ああああああああああああっっ!!!

あたしあたしあたし、なんでそこにいないのっ?!

(号泣)

7月21日付緑野さんち見て、泣き入った。

あたしのみきちぐがウインクしてたのおお?
あたしのどいちゃんが小鳥のように震えてたのおお?

あたしあたしあたし、なんでそこにいないのっ?!

あたしも万難を排して……つーか投げ捨てて、ムラに駆けつけたかったっす。どーしてもどーしてもどーしてもその日は無理だったのおお。

(身を捩って号泣)

ただ。こあらったさん。

>みきちぐオペラピン取りしていたわたしは、モロにウインクがオペラ越しに突き刺さり、「あうっ」とのけぞりました。

それ、違うかも(素)。
ちーくんは東に向かって あ た し に ウインクしてくれたはずなんで、そこんとこよろしくね!(コイツありえないほど勘違い女)

じゃなくて。こあらったさん。

しあわせのお裾分け、ステキなお話ありがとうございますなの!うくうくく。
ほんとうの友だちだわっ!おっ友だちィ!~~んっ!(コイツ早くリナたんから帰って来いや)

ちーくんかっこいー。どいちゃんかわいー。
そして、ちえちゃん。

キミ、おもしろすぎだからっ(爆)。

伏見にて。

2008年2月23日 星組
伏見にて。
まゆうたんに、偶然お会いしましたの。ステキっ。
(たぶん違)(いいのっ)

で、これはカテゴリー「星組」なのだろうか?それとも「貴城けい」なのだろうか?
(正確にはそのどちらでも無い気がする)(いいのっ)
まゆうたんはほんとうに空を飛べると思うの。

『レビュー・オルキス』のオープニングは、みなさん白い鳩なんだそうですけど。

まゆうたんはほんとうに空を飛べると思うの。

まゆうたん……ドイちゃんのダンスを見ていると、いつも感じるの。たぶん彼は空を飛べるんじゃないかって。

「夢」のスウェーニョで、それは確信に変わる。
ああ、まゆうたんはほんとうに空を飛べるんだって。
天に届かんばかりの、そのジャンプ。
空へ。高く、高く。空へ。

彼の背中に羽が見える。

だってまゆうたんは天使なんだよ。

極楽鳥のまゆうたんも大好き。天使の羽は健在。や、実際に羽根背負ってるけど(笑)、じゃなくて「天使の極楽鳥」ってカンジなの。

天使のくせしてやたら男臭い、踊っているときのキメ顔も好きだなあ。燕尾なんかかっこよすぎて、もおっ!

タンゴのリズムにも振り回されずきっちり踊りこなして、優美な見せドコロもたくさんあって。今回のショーはダンサー鶴美舞夕ここにあり!を見せつけてくれたと言うか。
つかダンサーゆえにショーではいつもそれなりに美味しいポジのドイちゃんですが、今回は一段とポジアップ。
ともみんと同期コンビで、星組の確たる中堅として認定された感がありました。

もちろん、『エル・アルコン』のパトリックも好きです。大好きです。
んなのドイちゃんが好きだからパトリックが好きなだけでそ?って言われればそのとーりなんですが(笑)、レッドチーム4人で大ゼリからドイちゃんがセリ上がってくる光景を最初に観たときのキモチってば……ドイちゃんが、あの小っちゃかった(背ではない)(ひと言余計)ドイちゃんが~~!あああ涙で前が見えませぬ~~!(ほんとにダダ泣きした)
おかげで世間さまで大評判のブラックしみこ薔薇くわえ登場シーンを、満足に観たことがありません。しみこも観たいけど、なんせ目が足りない。

たとえば『愛短』新公のブランドン氏で見せてくれた、愛嬌を感じさせる彼の芝居が好きです。
んなのドイちゃんが好きだから新公ブランドン氏が好きなだけでそ?って言われても、これは引かない(笑)。彼の見せてくれた「芝居」が好きです。

パトリックは本公ではじめてぐらいの、きちんとした通し役だったかもしれません。
これが日に日に「ドイちゃん」になっていくんだな(笑)。

「今日も大収穫だぜええええええ~~~っっ!」
お役に慣れ、舞台が乗ってくるにつれ、日に日に顔を出してくる「ドイちゃん」。ノリノリな「ドイちゃん」。最初の頃は、もっとカッチリ創ってたと思うんだけど?
それ「海賊」か?いくら「正義と良心」がウリとはいえ、それ「海賊」なのか?(笑)

と思いつつそんなパトリックが、ドイちゃんなパトリックが、ますます好きになってしまったのです(素)。

仲間が大好きで、自分の立つ舞台が大好きで、今このときが楽しくて、今このときを思いっきり楽しんでいて、そして前を向いてひたすらに進み続けて。

これって「ドイちゃん」だけど、でもパトリックとしても正しいと思うの。

人から愛される芝居って、大事ですから。
そしてドイちゃんの芝居って、あの愛嬌って、間違いなく人から愛される。
演技として巧いかどうかは、私には分からない。だけど、そんなものより大事なことが彼にはできているんだから、それでいいと思う。それがいいと思う。

昨日付に書いた「ドイまりいぐりぐりプレイ」の話。

プリマスでは、ぎんがみとまりいがカップルなんですね。(私はキレイズキなので、このカップルガン見は基本です)
でも、レッド登場でついついのぼせちゃったまりいに、ぎんがみが拗ねて冷たくするもんだから、まりいは次の場面の酒場でヤケ酒なんか呑んで酔っぱらったりしてるわけです。そして酒場のダンサーであるドイちゃん(notパトリック)に絡むんですね。
いろんなパターンがあったようですが、私が観た中でさいこーに煮えたのが、まりいがドイちゃんの頬をぐりぐりするという謎のプレイ。

ドイまりいぐりぐりプレイ(煮)。

「まりい、いい仕事しすぎだからっ」と、Yちゃんと歓喜のガッツポーズですよ、ええ!
「彼が冷たいのお、もうあんな男と別れてアンタにしちゃおっかなあ、アンタいい男だしィ」、ぐりぐりぐりぐり(たぶん)。
まりいステキ。つか、あたしまりいになるううう!まりいになりたいのおおお!
10日のmy楽では、まりいがドイちゃんの腰に手え回して、それでドイちゃんはまりいの肩に手え回しちゃったりしてました(羨)。
「ヨシヨシ泣くなよ、俺がいるからよお」みたいな。

やっぱあたしまりいになりたい(ぼそっ)。
ジュリエットでもいい(「でもいい」ってオマエ身の程知らずもいーとこすぎ)、ジュリエットになってパトリックに頭ぐりぐりしてもらいたい(ぼそっ)。

次回WSでは、スティーバきましたねえ。
ドイちゃんにとっては、大いなるチャレンジとなるのではないだろうか。

オンナノコとして完璧にかわいいんです、ドイちゃんは。すっごい美少女です。
皮肉なことに、この完璧さが宝塚の男役としてちょっとだけネックになってしまう。それぐらい完璧にかわいいオンナノコ顔だから。
スティーバという大人の男性を演じることで、きっとまた階段を上れる。
ドイちゃんを信じています。

まゆうたんはほんとうに空を飛べると思うの。
もっともっと上へ、高く高く、大きく羽ばたけると思うの。

空を飛ぶあなたを、ずっと見続けていたいのです。
千秋楽の前日夜公演がmy楽でした。
翌11日は日比谷自体に行けないので、この日は退団するみんなと、自分なりにお別れしてきました。

れいなちゃんは芸名の通り、大きな瞳が美しいな娘役さん。記憶に残るお役というと研1の頃の『厳流』少年武蔵に、どうしてもなっちゃうかな。
小柄な身体に似合わぬ大人っぽい顔立ちと学年のバランスが取れはじめてきたこの頃に、学年が上がってきたこれからの人なのだと思っていました。

ぎんがみのお顔が大好きです(身も蓋もなさすぎ)。
やはり大和さんに似ている。超のつく小顔に、少年のようなかわいいクリクリした目。
同期のギリーにも似ていたけど。下級生の頃は舞台顔そっくりだし立ち位置も同じようなものだから、二人を見間違えることも多々(笑)(でも大和さんとギリーは似ていないこの不思議さ)(学年が上がるにつれ、ぎんがみギリーも別物になりましたが)
顔から入ったけど(笑)、ぎんがみというじぇんぬさんが好きでした。
プリマスのぎんがみまりいが好きでねえ。彼女まりいがレッドにちょっと「きゃあ!」って言ったぐらいで不機嫌になっちゃったりして、亭主風吹かせてエラそーに怒ってる顔がまたかわいくて(笑)、そんな彼氏ぎんがみが大好きでねえ。
そこから酒場のドイまりいぐりぐりプレイという奇跡も生まれたわけですよ、ねえ!
今回バイトあちこちでしていましたが、本役はドン・ディエゴ・ド・バルデスになるのかな。髭の大人もできるようになってきたのに、ああああああもったいない!(含トビウオマスター)(トビウオマスター好きだあっ!)(で、あれは「髭の大人」カテゴリーなの?)
女王エリザベスの場面のパープル側近が、お目目くるくるお手手ぐるぐる身体ふるふるで、フィギュアのよーにかわいくて。毎回ガン見してました。
ショーのオープニングの白いお衣装が似合うの。すっごく似合うの。真っ白で清潔で、最後までかわいさのあるかっこいい男役さんでした。

みなみちゃんは姫も女役もできる、歌える踊れる芝居もできる、貴重な娘役さん。
シグリット、これがもうネチこくて嫌な女なのに(笑)、決して鼻につかないかわいらしさがありました。
さらに兄コールサックさやかとのコンビがさいこーなのお!嫌な兄妹だぞヲイ!(笑)(しかも実は兄も妹と同じくパーシモン卿の愛人だったりする)(ありえねー)(さやかステキ)
ショーでも大活躍でしたが、最後にエトワールが聞けたことをしあわせに思います。
新公でも本公でも、またDCヒロインなど記憶に残る大きなお役もたくさん演られていますが、みなみちゃんの舞台を思い出すとき真っ先に浮かんでくるのは、デュエットダンスで相手役を見つめる、優しい愛ある母性を感じさせるような眼差しだったりします。

ゆかりちゃんは「美貌の男役」として名を馳せておりましたが、常に美貌が先行する状態で語られてしまうというのは、実はご本人にとっては苦しいものも伴っていたのかもしれません。
それにしても美貌が売りになるだけある、ほんとうに美しい人でした。耽美というか邪悪というか、そんな陰のある美しさが魅力の人だった。
ニコラスのことを、私はいつも「非力だ、非力だ」と「褒めて」おりましたが、最後の頃はティリアン……というより「瞳子さん尊敬してます、大好きです!」っていう一途な目に泣かされましたねえ。
かしちゃんとの『絢爛』銀橋、今回のショー極楽鳥、美貌の人ならではのお役(含女役)も多かったですが、なんてったって忘れられないのが『ハレルヤGO!GO!』のガイ。
タルそうな芸風(褒めてます)からは想像もつかないような彼の内なる熱き魂を、私はたしかにガイに見ました。

ひかちゃんは素顔を見れば清楚な美人さんですが、女海賊、スサーナのオトコマエさもステキでしたし、あまおっちとのノーテンキな夫婦コンビっぷりを見せてくれたグリンウッド夫人もオツでした(笑)(ちなみに私はグリンウッド卿、グリンウッド夫人、ジュリエットの三役を一人で演れます)(誰も見たくもないかもしれませんが、ほほほほほほ)
星組大野バウと言えばひかちゃん!でしたから、次回星組に大野バウが回ってきたとき、ひかちゃんがいなくなった淋しさをいちばん感じるような気がします。
ムラ楽の同期のお花渡しが大和さんでしたね。客席にいた私は予想もしていず(考えりゃ分かりそうなものなのに)、袖から出てきた彼にビビりまくってしまって(笑)(なんでだ?)(こっそり単星やってるつもりが、親にバレて「怒られる〜」と泣きそうな子どものキモチ)(もしもし?向こうに私が分かるはずないし)(あくまでもキモチの問題)

