナーです。
(なんつー略しかた!)(すみません、アタクシ大和煮えなんで)
今までの組は燕尾とかタキシードだったのに、なぜか白いトロピカーナ(リコ経営@ハバナ)(関係ない)な衣装(腰ミノ付き)で登場する宙組生……まっ、まあ鴨川先生だし。にしても。
額に星の飾り(ベルト?バンド?あれ何て言うの?)まで付けてます。
でもねっ。キラっキラですっげーーー綺麗なのっ!
かしちゃんも大和さんも白が似合うのよう!完璧っ!

なのにねー。そしたらねー。いきなりねー。頭からねー。

♪かーもーがーわーせんせーーーあーりーがーとーーーーー

は?は??は???
なんつーか……恐ろしくレトロなメロディーに冗談みたいな歌詞で、ほんとに冗談かと思いました(真顔)。
正確な歌詞は衝撃のあまり飛びました(言い訳)が、小学校の卒業式とかに全員で言わされる「卒業ー」「先生、ありがとうー」「お友だちのみんな、ありがとうー」「僕たちはー」「私たちはー」みたいなノリ(どんなノリだよ?)です。
そして、おもむろにかしちゃんが鴨川先生の偉大さを語り出す……。

なんで宙組だけこんな変な演出なんだよう!(泣)
三木章雄、出てこい!(怒)
と、思ったんですけどね。

鴨川ナンバーは盛り上がり系が多く、聞きごたえありました。ええ、なんつったって大和さんの「スキャット」がね!(それしか言うことないのか?)
爆音爆裂歌唱と「スキャット」の相性がいーのなんのって!!
TCAその1http://diarynote.jp/d/73628/20060902/で書いた「ノイズ」というのは、最大の誉め言葉です(真顔)。
大和さんね、基本、音量調節できませんから。ボリュームは常に最大ですから。

♪ごおーーーーっしゃばだばだばだばだばだ〜〜〜ごおーーーーっ
♪しゃばだばだ〜〜〜どぅわっだばっどっわっどぅ〜〜〜しゃばだばどぅ〜〜〜
♪しゃばだばだ〜〜〜どぅわっだばっどっわっどぅ〜〜〜しゃばだばごおーーーーっ

よく「がなる」と叩かれている(てか私もそー思う)タニオカ歌唱ですが、その美点……勢いとか直球とか爆走とか誉めてるんだかなんなんだか誉めてます誉めてますなんですが。これ、もお!最大限に生きてます。
それで、妙に自信満々でね(これもタニオカ歌唱の美点)。さらに、ぐあんぐあん発光しててね(これはタニオカの美点)。
なんか訳もわからぬうちに聞く者のはあと直撃。

どっかああああああん。

私、魂抜かれましたの(ぽっ)。

えーと。
TCAすぺさる感想その1もその2も「スキャット」の話に終始している点について。

すみません、アタクシ大和煮えなんですって。

「アマール・アマール」、かしちゃんの歌いかたに合ってて、すげーよかったです。
こーゆー歌い上げ系のかしちゃん、さすがだ。
この歌は星エンカレにて昭和歌謡スタアみきちぐの持ち歌認定としたのですが(ちなみにこのときのプログラムのみきちぐは公安委員スチール)(えらい内輪ネタだよヲイ)、今日からかしちゃんも持ち歌認定とさせていただきます。
それで締めは名曲「愛の宝石」アップテンポバージョンですから。鴨川コーナー美味しかったかも。
新生宙組の勢いと鴨川ナンバーの勢いが合致し、熱いコーナーでした。
かしタニの並びすげー綺麗!蘭とむ濃いわあ、みっちゃんいーかも、ともちも七帆くんもちぎちゃんもねっ。
るいちゃんは輝いてるし、まさみちゃん、たっちん、アリスちゃんもねっ。
新生宙組バンザイ!と叫んだ私だったのです。

最後は轟さんによる宝塚名曲集。
かなみちゃん、まーちゃん、となみちゃん、るいちゃんのトップ娘と専科のあすかちゃんはべらし、ハーレム状態。
が、しかし。鼻の下1mmも伸ばしもせず、しれっとしたお顔の轟さん。お父さんとその娘たちか?


