気のせいじゃなくて。
千秋楽で、ご挨拶のとき汝鳥さんに送られた拍手は、一段と大きかったと思います。
一つ屋五兵衛@汝鳥さん。嘉平次@みわさんの父親。
もうね、あの人は反則です←

わたしがいちばん泣かされたのは、汝鳥さんだった。毎回。
わたしの痛いとこ突いてくるんだもん。
一分金を嘉平次に与えるときの、搾り出すような声。「これでやっとゆっくり寝られる…」と安堵の表情を浮かべたのもつかの間で、嘉平次があんなことになって。
「嘉平次……」
愛する息子の名を呼びながら崩れ落ちる身体が、小さく、ほんとうに小さく見える。どんなに、どんなにつらかっただろう。
と、書いてるだけで(これしか書いてないのに)苦しくて泣けてくる。

汝鳥さんの存在あっての、この作品だったと思っています。
客席のそんな思いがひとつになったような、大きな大きな拍手でした。

このお父さんを、苦しませる……もちろんそれは姉・ふさ@さあやちゃんや弟・幾松@ふじPもなんだけど、これだけ思ってくれる家族がいて、その情を嘉平次さんは分かっているんですよね。分かっている、痛いぐらいその気持ちが分かっているのに、引き返すことはしない、できないんです。

嘉平次は「真」であり、また彼を動かしているのは「狂」でもある。
家族が温かく、情が深いからこそ、その気持ちに泣く嘉平次の「真」と、それでも突き進むことしかできない「狂」と、またこの愛の中にある「真」と「狂」をも、そして彼の、彼ら二人…嘉平次とさがの愛の「さだめ」に、震撼させられる。
良い家族だったなあ……その分、こっちも苦しかったけど(苦笑)。

それと、みりおんちゃん。
この公演のあと宙組に行くことが決まっているみりおんちゃんにも、大きな拍手が送られていました。

まりんさんのご挨拶の中でも、みりおんちゃんが紹介されていました。
「今回、ヒロインさがを演じました実咲凜音が、今公演を持ちまして、宙組トップ娘役として組替えいたします。
花組といたしましてはほんとうに淋しいことなのですが、同時に誇らしくも思っています」
恐縮したような面持ちで頭を下げる、みりおんちゃん。

みりおんちゃん、泣いてた。

こんな華奢でちっちゃなかわいい女の子が、宙組娘1の看板を背負うんだなあ。
舞台での堂々とした芝居っぷりとは打って変わって、頭を下げているみりおんちゃんはいたいけな女の子で。
がんばって!って。宙組をよろしくお願いします!って。
祈るような気持ちになりました。

でも、きっと大丈夫。
宙組はすっごくいい組だからね^^

うん、花組に負けないぐらい!

みりおんちゃんは、きっと大丈夫。
皆に温かく迎えてもらって、次の宙組をつくっていってくれるんだって。

そう信じることができました。

あ、組替え新メンバー(であるはず?)の、みーちゃんとりりかちゃんに関しては、ご挨拶の中で特に言及はなかったです。
だって、二人ともすっかり花組に馴染んじゃって(素)。
あれ?そういえばなかったなって、わたしもあとから思ったぐらい(笑)。

「みわっちさんがね、『みーちゃん、30年ぐらい花組にいるみたいだね^^』って仰るんです!(どやっ!)
いったい、わたしは研いくつだ、って話ですよね(笑)」

そんな、どや顔のみーちゃんを見た、ような?(笑)いや、先日のお茶会での一こまですが。

そうねえ、みわさんより上級生なんじゃないですかあ、もしかしたら?(え)(単に、老けてる…だけ?)(おいおい)


みーちゃんが楽しそうでなにより、です///

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