星組本に、退団の5人が間に合ったことが嬉しいです。

サヨナラ。だけどこれは、また会う日までのサヨナラなのだと。
いつかまた会える、よね。
みんなと。そう信じています。

サヨナラ。また会う日まで、サヨナラ。
2月5日夜。
東宝では『鷹/蘭』のスター総見が行われた。安蘭、立樹、涼、柚希、和、各会による合同総見である。
しかし、これから書こうとしているのは、その話ではない。

これはそんなスター総見の日にあるギャラリーが見た、ある兄弟漫才の出の物語である。

兄弟漫才。そう、この漫才には兄弟が登場する。
兄を仮にさゆみ、弟を仮にしーらんと呼ぶことにしよう。

先に出てきたのは、弟しーらん。まずはファンから手紙を取りはじめた。中の一人がキャンディーのような物を渡している。
「食べ物じゃないですから!」、渡しながらファンが念押しした。どうやらそれは入浴剤だったらしい。
なんせ彼らはじぇんぬという名の天使なのだ。それが入浴剤だと気づかず、そして万が一口に入れてなんらかの違和感があったとしても、そこは天使。
そのまま食べてしまう危険性は、充分に考えられる。ファンの念押しは正しい。
また、前日フォーラムに弟しーらんが出没したという情報はファンの耳にも入っていたようで、感想を聞かれたりもしていた。
「おもしろかったです、勉強になりました!」
プロデューサーズ、みんな濃かったから。弟しーらんが目指す芸の方向性に、たしかに共通するものはあったかもしれない(違)。

そこへちょうど、兄さゆみが登場した。
するとだ。兄さゆみは弟しーらんに向かって、なぜか猛突進しはじめたのである。
弟しーらんにぶつかるーーー!と、いう寸前に、兄さゆみは止まった。公衆の面前でさすがにそれはまずいと、咄嗟に考えたのであろうか。
ぶつかりはしなかったものの、弟しーらんをバシバシ叩く兄さゆみ。それからファンの手紙を取りはじめた。
兄さゆみのファンからは、紅5についての質問が飛んでいた。
紅5。くれないファイブと読む。
これは、かのAQUA5に対抗して、東宝の楽屋で結成された新ユニットらしい。先日の紅茶(コウチャではない)にて明かされたそのメンバーは兄さゆみ、弟しーらんの他、みやるり、れんた、みっきーの5名ということである。
但し、紅5については、残念ながら今のところ公式な活動記録は無い。そして残念ながら今のところ公式な今後の活動予定も無いのだが。

紅5の声は、だから兄さゆみのファンから上がったものである。
なのに、それに反応したのが弟しーらん。兄さゆみが紅5の1、自分が2であると、その場で主張しはじめたのだ。
「紅1!」と紅さん……いや、兄さゆみを指さす弟しーらん。
「紅2!」と自分を指さす弟しーらん。
「紅1、紅2、1、2、1、2!」弟しーらんは、兄さゆみと自分を交互に指さしはじめた。しかし、兄さゆみは無反応である。弟しーらんをこのユニットの二番手に就任させるべきか否か、兄さゆみは実はこのとき熟慮中だったのではないだろうか。

弟しーらんの言葉を、ファンのほうは聞き逃さなかった。
「しーらん、2なんですか!立ち位置はどこですか!」
しかし弟しーらんは、まだ兄さゆみに正式な紅2の許可を得ていないのだ。ここははっきりさせておかねばならない。ファンへの報告は、それから行われるべきであろう。
「いいですか?先輩!いいですか?先輩!」、やたら先輩先輩と連呼しながら、弟しーらんは兄さゆみをバシバシ叩いている。
「先輩、先輩」と持ち上げながらも弟しーらんが兄さゆみをバシバシ叩き続けたのは、最初に自分がバシバシ叩かれたお返しのつもりも若干あったのかもしれない(違)。

ここで、兄さゆみは決断を下した。
「駄目やね」
駄目。駄目なのか。そうなのか。
「まだ振り決まってないから、駄目やね」
紅5はデビュー曲の振付が、まだなされていないようなのだ。その段階ならば、誰が二番手位置に立つのかも当然決めかねるであろう。
「ポーズ見たい~!」、弟しーらんのファンはおねだりをしている。そうだ、振付はまだでも、簡単なポーズぐらいは考えてあるかもしれないではないか。
弟しーらんは残念そうに、それに答えた。「まだお見せできないそうです」
やはり、兄さゆみの言葉には逆らえない。兄さゆみが「駄目やね」と言っている以上、弟しーらんが勝手にポーズを披露するわけにはいかないのだ。

しかし、「まだ」なわけである。「まだ」ということは、この先いつか見られるということになる。紅5、その秘密のユニットが、ベールを脱ぐ日が来るのだ。
「え、見せてくれるんですか?!」、喜色満面の弟しーらんファン。そんなファンの期待に応えて、弟しーらんは熱く宣言した。
「もちろん見せるで~、そのうち!付いてきてくれたら」
さあ!付いていこうではないか、弟しーらんに!しかし、どこへ?

どこへ付いていけばいいのだろう?(首かしげ)

その言葉を残して、弟しーらんは先に帰っていった。
そのあとに兄さゆみは、自分のファンへと共に弟しーらんのファンにもすぺさるな笑顔を向け、それから帰っていった。

紅5デビューのあかつきには、みなさん応援よろしくおねがいします。
その笑顔の奥には、もしかしたらそんな兄さゆみの深い思いがこめられていたのかもしれない。

これはあるギャラリーが見た、ある兄弟漫才の出の物語である。
発言は事実に基づいてはいるものの、あくまでも漫才な以上、すべてネタだと思って軽く流していただければ幸いである。

兄さゆみの言葉も、弟しーらんの言葉も、そして私のこの手も。

『鷹/蘭』千秋楽まで、あとわずか。冬の東宝に足を向けたら、あなたもこの兄弟漫才の、新ネタの目撃者になれる。かも。かも、しれない。
東宝の向かい側。
♪ヲ~トメゴゴロがあ ピンクに染お~まるぅ♪

これって、ぜってージュリエットポーズだよねっ。
ん?こっちが先のはずだから、吉正くんがパク……以下自粛。
(って、んなわけねーだろがっ)
で、ティリアン@ともみん。
私、このティリアン好きです。
『エル・アルコン−鷹−』、おもしろいです、楽しいです。とにかく派手な舞台だし、かっこいいし。
ただ、王子さまがいない。
なんせ私はヲトメなジュリエット。
ストーリーを追った一回目、人海戦術の組子点呼に追われた二回目、そしてやっと落ち着いて三回目を観たとき叫んだんですって。「王子さまが出てこないわっ!」(今頃気づくな)
なんせ私はヲトメなジュリエット。
「アイツとっても悪い奴よ!私、見ちゃったの!」、そう言いたくなった(笑)。だいたいジュリエットよりもっとたくさんティリアンの悪事見ちゃうし。

ティリアン@瞳子ちゃんは当たり前だけど上手いんですよね、上手すぎる。ほんと黒いんだもん(笑)。
己の野望のためなら手段を選ばない、とっても悪い奴よ!私、見ちゃったの!ティリアンとして、それは正しい。正しいんだ。

この非宝塚テキとも言えるダーティーヒーローを、まだまだ経験の浅い新公学年で演るのは、誰だったとしても大変だと思う。王子さまのほうが簡単でしょ。
(や、簡単でもないんだけどね、ほんとうに真っ白になるなんて実は真っ黒より大変でね、と王子について語りだすと長いので以下自粛)
ともみんは、よく演っていたと思う。感情を抑えて、冷徹非道なティリアンに徹し……ほんとよく演っていたと思うけど、やはり徹しきれない。
抑えきれない感情が、そして彼自身の白い持ち味と若さが迸る瞬間が、たしかにある。

そこがたまらなく好き。

ティリアンが王子さまに成りうるの。
ティリアンに感情移入できるの。
純粋に七つの海七つの空を追い求めて、結果悪に手を染める、染めざるをえない彼の哀しみを思うの。
あなたに七つの海と七つの空を見せてあげたい。本気でそう願った。

つか、あたしもあなたと一緒に七つの海と七つの空を見たいわっ!
(お目目キラっキラ)(完璧にニコラス@お稚児さん状態なあたし)

ティリアンとギルダが白い船で旅立っていくラストシーン。
求め続けた、七つの海七つの空へと。
ごおごお泣きました。

最初から彼がギルダに惹かれていたのも分かった。
今まで、どこまでが手段でどこからが愛なのか、今ひとつ分からなかったんだけど。(だってティリアンとっても悪い奴なんだもん)(シツコイ)

そして、ジェラード@ドイちゃん。
冒頭誓い、回想のルーツ、若き日のジェラードがあまりにも若すぎで、もうどうしようかと。
元々、「ドイちゃん、大丈夫かっ」って心配してた(失礼な)んですって。あのお役はしいちゃんの大人の包容力とおおらかな太陽の持ち味あってのものだと思っていたから。
私、ジェラードが実は悪人かもって気づいたのは、四回目観たときだし(ほんと頭悪いから)。スパイって社会的にいいことじゃないやん!イザベラにもティリアンにも酷い事してるやん!
スパイ行為は自分のルーツに対しては正義だし、形として捨てることになったとはいえ、自身はイザベラもティリアンもずっと大切に思ってきた。ジェラードはジェラードとして己の正義に則って行動しているのだろうし、しいちゃんのおおらかさで演られるとこっちも騙されちゃうのだ。
あれはしいちゃんだからなんだよなあ。

そもそも老けたドイちゃんが想像できなかった。うーん。
ルーツの肘打ちプレイ、しいちゃんだと「まあまあ」みたいな大人の味なんだけど、ドイちゃんてば「エエエェェーーーイっ!」ってどこの中学生か?てなことになってるし(笑)。

再会で分かった。
ドイちゃんは(今の経験値では)老けるのには限度がある。
だからこそ最初は思いっきり若くしたのだと。そうすれば歳を重ねたときとの差が付くし、それは成功していたと思う。
ジェラード@ドイちゃんは、ピュアでキラキラだった。
再会した息子、愛するティリアンを見る目がキラキラで。
老いても、純粋な少年の眼差しで。
そのティリアンが、自分をも踏みつけようとしていることを理解した瞬間の目が。

ティリアンを見つめる目が。哀しい目が。

ほんとうに哀しい目が。

息子の手に因ってロープを掛けられるから哀しいんじゃない。
それでもなお、彼はティリアンを愛しているから。
そして案じているから。
だから哀しくて。

そんなジェラードの哀しい目が。

泣けちゃうのおおお。

あの純粋な目が、一瞬にして哀しい色に変わる。
せつないの。苦しいの。

ドイちゃあああん、好きだああああああ!大好きだあああああ!(号泣)

あたしのドイちゃんを哀しませる奴は許さないわっ!
誰なのっ、出てこいっ!きィィィィィっ!
(それはさっきあなたがたまらなく好きだと言ったともみんですがなにか)

オレンジもぎはそもそも本公でも泣きなんだけど、やっとつかんだ穏やかなしあわせ、現世ではつかめなかったしあわせな家族の図……ジェラード@ドイちゃん、イザベラ@しずくちゃん、子ティリアン@まいけるに、こっちがあの世にいきそーなほど(相変わらず大げさ)泣きました。

その三人が「家族でえす!」ってトコトコ出をしてくれるんだから、そりゃあ道端で血も吐くというものです(真顔)。

ジェラードというキャラとしてはもっとこうあるべきだとか、そういった課題はもしかしたら残ったのかもしれません。
でも、観客を惹きこむという点に於いて、ドイちゃんのジェラードはまぎれもなく正しかった。そして、ドイちゃんのジェラードとしてきちんと成立していた。
それってすばらしいと思うの。

この新公が『エル・アルコン−鷹−』として正しいのか、各々のキャラとして正しいのか、それは分からない。

でもみんな間違いなくすっごく魅力テキで、こんなにもドキドキさせてくれて、こんなにも泣かせてくれるんだから。

それはエンターテイメントとして、めちゃめちゃ正しいのだ。

女王エリザベス@コロちゃん、すげかったです。本役のエレナさんはエレナさんでおもしろいんだけど、それとは別方向におもしろく、かつ毅然とした美しい「女王」でした。
つか、サンタクルス@水輝くんとともにオープニング銀橋から既に登場してるし(笑)。
プリマスや愛人たちのはじけっぷりに(こんな濃い愛人ばっか揃えてるパーシモン卿って実はすげくね?)、やっぱ星組ステキ!思ったし(笑)。
あ、ニコラス@お稚児さんと書きましたがこれは本役の話で、れんたのニコラスはお稚児さんじゃなかった(笑)。有能な水夫長でした。
これはゆかりちゃんの持ち味、れんたの持ち味各々で、どちらもアリかと。

あああ~~~、楽しかったああっ!