第1部終了、別々の席で観ていたkineさんに会いに……ととととと。

「スキャット」に魂抜かれて腰が立たないんですが。席から動けないんですが。

大和悠河、やっぱネ申。
わんさんに続け!!
http://robawan.blog42.fc2.com/blog-entry-1437.html


博多は不思議な空間だった。
私にとって、そこは見知らぬ街。
仕事や、周囲の人間や。とにかくすべての日常から切り離された場所。
ひたすら劇場にだけ通い続けた時間。

私の場合、東宝でそれは不可能だ。
あの場所に行っても、終演とともに現実に戻らなければならない。
シンデレラと一緒。ウチに帰れば、夢から醒める。
だけど、私のところに王子さまは迎えにこない。
夢は、いつも醒めてしまう。

生きてゆくことは大変だ。
どんなに夢に浸っていても、そのあとには現実が待っている。
瑣末なことの積み重ねでしかない、日常が。

それを否定しているわけでは、決してないのだけれど。
瑣末なことを積み重ねて、私は生きているのだから。
そして、たまゆらの夢を見るために、私は劇場に行くのだから。

ムラでも、夢はなかなか続かない。
電車乗って遠くのホテルまで戻るあいだに、なんとなく現実に足を踏み入れちゃう、そんな感じ。
(あ、宝ホとか近場に泊まればいーのか!)(高いんだよ!)(お金ないんだよ!)

劇場と、劇場の目の前のホテルと。
博多座の日々は、それだけだった。
博多にそれしかないって言ってるんじゃない。
博多座の日々は、それしかなかったんだ。

夢から醒めないうちに、また次の夢を見る。
目覚めてから眠りにつくまで、ふわふわと夢のなかを漂い続けているような。
そんな感覚。
そんな日々。

しあわせだった。
しあわせで、しあわせで……恐かった。

博多から、どりーずのみんなに報告した。

最初は
>しあわせです。ほんとうにしーあーわーせー!
>脳がとろけそうなぐらいしーあーわーせー!
って。

次に
>でも、現実感がないというか。
って。

こんなに夢ばっか続くわけないじゃん。
しあわせで、しあわせで……恐かった。

私は基本大和煮えなんで、この夢は、やっぱり基本大和悠河を通して見ていたのだと思う。正直言って。

でも、そこにはいつもかしちゃんがいて。
そして、そこにはいつもるいちゃんがいて。
ふたりはすげーお似合いで。
きらきらきらきら輝いていて。
新しい宙組は、愛と希望に満ち満ちていて。
言葉にすると安っぽいけど、ほんとうに愛と希望に満ち満ちていて。
だから宝塚で、だからあの夢の空間があった。

かしちゃんとるいちゃんという、すげーステキなトップコンビがいてくれて。
だからこそ、あの夢の空間があった。

あの空間を創ってくれた2人が愛おしい。

こんなに夢ばっか続くわけないじゃん。
しあわせで、しあわせで……恐かった。恐かったけど。

まさか、こんな想像もしない方向からブチ壊されるとは、思ってもみなかった。

それでも私は、きっとかしちゃんやるいちゃんピュアファンの人たちのほんとうの気持ちは、所詮理解できないのだと思う(→「最後の文句。に、したいと思う」9月8日)。
オマエに言われたくないと思っているピュアファンのかたも、きっといらっしゃるだろう。

グチグチ言うのはやめよう。
とにかく、貴城宙組応援宣言!!
かしちゃんとるいちゃんが見せてくれる新しい夢を、応援するっ!!

えーと。日記も通常営業に戻さねば。

・『TCAスペシャル2006ワンダフル・ドリーマーズ〜人は夢見る〜』大劇場・その1 →そのまま放置中
・大和悠河博多座お茶会・その1→そのまま放置中

だから、えーとえーと……その2……。
書きますわっ。

や、待て自分。まずは。
・『NEVER SAY GOODBYE-ある愛の軌跡-』大劇場千秋楽→いまだ手もつけず

はは、は……ははは……とほほ……。
(それでもまだ書く気でいる)(ニーズが無いものを書いてナンボのジュンタなんだい)(開き直り)

これからはもう少し更新はさくさくと。たっ、たぶん。


だからとにかく、貴城宙組応援宣言!!

