ニューヨークで舞台俳優たちのエージェントをしている、ジョージ・ウルマン@みーちゃん。
そう、彼はメトロ映画の宣伝課長だった。そこでは、いまやハリウッドの大スターとなったルドルフ・ヴァレンチノ@ゆうひちゃんの宣伝を、そのデビュー当時から担当していた。
だが、ヴァレンチノはスターとなったとたん、それまでの環境を捨てた。
新進デザイナー、ナターシャ・ラムボア@カイちゃんに惹かれていったヴァレンチノは、彼女に自分のプロデュースを任せるようになり、メトロ映画を飛び出してパラマウント映画への移籍を決めたのだった。
ジョージはあっさりと、失業した。

しかし、彼は挫けずニューヨークに渡った。そこで苦労を重ねながらも、舞台俳優たちのエージェントの仕事を見つけたのである。
生涯の伴侶、アリス@ありさちゃんを射止め(射止められ?笑)、かわいい子どもにも恵まれ、今は幸せな生活を送っている。

彼が今、いちばん興味がある国は、日本、だそうだ。
舞台俳優たちに関わる仕事をしているうちに、日本の舞台……宝塚少女歌劇、というものを観てみたい、と熱望するようになった。

ジョージの野望。
日本という国に行って、宝塚少女歌劇を観る!

というのが、ジョージの中の人の、ジョージとしての野望……というより、ネタですね(笑)。

ヴァレンチノが『黙示録の四騎士』で世の女性たちの憧れの的となったのが1921年。
恋に堕ちたナターシャと結婚したのが1922年。
一方、小さな湯の町宝塚に少女歌劇が生まれ『ドンブラコ』が上演されたのが1914年。
公演の増加により少女歌劇団が花組、月組に分割されたのが1921年。
雪組が新設され宝塚大劇場が完成したのが1924年。
そんな時代です。

ジョージの中の人によると「舞台関係の仕事をしてるから、ジョージもできたてほやほやの宝塚を観てみたいと思ってる……んじゃないかと?多分(笑)」。

いやあくまでも半分ネタだと思いますが。
ジョージの中の人テキには、そゆことになってるらしいです(笑)。


そんな平穏な生活を送っているジョージの元に、ある日1本の電話が掛かってくる。
受話器から聞こえてきたのは、裏切られたと思っていた友、ルドルフ・ヴァレンチノの、懐かしい声だった。

そこからまたジョージの生活は一変していくのだが、それはまた別のお話……。

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