そう、カマちゃんやはり新公観ていたそうです。そりゃ当然かもだけど、嬉しくなっちゃうなあ。タレコミありがとうございます!
はい。あたしのための新公。

ほほほほほほ。

昨年、ムラ公演のときの話。
「幕開きしいちぐ!」
私のしいちぐマニアを知る友人たちから続々とそんな連絡が入り、さすがに苦笑したものだった。
幕開きしいちぐ!なんつーオイシさ!しかも冒頭台詞はみきちぐ!
『エル・アルコン―鷹―』というこの壮大な(たぶん)物語は、ちーくんによって口火を切られるのだ。
そして、しいちぐ。ほほほほほほ。
新公で、そのしいちゃんのお役ジェラードを演るのはドイちゃん。
「ドイちゃんのフィギュア、どこかに売ってませんか?」でお馴染みの(世間には馴染みなど無い)(単なるあたしの口癖)、かのドイちゃんである。

新公の幕が上がった。

うおっ。

幕開きドイなおき!

のけぞりましたがな。
シュルベリー司教@直樹くん。いつも気になる下級生。
気になりはじめたのは、『長崎しぐれ坂』の精霊流しの男だ。当時研2でありながら、やたら哀愁漂うその背中。大きくて目立つガタイと共に、どうにも目が離せなくなった。
学年が上がってきて気づいたのだが、要は芝居が上手いのだ。どうりでいつも目に飛び込んでくるはずだ。
「オトコのシュミが似ている」kineさんといつも話題にしている直樹くんが、これまたいつも話題にしているドイちゃん(なんせドイちゃんのフィギュアが欲しい私だからな)と、二人して舞台の上に立っているという!

はい。あたしのための新公。

ほほほほほほ。

もお幕開きからテンション全開の私。

直樹くんの上手さに驚かされた。シュルベリー司教って難しいお役だと思うの。聖職者である外面の奥の奥に、どこか怪しさを臭わせなければならない。だが、あきらかに胡散臭いようではおかしい。
ちーくんはそれをさりげなく演っちゃえる人だけど、新公学年であのバランスを絶妙に出せている様はお見事。
そしてドイちゃんの異様な若さ(笑)にも驚かされた。だっ、大丈夫か後半?!こんなんで歳とれるのかっ?!
ドイちゃん、がががが頑張れっ!(涙目)

うふうふふふ。そんなの杞憂にすぎなかったけどねっ。

だからドイちゃん大好きよっ(はあと)。

ジェラード@ドイちゃんは、子ティリアン@まいけるの手によって逃亡する。
するとだ。子ティリアンの前に、やたら美形なティリアンパパが登場するではないか。
紅くんだっ。お髭のお顔の、なんつー美しさ。この無駄にキレイなパパってば!

「あああァくうぅぅうむあああむええェェええ!」(注・「悪魔め!」)

熱い、熱いよさゆみちゃん。これでもかと演りすぎで、たまらなくステキ。
セリ下がるその指先の、最後の一本に至るまで熱かった。
さゆみちゃんてばっ!

演りすぎのステキさと愛しさ。
演れない人は、どうあがいても演れないんだもの。演りすぎはいつでも削れる。今は演りすぎでちょうどいい。それがステキなの。私はそう思うの。

演りすぎと言えばお馴染みの(なのか?)しーらんは、とよこちゃんのお役エドウィン。
いつも演りすぎのしーらんが、几帳面に抑えた演技をしていることにも驚かされた。
お役に合わせて丁寧な芝居をしているんだろうなあ、上級生になったんだよなあと、そんなしーらんに感動してしまう。
エドウィンという脚本上損な、普通の人を普通にこなすことを要求される厄介なお役。ここまで持ってこれたのは、普段演りすぎができるしーらんだからこそのことだと思う。

るりかちゃんがかしちゃんにソクリーツな件について。
つか、キレイっ!めちゃめちゃキレイなんですけどっ!
素顔がキレイな人であるのは分かりきっていることだけど、だからと言って舞台の上でキレイに見えるかというと、これはまた別の問題で。
舞台で自分を美しく見せる方法がまだまだ分かっていない、その美貌を生かしきれていないようなもどかしさを、彼に感じたこともあった。下級生だし、経験が足りないだけなのだとは思うけど。
しかし、今回のマスターズ@るりかちゃんは、ほっんとおおおおおおにキレイだった。見せかたが分かってきたのか、天性の美貌が冴え渡って圧巻の美青年。
そして、あの目。くるくるお目目。だめだ、かしちゃんにしか見えなくなってきた。
ちょっとした仕草や帽子の被り方まで、かしちゃんに似てるような?ような?ような。

真風くんがしみこちゃんにソクリーツな件について。
見た目はミズくんなの。これもソクリーツなの。
初舞台当初から「オサちゃん」だの「ミズくん」だの言われていた彼の口上の日をたまたま観ているのだが、一歩前に出たとたん客席がざわついたのを覚えている。「ほら、あの子……」「オサ」「ミズ」みたいな(笑)。
今はミズくんそっくりに見えるけど、喋り出したらまんましみこブラックだった。
しみこちゃんが「荒くれ海賊風味」(なの?)に工夫していると思われるあの若干不思議な癖(笑)をつけた節回し、どう演ったらあそこまで同じに喋れるんだと(真顔)。
声質も似ているのかなんなのか、目え瞑ったらしみこにしか聞こえない。しみこ本人と途中で入れ替わってたとしても、お顔見なきゃ絶対気づかない自信があるわ(素)。
大きいお役だけど、真風くんまだ研2なんだとあらためて思わされる。しみこちゃんを必死に見て、見て、見て、台詞を必死に聞いて、聞いて、聞いて、それこそ必死に踏襲したんだろうなあ。その懸命さが愛しい。

今回の新公で、87期は卒業となる。
新公スキーとしてどの組の新公もできるだけ観るようにしているが、特に星組は87期あたりだとほぼ完全制覇に近い勢いなので(星組スキーでもあります)、コロちゃんのご挨拶にこっちまで勝手に感無量になってしまう。

7年間お疲れさまでした。

そして、無意識にカマちゃんを探している自分にもまた驚く。
カマちゃんがいないことに不思議な感覚に囚われ、でも、いくら探しても。

いくら探しても。

舞台の上にカマちゃんはいない。

寒風吹き荒ぶ中、出のギャラリーまでするモノズキな私(とkineさん)。
前回の新公では、終演後の第一声が二人して「カマちゃんキレイよね~~~っ」。
「かっこいわあ!」「しかもすげー上手いしっ!」(とにかくオトコのシュミが似ている私たち)(笑)、えんえんカマちゃん大絶賛!
「……だったよね」と、しみじみ言ってみたりする。
この新公がカマちゃんにとって大きな飛躍への足がかりになると、あの日私は確信した。
飛躍も飛躍、まさか外へと羽ばたいてしまうだなんて。

あのときは夢にも思わなかったけど。

今日は客席にいてくれたのかもしれない。
たとえ違う道であっても、その場所でカマちゃんがさらに大きく飛躍してくれますよう。
心から祈っています。

それでねえ。

あのねえ、あのねえ。

ジェラード@ドイちゃんてば、イザベラ@しずくちゃんと子ティリアン@まいける連れて、自分のガードの前にトコトコやってきたんですよおおお。
でね、ぴょんぴょん跳ねながらこう言ったの。

「一緒に来ましたあ!家族でえす!」

ごおおおおおおっ、ぐおふォげっぐふぐふぐごっっ!
(あまりのドイちゃんのかわいさに、道端で吐血)

あのあのあの。

ドイちゃんのフィギュア、どこかに売ってませんか?
(できればスイッチ入れると喋るやつね)(カゾクデエス!)
舞台人に於いて、派手の反対は地味じゃないと思うの。

カマちゃんは派手じゃないかもしれないが、決して地味じゃない。

端正なダンスと佇まいが好きだ。
特別上手くはないのに心に入り込んでくる歌が好きだ。
特別上手くて心に入り込んでくる芝居が好きだ。
カマちゃんは派手じゃないかもしれないが、「表現者」としてぜっんぜん地味じゃないのだ。一見静かでいながら、そんな饒舌な彼の「表現者」たる在りかたが好きだ。

要は好みというだけかもしれないが。

はじめにカマちゃんを意識したのは、やはり『巌流』の七之助だろう。
常に本公演でのカマちゃんチェックは怠りなく、そして新公やバウを経て、彼が階段を一歩ずつ上っていくのを見るのは嬉しかった。
前回『シークレット・ハンター』新公では、本役トヨちゃんのマックスを演った。
終演後、私と「オトコの好み」が似ているkineさんとふたり、カマちゃんを讃え大騒ぎしていた。

階段を一挙に三段飛びだね。
世間の評判も上々のようで、気をよくしていた矢先。

まさか。

こんな知らせなんて、なんの心配もしていない人だった。
カマちゃんが、まさか新公の長の学年を待たず。
カマちゃんが、まさか今この時期に。

まさか。

まさか。


まさか。


他に言葉がない。

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2007/07/09

星組 退団者のお知らせ
下記の生徒の退団発表がありましたのでお知らせいたします。

(星組) 
  七風宇海

     2007年8月23日(星組 博多座公演千秋楽)付で退団
ええええええ?!今年も博多行かなきゃないじゃん!
ちょっと待て博多は遠いぞよおく考えろ自分。
でも、でも。でもお!

セルジオ 涼紫央

これ、博多行けってことだよね?
トヨちゃんが私を呼んでいる!!(違)

今年の博多座、行きたいとは思っていました。
だって『ネオ・ダンディズム!?』演るんですよ!
私が愛したショー『ネオ・ダンディズム!』、わたるさんが抜けてどういう形の?になるのか、それ観たいもの。
『シークレット・ハンター』も役替わりに興味あるけど、けどね。

だって博多は遠いのだ!

