『愛、時をこえて―関ヶ原異聞―』東京初日、おめでとうございます。

結局、三都市巡礼(笑)やっちまいました。
大阪、名古屋に比べて、東京ではかしちゃんの男役度が一段とあがっている、そんな印象です。

お稽古に入る前の段階だと思うのですが、「ドラキュラは男というより中性的に」「出雲のお国のほうで女役も演りますので」、かしちゃんはこんな話しかたをされていたんですよね。
幕が上がってみると、ドラキュラはもちろん、お国も見事に男役だったので驚きました。

それが演出家の意図なんでしょう。
その意を受けて、かしちゃんは揺らぐことなく男役でした。

あの目線。あの指先。

泣きました。

会いたかった、あなたに。


だけど、これは夢の続きなんだろう。

そう。夢の続きを見せてもらっているのだと思う。

今のかしちゃんだからこそ見せてくれる夢。
今のかしちゃんだからこそできる夢。
宝塚を卒業した以上、この夢は今このときしか見られないのだと。
だからこそ、この夢に今だけは酔っていたい。

たまゆらの夢。

「異種格闘技」と銘打っているものの、その点が成功しているのかどうか、私には正直言ってよく分からない。
歌舞伎界、ミュージカル界、元宝塚等々の人材を取り揃えてなお、この舞台を成す世界観は、あくまでも「宝塚」だからだ。
下手をすると「ナンチャッテ宝塚」に為りかねない危険性をも孕んでいると思う。

それでも、各界の名立たる出演者たちが、真剣勝負の「本気」を見せてくれる。
その「本気」は、理屈抜きで私たちの心を揺さぶる。

彼らの力量あってこその、「本物」の舞台。

そして、彼らを率いる貴城けいの、「本物」の役者魂。

この舞台を、貴城けいを、多くの人に観て欲しいと願ってやまない。


宙組東宝公演休演日でもあった初日は、たくさんの宙組生が、愛する三代目の舞台に駆けつけておりました。
いちばんはしゃいでたのは、ちぎちゃん、きみちゃん、りさちゃんの87期ね(笑)。
かしさん大好きでしょ、同期の季帆ちゃんがその相手役(みたいなカンジ)でしょ、もうテンション高いのなんのって。
開演前からそわそわ落ち着きないし、カーテンコールなんか張りきってスタンディングして大騒ぎだぞ(笑)。

最後、緞帳前に出てきたかしちゃんは客席に投げkissをしていたのですが、ちぎちゃんは「かしさん、いただきましたっ!」てな顔して、胸の前で派手にキャッチポーズしてました(笑)。
きみちゃんとりさちゃんは、ちぎちゃんの1列後ろだったのね。目の前でちぎちゃんにkissを取られちゃったもんだから、「ちぎ、ずるーいっ!」みたいな。
対するちぎちゃんは、「やん、私が受け取ったんだもんっ」みたいな。
ブーイングのきみちゃん、りさちゃんに得意げな勝利の笑み?を浮かべるちぎちゃん。
キミたちかわいすぎだから(笑)。


あなたも貴城けいの創りだす、たまゆらの夢に酔ってみませんか?

シアター1010『愛、時をこえて―関ヶ原異聞―』公演情報
http://www.t1010.jp/html/calender/2007/79/79.htm

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