『竜馬伝/ザ・クラシック』も、絶対絶対絶対、かっこよくて美しくて、明るくて、ぶっちぎりに楽しい公演になりますように。

『強いぞ!』は、貴城けい率いる宙組を全面的に応援します(・∀・)ノ
(また『ロバみみ』さんをまるっとパクって去る)(2回目)(でも本気!)(ささささ〜〜退場〜〜)

(……そして帰ってくる)(思い出した、1回目のパクり)
わんさん、このネタけっこー好きだったんだけど。
http://diarynote.jp/d/73628/20060429
谷歌は結局、どーなったんでつか?(●▽●)<ぐーげー
新譜(DVD・CD)のご案内 2006年10月20日発売分(2006/09/08)

宝塚クリエイティブアーツでは、2006年発売10月20日分に次の商品の発売を予定しております。

○宙組博多座公演『コパカバーナ』(DVD)
コパカバーナにのせて繰り広げられる、バリー・マニロウのミュージカル・コメディ、話題の続演!宙組新主演コンビ、貴城・紫城のお披露目公演!!
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そーいうことらしーんですけどね……。

どの面下げて
>宙組新主演コンビ、貴城・紫城のお披露目公演!!
ってコピー入れられるんだか。

そして、さらに。

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特典映像
(1)稽古風景
(2)千秋楽ダイジェスト(アドリブ・挨拶・アンコール風景)
(3)スペシャル映像として「HAKATA’S Ad lib(8月16日12:00公演より)」を収録
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スカステニュースの千秋楽映像では、スティーヴンがサマンサに指輪を贈る場面は流れなかったんです。ついでに言うと、日々ご当地アドリブを繰り広げていた、現代のリコとコンチータの場面も流れなかったし。
千秋楽アドリブで「おいしい」と思われる場面は、全然流してないの。
つまり、「おいしいところはDVDでどうぞ」っていうことなんですね。

最初から、それは解っていました。
だけどね。本当に見て欲しいの。
スティーヴンがサマンサに、かしちゃんがるいちゃんに、指輪を贈ったあの場面。
DVDを買う人だけではなく、もっともっと多くの人に……。

DVD用の映像撮りが入ったのは、8月16日16:30公演のはずです。
この先スカステで作品が放映されるとして、その映像化されるものが、ですよね?
千秋楽のあの場面は、DVDを買った人だけしか見られないのでしょーか?

商魂逞しいわ……やりきれない。

そして、もうひとつ私がやりきれない思いになったこと。
モバタカの新着情報です。

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宙組主演男役 貴城けい 退団記者会見(2006/09/07)
サンケイリビング新聞社主催「宙組トップスター トーク・ライヴ」(2006/09/07)
貴城けいコンサート『I have a dream』について(追)(2006/09/07)
宙組主演娘役 紫城るい 退団のお知らせ(2006/09/06)
宙組主演男役 貴城けい 退団のお知らせ(2006/09/05)
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これに並べて、書いてあったのさ。

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植田紳爾演出家50周年記念スペシャル『夢のメモランダム』−植田紳爾・魂(こころ)の軌跡−について(2006/09/04)
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はあ?

「魂」と書いて、「こころ」ですか(ぽか〜ん)。

や、別に植爺がかしちゃんを退団に追い込んだとか、そう思っているわけではないです。
ただ、これらを平然と並べる劇団の無神経さに、こんなイベントで観客を釣ろうという劇団の商魂逞しさに、心の奥底からやりきれなさを覚えたんですよ。

携帯をね、その辺に投げつけてやりたい衝動にかられたけど、かろうじて押さえました。
『甘い生活。』のパクさんは、枕に投げつけたらしーけど。
http://pakkun.seesaa.net/article/23466866.html
でも、パクさんは「携帯をへし折りたい衝動にかられ」たのを、「枕に投げつけるだけにとどめた」んだから、大人……かもしれない。

魂だかこころだか知らないけどね、植爺を讃えるんだかなんだか馬鹿げた話なんだけどね、こんなもん観るもんかと思ったとしても。

>私たちが何をしようが、劇団は痛くもかゆくもないんだ。
>どうやったって、責任を帰すところは生徒たちなんだ。

パクさんの仰る通りです。
本当にやりきれない。くやしい。

そして、その記事につけられていたかしちゃんファンさんのコメントを読んだとき。
殴られたような衝撃を受けたのです。
今度こそ泣きじゃくりました。

>渦中の?かしげファンなんですが、植田センセのイベントに出るのは嫌ではないんです。
>どっちかと言うと嬉しいのかも。
>単に「トップとしてのお仕事が1つ増えた」と言う嬉しさです。