去年の夏は「いっそ住んでしまえ」というぐらい博多と自宅の往復続きで、心は満たされても、身体も財布もボロボロでしたもんねええ。
博多座の裏にある鰻屋さんの「従業員募集」の張り紙見ながら、真剣に履歴書書こうとまで思いつめたりもしたんですけどねええ。
これでもう一生分の博多に行ったわ、当分行きたくないわって宣言してたんですけどねええ。
さすがに今年は自粛しようと決めかけていた矢先だったんですけどねええ。

なんなんでしょう、今日発表になった配役は!
http://kageki.hankyu.co.jp/revue/21/cast.html

俄然、博多版『シークレット・ハンター』が観たくなってしまったではないですかあっ!
ちょっと待て博多は遠いぞよおく考えろ自分。
でも、でも。でもお!

役替わりがあった配役の、本公演版を()書きしておきます。

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ダゴベール――安蘭けい
ジェニファー――遠野あすか
*〜*〜*
フランシス国王――汝鳥伶
ダゴベールの父
ダゴベールの母――英真なおき
フェリシア――万里柚美
イサベラ――朝峰ひかり
画家――美稀千種
ジョエル・ロビュション――立樹遥
ストリートミュージシャン――彩愛ひかる(百花沙里)
セルジオ――涼紫央(柚希礼音)
ストリートミュージシャン――毬乃ゆい
モデル――涼乃かつき
赤いドレスの女――星風エレナ
ブリジット――琴まりえ
ニコラス――祐穂さとる(にしき愛)
ストリートミュージシャン――美城れん
マックス――綺華れい(涼紫央)
神父――天霧真世(彩海早矢)
赤いドレスの女――梅園紗千(彩愛ひかる)
神父――銀河亜未(鶴美舞夕)
イグナシオ――和涼華
アナ・マリア――花愛瑞穂(南海まり)
ストリートミュージシャン――天緒圭花
クリス――夢乃聖夏(綺華れい)
アルバート――麻尋しゅん
船長――七風宇海(祐穂さとる)
少年時代のダゴベール――大輝真琴(如月蓮)
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ちえちゃんが日生だから、セルジオは誰になるのかは、前から仲間内で話題になっていたんですね。
私の主張はセルジオ@みきちぐだったんです。
セルジオは二番手の役とは言え、最初のソロやフィナーレの扱いが無ければ、実はそんなに出番多いわけではない。
そして、熱くてお調子者のラテン男!ほら、ちーくんの役じゃん!
ミニマムなちーくんが、ダゴベール@瞳子ちゃんに下から手をかけて肩組んだりしちゃうの!いやあん、ステキ!

番手順に繰り上がると考えればセルジオ@しいちゃんなんだけど、セルジオとジョエルのどっちが役としてオイシいかと言えば、大差ないと思うんですよ。
そうやってひとつずつ番手順にずれていくと、むしろ大変なことになってくるんじゃないかと。主な配役は替えないで、思い切ってセルジオ@しゅんくんとかもアリ?
いや、それだったらダゴベールの親友で彼に仕事を持ち掛ける情報屋で、実は……なセルジオは、それこそちーくんでいく。
我ながらいい考えだと思ってました。真顔で。

しかし、だ。
夕方、kineさんから速報が入ったのです。
「大穴!」
そう、セルジオ@トヨちゃん!
しいちゃんがそのままジョエルで、トヨちゃんがセルジオに入ったわけです。

トヨちゃんはお茶会で「博多座では何の役が演りたいですか?」という質問に、「マックスが大好きなので、フィナーレがなくなって芝居が20分伸びる分、マックスがオイシくなるといいなって思ってます」と言っていたんですね(笑)。
トヨちゃんの、そんな攻めの姿勢が大好きなの。まあ、ふつーに考えて20分も伸びないと思うけど(笑)。

でも、いーじゃないですか、セルジオ!
ラテンなトヨちゃん!きゃあ!きゃあ!きゃあ!
ものすごく、ものすごく、ものすごおおおく観たい……!!

神父同期コンビのギリー&ぎんがみもすげー楽しみ。
本公演のあかし&ドイちゃん神父コンビも大好きだけど、妙なテンションを見せてくれるであろうギリー&ぎんがみもツボりそう〜。
たとえ神父のお衣装でも、ギリーはバリバリのリーゼント、ぎんがみは悪オヤジ髭とトビウオポーズはお忘れなくね!(たぶんやりません)

ニコラス@ゆーほくんも、胡散臭くて腹黒そーでいいなあ。
そのゆーほくんの船長を演るのはカマちゃん。
カマちゃんなら職務に忠実な、だけどちょっとだけ抜けてる船長を、生真面目におもしろォく演ってくれるはず。
カマちゃん、お芝居上手いから!新公はマックスだったけど、これがよかったのおお。
この学年にしてあの上手さは、ものすごい武器ですよ。
顔立ちも佇まいも端正だし、船長コスは絶対似合うよねっ!

真琴くんは新公そのままで少年時代のダゴベール。
新公ではほんとうに可愛くていじらしくて、回想シーン泣けてしまった。
また観られるのは楽しみ!

え。「観られる」?!

あたし、また博多いくの???どどどどーしよう。

で、本日kineさんとサトリちゃんが出した結論。
「博多ではマックスとクリスの衣装を取り替えろ」だそうです。
(結論そこか!)
クリスのあのピンクのスーツは、ゆかりちゃん専用ということで(笑)。美しいでしょうね、ゆかり@マックス。
お二人の結論どおり、私もともみんはピンクのスーツより、マックスの紺のスーツのほうが似合うと思います。
ゆかりとは全然違うクリスだろうな。

とにかくわくわくしちゃうじゃないですかあっ!

え。だからあ。

あたし、また博多いくの???どどどどーしよう。

そういえば去年は夜行バスでムラ入り、午前バウ観て午後大劇観て、夜はお茶会出てからそのまま18切符夜行列車(not寝台)で博多入り、そうです車中2泊の末博多に入り浸ったりもしたんでしたっけ。

……ええ、死にかけましたわ。決して他人様にはお勧めしませんわ。そして私も、もうできませんわ(笑)。
「舞台のほう、お楽しみいただけましたでしょうか?」
緞帳が下りた舞台上手に、ケロちゃんが出てきた。
「我らが同期、安蘭けいさんが大きな羽根を背負って大階段を降りてくる姿に、手の舞い足の踏むところを知らずでございます。
ほんとうにほんとうにおめでとうございます」

ここまではふつーの司会者ご挨拶だ。
しかしここから、『私が退団の日、隣にいた安蘭けいさんの思ひ出』を嬉しそうに語り出すケロちゃん。

「手と手を取り合いながら、涙しながら、最後の歌を歌ったのを今でもはっきり覚えています」
私も今でもはっきり覚えている。
あの日のことは、はっきり覚えている。
「しっかり握ってくれた、その手の温もりが忘れられません」

2年5ヶ月前。
あのとき、ケロちゃんの隣には瞳子ちゃんがいた。そしてケロちゃんはこの場所を卒業した。
2年5ヶ月。
それだけの時間が流れた。
今、瞳子ちゃんは真ん中に立った。もう隣にはケロちゃんがいない。

不思議な感覚だった。

「星組のすばらしいすばらしい舞台、星組バンザイ!!……でございます」
それまで司会者然ときっちり喋っていたケロちゃんは、ここで大きな声で「星組バンザイ!!」と叫んだ。

「それではお待たせいたしました。
熱演されました安蘭さん(にっこり)、そして遠野あすかさんにご登場いただきたいと思います」

ふたたび緞帳が上がると、そこには瞳子ちゃんとあすかちゃんが立っていた。
ニコニコと笑いあう瞳子ちゃんとケロちゃん。

「すばらしいステージをご披露いただきました星組を代表いたしまして、安蘭けいさん(にっこり)にご挨拶いただきたいと思います。
瞳子ちゃん!(にっこり)よろしくお願いします」
このときだけ、ケロちゃんは「瞳子ちゃん」と呼びかけた。
にしても顔がデレデレ!なんつー溺愛ぶり!
言葉どおり「安蘭けいさんが大きな羽根を背負って大階段を降りてくる姿に手の舞い足の踏むところを知らず」なケロちゃんてば!

瞳子ちゃんご挨拶。
「本日は阪急交チュー社(だからネズミ)貸切公演におこしいただきまして、まことにありがとうございます。『さくら』、そして」
そして?!

「『ん〜すぃくれっっふあァんたァァ〜〜!』
お楽しみいただけましたでしょうか?」

最後までネタとして引っ張られたケロちゃん@NY帰りの「むじかあ!『すぃくれっふあんたァ!』」なのであった(笑)。

瞳子ちゃんのご挨拶のあと、ケロちゃんは「これにて阪急交通社星組貸切公演を滞りなく終了させていただきます」などとサラっと言ってのけた。
「や、滞ってたから!ケロちゃんがデレデレしすぎて、かなーり滞ってたから!」と思わず突っ込んだのは、私だけではあるまい。

「すィゆ、あげィん!」
See you again!また会いましょう!

ケロちゃんは軽く片手を上げて、私たちの前から姿を消した。

ちなみに次回星組阪急貸切司会は、ねったんだそうです。
「瞳子ちゃんダイスキ派の卒業生が次々司会で登場したら楽しいねえ」
「みんな順番待ちで並んじゃったりして!瞳子ちゃん人気者だからっ」
「次はカヨちゃんか?みたいな」
「やん、瞳子ちゃんダイスキって言ったらサヤカでそ!サヤカも並んでたら笑えるう!」
私がそう言うと、ドリーさん、kineさんに両側からそっこー突っ込まれました。
「サヤカ公演出てるからっ!」……んなん知ってますわ言ってみただけそうさサヤカはストリートミュージシャン美城れん載。

劇場の前でぐだぐだしていたら、ケロちゃんが楽屋口から出くるところにも遭遇してしまいました。
ギャラリー大歓声、「ケロちゃ〜ん!」なんて声まで飛んで、それに「はい!」とか返事してるし(笑)。
ガードに入っていた各会さんがいっせいにしゃがんだのがオモシロかったいやあのそのOGさんだから立ってていーんだってばねえってば。

そして、しゃがんだ(笑)瞳子ちゃん会の前を満面の笑みで進みながら、大拍手に両手を振って応えるケロちゃんなのでした。

あ、ケロちゃんに気を取られて、楽屋から一緒に出てきた女性が誰だか認識できなかった(すみません)のですが、りんごさんだったそうですよ。
「みなさま、こんにちは。
私は今回司会をつとめさせていただきます、元宝塚歌劇団の汐美真帆でございます」

うわうわうわ、ケロちゃんだ〜〜〜!
はい、ケロちゃん目当てで行きましたから、今日の阪急貸切公演。
だって、瞳子ちゃんトップお披露目公演の貸切司会がケロちゃんですよ!それ、行きたいよね!

ケロちゃんは白いブラウスに黒のパンツ。そのパンツのサイドにジャージのごときラインが入っていたのがケロちゃんクオリティとはいえ(笑)、普通に司会者さんらしいキチンとしたお洋服でした。
髪型がウバルド風という噂は聞いておりましたが、たしかにそうだった(笑)。ロング目で、全体に細かいウエーヴがかかっていて。

「今回トップお披露目の安蘭けいさんと私は同期でございます!私は元星組の生徒でございます!」、やたらアピるケロちゃん。
この「安蘭けいさん」、これを言うケロちゃんの顔が異様に崩れてるの、もう嬉しくて嬉しくてしょーがないの丸出し。や、同期って知ってるから!

ケロちゃん変わってないなあ、っていうのが第一印象。もちろんじぇんぬさんとは違うけど、絶対に一般人でもない。
普通の人とは違うところに立っている。年齢も国籍も不詳な、ほわんとした不思議な空気をまとっている。
一緒にいたドリーさんやkineさんと言っていたのは、ご卒業直後に三越であったトークショーのときの、あの空気のままではないかと。
当時ドリーさんが「間(はざま)の人」と表現された、そのカンジかもしれません。

2年5ヶ月。
ご卒業が2004年12月26日だったから、今日でちょうど2年5ヶ月なんです。
同じ26日、これに気がついたのはドリーさんなんだけど。

私には、私をしあわせにしてくれる友だちがいます。そして宝塚が好きで、卒業した人も好きで。大好きな人がいっぱいいます。
いろんなことがある、いろんな思いもする。しんどくてキモチ下がったりもする。
だけど私はみんながいてくれるからしあわせなんだって、いつも思えるの。
ケロちゃんって、今のきっかけにいた人。たくさんの友だちが、たくさんのことが、ケロちゃんからはじまっている。
そんなケロちゃんを、ドリーさん、kineさんと並んで観ている。
私はほんとうにしあわせ者です。

変わらぬ空気感をまとっているのもそのはず、ケロちゃんはご卒業直後そのままNYに留学、最近帰国されたばかりと聞きました。
そりゃあ、一般人にはならないよなあ。

「本日みなさまにご覧いただきますのは、舞踊詩『さくら』―妖しいまでに美しいおまえ―、そして」
ここまでは良しとしよう。
「むじかあ!『すぃくれっふあんたァ!』」

すげー、NY帰りの本領発揮!(爆)
ついつい本場の発音が出てしまった天然なのか、笑いを狙っての思惑どおりだったかは謎ながら、とにかく客席は大爆笑と拍手に包まれました。
ちょっと大和さんの「らこめでむじか!ぬあー!」(某あーる)を彷彿させられる……ケロちゃんごめんなさい決して一緒だとは思ってませんっ。

これを受けての組長さんご挨拶が、またすげー。
「むじかあァ〜!『ん〜すぃくれっっふあァんたァァ〜〜!』」
いちだんと怪しいまでに美しい発音っぷり(うわベタやな)。
「汐美さん、これでよろしいでしょうか?」
ケロちゃん@NY帰りに確認するじゅんこさん、さすが一枚上手です。

じゅんこさんはご挨拶を終え、ケロちゃんとニコニコ頷きあいながら退場。
司会者さんとして、幕間抽選会などなど一通りの説明をするケロちゃん。こういうところは、台本を見ながら、ひとつひとつ間違えないように丁寧に言葉を発しておられました。

「星組がつくります『さくら』の世界に浸っていただけましたでしょうか?」
幕間、ふたたびケロちゃんの登場です。
「ショーをご満喫いたく前に、みなさまには抽選会でお楽しみいただきたいと思います」
ケロちゃん、あのうショーは今終わって、これから芝居だから。元じぇんぬさんだなあ、たしかにこういうとき大抵はこれからショーですよね(笑)。

「それでは抽選をお手伝いいただく生徒さんをご紹介いたします!!」と盛り上げておいて!!
「……と言いたいところなのですが、ただいま星組の生徒さんは、すっきりしたお顔からはっきりしたお顔へ大大大変身中でございますので、私が抽選させていただきたいと思います」
え、ケロちゃん自ら抽選なの?うわ、大サービスだあ!つか、すっきりしたお顔からはっきりしたお顔……分かるけど分かりにくっ。

「星組のみなさあん!よろしいですかあ?!」
そして緞帳に向かって耳をすますポーズをとり、返事がある筈もないのに、「はい、よろしいそうです!」という微妙な(笑)一人コントを繰りひろげるケロちゃん。

でね、瞳子ちゃんのサイン色紙の当選が、「全列4番の方々です」って、これすごく少ないよね?
あとから調べました、4番は2階S席のみ、6名さまご当選です。全列、24列+16列の色紙が用意されているはずだぞ?
瞳子ちゃんのことが大好きなケロちゃん、残る34枚は自分で持って帰ったんじゃ疑惑発生(嘘)。

「安蘭けいさん」「安蘭けいさん」と言うたび、ニコニコ笑うケロちゃん。大好きな同期、そのトップお披露目、心から嬉しそう〜。
そんなケロちゃんに、こっちも嬉しくなる〜。

貸切のアドリブは、瞳子ちゃんがショーでは武者人形がネズミに引っ掛けて「阪急交チュー社」、芝居はダゴベール最初のリンボー?で「貸切なのに(身体が)固いなあ」という不思議な(笑)ひと言のみかな?両作品とも、案外アドリブは入れにくいかと。

そして公演は終わり、最後のご挨拶へ。長いのでいったん切りますね。
2007年5月18日、『さくら/シークレット・ハンター』東宝初日。
瞳子ちゃん、あすかちゃん、トップお披露目東宝公演初日おめでとうございます。
瞳子ちゃんかっこいい、あすかちゃん可愛い、そんなことは当然です。初日開けて既に1週間、今さらそんなこと書いてもしょーがない。

じゃあ、これから書こーとしていることが今さらしょーがなくないのかてゆーともっと分からないけど(汗)、たてぶえの話をしましょう。

たてぶえ。

東宝初日を観ていちばん感動したこと、それは「たてぶえ上手くなってるっ!!」だったのですね。
ええ、ほんとにビクリーツ(まだ使っている)(使い続ける所存にて)しました。

ムラで初日を観たとき私が何にツボったかって、たてぶえです。
『シークレット・ハンター』フィナーレです、ゆかりとあまおっちが吹くあのたてぶえです。

♪ぴ〜ひょろろぴ〜〜……ぴ〜ひょろり……ら……

陽気なカリブに似合わぬ、哀しいまでに情けないような、力の抜けたあの音は一体?!(大驚愕)
蛇でも出すつもりか?それにしてもあれじゃ蛇も出られないって、たぶん壷の中で青ざめてガクガク震えてます。

その哀しい音色に合わせて、大階段の上でぐいんぐいんぐあんと無理やり情熱的に腰を振るちえ……なっ、なんの罰ゲームでしょーか?

ムラ初日では、「ゆかりっ、たてぶえ吹く気ねーだろ?」と真顔で思いましたです。

>ゆかりはシレっとした顔で、絶対笛なんか吹いてないね!
>で、苦労人あまおっちが「ったく、ゆかりは……」とボヤきながら、ふたり分吹いてるに決まっている。

私、当時そう書きましたです。

実はこの1週間後に、もう1回公演観てるんですね。
で、だからあのえーと。
そのとき、ゆかりは完璧に目がイっちゃってましたです。
とおい、とおい目をしてましたです。
たてぶえ吹きたい、でも音出ない。その葛藤で苦しんで苦しんだあまり、どーやら魂がどっかに飛んでしまったよーなのです。

ゆかり、シレっとした顔なんて言ってごめんよ。
キミはたてぶえ吹きたかった、だから苦しーんだね。

しかし、その分あまおっちがもっと大変なことになっておりましたです。
ボヤくどころじゃない、青筋立てて、イってしまったゆかりの分まで音を出そーとものすごい形相でしたです。
苦労人あまおっちの、眉間の皺は深く刻まれ。
なのに無情にも、あくまでも音はショボショボ。

♪ひょろり……ら……

ああ、たてぶえ。哀しきかなたてぶえ。

さて。
ムラから帰ると、ポストに歌劇4月号が届いておりました。
『シークレット・ハンター』座談会。
そこに私はすんごい記述を発見してしまったのです。

児玉 今回のパレードでは、エトワールの歌の代わりに、ケーナという南米の楽器を使おうと考えました。

ケっ、ケーナ?!たてぶえじゃないんだ!(驚愕)

私が思ってたのは、自分たちが小学生のときに吹いていた「リコーダー」、それより一回り大きい「アルト笛」つーのがありますよね。ん、アルト笛は中学で習うんだっけ?
漠然とあの手のものと信じこみ、ふつーに「たてぶえ、たてぶえ」言ってましたです。
そんなご立派な楽器だとは、ゆめゆめ……。

児玉 集合日に、吹く人のオーディションをしたのですが、トウコさんも来て。
安蘭 でも、難しくて鳴らなかった。

オーディション?!オーディションって、ゆかりとあまおっちは選ばれし人たち?!
うーそーだーーー!あーのー音でーーー!(大驚愕)

児玉 結局2名が選ばれましたが、今はピーピー吹いていますよ。

だーかーらー、ピーピー吹いてないからーーー!ショボショボなのーーー!(大驚愕)

なんなんでしょう、このツボ座談会。

さらに噂で聞いたところによると、このオーディションの1次審査では、ゆかりは○△×の「△」だったとか。
○と△の人だけ2次審査をおこなったところ、○の人たちを差し置いて△だったゆかりがオーディション本番でだけうっかりとすばらしい音色を出してしまい、合格。

そう、オーディションでだけ「うっかりと」。もちろん、正しい使い方編(え?)でございます。

頼む、舞台本番でそのすばらしい音色をだねどうにかだね、出し……て。出してっ!

なんなんでしょう、二重三重にツボるんですが。

なのになのに!なのにっ!
東宝初日!

あまりのたてぶえ上達っぷりに私、コシ抜けましたのです。
ええ。ゆかりは得意げに、あまおっちは楽しげに、たてぶえの音色は高く高く響き渡り、そればかりかふたりの間でハーモニーのよーなものさえ奏でられているではありませんか!(大大大驚愕)

ああ、たてぶえ。素晴らしきかなたてぶえ。

私が最後にムラで観たのは初日開けて1週間後、2ヶ月近く前の話ですから。
その間、公演を重ね、稽古を重ね。
ゆかり、あまおっち、ほんとによう頑張った!スゴイ!

で、明日東宝2回目なんですね。
どーなってるのさたてぶえ?つーことで、初日感想(なのか?)などを今さら書いてみました。

さあ、たてぶえ。聞かせたまえたてぶえ。
瞳子ちゃん、あすかちゃん、トップコンビ大劇場お披露目おめでとうございます。

安蘭けいが演じる脚本の中には、もしかしたらハズレもある……のかも、かもしれない。
だが。
安蘭けいの演じるオトコに、ハズレはない。

瞳子ちゃんの力業勝ち。

『さくら』−妖しいまでに美しいおまえ−
あのね、なんでこのタイトルで、あのポスターで、ああなるわけ?!説明してくれよ。
『シークレット・ハンター』−この世で、俺に盗めぬものはない−
べっ、ベタな……オチが最初から見えるんですが。しかも話とっ散らかりすぎ。

だけど、おもしろい。

安蘭けいの演じるオトコが、どの場面も、どの人物も、とてつもなく魅力的だから。
彼の芝居は、本当にハズレがない。絶対にハズさない。

あすかちゃんはひとりでも立っていられる人。
それでいて、相手に寄り添うことができる人。
かあわあいいっ!