退団発表があって、怒り、悲しみ、くやしさ、やりきれなさ。
いろんな思いが渦巻いて、ジュンタ・クオリティ(更新はグダグダに!をモットー?としております)を無視し、すげータイムリーに日記をアップしたわけです。

でも。

自分はこの、かしちゃんファンさんの思いにはいたらなかったのです。それに気づくことができなかったのです。
所詮、ピュアかしファンではない。だから劇団がどーのこーのとわめいているけれど。

ただ、かしちゃんを見つめていたい、トップとしての仕事をひとつでも多くして欲しい、残された時間を一緒に走っていきたいという、純粋な視点。まったく欠けていました。

パクさんの記事「とめどもなく」にも、かしちゃんファンさんのコメントにも。
多くのことを教えていただきました。ありがとうございます。

って、ここでお礼言って伝わるのか?!

私もね、かしちゃんとるいちゃんの宙組を、思いっきり目に、心に、焼きつける。
これに専念しよう、と。

気持ちを切り替えていきたいです。

そして私は、オクに手を出してでも『植田紳爾・魂(こころ)の軌跡』とやらを必ずや観るであろう……に、100万シンディ。ちっ。 
スティーヴンはそう言って、ポケットから小箱を取り出した。
愛おしそうに妻を見つめる、優しい瞳。
サマンサの頬が、みるみるうちに上気していく。
そしてスティーヴンは小箱を開け、指輪をサマンサの薬指にそっとはめた。


さっさと書いちゃえばよかった。
『コパカバーナ』博多座千秋楽。
いろんなアドリブが飛び出して、すっごい楽しい千秋楽だったんだけど。
いつものよーに更新グダグダしてるうちに、あちこちで報告上がってしまったから。まあ、ジュンタ・クオリティでゆっくり書こうかと。
ほんとにさっさと書いちゃえばよかった。今書くと、あの場面違っちゃうって。

千秋楽の何に感動したって、そりゃあ最後の指輪です。
いつもの台詞は「結婚5周年おめでとう」。そのあとに続けられた、この日誕生日だったるいちゃんへの、かしちゃんのアドリブ。
それを言うかしちゃんの顔が、それはそれは優しくって、かっこよくってねえ。
正しく王子さま!
それを聞くるいちゃんの顔が、「ああ、女の子ってしあわせなときにこんな顔をするんだ!」って見本みたいでねえ。
ぽわ〜っとのぼせて、涙目になっちゃって。
そりゃそうだよね、自分がトップ娘役になって、そのお披露目公演の千秋楽が誕生日で、ダーリンにサプライズで指輪を贈られてみ。しあわせでしあわせで泣いちゃうよお。
客席の私たちも、しあわせでしあわせでうるうるしちゃって。
あの場面、一生忘れられないね。みんなでそう言っていたの。

『コパカバーナ』のキモは、ローラを捜す、ローラと呼び合うスティーヴンにあると、私は思っている。
スティーヴンのシンセサイザーがローラを生み、トニーを生む。そして彼らは愛し合う。
窮地に陥ったローラは愛するトニーを思い、彼の名を呼ぶ。ローラを捜すトニー、そこにスティーヴンが重なってくる。
トニーとローラ、スティーヴンとサマンサ。それは名前を超え、時空を超えて。
存在するのは、お互いを愛し求め、呼び合う男と女。
その愛でトニーはローラを救い、その愛でふたたびスティーヴンがサマンサに辿りつく。
あの千秋楽に、トニーとローラ、スティーヴンとサマンサ、さらには貴城けいと紫城るい。すべてを超え、呼び合う男と女をそこに見た。
辿りつくべき相手を見つけ出した、美しい2人の幸福な未来に、私たちは酔った。