そしていつも暑苦しい星組子たちは、今回カリブの太陽よりも(あ、行ったことないですけど、カリブ)(笑)暑苦しくて。
ほっんと好きだよ、この人たち。

2007年3月23日。
初日のご挨拶をする瞳子ちゃんは、泣いていた。
そして、その後ろでしいちゃんが、泣いていた。

しいちゃんは泣かない人だ。
「笑顔でいる」ことを、常に自分に課しているようにも見える。
泣きそうになっても、こわばった、張りついたような顔で、無理やりにでも笑う。
そういう、しいちゃんの強くあろうとする姿が好きだ。

そのしいちゃんが、泣いていた。
大きな瞳から、ずっと涙をボロボロ流していた。
両手に持ったシャンシャンで涙が拭えず、ただもう流れるままに。そんなしいちゃんをじゅんこさんが優しく小突き、それに照れ笑いを見せて。
それでもしいちゃんは、涙を流し続けていた。

瞳子ちゃんの晴れの日を祝福する、涙。
そこに立つ、しいちゃんの思い。

しいちゃんが好きです。

個人的ツボ。
・涼さんの桃太郎おもしろすぎ。
・涼さんの「ぽっきり〜!ぽっきり〜!」おもしろすぎ。
・涼さん、あっという間に酔っぱらいすぎ。お酒弱すぎ。
・五人囃子でいちばん顔芝居してるのは、もちろん(なのか?)直樹じゅんくん。スッバラシー!byグラバーさん
・直樹くん、殆ど二の線捨ててます。しーらんとか、やっぱどこか捨てきれてないよーに見えるもの。
・ただし、若手男役としてどっちが正しいのかは分からん。
・ちーくんの画家、ぎりーのリーゼント、ぎんがみの髭!(それだけでツボったらしい)
・絶対怪しい宗教の勧誘員にしか見えないあかしの神父、対するドイちゃん神父は口減らしに僧院に出された貧しい子沢山な家庭の末っ子、まだまだ見習い小坊主で、いつもあかしにいいように使われているに違いない。
・あの縦笛!!(爆)ひーーー、腹イテエ。
・ゆかりはシレっとした顔で、絶対笛なんか吹いてないね!で、苦労人あまおっちが「ったく、ゆかりは……」とボヤきながら、ふたり分吹いてるに決まっている。
・本気にしないように(しません)。ゆかりも吹いてます。
・クンバンクンバンクンバンチェロッ!と、くるくる踊りまくるちえちゃんの横で、ポーズとる(だけの)瞳子ちゃん。
・汝鳥さんのフィナーレお衣装は、かなりの罰ゲーム。
・さらに2ステップときたら、もう本格的な罰ゲーム。
・緑野さんの「鼻の君」@初舞台生は、表情が豊かで、どこにいても目立つ。
・初舞台生のみなさん、おめでとうございます!!
僕は船を降りるまで、元には戻らないよ。

だけど。
その船は確実に、港に向かって進んでゆく。


私の「ラスト4日間の航海」、2日目。
11月10日はフェアリー立樹遥さまのバースデーでした。
入りからがっつり見させていただきましたので(笑)、後日あらためて書かせてください(書く、書くからっ)。

残念だったのは、「誕生日なのに何怒ってんだよっ!」てゆー期待のアドリブ、エリック@ちーくんが聞けなかったことかな。
正塚芝居でアドリブが許されるとしたら、もう、ちーくんしかない!ぐらいに思ってたんですけど(笑)。

そして、「(仮題)きねこ、恐ろしい子……」について。

ここに、あるヅカファンがいます。
仮にお名前を「きねこ」さんとしておきます。
きねこさんの愛する「彼」。「彼」は今、退団公演中です。そりゃー毎日でも東宝に飛んでいきたいでしょう。
でも、公私共にお忙しいきねこさんに、それは許されない。

ついこの前も、こんなことがありました。

きねこ「仕事忙しくてねーーー、東宝行きたいと思っても時間が無くて、もうテンパっちゃって。それでね、ついつい『クルー名鑑』書きはじめて」

は?は?は?
それ、変だからっ!爆笑!
仕事片付けよーとテンパると、その手は『クルー名鑑』仕上げちゃうのか?!

そんなきねこさんが、私は大好きです。

11月10日。きねこさんは来たるべき前楽、大楽に備え、お仕事に専念するとのお話でした。
ただ、この日は1回公演でしたが、サヨナラショーのお稽古のため、生徒さんの出は21時を回ったのです。

これだけ遅くなれば、きねこさんも出に間に合うかもしれない。「彼」の姿を一目見られるかもしれない。

そう思って、きねこさんに「出、まだ間に合いますよ」とメールしてみましたが、返事はなかった。
やはりお忙しいんだろうな。

「彼」はまたもやかっこよく、笑顔も優しく麗しく。

さとこさん(仮名)と二人、来られなかったきねこさんに思いを馳せながら、「きねこさん、仕事頑張って、元気で、幸せになれーー!(順不同)(その前に意味不明)」と言い合い、東宝を後にしました。

さて。
「まだ2日あるよ」
自分にそう言い聞かせて、早起きした翌日。前楽の朝。

PCを開くと、きねこさんちが更新されていた。
はて?劇場に行く時間も取れないぐらいご多忙のなか、なにを……。

は?は?は?
だから。SS?!

読んで、びゃあああああ、と大泣きです。
朝からPCの前で「うぐっ、うぐうぐうぐうぐっ、フレッド、フレッドーーー」、涙があとからあとから。

「あなたがどこかでしあわせでいてくれるのなら、わたしもしあわせだ」

フレッドが大好きです。


つか、きねこ?(呼び捨てか?笑)

あなた、仕事忙しくてテンパってるって……それで、クルー名鑑かと思いきや……。

あげく、SSなのっ?!

もう、あなたって……ほんとうに……。

恐ろしい子(白目を剥く)。


すみませんすみませんネタにしてすみません。
なんかすごい前振り仮題で、ドリーさんにも「すわナニゴトか?」と言われてしまったのですが、これだけの話。すみませんすみません大袈裟なのが性分です。

kineさんの文章のすばらしさは、深い洞察力と豊かな表現力を併せ持っていらっしゃるところにあると、私は勝手に思っているのですが。
『クルー名鑑』にも、度肝を抜かれましたって。
http://diarynote.jp/d/42631/20061108/
仲間内で『愛短』をkineさんに次いで観ているはずの私には、「ああ、そういえば」と思うところはたくさんありました。でも!
書けないってえ!だいいち、あそこまで微細にわたって観られていません。尊敬いたします。
や、フレッドと被る場面もたくさんあるにもかかわらず、ですよ!この洞察力!

で、次は、あのSSですか。
http://diarynote.jp/d/42631/20061110/

泣かせるなよ、ただでさえ毎日泣いてるんだからあ!
kineさんのばかあ!

嘘。
ありがとう……。

ありがとう……。

なんか、よく分かんない追記ですね。


水面を滑るように、たゆまず船は進む。

あと、2日。2日しかない。
でも。

まだ2日あるよ。

僕は船を降りるまで、元には戻らないよ。
断言しよう。
今日、このタイトルを付けたブログは、全国100万件ある。

でも、あと4日なのだ。

4日で……着いちまう。


何処に?

分からん。


これの感想って、殆どまともに書いていないのね。
今、気がついた。
まあ、いつだってまともな感想など書けたためしがないんだけど、私は。
ムラでも、そして東宝でも、実は地道にリピートしてます。
大好き。

なんて愛しい人たちなんだろう。
『愛するには短すぎる』の世界に生きる、彼ら。
フレッド、アンソニー、バーバラ、マーシャル、オコーナー、ドリー、エリック、ううん。
みんな、みんな。

愛しくて愛しくて、涙が出る。エリック。
ネタかよ。ちょっとな。でも、ほんとに大好きよ。

真顔で言ってみましょう。
フレッドに、手首にキスしてもらいたいです。唇なんておこがましいことは言いません。や、むしろ手首希望。

どの口が言うヲイどの口でその言葉を吐くんだ吐けるんだオマエ。

ああ。この前こう書いたんですが。
>「わたる会の白い会服」という文字を目にして、胃が引き攣れた。
>吐くかと思った。

今日、実際に目にしたら、確実に吐くと思っていた。
かろうじて道端しかも日比谷のド真ん中で吐くことは免れた。かなり、えずいたが。

わたる会の会服も、わたるさんの荷物のバッグも、白だった。
化粧前も、きっと真っ白なんだろう。

わたるさんのピュアファンのかたは、いろんな意味で覚悟ができているのかもしれない。2月13日、そのときからカウントダウンをされているのかもしれない。

その覚悟がなかった私は、ここへきて、とてつもない焦燥に駆られている。
どうしたらいいんだ。

あと4日か……。
休演日明け、今日からあと4日。
私は東宝に通います。あ、今日は夜だけだったけど。
いつ働いてるんだ自分?(働いてるってば!)(お金ないんだよ!)


この公演、ムラ初日からほぼ毎週リピートしているものの、雪楽・宙初日とムラ生息につき、今日は2週間ぶり。

……ありえねー!!!

なんなんだよあの人たちのあのテンション!
すげーことになってるつかそれ演りすぎだからっ絶対演りすぎだからっ、でも。

だからこいつら大好きだ。

「船長、くわあいぞおくうぐああああああ〜〜〜!」、たぶん海賊が。
「むむうあああしゃる・ぬううええぇんずぬあああああすでええ〜〜〜す!」、たぶんマーシャル・ウェンズワースです、もはや平仮名の域。
しいちぐフォーエバー。
突然何を言い出すんだ意味不明なそのいや分かる人だけ分かってください。


そして。

わたるさんの顔を、ずっと見ていた。

ものすげーずっと見ていた。

ずっと、ずっと。ずっと。

写真なんかなくても思い出せるように。
てゆーフレーズも、すでに全国100万件のブログで見たんだが。


できるかな。
最初に、別れ際にキャサリンコスで「ではまた近いうちにぃ〜!」と仰ったのは、kineさんのほうである。
そんなkineさんはしのぶさんに負けず劣らずラヴリィで、私はスノードン氏張りに「(ウチに)戻りたくないなあ」と思ったわけさ。でも、「そうはいかないだろ」。
仕方ない、今日のところはお別れだ。

「バイ・バイ!」

私は思いっきり鼻の下を伸ばし、大きく左右に手を振って、スノードン氏コスで叫んだ。
去りかけていたkineさんは振り返り、笑ってくれた。
あ。ウケたかも。
調子に乗った私は、さらにデレデレ顔をつくり、さらに大きく左右に身体ごと手を振り、さらに声を張り上げ(張り上げなくても私の地声はそもそもデカいのだ。いつもサトリちゃんに注意される)、kineさんの背中に向かって叫んだ。

「バイ・バイ!バイ・バイ!バイ・バハハハハハ……」

かなりの熱演だった。自分で言うのもなんだが、相当の名演技でもあったと思う。アタシ、もしかしたら今、英真なおきを超えた?超えた?超えたよね?

ふたたびkineさんが振り返った。でも、もうkineさんは笑っていなかった。
いつもの如く冷静な顔に戻っていた。
そして、いつもの如く冷静に、一言。
私に告げた。

「それ、やりすぎだから(冷静)」

それだけ言い残してkineさんは電車を降り、同時に静かにドアが閉まった。
私は決して空いているとは言えない車両のなかに、ひとり残された。
そう、これは電車のなかでの羞恥プレイだったのだ。
大きく振って止まったままの手を、スノードン氏並みに持て余した私は、知らん顔してそれをそっと背中に回した。それにしても乗客の視線が痛い、痛すぎる。
ああ、自分の降車駅に着くまでの時間が、どんなにか長かったことか。

小降りだったはずの雨は、駅に着いたときには、傘など何の役にも立たないほどのどしゃ降りに変わっていた。
タクシーの列に並びたい、だけど、あの羞恥プレイに冷たい視線を投げかけていた誰かが、その列にいるかもしれない。だめだ、耐えられない。
私は濡れ鼠を覚悟で、歩き出した。

自分は濡れてもいいからさ、今日いただいたお茶会のお土産とプログラムだけは、どんなことがあっても濡れないようしてに帰ろう。
悲壮な決意で、手に持った紙袋を庇いながら歩き続けた。家は遠いさ。
そういえば、わたるさんって雨女なんだよな……激しい雨に打たれながら、私は漠然とそんなことを考えていた。

9月21日、湖月わたる最後のお茶会にいってまいりました。
帝国ホテル孔雀の間に、びっしりの人、人、人。
最後のお茶会と言っても決して湿っぽいものではなく、わたるさんらしい明るい空気に満ちた、楽しい会でした。
爆笑トークの数々は、すでにkineさんが10月22日にUPされておられますので、今さら私が書くことなんてないかもしれません。
http://diarynote.jp/d/42631/20061022

ネットでも散々既出ですが、わたるさんへのプレゼントであるこの日着ていらっしゃったDOLCE&GABBANAのスーツ、「これを買いにいかせていただいたら(ちゃんとへりくだるところが、とってもわたるさん)、店員さんに聞かれました」。

「お店、どこですか?」

一瞬、会場はぴよ?ってなったんですよ。それから意味が解って、大爆笑。
「お店、どこですかってええ?!」と叫ぶわたるさん。みんな、きゃあきゃあ喜ぶ。
こんなかっこいいホストがいる店だったら、私も通うわよっ!や、貢げないけどね。
「そんなこんなで、はい。今日のここがお店だということで」
「男役冥利に尽きるというか。まあ、自衛隊に間違えられたこともありました、それを思えば!」
たしか、いつかの全ツのとき、「お仕事は?」「舞台をやっています」「はあ、どちらの部隊ですか?」とかゆーお話でしたよね。
ホテルのプールの受付で、何の疑問もなく男物の海パンを渡されたてゆー「海パン事件」が報じられたこともありましたっけ。

そんな漢、オトコマエ湖月わたる、最後のご挨拶。
うって変わって、シンとなる会場。

「喫茶店の片隅で始めたお茶会が、こうして帝国ホテルのこんなに広い会場で、こんなにたくさんのみなさまに来ていただける。そんなひとときをしあわせに思っております。ありがとうございました」

「みなさまにお会いできるのも、私とみなさまを結んでくれるスタッフの頑張りがあってこそだと思っております。どうかWATARU CLUBのスタッフのみんなに、もう一度大きな拍手を送ってください」

ファンへの感謝とスタッフへの感謝を、真っ先に述べる。そんな思いやりが、またオトコマエ。

「私の今の正直な気持ちをみなさまにお伝えしたいと思います。
2月13日に退団発表をし、2月14日に記者会見をさせていただきました。そのとき私は、これからは宝塚にいてできなかったこと、勉強して資格をとり大学を目指したい、舞台についてはゆっくり考えたいと発表させていただきました」

「それから8ヶ月が経ちました。勉強に対する気持ちは、まったく変わっていません。目標に向かって、頑張っていきます。
舞台に対しては、大劇場のときはまだまだ私を待っている舞台がある、それを一生懸命やることで精一杯でした」

「10月6日に東京公演初日の幕が上がりました。千秋楽を迎えたら、次に私を待っている舞台はない。そう思ったときに、とてつもない淋しさを感じました。
そして、この20年頑張ってきたこと、みなさまに出会えたこと、舞台への情熱。それを11月12日で消すことができるのかと考えたとき、それは無理な気がしました」

「私が私らしくいられる作品に巡り会えたら、舞台に出てみたいと思っています。
もちろん、勉強も頑張りたい。そんな欲張りな私がきちんと2本のレールを歩いてゆけるのか分かりませんが、私なりに勉強と舞台を両立させて、私らしい人生を歩んでゆきたいと思っています。
それが今の正直な気持ちです」

「みなさまに出会えたことを、本当にしあわせに思っています。11月12日までは宝塚歌劇団星組の湖月わたるを、11月13日からは湖月わたるの新しい人生を、応援してください。よろしくお願いいたします」

周りはみんな、泣いていた。
卒業されたら、二度とわたるさんの舞台を観ることはできない。それも覚悟していたのに、また舞台に立ってくれる希望が見えた。それがいちばん大きいかもしれない。
だが、それよりも、私は彼の誠実さに泣けた。

ひとつひとつ言葉を選びながら慎重に、でも、まず第一にファンへ今の正直な気持ちを伝えようとする、その真っ直ぐな姿勢に胸を打たれた。
自分の顔を覗き込まれているはずもないのに、ひとりひとりの目を見て語ってくれているような、真摯な声が嬉しかった。
そんなわたるさんの誠実な人柄に、私はただただ泣けた。

わたるさんなら、遣り遂げるだろう。
今回だけを考えたって、本公演、サヨナラショー、TCA、ディナーショー、そして東宝での新しいボレロの場面、すべてを完璧に遣り遂げ、なお進化し、私たちに夢を見続けさせてくれているのだ。
勉強と、舞台と。2本のレールを見事両立させ、私たちの頭上に輝いてくれる。
彼は、必ずや遣り遂げてくれるに違いない。

「では、みなさん、いいですか?せーの!」
司会者の音頭で、最後を締める、開宴前に練習したはずのわたるさんへの掛け声。
は?は?は?
……忘れた。どんな言葉だったか、私はまったく思い出せなかった。
みんなもグダグダだったけどね(笑)。あのわたるさんの言葉の直後だもん、そりゃグダグダになりますって。

「みなさん、大丈夫ですかっ?!まだ心の動揺がっ?!」

わたるさんは笑ってそんなことを言っていたけれど、動揺がおさまらない私は、2回目の掛け声やり直しのときもまったく声が出なかった。つか、掛け声思い出せないままだった(笑)。

正解は「わたるくんのこと、一生忘れません!」でした。ああ、言い損なった!
練習のときは、人一倍声を張り上げて叫んだのになあ(張り上げなくても私の地声はそもそもデカいのだ。いつもサトリちゃん以下略)。

声には出せなかったけど、でも。
私は、宝塚歌劇団星組の湖月わたるを一生忘れない。そして、11月13日からは、湖月わたるの新しい人生を一生応援する。

わたるさん。あなたは、私の太陽。
星組新公、いってまいりました。
ああ、楽しかった〜。
私、東宝新公は基本全組観ておりますが、星組下級生の顔がいちばん判るんですよねええ。
客もクルーも知ってる子(ただし一方的に)(当たり前)ばっかだから、そりゃあもお!すげー楽しいす。

と、言いながら、新公の感想はおいといてえ。
(そのうち書くのか?)(つか書けるのか?)(本公も地道にリピート中)(そのうち書くのか?)(つか書けるのか?)
あ。一言だけ。カマちゃん、よかったあ!
ロバート・ストックトン@七風宇海ちゃん、あなたのタダモノではなさげな存在感はなんですか?!
「あのままでも舞踏会に出られそうな」避難訓練から、老人のアルバイトまで、大変に美味でございました。

さて。
MXTVカフェブレイク今回の星組トップバッターは、マーシャル・ウェンズワース船長こと、しいちゃんでしたの。
某オサレスレでも話題になっていた、はい、もちろん上下デニム!
デニム大好き立樹遥!(笑)
今、すっごくスリムです。かっこいーです(はあと)。

でね。でね。
『愛短』のVTRが流れて、そのあと真っ先にしいちゃんが口にした言葉は。

「みきちぐさ。同期の場面。ふたりの場面があるんですけどお」

しいちぐ、キターーーーー!!

や、そりゃあね、毎回あそこで「しいちぐ!しいちぐ!」と喜んでいるのは私です。
ただね、あれ冷静に考えて、別に「ふたりの場面」でもなんでもないじゃないじゃんか。
ちーくんは飄々と盗難品のリスト読み上げてるだけなんですが。
その横で、マーシャル船長弱りきってるけど。
「ああ、分かった。もういい!」(いらいら)
「あ、書面にしておきますか」(てきとー)
「ああ、そうだな、頼むよ」(ぐったり)
「分かりました、それでは」(てきとー)

でもね。でもね。
ここ、やっぱり「ふたりの場面」認定でいいんだわっ。
そもそも、マーシャルとエリックは幼い頃からの親友なのよね。
で、マーシャルはエリックが大好きなの。お互い親友と思ってるんだけど、マーシャルが、よりエリックを好きなの。いつも傍にいて欲しいの。
だから、船長の特権で、エリックを無理矢理クルーとして雇っているんですね。
(そんな特権が船長にあるかなんて知らん)(あるのっ)
新米船長マーシャルくん、彼の船で盗難事件がおこってしまうんですよ。彼の名誉にかかわる大事件です。
それをなんとか大好きなちーくん、もといエリックに助けてもらいたいのに、エリックったら事件なんかどーでもいいわけ。マーシャル、大ショック。
こうなったら、最後の手段。
マーシャルくんは、MXTV出演を使って訴えることにしました。

「ふたりの場面、あの場面でもお」(嬉しげ)
「(エリックが)けっこうカラっとしてるのでえ」(大ショック)
「う〜ん、みたいなあ」(悲しげ)
「他人事かっ!みたいなね……」(辛そう)(苦しそう)(私も泣いちゃうわ)

しいちぐ、キターーーーー!!

私ね、あそこを「ふたりの場面」認定しているのは、世界中で自分だけかと思テタヨ。

しいちゃんと私の共通認識でFAですねっ!(大喜び)

でも、今日聞いたら、サトリちゃんもそうゆーてくれた!(大喜び)
ぢゃあ、しいちゃんとちーくん(ちーくんもなの?)(たぶんな)とサトリちゃんと私と。
世界中で4人だけの共通認識。

盗難リストを読み上げるエリック@ちーくんと、それを聞いて頭を抱えるマーシャル船長@しいちゃん。

あそこは「ふたりの世界」なのよっ!

(「ふたりの場面」からレベルアップして、本日は去る)(つか、それだけか?番組見て言いたいのはそれだけか?)(んなことないけど、とにかく去る)(ささささ〜)
ムラの初日を観たとき、笑いましたって。
「ドリー!ドリー!ドリー!!」
ドリーさん@ほてるどりーオーナーの名前を、オコーナーさん@すずみんがこれでもかと連呼しているではないか。
これ、ドリーさんの隣で観たいものだわん。
や、もちろん、ドリー@ウメが正解とはいえ。

今日、その夢(エエエ、夢だったのか?!)が叶いましたの。うふ。
ドリーさんの隣で「ドリー!!」を聞いたわ。うふ。

『愛するには短すぎる/ネオ・ダンディズム!』東宝初日いってまいりました。
本日参戦のメンバーはドリーさん、kineさん、日帰り(しかも『オクラホマ』とWヘッダー)の緑野さん、晩ご飯のみ(笑)サトリちゃん。

エリック@みきちぐ避難訓練中、力の入りようが尋常ではないです。
東宝の音響の関係か、訓練にいそしむエリックの台詞が、ムラのときよりも群集のなかからはっきり立って聞こえてきます。その顔芸とともに、どうぞお楽しみください。
あ、エリックと言っても、彼の住まいはオペラ座の地下ではないはずですし、恐らく仮面すら持っていないと思われます。てえ、知らんけど。持ってたりして。

マーシャル船長@しいちゃん、(犯人発見は)「お任せください」ニヤリ!
これがムラバージョンでしたが、このニヤリ!がなくなってました。
ほっ。ちと意味不明だったし。
ただし、ニヤリ!の意味をムラのお茶会で力説するしいちゃんはカワユスですた。
で、力説していたあれは、いったい……えーと。ん、そんなこともあるさ。

ショーのガウチョ。七風宇海ちゃんが鞭持ってませんでしたっ。
鞭を握りしめ(てるふり)、叩きつけ(てるふり)、すごい気合いで踊り続けるカマちゃんがあまりにもラヴリーで。
お持ち帰りしたいと真顔で言ってみたりします。

和くんが、化粧も含め(笑)星組度が上がってきてます。

言いたいことはそれだけか?