美しい夢だと思っていたの。真っ白な夢だと思っていたの。
新しい宙組を、何も知らない私たちは夢見たんだって。

あのとき、2人の中でカウントダウンはとっくに始まっていたんだ……。

そして、来年の今日の誕生日には、もうお互いこの場所にいないということ……。

指輪にこめられた、もっと重い意味が解ってしまった今。
あの場面を思い出すだけで、泣けてくる。

昨日のかしちゃん退団発表の時点で、恐らくるいちゃんも同時だろうと予想はついた。
でも、現実に発表になってみると、本当に辛く悲しい。

最初から、すべて台本は出来ていたのだ。

かしちゃんもるいちゃんも、特にるいちゃんは公演中にすごく痩せてしまった。
それはトップお披露目のプレッシャーでかと思っていたけれど、彼らはもっともっと多くの思いを抱えて、あの公演を務めていたのだ。
何故、そんな思いをさせる?
誰が何のために、彼らにそんな思いをさせるんだ?

どんなに最低でも2作。
1作トップなんて、絶対にダメだ。

千秋楽最後のご挨拶で、流れ落ちそうになる涙をグっとこらえて下を向き、次に顔を上げたときはパーンと弾けた笑顔を見せてくれたかしちゃん。
終始うるうるしていたけれど、でも笑顔だったるいちゃん。

新生宙組の未来に酔う観客の前で、何も言わず、何も言えず。

むしろ、ボロ泣きなんかできなかったのかもしれない。意地でも。

月組東宝千秋楽の翌日には、大勢の月組子が博多座に来てくれた。
あさこちゃんやゆーひちゃんは、このことを知っていたのだろうか。
前楽は雪組組長のナガさんが来てくれた。かしちゃん、すっごく嬉しそうだった。
ナガさんは知っていたのだろうか。
知っていたとすればそれはそれで、知らなかったなら今。
どんなに苦しい気持ちだろうか。
退団した元雪組子のキブナオちゃんたち、私、真後ろの席で観たんだ。
「きゃあ、かしげさあん!かっこいい〜!楽しい〜!」って大騒ぎしていたよ。

多くの弊害を生むことが明らかなのに、また1作トップという悪道を作る劇団の本意がまったく理解できない。怒りだけがこみあげる。

私たちにできることは、2人のお披露目サヨナラ公演を心から応援すること。

そう解っていても、切り替えるには私はまだ時間がかかりそうだ。
博多座でのかしちゃんを思い出して、泣いた。

「これからも宙組をよろしくお願いしまあす!!」
ニコニコと、何度も何度も「宙組」って叫んでいたかしちゃんを思い出して、泣いた。
「はるか〜!はるか〜!イエーィ!!」
千秋楽で退める子を真ん中に引っ張り出して、何度も何度も彼女の名前を叫んでいたかしちゃんを思い出して、泣いた。

あのとき、かしちゃんは次の公演で自分が退めるって分かっていた……わけだよね。
そんなことって。

今日は花組『ファントム』新人公演の日だった。
仕事を終え、東宝に向かう電車の中でメールチェックすると、友人からその一報が入っていた。
……嘘だ。
慌てて公式を見にいった。

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2006/09/05
宙組主演男役 貴城けい 退団のお知らせ

宙組主演男役 貴城けいが2007年2月12日の東京宝塚劇場公演NTT東日本・NTT西日本フレッツシアター『維新回天・竜馬伝!』『ザ・クラシック』の千秋楽をもって退団することになりましたのでお知らせいたします。
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携帯を持つ手がガクガクと震えた。
電車の中で、私はただ泣き続けていた。

新公終演後にドリーさんと食事をしながら、そこでも涙を流してしまった。
「かしちゃんトップの初日を絶対に観たい!」、そう言って博多に遠征した、かしちゃん大好き緑野さんの顔が浮かんできた。
「かしちゃん違和感ない、いいですねっ!」、博多座のロビーで嬉しそうに話していた、熱烈宙組ファンデイジーちゃんの顔が浮かんできた。
「新生宙組の並び、凄い綺麗!これから楽しみ!」、博多で、TCAで語り合った、kineさんの顔が浮かんできた。
そして。かしちゃんファンの人たちの思いは。

「スターだ!かしげさんは私たちの最新の、もっとも輝かしいスターだ!」

博多座千秋楽の日、そう誇らしく声を掛けていた、かしちゃんファンの人たち。
自分の愛する人がトップに立って、キラキラとしたしあわせに満ちていた、たくさんのたくさんのあの顔。

笑顔でそれに答えていた、最新の輝かしいトップスター、貴城けい。

みんなが傷つくことでしかない、今回の発表。
何故、劇団はこんなことをするのか。

許せないし、許さない。
ノイズ【noise】

1 耳障りな音。騒音。雑音。特に、電話・ステレオ・テレビ・ラジオなどの電気的雑音。

2 コンピューターで、電気信号の乱れ。また、それによるデータの混乱など。

[ 大辞泉 提供:JapanKnowledge ]

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私は機嫌よく、下手の宙組若手男役陣をオペラで撮っていた。
蘭とむ、ともち、みっちゃん。いーじゃんいーじゃん!この組み合わせ、いけるじゃん。

そのとき。
激しい衝撃に、劇場は襲われた。

上手からとてつもないノイズ発生!

♪ごおーーーーっyj:tvamfksdl;z/……
♪ごおーーーーっ;ngfisd@A#tyseio^wef;kzsp.……

なんだよっっ、この音はっ?!

ノイズ。
耳障りな音。騒音。雑音。電気信号の乱れ。データの混乱。

だけど、なぜか懐かしくって。
てか、やけに聞き覚えがあって(笑)。
なんだか、急にせつなくなって。

そして私は、甘い夢に酔った。

それは、とても。
とても、愛しい音だった。

震える思いでオペラを上手に移すと。

そこに彼が。

現れた。

♪ごおーーーーっしゃばだばだ〜〜〜
♪ごおーーーーっしゃばだばだ〜〜〜
♪ごおーーーーっしゃばだばだばだばだばだ〜〜〜ごおーーーっごおーーーっっ

ねえねえ。

他の誰に、ノイズで観客を虜にすることができます?

大和悠河、ネ申。
あたしの夏が終わっちゃったよ……。

すげーしあわせなのにね。
すげーしあわせだからね。
だーだー泣いてしまったよ。
アタシの夏、最後の時間。


今回の博多には、3回遠征しました。
初日明けてすぐの第1回遠征、それで前の日記を書いて。
あれ、『愛のボレロ』までで終わっていて、あの流れでもう一度リコの最期まで繋げるつもりだったの。
今回最後の遠征で観たらリコが変わっていて、流れが続かないんですね。
(だから更新は迅速に、と)(だって博多にばっかいるから書けないんだってば)(あれ?いつも更新グダグダじゃんか)


リコはね、狂ってしまった。
完璧にイっちゃってます。

基本的に彼の「恋」は「俺(のキモチ)」が好き!なだけだとは思ってたけれど。
今のリコの目に映るのは、本当に「俺」だけ。
ローラもコンチータも、誰も。何も。見ていない。
俺しか見ていない。
ひたすらに俺に恋してる、俺だけを愛する、狂人。

ただ、相手の目に映る俺だけを見つめている。
それしか見えていないのだ。
そして、その美しさに酔いしれている。

うっとりとダイヤモンドを見つめる、あのイっちゃった目線。
ダイヤモンドより輝く俺を、ダイヤの光の中に見ているのだ。
そして、その輝きに酔いしれている。

非リアルな世界にいる、白い羽を持つリコであったはずなのに。
彼は、とてつもなくリアルな狂人となってしまった。
平気で人も傷つけるだろう、足を折る、デイジーを咲かせる、たいしたことではない。
何でも顔色ひとつ変えずにできるはずだ、今の彼には。
俺以外は、その瞬間に必要なものだけ側にあればいいのだ。
要らなくなれば簡単に切る。
最終的には、俺しか要らないのだ。

ぞっとした。
彼の狂気の、凍るような美しさに。

正気ではいられない。

狂人と解っていても、いや、その狂気こそが。
私をも狂わせる。
そして私の目には、もう彼しか映らない。

相手はまともな人間じゃない。
それを理解したとしても、どうすることもできないのだ。
誰だってそう。
いちど薬を打たれたら、もうそれ無しでは生きてはいけない身体になってしまう。

麻薬。

薬が切れた私は、今。
ガタガタと震えながら、叫んでいる。


ヤクをくれ……。
8月4日、大和悠河バースデーお茶会にいってまいりました。
会場はアクロス福岡というイベント施設で、そこのホールに円形に座席が組んでありました。
その中央にある回転椅子が大和さんの席。360度回転する大和さんを見られる仕組みになっております。