そんなことないんですよ。
新場面のボレロとかね、泣きたいぐらい感動したんです。
でも、とりあえず私が書かねば!てなあたりだけ挙げて去る(笑)。

ムラの千秋楽の続きも書きかけていたのですが。
今日、わたるさんが最後のご挨拶で言ったように「新しい航海がはじまった」。その「はじまり」を目の当たりにしてしまうと、あの日の記憶が夢みたいで。
ほんとうに夢みたいで。

あの袴姿の美しい人が立つ光景は、私の見た夢だったのでしょうか?
ねえ。

カーテンコールは4回。
1回目、「私の愛する星組、誇るべき星組を、また観にいらしてください」。
2回目、「今思いおこせば、全国ツアーのお披露目も台風でした。雨女と言われている私らしい初日で、きっといい公演になると確信しております」。今日の日比谷は暴風雨に見舞われました。出も中止になったようです。
3回目、「わたるコール」とスタンディングは初日から、これが星組ファンクオリティ。「わたるコール、感激です。千秋楽まで見守っていてください」
4回目、止まらぬ「わたるコール」を受けて緞帳前にわたるさん登場。羽根があるからカニ歩きです(笑)。「とってもしあわせでえす!気をつけてお帰りくださあい!」そしてふたたびカニ歩きで退場。
(こんな感じでしたが、あくまでも「感じ」です。スカステが流れて違っていたらお許しを!)

熱く、明るく、楽しく、わたるさんらしく、星組らしく。
ステキな初日でした。

「わ・た・るっ!わ・た・るっ!わ・た・るっ!わ・た・るっ!」

あなたの星組を、愛しています。
だらだらと、星組楽の続き。前楽と大楽、サヨナラショーの話を。
……需要もないのに書くのが、ジュンタ・クオリティ。

前楽のサヨナラショーの前に、じゅんこ組長が退団者1人1人を紹介した。
笑いを交えながらも、組長さん自身が涙で声を詰まらせていた。自分の言葉での、本当に心温まる、すばらしいご挨拶だった。
このご挨拶の話は、kineさんが9月17日の日記に詳しく書いてくださっている。
てか、ちょっと自慢。kineさんは前楽の夜、ホテルでせっせと記事を書き、真夜中にアップされた。同じ部屋に泊まっていた私は、それを真っ先に見た!(大威張り)
あの日の日記、読者第1号は私なのよっ……これ、自慢になるんですかね?(それでも大威張り)

湖月わたるサヨナラショー

・「大漁ソーラン」@’00『ミレニアム・チャレンジャー』宙組
わたるさんのソロから「星組ソーラン、準備はいいかっ?」の掛け声で、組子が加わってのダンスに。
これはわたるさんのために、いや、星組のためにあるナンバー?わたるさんも組子も異様に熱く、まさに星組!
最後は全員の背中に「星」。わたるさんの背中がめくられ、そこには「卒」の文字。
これは元々、専科にいくわたるさんの背中の「宙」をめくると「専」というネタだった。
あのときわたるさんは宙組を卒業し、それから星組に凱旋して、今宝塚を卒業しようとしている。

・「カリビアン・ナイト」@’04『タカラヅカ絢爛』
わたるさんのソロ。
熱く、明るく、わたるさんらしく、星組らしく。大好きなショーだった。
前楽からスタンディングがあり、大楽は客席総立ち。もちろん♪セニョパティ・セニョパミ……は客席総踊り。
これ、何回踊ったんだろう?だけど、こんなに泣きながら「カリビアン・ナイト」を踊ったのは初めてだ。

・「花に誓う」@’04『花舞う長安』
白いチャイナ・ドレス、となみちゃんの楊貴妃。檀ちゃんに負けず劣らずの美しさ。

・「アン・ドゥ・トロワ」@’06『ベルサイユのばら』
わたるさんのソロ。
この歌に対しても、この作品に対しても、正直に言うと複雑な思いはある。
ただ、kineさんが仰っている「歴史ある宝塚の名作で、新曲が書き下ろされてその創唱者である」ということ、それはやはり大きな意味があるのだろう。なつめファンの友だちが、「『愛の面影』は、なつめさんのために書き下ろされた歌なのよ」と誇らしげに言い続けるように。

・「アリヴェデルチ・ローマ」@’04『ロマンチカ宝塚’04ドルチェ・ヴィータ!』
これは別れの歌だ。そして、わたるさんが黒燕尾でケロちゃん、みっこちゃんを見送った曲だ。
今、卒業するわたるさん自身が、白燕尾で私たちに別れを告げる。となみちゃんと最後のデュエット・ダンスを踊る。

最初に聞こえてくるのはシビさんのアルトではなく、しのぶさんのソプラノ。澄んだ美しい、かつ独特の味を持つ、しのぶさんの歌声。
あのときのケロちゃん、みっこちゃんと同じタイミングで、さっちゃん&ふありちゃん、とみぃ&ひよりちゃんが踊りに入ってくる。振付も同じだ。男役は白燕尾、娘役は赤いドレス。晴れやかな彼らの顔が、眩しい。
しのぶさんから歌い継ぐのは、あのときと同じエンディーさん。深みのある正統派の、朗々とした歌声。
『ドルチェ・ヴィータ!』東宝大楽で、エンディーさんは歌い始めの声が涙で詰まってしまったが、持ち直して見事に同期2人を見送った。
今回の大楽は歌い始めではなく、その歌声で劇場から大きな拍手が起こった瞬間、ちょっと声を詰まらせた。それは一瞬だけで、あとは最後まで美声を響かせてくれた。
あのときは悲しみを堪えて、だが、今は清々しく凛とした顔で。

ここは、退団者と組替のとなみちゃんのだけの場面。
あのときの別れと今の別れが、シンクロする。美しくせつない光景。

・「L’AMOUR/1914」@’04『1914/愛』
前場の退団者の並びにみらんちゃんがいなかったのだが、この場面でソロで歌った。
わたるさんのアリスティドが大好きだ。あったかくて懐の広い、本当にいい男だった。
そのアリスティドを、みらんちゃんが歌う。
しみじみ退団が惜しい。まだまだたくさんの可能性を秘めた人だと思えるのに。
でも、みらんちゃん。あなたの歌の通りだ。「夢見るために人は生まれた」んだよね。「夢は見続けてこそ夢」なんだよね。
たとえ形は変わっても、あなただけの夢を見続けてください。
蛇足。歌声がちょっと揺らいで聞こえたので、終演後「みらんちゃん、感無量だったんだねえ」と言ったら、「……いや、彼はダンスの人だから……じゃないの?」と返されたんだが。さて、真相は?(大和煮えが言うな)

・「エジプトは領地を広げている」@’03『王家に捧ぐ歌』
前楽でペンライト事件勃発!(9/18日記「しあわせのペンライト」参照)
大楽は、ここでペンライトを振る人はさすがにいなかった(笑)。
豪快な歌いっぷりが、まさにラダメスで、まさにわたるさん。
これは、始まりの歌。ラダメスは将軍となり、わたるさんは星組の頂点に立った。
そう、「選ばれし将軍」の、始まりの歌だ。

・「月の満ちるころ」@’03『王家に捧ぐ歌』
……アイーダが出てきた!!
わたるさんがラダメスの衣装で出てきただけでも驚いたのに、瞳子ちゃんがアイーダの衣装で出てきた!!
前楽、劇場はどよめきに包まれた。デュエット、銀橋のラヴ・シーンふたたび。
そして、トップ男役と次期トップ男役は固く抱き合い、熱いキスを交わした……。

まさか、ここまで観られるとは思ってもみなかった。大好きな『王家』、大好きなラダメス、大好きなアイーダ。『王家』は私のヅカファン人生に於いて、確実にひとつのターニング・ポイントとなっている作品。深い思い入れがある。
さっきまで男役でがっちり組んでいた2人が、台詞入りで恋人同士を熱演、さらにラヴ・シーンまで見せてくれる。こんなサヨナラショーってありなのか?(ありありありありありっ!)
瞳子ちゃんは完全に女性だった。本当にすごい人だ。
男役としても進化し続け、なおかつ、さっと切り替えがきく役者としてのあの力量。
女性になりきれるのは、歌の力も大きいだろう。男役で公演中なのに、アイーダのソプラノは完璧。今さらながら、その歌唱力に感嘆させられる。
瞳子ファンのヨオちゃんは謙遜半分で「鬘の力って素晴らしいわ、ロン毛のカツラ!みんな騙されてくれてありがとう」などと言うが(笑)、いやあ騙されてなどいない。あれは、恋をする女の子だ。
もう一度ラダメスとアイーダに会えるなんて!夢のなかにいるように、しあわせだった……でも、驚いた〜。

・「シバの祈り〜ソウル・オブ・シバ」@’05『ソウル・オブ・シバ!!』
しいちゃん、すずみん、ちえちゃんの3人で。
最初はこの3人、しいちゃんセンターで登場した。
と思ったら、しいちゃんセンターのまま部分ソロになり、次にすずみんと場所替えしてすずみんセンターで部分ソロ、すぐにすずみんとちえちゃんが場所替えしてちえちゃんが部分ソロ……巧妙に?入れ替わって、そのままみんなの歌となり、最後までちえちゃんセンターで終了。あれあれあれ?
星組は、あくまでも3番手をうやむやにしたいらしい。
でも、3人は仲良く楽しそうに歌っているわけで。センターが誰かなんて、そんなこといいんだよね、もう。

・「すみれの花さく頃」ボレロ@’05『ソウル・オブ・シバ!!』韓国バージョン
大階段の男役黒燕尾群舞。『シバ』韓国公演用にこのボレロが加えられたというのは、kineさんの受け売り(笑)。
ただもう!かっこよすぎ!

・「世界に求む」@’03『王家に捧ぐ歌』
わたるさんのソロから組子全員で。
大楽はちゃんとここでペンライト(笑)。ちなみに大楽のペンライトは星の形。そしてもちろんブルーの光。

この世に平和を この地上に輝きを
人みな あふれる太陽浴び 微笑んで暮らせるように

戦いに終わりを この地上に喜びを
人みな ひとしく認めあって お互いを許せるように

たとえ今は 夢のように思えても
この身を捧げて そんな世界をいつかきっと

祈ろう明日を この地上にこそ希望を
人みな 時代から時代へと 誇らしく語れるように

そんな世界を 私は求めてゆく

キムシンの歌詞は、相変わらずベタだ。そんな言葉は、所詮ただの綺麗事でしかないかもしれない。
でも、本当にそう思える。わたるさんの歌からは、いつも愚直なまでの祈りが聞こえる。
だからこの言葉が、私たちの心にダイレクトに響いてくるのだ。

「この地上に輝きを。この地上に喜びを。この地上にこそ希望を」

地下牢に沈むラダメスとアイーダは、地上に向けてこの祈りの歌を歌った。
暗い地下牢のなかで、ただひとつできること。それは、祈ること。
その祈りに呼応するかのように、地上のアムネリスは平和を宣言し、戦士たちは静かに武器をおいた。

今これを歌っているのは、ラダメスではない。黒燕尾に身を包んだ、湖月わたるだ。
これは、わたるさんの祈りだ。わたるさんからのメッセージだ。

銀橋に出たわたるさんは、自分の祈りに呼応して唱和する組子たちの顔を、振り返ってゆっくりと見渡した。
そして、その祈りが私たちに。いや、世界に届けと言わんばかりに。

客席に向き直り、真っ直ぐに手を差し伸ばした。

「たとえ今は夢のように思えても、そんな世界をいつかきっと」

私も信じよう。
そんな言葉は、それでもやはり、ただの綺麗事でしかないかもしれない。
でも、信じよう。私も祈ろう。
この世界が、これからの星組が、退めてゆく人たちの新しい道が。
輝きと、喜びと、希望に彩られますように。

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