「愛のボレロ」が流れるなか、大和さん白地に紺柄の浴衣で登場!!帯は紺、足には下駄です。
今回博多の初日入り出情報で浴衣姿は耳にしましたが、目にするのは初めて。
ふえええ、かっこええ〜!(でろでろ)

男帯なんで身体は補正しているのですが(補正してたってめちゃめちゃ細いけどね)、足があああ!下駄をつっかけたナマ足があああ!足首があああ!浴衣の裾から覗くナマ足首があああ!
もお!すんごい細くて綺麗なの(この段階で早くも崩壊)。
その下駄で、私を踏んで欲すぃ(真顔)。

「こんばんは〜!……なんだっ、あんまり浴衣の人いないじゃないかっ」
これが第一声。ちょっと男役入ってます。あう、かっこええ〜!
今回は事前に「浴衣大歓迎」のおふれが出ていたんですよ。たしかにその割には、浴衣姿の人は少なかったかな。
私も洋服にしました。相手は日本物も演る(あんま演ってないけど!笑)和服のプロですってば、浴衣と言えど私の下手な着付けでは、大和さんの前に出る勇気なんか持てませんって(心配しなくても、オマエのことなんぞ大和さんは気にもしてないからっ)。

「今日は誕生日にこうやって皆さまにお会いできて嬉しいでえす。今日も楽しくすごしましょう!」
じっと聞き入る大和煮えたち。
と、「返事はないのかっ、返事はっ?!」
いやん、もっと怒鳴って欲すぃ(真顔)。
だってえ、あまりにも大和さんがかっこよすぎるから、うっとりしちゃって返事どころじゃないんだってば。で、慌てて拍手する大和煮えたち(笑)。

ここで中央の椅子に大和さん着席。
「回るんですね」と、腰掛けたままくるくる回ってくれる。
これがね、もう!
つま先があ、つま先があああ!ナマつま先があああ!
ピンと伸ばしたつま先、そのつま先だけを動かして、くるくる回ってくださるんですよう。
もお!ナマつま先が、バレエのポアントみたいに綺麗なの(この段階でさらに崩壊)。
そのつま先で、私を蹴って欲すぃ(真顔)。

「いいですね、そのペンライト」
この日は客席ひとりひとりにペンライトが配られていたのですが、大和さんたら。
「なんかニョロニョロがいっぱいいるみたい!」
えええ。ニョロニョロってえ。
そして会場が暗くなり、私たちから大和さんへHappy birthday to youを歌います。
そうです、もちろんニョロニョロを左右に振りながら(笑)。

「ありがとうございます。博多で誕生日を迎えるのも3回目でえす」
博多の空気がいいのか、なんだか大和さんすごくまったりしていてね。それがとっても嬉しかったの。
前回の『ネバセイ』帝国お茶会は、異様にテンション高かったから。もちろん、だからこそ私たちも楽しくて幸せで、いいお茶会だったんですよ。
でも、最初からガーっとアクセル踏みまくって、そのまま最後までフルスピードで爆走しきって。全然アクセルゆるめなかった。
もういいから、そんなにテンション上げたままじゃあなたが壊れちゃうから。幸せなんだけど、でもせつなくなっちゃったりして。
だからね、まったりした大和さんに、こちらもほっこりしたんです。

や、もうなんだっていいんだけど。たとえ不機嫌でムっとしっぱなしのお茶会だったとしたって、私はあなたについていくからっ。

最初に誕生日プレゼントとお手紙渡しコーナー。
皆さん、プレゼントって何あげているんでしょう?いつもお洒落でいい物を身につけている大和さんにプレゼントってねえ……本当に困っちゃう。
友人の間で出たプレゼント案。ドルガバスキーな大和さんへ、白いハンカチに「自分で」ドルガバと刺繍する(馬鹿)。
「DOLCE&GABBANA」ってじゃないよ、カタカナで「ドルガバ」ね(だから馬鹿)。
私は、もうプレゼントには力を入れず(ええ?)小物にして、バースデーカードを渾身の力で製作しました。さすがにカタカナ「ドルガバ」刺繍の勇気はなかったし、本物のドルガバは……かっ、買えない……。
超力作(私テキには)カードを手渡ししたら、大和さんがそれを見た瞬間「おっ!」って顔をして、ちょっとニコっと笑ってくれた……ような……そんなような……えーと、気が………いいのっ、自分ではそう信じてるんだからっ!ファン生活なんて、妄想と思い込みと勘違いで成り立っているんですっ(断言)。

次に質問コーナー。
例によって、事前に集めた質問の紙をご本人がランダムに引いていく形式。
今回は公演が始まったばかりということもあって、それに関する質問が多かったです。
と、言いながら、最初の質問は「いちばん幸せだと思うときは?」だったんですが(笑)。
即答、「もちろん、この瞬間でしょう!」
場内大拍手!

「『愛のボレロ』で苦労した点は?」
「苦労は別にないですけど」をい、ないのかいっ!
「でも……かっこいいですよねっ」をい、自画自賛かいっ!
う〜、マジかっこいいんだけどね。
いえ、本当は「あの振付がかっこいい」って意味だったようです。
リコの登場までに時間があるので、いざ登場したときに存在感を出せるように気をつかっていらっしゃるそうです。
その待ち時間に何をされているかという質問もありましたが、その答えの中で判明した事実。
「ダンシング・フール」のカゲコーラスをされているんだって!!
私たち大和煮えは、コーラスでも大和さんの声を聞き分けることに、絶対的な自信を持っているんです。でも、私の周りでは「分からなかったねえ」って皆言ってました。
「ひとりだけマイク切られてるんじゃないの?」「や、カゲコーラスはガンマイクだからっ」「じゃあ、ひとり遠くに離れて立たされてるんだよ」「さらに後ろ向きね」、どこまでも失礼な大和煮えたち(こんなこと言ってても、皆大和さんにメロメロなのさっ)。

いちばんお気に入りの衣装は、最後のベージュのスーツ。
でも、登場のストライプ・スーツも好きだし、曰く「ここまでやるか?!」みたいな紫の上着にオレンジの柄シャツも好きだとか。あのド派手なチンピラみたいな服ですね。
他に衣装については、大和さんが『テンプテーション』で着ていたオレンジを、今回あすかちゃんが着ている感想として、「ホントにあのオレンジは目がさめるぐらいのオレンジだったんだなあ」。
男役群舞の衣装も、『ネオ・ヴォヤージュ』からブルーのも赤のも使い回しているんですよね。
「こんなに早く使っちゃっていいのか、分かりやすすぎだろ!」と大和さんは思っているそうですが、私も分かりやすすぎだと思います(断言)。リコの子分の衣装は、『ガイズ&ドールズ』のネイサンの子分と一緒だし。
星組の『コパカバーナ』を観たとき、まさか宙組でもこれ使うんじゃ?って嫌な予感がしたのですが、そのまさかでしたねえ。

質問にも出ましたが、今回はアクセもすごいド派手です。指輪は左右の指に4〜5個、ネックレスもブレスレッドもじゃらじゃらで、毎回いろいろ変えているようです。
特に見ものなのは、その紫のチンピラ(笑)上着のとき。
上着の色に合わせた紫とか、シャツの色に合わせたオレンジとか、とてつもなく胡散臭いでっかい石の指輪が笑えます。とっかえひっかえつけていらっしゃるんで、これから公演をご覧になるかたはご注目ください。
この衣装ではネックレスも何種類か使っていらっしゃいますが、特筆すべきは$ですよ、$!でっかい$の形の金ぴかネックレス!
いつものよーにガバっ!と開けた胸元から、金ぴかぴかの$が光ってるの。さらに胡散臭い(笑)。

そう、アクセといえば、あの薬を仕込んだ指輪のお話。
「いつも指輪に薬を仕込んで、気に入った女の子を連れ出しているんですか」
「そう、毎回です!(きっぱり)」

「でも、悪気があってやってるんじゃないんですよ。この娘!って思ったときは、いつも純粋な、ピュアな気持ちなんです」

ここで何故か場内は爆笑だったんだけど。
でも、私は感動のあまり泣きそうになったの。

やっぱりそうなんだ。だって、そうだよね。
あなたのリコは、そうだよね。

自分に見えるリコが、大和さんの演っていることだったんだ。
この言葉を大和さんの口から直接聞けたことが、ほんとうにほんとうにしあわせだったのです。

楽しいお茶会はまだまだ続くのですが、長すぎるんで(笑)いったん切ります。

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